08期 予想歴14年
◎リアルインパクト
6着/12人気
○エイシンアポロン15着/10人
▲アパパネ16着/4人
△ストロングリターン1着/2人
×シルポート
★傾向分析★
2007年 タイム 1'32"3 (良) 1FAve=11.54 3FAve=34.61
テン34.1-中盤23.4(3F換算35.10)-上がり34.8 『前傾・中弛み』
1着ダイワメジャー・・・サンデーサイレンス×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-d〕 4-4
2着コンゴウリキシオー・・・Stravinsky×Hansel=ヌレイエフ×ミスプロ 〔2-d〕 1-1
3着ジョリーダンス・・・ダンスインザダーク×Peterhof=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔4-r〕 5-5
2008年 タイム 1'32"7 (良) 1FAve=11.59 3FAve=34.76
テン34.6-中盤23.3(3F換算34.95)-上がり34.8 『一貫』
1着ウオッカ・・・タニノギムレット×ルション=ロベルト×ネヴァーベンド 〔3-l〕 3-4
2着アルマダ・・・Towkay×Red Tempo=ノーザンダンサー×ハイペリオン 〔22-b〕 2-2
3着エイシンドーバー・・・Victory Gallop×Kris S.=ミスプロ×ロベルト 〔8-c〕 7-6
2009年 タイム 1'33"5 (良) 1FAve=11.69 3FAve=35.06
テン33.4-中盤24.0(3F換算36.00)-上がり36.1 『前傾・中弛み』
1着ウオッカ・・・タニノギムレット×ルション=ロベルト×ネヴァーベンド 〔3-l〕 7-5
2着ディープスカイ・・・アグネスタキオン×Chief's Crown=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔23-b〕 10-8
3着ファリダット・・・Kingmambo×Sunday Silence=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔22-d〕 18-18
2010年 タイム 1'31"7 (良) 1FAve=11.46 3FAve=34.39
テン33.6-中盤22.7(3F換算34.05)-上がり35.4 『前傾』
1着ショウワモダン・・・エアジハード×トニービン=プリンスリーギフト×グレイソヴリン 〔10-a〕 10-8
2着スーパーホーネット・・・ロドリゴデトリアーノ×エルセニョール=ノーザンダンサー×レイズアネイティヴ 〔8-f〕 15-15
3着スマイルジャック・・・タニノギムレット×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔15-a〕 10-14
2011年 タイム 1'32"0 (良) 1FAve=11.50 3FAve=34.50
テン33.9-中盤23.1(3F換算34.65)-上がり35.0 『前傾』
1着リアルインパクト・・・ディープインパクト×Meadowlake=サンデーサイレンス×セントサイモン 〔5-h〕 3-3
2着ストロングリターン・・・シンボリクリスエス×Smart Strike=ロベルト×ミスプロ 〔A13〕 12-11
3着スマイルジャック・・・タニノギムレット×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔15-a〕 14-15
流れは『前傾』や『一貫』など東京芝1600mコース独特の厳しい流れになりやすく、テンが33秒台ならば差し・追込の位置取りの好走馬が多い傾向。テンが34秒台なら先行馬の好走が多いが、逃げ馬に関してはどの流れでも好走は少ない傾向。また好走馬のうち2頭は同じような位置取りにいることが多いのも特徴。
血統の傾向は、これまで東京芝コースGⅠで好走の多いサンデーサイレンス系の好走が意外にもそんなに多くないこと。アグネスタキオン・ダンスインザダーク・ディープインパクト産駒が好走してはいるが、サンデーサイレンス系のみの上位独占などは他のGⅠと違い近年は起きていません。ややスタミナ血統ながらマイルGⅠで好走しているサンデーサイレンス系ならまだ好走可能と考えるが、他のGⅠのように考えるのは危険かも。
