朝日杯FS2012予想
朝日杯FS 重賞好走実績と母父サンデーサイレンス。

軍神マルス
08期 予想歴14年

◎コディーノ
  2着/1人気

○エーシントップ8着/2人
▲フラムドグロワール4着/5人
△ラブリーデイ7着/4人


★傾向分析★
2007年 タイム 1'33"5 (良) 1FAve=11.69 3FAve=35.06
テン34.7-中盤23.6(3F換算35.40)-上がり35.2 『一貫』
1着ゴスホークケン・・・Bernstein×Grand Slam=ストームバード×ミスプロ 〔4-r〕 1-1
2着レッツゴーキリシマ・・・メジロライアン×バイアモン=ノーザンテースト×レッドゴッド 〔5-g〕 4-3
3着キャプテントゥーレ・・・アグネスタキオン×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔3-l〕 2-2

2008年 タイム 1'35"1 (良) 1FAve=11.89 3FAve=35.66
テン34.3-中盤24.5(3F換算36.75)-上がり36.3 『前傾・中弛み』
1着セイウンワンダー・・・グラスワンダー×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔3-l〕 9-9
2着フィフスペトル・・・キングカメハメハ×Bahri=ミスプロ×ネヴァーベンド 〔19-b〕 8-8
3着ブレイクランアウト・・・Smart Strike×French Deputy=ミスプロ×ヴァイスリージェント 〔1-t〕 9-6

2009年 タイム 1'34"0 (良) 1FAve=11.75 3FAve=35.25
テン34.2-中盤24.2(3F換算36.30)-上がり35.6 『前傾・中弛み』
1着ローズキングダム・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔1-w〕 9-8
2着エイシンアポロン・・・Giant's Causeway×Sadler's Wells=ストームバード×サドラーズウェルズ 〔1-l〕 6-5
3着ダイワバーバリアン・・・マンハッタンカフェ×Kingmambo=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔5-c〕 5-5

2010年 タイム 1'33"9 (良) 1FAve=11.74 3FAve=35.21
テン34.7-中盤23.9(3F換算35.85)-上がり35.3 『前傾・中弛み』
1着グランプリボス・・・サクラバクシンオー×サンデーサイレンス=プリンスリーギフト×サンデーサイレンス 〔8-c〕 10-7
2着リアルインパクト・・・ディープインパクト×Meadowlake=サンデーサイレンス×セントサイモン 〔5-h〕 7-7
3着リベルタス・・・ディープインパクト×Garde Royale=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔4-p〕 4-3

2011年 タイム 1'33"4 (良) 1FAve=11.68 3FAve=35.03
テン34.5-中盤23.3(3F換算34.95)-上がり35.6 『前傾』
1着アルフレード・・・シンボリクリスエス×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔4-m〕 4-3
2着マイネルロブスト・・・ゼンノエルシド×メジロライアン=ニジンスキー×ノーザンテースト 〔3-l〕 8-5
3着レオアクティブ・・・アドマイヤムーン×オペラハウス=ミスプロ×サドラーズウェルズ 〔3-l〕 15-15

 過去5年の流れは、07年は『一貫』の流れだが、それを除いて全て『前傾』の流れ。厳しく締まった流れになりやすく、テンよりも上がりがかかる流れの『前傾』が基本と考える。
『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎

 ただし、中山コースが小回り・急坂のためか、展開上最も恵まれた追込はほとんど決まらない結果がでています。
逃げはテンがきついため失速する傾向にあり、中心は先行・差し位置に展開する馬と考えます。

 血統の傾向は、母父サンデーサイレンスの好走が多い。近5年で08年・09年・10年・11年と4年連続して1着馬は母父サンデーサイレンス。ロベルト系(=グラスワンダー、シンボリクリスエス)、キングカメハメハ、サクラバクシンオーなどスピード持続型の血統との配合馬が好走しています。
 また以前はミスプロ系の仕上がり早の血統が好走していましたが、00年以降はストームバード系、ヴァイスリージェント系、ダンチヒ系、レッドゴッド系というような芝・ダート兼用型のスピード持続型タイプの好走が多く、厳しい流れが得意なキングマンボ系も08年・09年と好走していて合うと考えます。

