フィリーズレビュー2014予想
フィリーズR 「テイエムオペラオーの法則」に期待。

軍神マルス
08期 予想歴16年

◎ホウライアキコ
  5着/1人気

○ベルカント1着/2人
▲リアルヴィーナス15着/8人
△ホッコーサラスター9着/4人


★傾向分析★
2009年 タイム 1'22"4 (良) 1FAve=11.77 3FAve=35.31
テン34.3-12.0-上がり36.1 『前傾』
1着ワンカラット・・・Falbrav×Pistolet Bleu=ノーザンダンサー×マイナー 〔1-n〕 3-2
2着アイアムカミノマゴ・・・アグネスタキオン×Danzig Connection=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔14-a〕 5-5
3着レディルージュ・・・ブライアンズタイム×Kingmambo=ロベルト×キングマンボ 〔2-p〕 3-2

2010年 タイム 1'22"8 (良) 1FAve=11.83 3FAve=35.49
テン35.0-12.1-上がり35.7 『前傾』
1着サウンドバリアー・・・アグネスデジタル×Seattle Slew=ミスプロ×ボールドルーラー 〔22-d〕 13-12
2着ラナンキュラス・・・スペシャルウィーク×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔13-a〕 6-4
3着レディアルバローザ・・・キングカメハメハ×Tejano Run=キングマンボ×グレイソヴリン 〔12-d〕 3-4

2011年 タイム 1’22”3 (稍重) 1FAve=11.76 3FAve=35.27
テン34.1-11.8-上がり36.4 『前傾』
1着フレンチカクタス・・・タイキシャトル×Broad Brush=ヘイロー×マイナー 〔4-g〕 11-11
2着スピードリッパー・・・ファルブラヴ×サンデーサイレンス=ノーザンダンサー×サンデーサイレンス 〔7-c〕 10-8
3着エーシンハーバー・・・Cozzene×Boston Harbor=グレイソヴリン×ボールドルーラー 〔16-g〕 12-11

2012年 タイム 1’22”8 (良) 1FAve=11.83 3FAve=35.49
テン34.3-11.8-上がり36.7 『前傾』
1着アイムユアーズ・・・ファルブラヴ×エルコンドルパサー=ノーザンダンサー×キングマンボ 〔8-f〕 3-3
2着ビウイッチアス・・・ダイワメジャー×Gulch=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔3-d〕 8-8
3着プレノタート・・・ジャングルポケット×ダンスインザダーク=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔4-r〕 16-13

2013年 タイム 1’22”1 (良) 1FAve=11.73 3FAve=35.19
テン34.9-11.8-上がり35.4 『前傾』
1着メイショウマンボ・・・スズカマンボ×グラスワンダー=サンデーサイレンス×ロベルト 〔9-c〕 11-11
2着ナンシーシャイン・・・ブラックタキシード×トウショウボーイ=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔14-c〕 5-4
3着ティズトレメンダス・・・Tiz Wonderful×Editor’s Note=マッチェム×フォーティナイナー 〔19-b〕 1-1

 流れは『前傾』が基本形。
『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
逃げには厳しく、先行・差しが好走多く、追込はやや届かないというような傾向あり。
4コーナー5番手以内の先行馬と10番手前後の差し馬というような組み合わせが多い。

 血統の傾向は、サンデーサイレンス系の好走が多く(母父サンデーサイレンス含む)、スピード持続型血統(=ダンチヒ系、ノーザンテースト系、プリンスリーギフト系など)との配合が好走している傾向。
また『前傾』のダート型の流れに近いことから、ミスプロ系も好走多し。ダート実績馬も好走が多いです。

 牝系の傾向は、No.〔1〕〔2〕〔4〕〔9〕が複数好走馬を出しています。
その中でもNo.〔1〕や〔2〕の牝系は完成度が高く、この時期では成長力でアドバンテージがあるため好走しやすいのではないか?と考えます。