それよりもスピードの持続性能が高いノーザンテースト系、ニジンスキー系、ダンチヒ系などの大系統ノーザンダンサー系やロベルト系やトニービン系など欧州スタミナ型血統が強い傾向。
牝系の傾向は、No.〔4〕〔8〕〔22〕が近年複数好走馬を輩出していますが、毎年他の牝系も好走し傾向と呼べる感じではないかも。
また好走馬に多いのが分枝記号d。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→GⅠは必殺のローテーションとなり、実際に好走馬の多くが前走で好走しています。
ステップの傾向は、近年様々なステップにて好走馬が多く、傾向と呼べるものがない難儀な傾向。
しいて言うなら、京王杯SCやマイラーズCといった安田記念の正統ステップ好走馬は1着馬が連続好走するよりも、敗退馬の反撃が多いこと。前走好走で人気になる馬よりも、人気が下がり伏兵となるこちで好走するタイプを狙うべきと思います。
また海外戦からの帰国馬や大阪杯など、比較的前走より間隔が開いたり条件が変わることで鮮度を活かすステップでの好走も多いように思います。
ヴィクトリアマイルからのステップ馬は、牡馬相手に能力を引き出された方が良いタイプなら好走が可能で、牝馬独特の『中弛み』からの瞬発力勝負での好走が多い馬は、人気でも危険な馬となると思われる。
★予想★
今回は展開のカギを握るのはシルポート。逃げ宣言もしているようで、緩い流れにはならないと考えて展開を想定する。そのシルポート自身は、前々走中山記念2着(=中山芝1800m:0.1秒差)→マイラーズC1着(阪神芝1600m)とともに開幕週の馬場の恩恵を活かしての好走だったが、今回は開催後半の差し有利な馬場となるだろう点から、近走の内容をそのまま鵜呑みにしてはいけないと考える。また安田記念は逃げ馬が不振な傾向からも、人気ほどの信頼性はないと考えて嫌いたいと考える。雨が降り、馬場が悪化するようなら前残りも十分ありうるが、それでも近走逃げて連続好走している馬を楽には逃がさないと考えて、先行・差し馬を上位に考えてみたい。
◎リアルインパクト・・・ディープインパクト×Meadowlake=サンデーサイレンス×セントサイモン 〔5-h〕
前走マイラーズC18着(=阪神芝1600m:1.6秒差)。前々走中山記念3着(=中山芝1800m:0.8秒差)。東京芝コースは(2-2-1-0)と好走も多く、芝1600m戦は(1-1-1-3)。輸送に弱いのか関西のコースだと(0-0-0-4)と好走しないのだが、関東コースでは(2-3-2-0)と崩れていない馬で、前走はその関西コースでのレースということと、休み明けで重馬場の中山記念3着好走後の2走ボケがあったのでは?と考えると今回反撃可能な馬と考えて期待する。11年安田記念1着馬でもあり、昨年と異なり斤量は重いのだが、好走歴を評価して好走に期待する。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ディープインパクト産駒は、マイルGⅠ(=朝日杯FS、桜花賞、NHKマイルC、ヴィクトリアM、安田記念)での好走も多く、マイル戦は狙い目。この点にも期待して評価する。母父Meadowlakeはセントサイモン系で、ダート向きの短中距離血統。2歳から走る馬もいれば古馬になり頭角を現す馬もいて、成長度は個々の馬によって異なるが、そこそこのスタミナは持ち合わせ、中距離も守備範囲になる。ただし芝で通用するのは若いうちだけで、次第にダートよりになる。
No.〔5〕の牝系は、緩いペースよりも厳しいペースで真価を発揮するタイプが多く、人気よりも人気薄で好走することの多い穴タイプの馬が多い。直線の長い芝コースでの好走が多い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベスト。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。今回はシルポートが厳しい流れを作ってくれると思うので、牝系の特性にも期待して評価する。
○エイシンアポロン・・・Giant’s Causeway×Sadler’s Wells=ストームバード×サドラーズウェルズ 〔1-l〕
前走マイラーズC14着(=阪神芝1600m:1.2秒差)。東京芝コースは(2-1-0-3)、芝1600m戦は(2-2-0-2)と好走は多い。前走はドバイ遠征に向けて調整していたが中止し、休み明けで能力を引き出すには不十分だったことが凡走の要因と考えて、今回は叩いた効果に期待して評価する。11年マイルCS1着馬でもあり、能力的には侮ってはならない馬と思うのと、今回雨にて馬場が渋るようなら本馬にはプラス要因と考えて、この点にも期待する。