 ステップレースからの傾向は、前走連対馬が好走の基本事項。特に重賞・オープンの2歳S好走馬。00年以降での連対馬の傾向をまとめてみました。
①京王杯2歳S・・・好走したのは03年1着コスモサンビーム、04年1着マイネルレコルト、07年2着レッツゴーキリシマ、08年2着フィフスペトル、09年2着エイシアポロン、10年1着グランプリボス、10年2着リアルインパクト、11年3着レオアクティブ。1着からの好走はコスモサンビーム、エイシンアポロン、グランプリボスの3頭。マイネルレコルトは5着からの巻き返し好走で、距離延長で巻き返し能力の高いチーフベアハート産駒ということと新潟2歳Sのレベルが高かったことが原因と思います。レッツゴーキリシマは3着からの好走。フィフスぺトルは2着からの好走で、函館2歳S1着馬。リアルインパクトは2着からの好走。好走している馬は先行脚質、小倉2歳Sや新潟2歳Sや函館2歳S、デイリー杯2歳S好走馬という2歳重賞好走歴のある馬という点から、実績馬なら要注意。

②デイリー杯2歳S・・・好走馬は03年2着メイショウボーラー、06年2着ローレルゲレイロ・3着オースミダイドウ、07年3着キャプテントゥーレなど。メイショウボーラーは1着、ローレルゲレイロは2着好走からの連対でともに2着。2頭とも先行してなだれ込むレースが得意なタイプ。またキャプテントゥーレも先行タイプ、好走するのに必要な適性ではないかと思います。

③東京スポーツ杯2歳S・・・好走馬は00年2着タガノテイオー、04年3着ペールギュント、05年1着フサイチリシャール、06年1着ドリームジャーニー、07年1着ゴスホークケン、08年3着ブレイクランアウト、09年1着ローズキングダム。タガノテイオーは1着、ペールギュントは2着、フサイチリシャールは1着、ドリームジャーニーは3着、ローズキングダムは1着からのステップ。位置取りは様々だが、共通しているのはサンデーサイレンス系を父または母父に持つということ。またブレイクランアウトは2着からの好走で、前走はサンデーサイレンス系に劣らない上がりを繰り出しての好走。中距離での上がりの速さを装備した馬の全体レベルの高さが問われていると考えます。07年1着ゴスホークケンは4着からの好走、11年2着マイネルロブストは9着からの好走で、非サンデーサイレンス系でしたが、非サンデーサイレンス系なら先行脚質と内枠もポイントかも。

④札幌2歳S・・・好走馬は02年2着サクラプレジデント、04年2着ストーミーカフェ。ともに1着からの休み明けでの好走。札幌の馬場は洋芝で1800mという距離より長めの距離適性(=2000mくらい)が必要なレースということから、2歳戦でのタフな経験が活きやすいのだと思います。また厳しいレースをしてもその疲れをとれるレース間隔とみます。ただし近年では好走馬の少ないステップ。

 また朝日杯FSの大きな傾向として、外枠が不利な傾向。逃げ・先行するならばまだ好走の可能性はありますが、差し・追込はほぼ壊滅的な結果です。
これは中山コースが小回りコースで直線が短いことが原因と思います。外外と回すことで届かずのイメージです。先行するにしてもテンがきつい傾向から、テンに無理をして最後に粘れず2・3着のイメージで良いと考えます。

★予想★
朝日杯FSのポイントは、
①近年の流れは『前傾・中弛み』。テンは速いが、その後脚を溜めて器用に抜け出せる総合能力が問われる。
②『中弛み』の流れの分、サンデーサイレンス系が中心。『前傾』の流れは、持続型血統向き(=欧州型血統)。
③これまでの2歳S好走馬が中心。先行脚質ならより注意。前走惨敗していても不良馬場など適性が合わずに凡走した馬は反撃可能。
④阪神JF好走馬なども比較して、レベルの高い2歳戦を考えること。
⑤出遅れ経験がある馬は軸にするべからず。
⑥外枠は非常に不利。本命にはしてはいけない。

◎コディーノ・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔4-d〕
 前走東京スポーツ杯2歳S1着(=東京芝1800m)。中山芝コースは初で、芝1600m戦も初。前々走札幌2歳1着(=札幌芝1800m)にて、重賞連続好走中。全3走とも上がり上位で好走していて、3戦すべてで0.3秒差以上で圧勝の内容での好走にて、実力は抜けていると考えて、堅軸と考えて評価する。
 キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳のこの時期はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→GⅠは必殺のローテーションとなる。分枝記号特性からも、連続好走に期待して評価する。

