08期 予想歴14年
◎サンブルエミューズ
8着/2人気
○コレクターアイテム4着/1人
▲アユサン7着/4人
△サウンドリアーナ17着/3人
★傾向分析★
2007年 タイム 1'33"8 (良) 1FAve=11.73 3FAve=35.18
テン34.4-中盤23.7(3F換算35.55)-上がり35.7 『前傾』
1着トールポピー・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔1-p〕 11-8
2着レーヴダムール・・・ファルブラヴ×Highest Honor=ノーザンダンサー×グレイソヴリン 〔1-p〕 17-15
3着エイムアットビップ・・・アグネスデジタル×トニービン=ミスプロ×グレイソヴリン 〔7-e〕 10-8
2008年 タイム 1'35"2 (良) 1FAve=11.90 3FAve=35.70
テン35.2-中盤24.4(3F換算36.6)-上がり35.6 『一貫・中弛み』
1着ブエナビスタ・・・スペシャルウィーク×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 16-15
2着ダノンベルベール・・・アグネスタキオン×Bering=サンデーサイレンス×ネイティヴダンサー 〔3-n〕 11-6
3着ミクロコスモス・・・ネオユニヴァース×Marquetry=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔4-g〕 18-18
2009年 タイム 1'34"9 (良) 1FAve=11.86 3FAve=35.59
テン35.1-中盤24.5(3F換算36.75)-上がり35.3 『一貫・中弛み』
1着アパパネ・・・キングカメハメハ×Salt Lake=ミスプロ×ヴァイスリージェント 〔9-f〕 10-10
2着アニメイトバイオ・・・ゼンノロブロイ×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔19〕 7-7
3着ベストクルーズ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔12〕 11-12
2010年 タイム 1'35"7 (良) 1FAve=11.96 3FAve=35.89
テン35.8-中盤25.4(3F換算38.10)-上がり34.5 『加速・中弛み』
1着レーヴディソール・・・アグネスタキオン×Highest Honor=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔1-p〕 10-11
2着ホエールキャプチャ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔12〕 5-9
3着ライステラス・・・ソングオブウインド×スピードワールド=ミスプロ×ヌレイエフ 〔6-a〕 7-4
2011年 タイム 1'34"9 (良) 1FAve=11.86 3FAve=35.59
テン35.8-中盤24.4(3F換算36.60)-上がり34.7 『加速・中弛み』
1着ジョワドヴィーヴル・・・ディープインパクト×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 9-10
2着アイムユアーズ・・・ファルヴラヴ×エルコンドルパサー=ノーザンダンサー×ミスプロ 〔8-f〕 4-4
3着サウンドオブハート・・・アグネスタキオン×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔3-n〕 3-3
近5年の流れは、08年・09年・10年・11年と『中弛み』の流れとなり、また07年は『前傾』、08年・09年は『一貫』と比較的厳しい流れも内在しているので、底力と完成度の高さを競う流れになると考える。
そのため07年1着トールポピーはオークス1着、08年1着ブエナビスタは桜花賞1着・オークス1着・秋華賞2着、09年1着アパパネは桜花賞1着・オークス1着・秋華賞1着とクラシック牝馬3冠達成、09年2着アニメイトバイオは秋華賞2着、10年2着ホエールキャプチャは桜花賞2着・オークス3着・秋華賞3着、11年2着アイムユアーズは桜花賞3着と、クラシックで好走できる能力を秘めている証明ができるレースと考える。逆に言えば来年のクラシックで狙いたい馬を素直に評価するレースといえると考える。
血統の傾向は、スタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多く、スペシャルウィーク、アグネスタキオン、ネオユニヴァース、ゼンノロブロイ、ディープインパクトと東京芝2400m好走血統が好走しています。またタニノギムレットやジャングルポケット、キングカメハメハなどの好走からも、東京芝2400m好走血統は要注目と思います。
それからグレイソヴリン系やニジンスキー系などスタミナ型血統も好走が多く、持続型の流れに強い特性があり、厳しい流れに向いています。、特に母父として存在感が大きく、好走馬の血統ポイントとして重要です。またファルブラヴ産駒(=07年2着レーヴダムール、11年2着アイムユアーズ)も好走馬を輩出していて、相性は良いと思います。
09年はヴァイスリージェント系を父や母父に持つ馬が1~3着独占。10年も2着にヴァイスリージェント系を持つ馬が好走。ヴァイスリージェント系は、仕上がりが早いので2歳戦では完成度が高く、鮮度や勢いを活かせる状態なら要注目。
ステップの傾向は、黄菊賞(=京都芝1800m)好走馬が06年・07年と連続して1着馬(=06年1着ウオッカ、07年1着トールポピー)を出しているステップ。牡馬と対等に戦えるだけの力の証明と対戦ストレスが少ないことが好走の要因と思われます。また好走した2頭はともに東京芝2400mのGⅠを勝つことになる馬。ダービーやオークス好走血統ならば堅軸と考える。
また赤松賞(=東京芝1600m)好走馬も08年・09年と好走馬(=08年2着ダノンベルベール、09年1着アパパネ)と好走馬を輩出。東京芝1600mの赤松賞を好走した2頭とも最速上がりで好走していたことから、速い上がりを繰り出して好走している馬で、こちらもダービー・オークス血統ならば要注目と考える(→赤松賞は12年より、同条件で重賞格上げでアルテミスSになったので、アルテミスSには注目)。
またファンタジーS好走馬は、好走馬も多いが2・3着になりやすい傾向(=06年2着アストンマーチャン、07年3着エイムアットビップ、09年3着ベストクルーズ、10年3着ライステラス、11年2着アイムユアーズなど)。
