安田記念2013予想
スプリント王ロードカナロアは府中のマイルを克服できるのか?

予想屋マスター
12期 予想歴24年

◎未定 

○グランプリボス10着/2人


今週のメインレースは、第63回安田記念である。
第63回安田記念は、スプリントG1を3連勝中のロードカナロアの参戦もあり、例年以上の豪華メンバーが揃った。そこで、競馬理論の競馬予想では、第63回安田記念に出走する有力各馬の能力をステップレースごとに分析する。

京王杯スプリングカップ組からは、1着のダイワマッジョーレ(蛯名正義)、2着のトライアンフマーチ、3着のガルボ(石橋脩)、4着のレオアクティブ(田辺裕信)、7着のサダムパテック(武豊)、8着のトウケイヘイロー、16着のシルポート(酒井学)及び17着のフィフスペトル(北村友一)が第63回安田記念に出走する。

ダイワマッジョーレの京王杯スプリングカップの勝利という結果は、若干とはいえどもインが有利な馬場を外からまとめて差し切ってのものであり、着差以上に強いレース内容であった。

よって、第63回安田記念の競馬予想においては、ダイワマッジョーレに京王杯スプリングカップ組で最も高い評価を与えるべきである。

一方、トライアンフマーチ及びガルボの京王杯スプリングカップの好走は、好位のインで追走する展開に恵まれたものであり、レース内容としての価値は低い。

よって、第63回安田記念の競馬予想においては、トライアンフマーチ及びガルボに高い評価は不要である。

一方、レオアクティブ及びサダムパテックは、かなり外を回らされて脚を余したものであり、着順ほど悲観すべき内容ではない。

よって、第63回安田記念の競馬予想においては、追い込みが嵌るような展開になるようであれば、レオアクティブ及びサダムパテックの巻き返しにも注意を払うべきである。

一方、トウケイヘイロー、シルポート及びフィフスペトルは、京王杯スプリングカップの見所のないレース内容から、第63回安田記念の競馬予想において高い評価は不要である。

一方、マイラーズカップ組からは、1着のグランプリボス(内田博幸)、3着のダノンシャーク(デムーロ)、4着のカレンブラックヒル(秋山真一郎)、8着のクラレント(川田)及び9着のファイナルフォームが第63回安田記念に出走する。

グランプリボスのマイラーズカップの勝利という結果は、外でも不利のない馬場であったにせよ、休み明けで終始外を回らされて差し切ったものであり、着順通りの強いレース内容であった。

また、グランプリボスは、去年の秋のマイルチャンピオンシップにおいても、直線で不利を受けながらもクビ差の2着に好走しており、マイル戦線ではトップクラスの能力であることに疑いの余地はない。

よって、第63回安田記念の競馬予想においては、グランプリボスにかなり高い評価を与えて当然である。

一方、ダノンシャークのマイラーズカップの2着という結果は、直線で馬群を割ってのものであり、グランプリボスには見劣るレース内容であったが、大きな差はなかった。

よって、第63回安田記念の競馬予想においては、展開の助けさえあればダノンシャークも好走可能と判断すべきである。

一方、カレンブラックヒルのマイラーズカップの4着という結果は、58キロの斤量により最後は止まってしまったが、悲観すべき内容ではなかった。

よって、第63回安田記念の競馬予想においては、インが有利な馬場や楽に先行できる展開になればカレンブラックヒルの粘り込みの可能性が高まると判断すべきである。

一方、クラレント及びファイナルフォームは、マイラーズカップの見所のないレース内容から、第63回安田記念の競馬予想において高い評価は不要である。

一方、産経大阪杯組からは、2着のショウナンマイティ(浜中俊)及び5着のダークシャドウ(戸崎圭太)が第63回安田記念に出走する。

ショウナンマイティの産経大阪杯の2着という結果は、現役最強馬オルフェーヴルに敗れはしたものの、上がりナンバーワンの脚で半馬身差まで迫っており、負けて強しのレース内容であった。

また、産経大阪杯で6着に敗れたヴィルシーナが次走でヴィクトリアマイルを制していることから分かるように、産経大阪杯は低調なマイル戦線から比較するとかなりレベルの高い一戦であった。

よって、第63回安田記念の競馬予想においては、外の差しが届く馬場であれば、ショウナンマイティがまとめて差し切る可能性は高いと判断している。

一方、ダークシャドウの産経大阪杯の5着という結果は、好位のインを追走する展開に恵まれてのものであり、少し残念なレース内容であった。

しかしながら、ダークシャドウは、天皇賞やジャパンカップなどハイレベルなG1戦線でも好走しているように、叩き2走目で本領を発揮できれば実力はこんなものではない。

よって、第63回安田記念の競馬予想においては、器用な競馬ができる点を考慮すると、距離短縮でダークシャドウがショウナンマイティを逆転する可能性もあり得ると判断すべきである。

一方、高松宮記念組からは、1着のロードカナロア(岩田康誠)及び4着のサクラゴスペル(横山典弘)が第63回安田記念に出走する。

ロードカナロアの高松宮記念の勝利は、出遅れて馬群に包まれる苦しい競馬ながらも2着に1馬身以上の差をつけており、スプリント戦線では圧倒的な能力差を見せつけた。

そこでロードカナロアにとって問題となるのは400mの距離延長だが、阪急杯で1400mを克服しており、充実した今ならそれなりに走れる可能性は高い。だとしても、東京競馬場の1600mはスピードだけで押し切るにはかなり厳しい舞台であることには変わりない。