○エーシントップ・・・Tale of the Cat×Unbridled’s Song=ストームバード×ミスプロ 〔16-g〕
 前走京王杯2歳S1着(=東京芝1400m)。中山芝コースは初で、芝1600m戦も初。京王杯2歳S好走馬は、近年好走が多いステップだが2・3着になりやすい傾向でもあり、能力は評価するが、やや割引は必要と考えて対抗評価に。
 Tale of the Cat産駒はストームバード系で、全体的に米国色が濃く、スピードと淡白さが同居した陽気なアメリカン野郎で、芝・ダート兼用型の短距離~マイル血統。溜めて差すよりも、直線で先頭に立って押し切る競馬が合う。成長力は早熟タイプで、2歳戦から3歳前半が稼ぎどき。母父Unbridled’s Songはミスプロ系で、ダートの一流馬を出す一方で、ためると芝で斬れるのもアンブライドルド系で、また満遍なく活躍馬を輩出するわけではないが、大一番になると無類の強さを発揮するのもアンブライドルド系。先行力とためての一瞬の脚に優れ、軽いダートも強い。短距離から中距離をこなし、3~4歳時が最も充実する。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号gは、パワータイプが多く雨も苦にしないが、不器用なタイプも多く厳しい流れで力を発揮する。

▲フラムドグロワール・・・ダイワメジャー×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔13-c〕
 前走いちょうS1着(=東京芝1800m)。中山芝コースは(0-1-0-0)、芝1600m戦は(0-1-0-0)。重賞好走実績はないが、オープン好走実績はあり、好走に期待できると考えて評価する。
 ダイワメジャー産駒はサンデーサイレンス系で、力強いスピードを持ち、芝1600~2000mを得意とするマイラーや中距離型。フジキセキに近いイメージで、自身がダートを圧勝した実績もあるのでダートの得意な馬力型のタイプと、芝で鋭く斬れる脚を使うタイプと存在するはず。ダイワメジャー自身が中山芝コースで好走が多かったように、また古馬で本格化するまでは直線の長い東京芝コースや京都芝コースなどで最後につかまるレースが多かったことからも、キレよりもスピードの持続性能を活かしたレースに向くと考えますが、現時点での完成度は高い。古馬になり本格化すると鋭く斬れる脚も使えるようになる(=父母父ノーザンテーストの成長能力で引き出される感じと思います)。母父ブライアンズタイムはロベルト系で、タフな展開や目一杯に仕上げられた時にMAXの能力を発揮するスパルタ型。休み明けよりも叩いてこそのタイプが多い。またロベルト系は緩い流れよりも厳しい流れに向き、ペースの緩まないマイル戦はプラス要因。
 No.〔13〕の牝系は、クラスの壁をキャリアを積みながら超えていくタイプが多い牝系。叩き良化型でもある。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

△ラブリーデイ・・・キングカメハメハ×ダンスインザダーク=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔19〕
 前走京王杯2歳S2着(=東京芝1400m:0.1秒差)。中山コースは初で、芝1600m戦も初。先行して好走できる馬にて、京王杯2歳Sからのステップ馬でもあり、好走の可能性は高いと考えて連下候補と考える。
 キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父ダンスインザダークはスタミナ型サンデーサイレンス系で、大物を輩出するしスタミナ抜群なのだが器用さに欠け、ギアが入れば迫力満点の長い末脚を使う一方で、トップギアまでに時間がかかり瞬時に反応できないという弱点を併せ持つ。また条件戦では手間取るも能力が引き出される格上挑戦は好走のプラス要因となる。
 No.〔19〕の牝系は、淡々と流れる厳しい流れにに強いタフな牝系。分枝記号なしは、分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。


tipmonaとは?