 ステップの傾向は、ミスプロ系が父か母父の阪神JF好走馬(=03年2着ヤマカツリリー、05年3着ラインクラフト、07年2着アストンマーチャン、12年1着アイムユアーズなど)は崩れず、好走の中心。軸には最適と考えます。
 前走ダートの若菜賞(=京都D1400m)勝ち馬が好走(=07年2着アマノチェリーラン、08年2着ベストオブミー)。ダート実績が重要な証明と考えます。ただし近年は、前走ダート組は好走馬は少ないです。
 またエルフィンS組は、好走馬も大敗馬も好走していますが、特にサンデーサイレンス系なら要注意と考えます(=05年2着デアリングハート・3着エアメサイア、06年3着エイシンアモーレ、07年3着ハギノルチェーレ、08年1着マイネレーツェル・3着レジネッタ、09年2着アイアムカミノマゴなど。非サンデーサイレンス系の好走は、04年2着マルターズヒート、10年1着サウンドバリアー)。

★予想★
フィリーズRのポイントは、
①『前傾』が基本の流れ。展開的に追込みが有利なのだが、追込はやや届かずが多いので、ヒモ扱いにすべし。
②4コーナー5番手以内の先行馬と10番手前後の差し馬の組み合わせが多い。
③ダート好走実績のある馬もよく好走するので、注意が必要。
④前走エルフィンS組が好走しやすく、特にサンデーサイレンス系が好走しやすい。
⑤ミスプロ系を父か母父に持つ阪神JF好走馬は特注。先週のチューリップ賞で阪神JF好走馬が好走していれば、信頼性は高く軸にすべし。
⑥ファンタジーS好走馬も好走しやすく、オープン実績(=芝1400m)も評価すべし。

◎ホウライアキコ・・・ヨハネスブルグ×サンデーサイレンス=ストームバード×サンデーサイレンス 〔4-d〕
 前走阪神JF7着(=阪神芝1600m:0.4秒差)。阪神芝コースは(0-0-0-1)、芝1400m戦は初。13年小倉2歳S1着(=小倉芝1200m)→13年デイリー杯2歳S1着(=京都芝1600m)と牡馬相手にも重賞好走した馬で、しかも13年デイリー杯2歳Sではレコードで好走している快速馬でもある。スピードの持続能力は高い馬だが、前走阪神JFでは終始イレ込んだ影響か、先行して踏ん張りきれず7着の結果に。それでも0.4秒差の僅差に踏みとどまった内容を評価し、また今回3ヶ月半の休み明けだが、1600m→1400mの距離短縮はプラス要因と考えて、好走必至と考えて堅軸と評価する。
 ヨハネスブルグ産駒はストームバード系で、短距離~マイルを得意とし、溜めて差す競馬よりもハイペースを先行させる強気な競馬が合う。仕上がりは早く、若いうちは芝の上級条件でも勝ち負けするが、年を経るとともにダートに傾倒する。ただ年齢に関係なく芝→ダート変りには注意。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

○ベルカント・・・サクラバクシンオー×ボストンハーバー=プリンスリーギフト×ボールドルーラー 〔3-c〕
 前走朝日杯FS10着(=中山芝1600m:0.7秒差)。阪神芝コースは初で、芝1400m戦は(1-0-0-0)。13年ファンタジーS1着(=京都芝1400m)好走歴がある馬で、ファンタジーS好走馬はこのレースでの好走も多く、芝1400m好走実績があるということで適性が嵌りやすいのだと思われ、好走に期待して評価する。また前走は牡馬相手にサクラバクシンオー産駒が苦手としている中山芝コースで、0.7秒差に踏みとどまった内容なら、1600m→1400mの距離短縮はホウライアキコ同様にプラス要因になると考え、また13年小倉2歳Sではホウライアキコ1着・本馬が2着と一緒に好走していることからも、適性は似た馬では?と考えて、「テイエムオペラオーの法則」(=適性の似た馬は何度も一緒に好走する)に期待する。
 サクラバクシンオー産駒はプリンスリーギフト系で、テンのダッシュ力に優れ、スピードという意味合いではピカイチの種牡馬。休み明けから好走可能で、使い詰めるとパフォーマンスが低下する鮮度重視の特性がある。持ち時計には限界があり、各馬の能力を示す指標にもなる。中4週~8週のローテーションが良く、それより短くても長くても成績が落ちる。レース間隔1~2ヶ月がホットスポット。母父ボストンハーバーはボールドルーラー系で、早熟のスプリンター血統で、2歳夏の早い時期から好走は多いのだが、成長力やスタミナに乏しい。高速決着には強いが、スタミナは劣るので、骨っぽい相手や距離が延びると苦戦し、降級や再び短距離戦など元の距離に戻って好走する傾向がある。もまれ弱いため、外枠での好走が多く、前走内枠でもまれて惨敗した馬が、外枠に入った時は穴の狙い目。また休み明けや叩き2戦目の好走が多く、仕上がり安い血統でもあり、使い詰めのローテーションは下降線を描く。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富で、東京コースなど広いコースでの好走が多い牝系でもある。スタミナは豊富。