よって、第63回安田記念の競馬予想においては、ロードカナロアが好走するためには、マイペースで先行できる展開やイン有利の馬場に恵まれる必要があると判断すべきである。

一方、サクラゴスペルは、高松宮記念の見所のないレース内容を見る限り、第63回安田記念の競馬予想において高い評価は不要である。

一方、新潟大賞典組からは、5着のナカヤマナイト(柴田善臣)が第63回安田記念に出走する。

ナカヤマナイトの新潟大賞典の5着という結果は、58キロのトップハンデで直線でも不利を受けてしまってのものであり、悲観すべき内容ではない。

よって、第63回安田記念の競馬予想においては、ナカヤマナイトに産経大阪杯組より下ではあるが、押さえ程度の評価は与えるべきである。

一方、香港からは、グロリアスデイズ(ホワイト)及びヘレンスピリットが第63回安田記念に出走する。
グロリアスデイズ及びヘレンスピリットは、
例年の香港の実績比較では、好走可能な実績を持つ。

しかしながら、今年の第63回安田記念に出走する日本馬は、マイル戦線のトップクラスだけでなく、スプリント王のロードカナロアや産経大阪杯組の出走により、例年以上の高レベルである。

よって、第63回安田記念の競馬予想においては、グロリアスデイズ及びヘレンスピリットにも押さえ程度の評価を与えれば十分と判断すべきである。

以上のように、競馬理論の競馬予想では、第63回安田記念に出走する有力各馬の能力を分析した。

この分析結果に、枠順、展開、調教及び馬場状態などの様々な要素を加味して、第63回安田記念の最終的な予想を決断する。

競馬理論のファンの方は、第63回安田記念の最終的な予想をお楽しみに。

以下のURLから2013年以前のyasudakinenの関連記事がご覧いただけます。http://www.keibariron.com
/database/yasudakinen 安田記念のコースやレースの特性が知りたい方には大変好評をもらっています。予想屋マスターhttp://www.keibariron.com/


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安田記念2013回顧
ロードカナロアがマイルG1をも制覇

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次走狙い:ロードカナロア


第63回安田記念では、スプリント王ロードカナロア(岩田康誠)が東京のマイルを克服して勝利を収めた。
競馬理論の競馬予想では、着差以上に強い高松宮記念のレース内容をかなり評価しつつも、3歳時のジュニアカップの敗戦から距離延長はマイナスと判断し、ロードカナロアの評価を下げてしまった。

レースでは、ロードカナロアは中団の外目で折り合いをつけ、直線では鋭い差し脚でまとめて差し切り第63回安田記念を制覇した。

ロードカナロアの第63回安田記念の勝利という結果は、直線で外によれて2~3着馬を妨害してしまったにせよ、終始外を回って自ら勝ちに行ってのものであり、強い内容であった。

よって第63回安田記念以降のG1戦線の競馬予想においても、ロードカナロアには本命級の高い評価を与えるべきである。
ただし、ロードカナロアは、スプリント戦線では絶対的なスピード差を見せつけており負ける要素は見当たらないとはいえ、第63回安田記念を見る限りでは、マイル戦線において圧倒的というほどの能力差があるわけではないので、展開やメンバー次第では取りこぼす可能性も否定できないと判断すべきである。

第63回安田記念では、3番人気のショウナンマイティ(浜中俊)が2着に追い込んだ。
競馬理論の競馬予想では、オルフェーヴル以上の脚を使った大阪杯のレース内容及び中距離の王道戦線のG1の方がマイルG1よりもレベルが高い点を考慮し、ショウナンマイティを本命に予想した。

レースでは、ショウナンマイティはスタートで出遅れてしまったものの、すぐに巻き返し後方のラチ沿いで脚をためた。
そしてショウナンマイティは、直線で包まれて外に出るのに苦労したが、大外に持ち出されると突き抜けるような脚で追い込んだ。
しかしながらショウナンマイティは、残り1ハロンのところでヨレたロードカナロアと接触してブレーキがかかってしまい、2着に敗れてしまった。

ショウナンマイティの第63回安田記念の2着という結果は、スタートでの出遅れ及び直線で2度の不利を受けながらも、ロードカナロアにクビ差まで迫っており、レース内容としては一番であった。

よって、次走の宝塚記念の競馬予想においては、メンバーが強化する点を考慮しても、ショウナンマイティに高い評価を与えるべきである。

一方、第63回安田記念では12番人気のダノンシャーク(C・デムーロ)が3着に入った。

レースでは、ダノンシャークは、ロードカナロアをマークするようにレースを進め、直線でもロードカナロアを目標に追い込んだが、残り1ハロンのところでロードカナロアにぶつけられてひるみ、以降は同じ脚色となってしまって、3着止まりであった。

ダノンシャークの第63回安田記念の3着という結果は、デムーロ騎手の好騎乗によるものではあるが、直線で不利さえ受けなければ際どい競馬になった可能性が高い。

よって第63回安田記念以降のマイルG1の競馬予想においては、ダノンシャークにも高い評価を与えるべきである。

以上のように、第63回安田記念はロードカナロアの5連勝で幕を閉じた。
競馬理論のファンの方は、歴史的名馬ロードカナロアの今後の走りにも大いに期待して頂きたい。
ただし、ロードカナロアが再度マイル戦線に出走してくるようであれば、スプリント戦線のような絶対的な評価をするのではなく、馬券的な期待値を考えると疑ってみるのも一つの手と考えている。

以下のURLから2013年以前の安田記念の関連記事がご覧いただけます。

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