有馬記念2012予想

シーバス
09期 予想歴14年

◎ゴールドシップ
  1着/1人気

○エイシンフラッシュ4着/3人
▲スカイディグニティ5着/7人
△ナカヤマナイト7着/5人
×ルルーシュ


ジャパンカップ1、2着の不参戦で今一つ盛り上がりを欠く今年の有馬記念。
それでも、芦毛の2冠馬が古馬一線級相手にどれぐらい通用するのか注目の一戦。

展開
前走逃げたビートブラックの陣営が控える作戦を明言しており、
逃げ宣言しているアーネストリーの鞍上は大逃げのイメージがない福永J。
ルルーシュもハナを切る競馬は可能だが、
上がりの競馬の方が持ち味が活きるタイプで、
前半無理をしてハナを奪いに行くとは考えにくい。
同馬主の2頭ともスローからの直線勝負では分が悪いだけに、
アーネストリーが前半スロー過ぎず飛ばし過ぎずのラビット役に徹し、
ビートブラックが3角手前からロングスパート勝負に出ると想定。

◎ ゴールドシップ
前走はどの馬よりも早く仕掛けて、どの馬よりも伸びた強い競馬。
外から強引にマクって他馬になし崩し的に脚を使わせ、
スタミナに任せて押し切る競馬スタイルを確立させた一戦だった。
スタートが遅い馬だけに内目の枠を引いて包まれることが
唯一の心配だったが、距離ロスがあってもスタート後
スムーズに立ち回れる外枠は歓迎。
スローの流れになれば向上面からマクって良し、
ペースが上がって上がりの掛る競馬になれば、
持ち前のスタミナを活かして直線強襲とペースは不問。
人気古馬勢は上がりの速い競馬が得意な馬が多く、
前走と同様に同馬が道中早めにマクって、
他馬になし崩し的に脚を使わる競馬になるようなら、
有力古馬勢の思わぬ凡走もありそう。
鞍上にはスローの流れならば2角から動いて行くぐらいの
強い気持ちを持ってレースに挑んでもらいたい。

○ エイシンフラッシュ
今年の天皇賞馬で昨年の同レース2着馬。
ダービー、天皇賞(秋)のレースぶりから巷では
スロー専門などと呼ばれているが、
タフな流れを外を回って2着に入った天皇賞(春)の
レースぶりなどを見ても上がりの掛るレースにも対応可能。
インでロス無く立ちまれる2番枠は絶好枠で、
天皇賞(秋)で末脚を引き出したデムーロJとのコンビに戻る点も好印象。
ゴールドシップの動きに惑わされず、道中インの中団で脚をタメて、
直線捌ければ。

▲ スカイディグニティ
前走は鞍上がレース中脱臼する不利がありながらも、
勝ち馬に合わせて進出を開始し残り100mまで抵抗した。
勝ち馬には一目置くとしても、究極にスタミナの問われる流れで
最後まで脚を使って好走した点を高く評価している。
3歳馬で斤量55kg、スタート直後ロス無く回れる内の3番枠は有利。
ゴールドシップの進出に合わせて道中馬群を捌いて
一緒に上がって行ければ、菊花賞の再現もある。

△ ナカヤマナイト
名は体を表すのか、中山では3-2-0-0というほぼパーフェクトな成績。
さらに非根幹距離に限れば3戦全勝という中山非根幹距離巧者。
スタート直後から終始外を回らされる外の15番枠は、
距離のロスを考えると減点材料だが、
例年中山非根幹距離実績がものを言うレースだけに、
コース巧者の同馬は枠順を抜きにしておさえておきたい。

△ ルーラーシップ
近2走出遅れながら馬券圏内に絡んでいるように、
今回出走の古馬勢の中でも実力はトップクラス。
しかし、有馬記念は過去2年で6着、4着と今一つ相性の悪いレース。
追い切りを見る限り調子は良さそうに見えるが、
秋2戦で出遅れて目一杯の競馬をしており、
目に見えない疲れもきになるところ。
上がりの掛る競馬になると取りこぼしのあるタイプで、
ゴールドシップが早めにマクる流れもどうか。
それでも今年のAJCC勝ち馬で、中山非根幹距離実績がある点は見逃せず、
ギリギリのおさえ評価とした。

× ルルーシュ
前半脚をタメながら先行して直線で抜け出すタイプの馬。
早めにビートブラックが仕掛け、ゴールドシップがマクって
上がりの掛る展開になると同馬の持ち味は活きないだろう。
中山非根幹距離のオールカマーで人気を背負って負けている点も減点。
ポジションを取るのに脚を使わされる大外枠もどうか。


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