▲リアルヴィーナス・・・ネオユニヴァース×Rock of Gibraltar=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔22-b〕
 前走エルフィンS7着(=京都芝1600m:1.0秒差)。阪神芝コースは(1-0-0-0)、芝1400m戦は(2-0-1-1)。前走エルフィンSからのステップ馬は、好走馬も大敗馬も好走していて相性はよく、特にサンデーサイレンス系なら要注目。芝1400mでの好走も多い馬にて、前走よりも1600m→1400mと距離短縮になることはプラス要因と思うので、好走に期待して評価する。13年ファンタジーS5着(=京都芝1400m:0.3秒差)とベルカントとも僅差に好走している馬だし、好走は十分可能と考える。
 ネオユニヴァース産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、中山芝コースなど小回りコースでの好走が多く、短い直線をぐいっと抜けてくる器用さが武器。また内枠で我慢できるのも、ネオユニヴァース産駒の強み。上がりの速いキレ味勝負より、平均ペースに乗って短い直線でぐいっと出る競馬に抜群の適性を有す。また鋭い瞬発力を繰り出すタイプには能力の高い馬が多い(=アンライバルド、ミクロコスモス、ヴィクトワールピサなど)。また産駒はパワータイプの馬も多く、ダート中距離で好走も多い。芝馬は最初から能力の高さを見せるが、旬は短く、ゆっくりクラスを上がって強くなるのはダート中距離型。母父Rock of Gibraltarはダンチヒ系で、溜めて差す競馬よりも強気に前々で勝負した方が結果が出る先行堅実型。展開も、スローより淀みのない流れが向くが、スピード一辺倒ではなく、中距離をこなせるスタミナも備えている。早い時期から走る馬もいる一方、使われながらじりじり力をつける馬もいて、充実期は3~4歳。
 No.〔22〕の牝系は、タフでスピードとスタミナに優れた牝系。スローの瞬発力勝負は苦手だが、急坂コースの持久力勝負に向く。消耗戦を前々にて踏ん張るタイプが多く、ペースが上がる締まった流れは得意。分枝記号bは、基本的に晩成傾向で使い減りしないタイプが多く、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。

△ホッコーサラスター・・・ヨハネスブルグ×ダンシングブレーヴ=ストームバード×リファール 〔16-h〕
 前走500万条件戦1着(=京都芝1400m)。阪神芝コースは(1-0-0-0)、芝1400m戦は(2-2-1-0)。前走500万条件戦では、2着に下したラブリープラネットは、13年小倉2歳S3着(=小倉芝1200m:0.2秒差)→京王杯2歳3着(=東京芝1400m:0.1秒差)と重賞好走している馬にて、本馬も重賞好走は可能な能力がある馬と考えて、また芝1400m戦で崩れずに好走している馬でもあり、好走に期待して評価する。
 ヨハネスブルグ産駒はストームバード系で、短距離~マイルを得意とし、溜めて差す競馬よりもハイペースを先行させる強気な競馬が合う。仕上がりは早く、若いうちは芝の上級条件でも勝ち負けするが、年を経るとともにダートに傾倒する。ただ年齢に関係なく芝→ダート変りには注意。母父ダンシングブレーヴはリファール系で、瞬発力勝負や緩急のある競馬を苦手とするが、淀みなく流れる展開になると距離や格に関係なく、先行しても追い込んでも無類の強さを発揮する。母父としてもここ一番で凄味を見せる血統。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳秋以降に本格化する成長力があり、また叩き良化型のステイヤー特性がある。そのため距離延長で本領発揮のタイプが多い牝系。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベストで、器用さには欠けるが、広いコースでの持久戦は得意。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。


tipmonaとは?