朝日杯FS2012回顧
朝日杯FS 母父サンデーサイレンスとレコード好走馬に注意。

軍神マルス
08期 予想歴14年

次走狙い:コディーノ
次走狙い:ロゴタイプ


2012年 タイム 1’33”4 (良) 1FAve=11.68 3FAve=35.03

ラップ
①12.1-②10.8-③11.0-④11.5-⑤11.9-⑥12.2-⑦11.8-⑧12.1
1FAveとの誤差
①+0.4 ②-0.9 ③-0.7 ④-0.2 ⑤+0.2 ⑥+0.5 ⑦+0.1 ⑧+0.4
テン33.9-中盤23.4(3F換算35.10)-上がり36.1 『前傾』

『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎

1着ロゴタイプ・・・ローエングリン×サンデーサイレンス=サドラーズウェルズ×サンデーサイレンス 〔8-k〕 2-2
2着コディーノ・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔4-d〕 2-5
3着ゴッドフリート・・・ローエングリン×サンデーサイレンス=サドラーズウェルズ×サンデーサイレンス 〔8-f〕 8-7
4着フラムドグロワール・・・ダイワメジャー×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔13-c〕 5-5
5着ティーハーフ・・・ストーミングホーム×Green Desert=ミスプロ×ダンチヒ 〔6-a〕 15-11

流れは、テン-上がりのラップ差と中盤の締まりから『前傾』の流れ。展開的には、追込が最も恵まれ、次いで差し、逃げ・先行には厳しい流れと考える。しかし小回り急坂コースの中山芝コースでもあり、展開的には恵まれるも、差し・追込が難しいコースでもあり、今年も厳しい流れでも前にて展開した馬が好走した結果に。

1着ロゴタイプは、前走500万条件戦ベゴニア賞1着(=東京芝1600m)からの好走。中山芝コースは初で、芝1600m戦は(1-0-0-0)でした。これまで全5戦(2-0-1-2)で掲示板外はなく、相手なりに走る馬で、前々走札幌2歳Sでは1着馬コディーノと2着馬ラウンドワールドには完敗も、3着馬エデンロックとは同タイムでの4着好走と侮ってはいけない馬だったと反省する。前走は約3ヶ月の休み明けでも東京芝1600mで2歳レコードにて好走していて、身が入り始めていたと反省する。前々にて展開できる馬でもあり、やや外枠だった点を割り引いてももう少し評価すべき馬だったと考える。近5年のタイムと比較しても、11年と同じくコースレコードタイでの好走は評価したいと思います。今後の成長にも期待したいと思います。
 ローエングリン産駒はサドラーズウェルズ系で、ゆるみない流れで潜在能力が引き出され、ひとつ勝つのに時間を要した馬でも、格上げですぐ通用する怖さのある底力のある血統。叩き良化型でもあり、2・3戦目で変わり身での穴も多い。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号kは、かなり時計の掛かる馬場でのみ力を発揮する。冬場のダートや最終週の重馬場等が合う。気性が激しく、時計のかかる消耗戦に活路がある。

2着コディーノは、前走東京スポーツ杯2歳S1着(=東京芝1800m)からの好走。中山芝コースは初で、芝1600m戦も初でした。前々走札幌2歳1着(=札幌芝1800m)にて、重賞連続好走中。全3走とも上がり上位で好走していて、3戦すべてで0.3秒差以上で圧勝の内容での好走にて、実力は抜けていると考えて、堅軸と考えて評価し、結果2着好走。前走東京スポーツ杯2歳Sでは、本馬も東京芝1800mで2歳レコードにて好走していたし、今回速いタイムになったことも本馬にはプラス要因だったと考え、また完成度は高い馬と再認識。母系の成長特性からは、今後の活躍に期待出来る馬にて、クラシックも好走に期待したいと思います。
 キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳のこの時期はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→GⅠは必殺のローテーションとなる。今はまだ素質のみで走っているような牝系でもあり、3歳春シーズンの成長力は豊富な馬にて、今後の活躍に期待します。

3着ゴッドフリートは、前走500万条件戦きんもくせい特別1着(=新潟芝1600m)からの好走。中山芝コースは(1-0-0-0)、芝1600m戦は(1-0-0-0)でした。前2走ともに上がり1位での好走をしていた馬で、今回は内枠を活かして上がり上位で好走。上位2頭には今回完敗も、重賞初挑戦でGⅠ3着ならまずまずと、今後にも期待したい。1着馬ロゴタイプとはシングスピール×サンデーサイレンス配合で同じでもあり、今後には注目したい。
 ローエングリン産駒はサドラーズウェルズ系で、ゆるみない流れで潜在能力が引き出され、ひとつ勝つのに時間を要した馬でも、格上げですぐ通用する怖さのある底力のある血統。叩き良化型でもあり、2・3戦目で変わり身での穴も多い。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