★予想★
阪神JFのポイントは、
①『中弛み』が基本の流れになりやすく、オプションとして『前傾』『加速』『一貫』などの流れが付加される。そのため求められるのは瞬発力と完成度の高さ。
②瞬発力勝負のため、器用なサンデーサイレンス系向きのレース。母父サンデーサイレンスやアグネスタキオン産駒の好走が多い。キングマンボ系も器用なので、今後の好走に期待。
③グレイソヴリン系の好走も多く、父や母父にグレイソヴリン系が入っているとなお良い。
④ここ数年好走馬がクラシック(=特に東京芝2400m)で好走していて、東京芝2400mGⅠ好走血統は特注。
⑤芝1400m~1800mの牡馬混合戦での重賞やオープン実績がある馬で、瞬発力勝負に強い上がりの速い馬は特注。
⑥ファンタジーS好走馬は2・3着になりやすい。その中でも上がり上位馬を狙うべし。
◎サンブルエミューズ・・・ダイワメジャー×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔7-d〕
前走芙蓉S1着(=中山芝1600m)。阪神芝コースは初で、芝1600m戦は(1-0-0-0)。前々走未勝利戦1着(=新潟芝1400m)は逃げて好走、前走芙蓉S1着は差して好走と異なる内容にて、しかも牡馬相手に上がり最速で好走していて、脚質の自在性に期待できると考え評価する。
ダイワメジャー産駒はサンデーサイレンス系で、力強いスピードを持ち、芝1600~2000mを得意とするマイラーや中距離型。フジキセキに近いイメージで、自身がダートを圧勝した実績もあるのでダートの得意な馬力型のタイプと、芝で鋭く斬れる脚を使うタイプと存在するはず。ダイワメジャー自身が中山芝コースで好走が多かったように、また古馬で本格化するまでは直線の長い東京芝コースや京都芝コースなどで最後につかまるレースが多かったことからも、キレよりもスピードの持続性能を活かしたレースに向くと考えますが、現時点での完成度は高い。古馬になり本格化すると鋭く斬れる脚も使えるようになる(=父母父ノーザンテーストの成長能力で引き出される感じと思います)。母父フレンチデピュティはヴァイスリージェント系で、セカンドステージが存在する芝・ダート兼用タイプ。鮮度や勢いが好走に重要なポイントで、好走中なら馬体重がポイントになる。使い詰めると馬体重が減りやすい傾向があり、パフォーマンスが低下する。
No.〔7〕の牝系は、牡馬と互角に戦う牝馬が多く、京都コースや阪神コースでの好走が多い牝系。また距離変更ショックや位置取りショックなどのショックが良く効く特性があり、間隔を詰めた時にも良く好走する。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→GⅠは必殺のローテーションとなる。前走好走からも、この特性にも期待して評価する。
○コレクターアイテム・・・ハーツクライ×Storm Bird=サンデーサイレンス×ストームバード 〔9-f〕
前走アルテミスS1着(=東京芝1600m)。阪神芝コースは(1-0-0-0)、芝1600m戦は(2-0-0-1)。全3走とも上がり33秒台を繰り出し、上がり上位で好走していて、また前々走デイリー杯2歳S4着(=京都芝1600m:0.2秒差)では牡馬相手に上がり最速も僅差の内容で、この点にも期待して評価する。
ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンのかかる器用なタイプよりは、助走をつけて末脚が全開になり長く良い脚を繰り出すタイプが本質。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。母父Storm Birdはストームバード系で、仕上がりの早さと先行力、軽いスピードを有している。ただし勝負強さや底力には欠けるのと、勢いがなくなるとスランプに陥る点には注意が必要。
No.〔9〕の牝系は、、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。
▲アユサン・・・ディープインパクト×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔9-f〕
前走アルテミスS2着(=東京芝1600m:0.1秒差)。阪神芝コースは初で、芝1600m戦は(1-1-0-0)。全2走とも上がり33秒台を繰り出し、また上がり最速にて好走している馬にて、適性は合うと考えて期待する。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父Storm Birdはストームバード系で、仕上がりの早さと先行力、軽いスピードを有している。ただし勝負強さや底力には欠けるのと、勢いがなくなるとスランプに陥る点には注意が必要。
No.〔9〕の牝系は、、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。
△サウンドリアーナ・・・ケイムホーム×ダンシングブレーヴ=ミスプロ×リファール 〔10-d〕
前走ファンタジーS1着(=京都芝1400m)。阪神芝コースは初で、芝1600m戦は(0-0-1-1)。ファンタジーS好走馬は、阪神JFでも好走が多いが2・3着になることが多く、連下候補としては信頼性は高い。この点に期待して評価するが、芝1600mよりも芝1400mの方が向くタイプと思うため、割引が必要と考えます。
ケイムホーム産駒はミスプロ系で、素質のある馬は軽いスピードを持ち味に、2歳から走るマイラー血統。芝に限ると若いうちなら中距離もこなすが、古馬になると短距離やマイルが仕事場となる。外枠での好走も多い。母父ダンシングブレーヴはリファール系で、瞬発力勝負や緩急のある競馬を苦手とするが、淀みなく流れる展開になると、距離や格に関係なく、先行しても追い込んでも無類の強さを発揮する。母父としても、ここ一番で凄みを見せる血統。成長力も豊富。
No.〔10〕の牝系は、スピードの持続性能に優れた牝系。短距離だとペースの弛まない淡々としたペースに向く。または長距離と距離適性は幅広いが極端。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→GⅠは必殺のローテーションとなる。また大物牝馬が出やすいのは、No.〔10-d〕でもあり、この点にも期待する。
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