Giant's Causeway産駒はストームバード系で、ハイペースで飛ばしても簡単にバテない先行押し切り型。またストームバード系は、好調期にまとめて稼ぐ短期集中型が多く、2~3歳戦で好走できるスピードと完成度の高さがある。好調期には連続好走を続けるのだが、不調期になると崩れ好走できなくなるのがストームバード系。この特性に期待して、今回の好走も十分可能と考える。母父Sadler's Wellsは、成長力豊かで底力がある。力の要る馬場や厳しい展開でこその血統で、大レースでの強さ、底力に優れ、消耗戦は望むところ。
No.〔1〕の牝系は、クラシック好走が多く春シーズンには完成することの多い成長力と仕上がりの早い牝系。古馬では緩やかに成長する。分枝記号lは、クラシックで特注の強い馬を排出しやすい、トップクラスの能力を秘めた馬が多い。
▲アパパネ・・・キングカメハメハ×Salt Lake=ミスプロ×ヴァイスリージェント 〔9-f〕
前走ヴィクトリアM5着(=東京芝1600m:0.4秒差)。東京芝コースは(4-0-0-3)、芝1600m戦は(5-1-0-3)と好走も多い。前々走阪神牝馬S7着(=阪神芝1400m:0.4秒差)は休み明けでの内容で、本馬は休み明けは割引が必要だった馬。叩き2戦目での変わり身の多い馬だったが、さすがに年齢による衰えはあると思われ、調子が上昇するには少し時間がかかるようになったのかもしれない。近2走とも僅差には好走しているのでまだ見限るには早く、ズブさがみられることから牝馬限定の瞬発力勝負よりは牡馬相手の締まった流れの方が好走しやすくなると考えて、好走に期待して評価する。10年3冠牝馬の底力に期待。
キングカメハメハ産駒はミスプロ系だが、凱旋門賞での好走も多いキングマンボ系で欧州型の要素を兼ね備えている。格の高いレースでの究極のスピード競馬になると本領を発揮し、厳しい展開ほど持ち前の底力を活かす。ダンシングブレーヴ系に近い特性と考える。母父Salt Lakeはヴァイスリージェント系で仕上がりが早く、2~3歳の時期なら重賞でも勝負になる。ヴァイスリージェント系は距離に融通性があり、本馬は中距離までは対応可能と思われる。母父ヴァイスリージェント系からも勢いのあるうちは怖い存在。馬体重が大幅に減らない限りは同じようにパフォーマンスは期待できると考える。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系だが、3歳秋~古馬になり本格化する。小回りコース鬼門だが、広いコースは好走が多い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面叩いて一変が少ないタイプ。
△ストロングリターン・・・シンボリクリスエス×Smart Strike=ロベルト×ミスプロ 〔A13〕
前走京王杯SC4着(=東京芝1400m:0.3秒差)。東京芝コースは(4-3-1-4)と好走も多く、また芝1600m戦は(3-3-1-2)と好走も多い。前走は出走馬中上がり2位の33秒8にて好走し、東京芝コースなら33秒台での上がりを繰り出せる上がり特化の瞬発力勝負が得意な馬。11年安田記念2着馬でもあり、叩き2戦目での上昇度と能力に期待して評価する。しかし突き抜けるイメージに乏しく、善戦するも2着というイメージに合うため連下候補と考える。
シンボリクリスエス産駒はロベルト系で、本格化前までは詰め甘で、持久力とスピードの持続性能に優れていて厳しい流れでこそ本領発揮するが、意外にあっさり強敵相手に凡走する淡泊さも持ち合わせている。2歳~3歳になりたての時期のロベルト系は全般的に詰め甘なことが多いが、クラシック春シーズンを終えると本格化を始める。またロベルト系は緩い流れよりも、ペースの締まる流れで底力を問われると好走しやすくなる特性もある。特にレコード決着など時計が速くなる厳しい流れで覚醒する。叩き良化型でさらに上昇中はロベルト系の好走ポイント。母父Smart Strikeはミスプロ系で、ミスプロ系の中ではファピアノ系と並び底力があり、大レースに強い。中距離を基本に、マイルのスピード、2000mを超えてのスタミナも備えている。
No.〔A13〕の牝系は、米国のファミリーで、高速決着は得意だが、メリハリある流れが苦手。体力はあり、シーズンオフは得意な牝系。
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