4着フラムドグロワールは、前走いちょうS1着(=東京芝1800m)からの好走。中山芝コースは(0-1-0-0)、芝1600m戦は(0-1-0-0)でした。母シルクプリマドンナと良血馬でもあり、まだまだこれから成長する血統配合でもあり、今後の成長に期待したい。
 ダイワメジャー産駒はサンデーサイレンス系で、力強いスピードを持ち、芝1600~2000mを得意とするマイラーや中距離型。フジキセキに近いイメージで、自身がダートを圧勝した実績もあるのでダートの得意な馬力型のタイプと、芝で鋭く斬れる脚を使うタイプと存在するはず。ダイワメジャー自身が中山芝コースで好走が多かったように、また古馬で本格化するまでは直線の長い東京芝コースや京都芝コースなどで最後につかまるレースが多かったことからも、キレよりもスピードの持続性能を活かしたレースに向くと考えますが、現時点での完成度は高い。古馬になり本格化すると鋭く斬れる脚も使えるようになる(=父母父ノーザンテーストの成長能力で引き出される感じと思います)。母父ブライアンズタイムはロベルト系で、タフな展開や目一杯に仕上げられた時にMAXの能力を発揮するスパルタ型。休み明けよりも叩いてこそのタイプが多い。またロベルト系は緩い流れよりも厳しい流れに向き、ペースの緩まないマイル戦はプラス要因。
 No.〔13〕の牝系は、クラスの壁をキャリアを積みながら超えていくタイプが多い牝系。叩き良化型でもある。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

5着ティーハーフは、前走500万条件戦1着(=京都芝1200m)からの好走。中山芝コースは初で、芝1600m戦も初でした。全兄サドンストームは、11年朝日杯FS6着馬で、兄弟ともに朝日杯FSでは少し足りない成績に終わってしまったが、それでも兄は11年京王杯2歳S2着(=東京芝1400m:0.2秒差)と早い時期にも重賞好走しているし、また芝1400m以下の距離なら今後の活躍は可能と考えます。展開的に恵まれた位置取りではあるが、中山芝コースでは追込での好走は至難の業にて、出走馬中最速上がり35秒5を繰り出すも届かずだが、東京芝コースなど広いコースでのコース変わりでの反撃に期待する。
 ストーミングホーム産駒はミスプロ系で、中距離で活躍する産駒が多い。軽いスピードを有し、持続する流れに強い特性を持つが、その上でキレる末脚を繰り出す。仕上がりは早く、2歳戦から狙える。レース間隔をあけると走り、使い込むと成績が下降する傾向があり、勝負は休み明けから数戦以内が狙い目。母父Green Desert産駒はダンチヒ系で、ダンチヒのスピードをそのまま受け継いだスプリンター血統。早い時期からオープン入りし、途中で壁にぶつかっても、レースで揉まれながら力をつけ、古馬になって一皮むける。時計のかかる馬場や重馬場はやたらと強い。
 No.〔6〕の牝系は、直線の長いコース向きで、ハイペースの消耗戦に強い牝系。厳冬期や真夏などシーズンオフに強い特性をもつ。成長能力は早い時期から走るのだが、詰め甘にて人気を背負うと脆い傾向がある。3歳クラシックでは脇役の方が良い仕事をし、古馬になり本格化する。分枝記号aは、気性的には素直な産駒が多いが父親よりはスケールが小さくなる傾向。

朝日杯FSのポイントは、
①近年の流れは『前傾』が基本。展開的に恵まれるのは追込だが、コース形態上届かずが多く、テンは速いが脚を溜めて器用に抜け出せる総合能力が問われるので、先行馬を中心に軸にすること。
②『中弛み』が複合するときには、サンデーサイレンス系が中心。『前傾』の流れは、持続型血統向き(=欧州型血統)。
③母父サンデーサイレンスは特注。特に欧州型血統との配合馬は侮るべからず。
④これまでの2歳S好走馬が中心。先行脚質ならより注意。前走惨敗していても不良馬場など適性が合わずに凡走した馬ならば反撃可能。
⑤阪神JF好走馬なども比較して、レベルの高い2歳戦を考えること。レコード好走馬にも注目。
⑤出遅れ経験がある馬は軸にするべからず。
⑥外枠は非常に不利。本命にはしてはいけない。


tipmonaとは?

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