フィリーズレビュー2014回顧
フィリーズR 桜花賞に向けて②。

軍神マルス
08期 予想歴16年

次走狙い:ベルカント
次走危険:ニホンピロアンバー
次走危険:エスメラルディーナ


2014年 タイム 1’22”3 (良) 1FAve=11.76 3FAve=35.27

ラップ
①11.9-②10.9-③11.8-④12.1-⑤11.7-⑥11.4-⑦12.5
1FAveとの誤差
①+0.1 ②-0.9 ③±0 ④+0.3 ⑤-0.1 ⑥-0.4 ⑦+0.7
テン34.6-12.1-上がり35.6 『前傾』

『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎

1着ベルカント・・・サクラバクシンオー×ボストンハーバー=プリンスリーギフト×ボールドルーラー 〔3-c〕 4-4
2着ニホンピロアンバー・・・スウェプトオーヴァーボード×デヒア=フォーティナイナー×ヴァイスリージェント 〔7-c〕 1-1
3着エスメラルディーナ・・・Harlan’s Holiday×Spanish Steps=ストームバード×ミスプロ 〔不明〕 4-4

流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』の流れ。展開的には、追込が最も恵まれ、次いで差し、逃げ・先行には厳しい流れと考える。

1着ベルカントは、前走朝日杯FS10着(=中山芝1600m:0.7秒差)からの好走。阪神芝コースは初で、芝1400m戦は(1-0-0-0)でした。13年ファンタジーS1着(=京都芝1400m)好走歴がある馬で、ファンタジーS好走馬はこのレースでの好走も多く、芝1400m好走実績があるということで適性が嵌りやすいのだと思われ、好走に期待して評価し、結果1着好走。また前走は牡馬相手にサクラバクシンオー産駒が苦手としている中山芝コースで、0.7秒差に踏みとどまった内容なら、1600m→1400mの距離短縮はプラス要因になると考え、この点をもう少し強調して考慮すべきだったと反省する。やや不利な流れを先行して好走した点は評価するが、次走距離延長となる桜花賞に向けては、やはり不安要素の方が多く、またキレを求められる流れでは持ち味を活かしにくいと思われるため(=本馬は持続した流れ向きで、どちらかといえばスプリンター寄りの適性ではないか?と考えています)、良くて3着のヒモ扱いが妥当か!?と考えます。
 サクラバクシンオー産駒はプリンスリーギフト系で、テンのダッシュ力に優れ、スピードという意味合いではピカイチの種牡馬。休み明けから好走可能で、使い詰めるとパフォーマンスが低下する鮮度重視の特性がある。持ち時計には限界があり、各馬の能力を示す指標にもなる。中4週~8週のローテーションが良く、それより短くても長くても成績が落ちる。レース間隔1~2ヶ月がホットスポット。母父ボストンハーバーはボールドルーラー系で、早熟のスプリンター血統で、2歳夏の早い時期から好走は多いのだが、成長力やスタミナに乏しい。高速決着には強いが、スタミナは劣るので、骨っぽい相手や距離が延びると苦戦し、降級や再び短距離戦など元の距離に戻って好走する傾向がある。もまれ弱いため、外枠での好走が多く、前走内枠でもまれて惨敗した馬が、外枠に入った時は穴の狙い目。また休み明けや叩き2戦目の好走が多く、仕上がり安い血統でもあり、使い詰めのローテーションは下降線を描く。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富で、東京コースなど広いコースでの好走が多い牝系でもある。スタミナは豊富。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

2着ニホンピロアンバーは、前走阪神JF17着(=阪神芝1600m:3.2秒差)からの約3ヶ月半の休み明けでの激走。阪神芝コースは(0-0-0-1)、芝1400m戦は(0-0-0-1)でした。休み明け実績は初めてだったため未知数だったし、また休養前の阪神JFでは17着惨敗の内容を考えると13番人気の下位人気も仕方ないと思うが、それに反して2着激走。ダート好走実績が(1-1-0-1)とあった馬で、この点は侮ってしまったことは反省したい。これまでにダート好走歴のある馬はフィリーズR向きの流れを経験している可能性が高く、人気の盲点になりやすい穴での好走が期待できると考えて、この点は良く注意したいと反省します。これまでも人気での好走が少なく、穴になりやすい地味目の血統にて、今後も侮られるようなら買いと考えて好走に期待したい。○×○×と交互に好走しているようなので、このリズムもよく注意してみたいと思います。桜花賞に向けては、フィリーズR組の好走がなかなか難しいこともあり、1着ベルカントにも完敗の内容からは好走は難しいかなと考えます。
 スウェプトオーヴァーボード産駒はミスプロ系で、エンドスウィープ系の快速血統。2歳の夏から軽快なスピードを武器に、芝もダートも短距離で活躍する。3歳以降はダートの成績が良くなり、ダート型にシフトしていくのだが、ダート型の流れは中山芝1600mに向くので好走に期待する。距離延長に対しては限界があり、基本的には短距離血統なのだが、本馬はマイルでも好走しているのでマイルまでは信頼性は高いと考える。母父デヒアはヴァイスリージェント系で、仕上がりの早さと全体的なスピードを武器にダート短距離で勝ち鞍を稼ぐ。しかし、鋭く斬れる脚を使える馬は少数派のため、前で押し切るレースが中心。先行馬が有利となる湿ったダートは望むところで、穴も多く、芝はそれなりに斬れる脚を使うが、ローカルが中心で、平坦コースの方が良い。成長力はいまいちで、古馬の深追いは禁物。
 No.〔7〕の牝系は、牡馬と互角に戦う牝馬が多く、京都コースや阪神コースでの好走が多い牝系。また距離変更ショックや位置取りショックなどのショックが良く効く特性があり、間隔を詰めた時にも良く好走する。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

3着エスメラルディーナは、前走ジュニアC1着(=中山芝1600m)からの好走。阪神芝コースは初で、芝1400m戦も初でした。本馬もダート好走実績が(1-0-0-0)とあった馬で、また前走ジュニアC1着から距離短縮となるステップでの3着好走。近5年の結果を見ても、距離延長で1200m→1400mとなるステップで好走している馬はいないことからも、顕著に距離短縮となる1600m→1400mか1400m→1400mのステップ馬をまず注目すべきと反省します。2着ニホンピロアンバー同様に、フィリーズRですでに1着ベルカントに完敗の内容から、桜花賞での好走は難しいかなと考えます。ダートの交流重賞も視野に入れているようなので、その路線に向かうならば好走は可能では?と思います。
 Harlan’s Holiday産駒は ストームバード系で、どちらかといえばダート向きの中距離血統で、成長力は普通で、本格化は3歳以降。母父Spanish Stepsはミスプロ系で、Unblidledの全弟。基本はUnblidledと同じ特性を有しているようで、芝・ダート兼用の中距離血統。ミスプロ系の中では我慢強さがあり、揉まれる展開になってもレースを投げるようなことはしない。芝に限れば直線まで溜めていると爆発的な脚を使うが、その分展開に左右され不発に終わることもあるが、強気に勝負したい血統。ダートなら先行しても差しても安定性はある。古馬になっても力の衰えは少ない。
 牝系は不明で、特性についてはわからず。

フィリーズRのポイントは、
①『前傾』が基本の流れ。展開的に追込みが有利なのだが、追込はやや届かずが多いので、ヒモ扱いにすべし。
②4コーナー5番手以内の先行馬と10番手前後の差し馬の組み合わせが多い。
③ダート好走実績のある馬もよく好走するので、要注目。
④キングマンボ系、グレイソヴリン系、大系統ノーザンダンサー系など欧州型の要素もポイント。
⑤ミスプロ系を父か母父に持つ阪神JF好走馬は特注。先週のチューリップ賞で阪神JF好走馬が好走していれば、信頼性は高く軸にすべし。
⑥ファンタジーS好走馬も好走しやすく、オープン実績(=芝1400m)も評価すべし。
⑦距離延長馬は軽視。圧倒的に距離短縮馬の好走が多い傾向がある。


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