桜花賞2014予想
桜花賞 阪神JF→チューリップ賞好走馬は堅軸。

軍神マルス
08期 予想歴16年

◎ハープスター
  1着/1人気

○フォーエバーモア8着/3人
▲レッドリヴェール2着/2人
△ヌーヴォレコルト3着/5人


★傾向分析★
2009年 タイム 1’34”0 (良) 1FAve=11.75 3FAve=35.25
テン35.9-中盤24.2(3F換算36.30)-上がり34.9 『一貫・中弛み』
1着ブエナビスタ・・・スペシャルウィーク×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 16-15
2着レッドディザイア・・・マンハッタンカフェ×Caerleon=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-b〕 12-12
3着ジェルミナル・・・アグネスタキオン×Double Bed=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔7-e〕 14-14

2010年 タイム 1'33"3 (良) 1FAve=11.66 3FAve=34.99
テン35.6-中盤23.3(3F換算34.95)-上がり34.4 『加速』
1着アパパネ・・・キングカメハメハ×Salt Lake=キングマンボ×ヴァイスリージェント 〔9-f〕 5-4
2着オウケンサクラ・・・バゴ×リアルシャダイ=レッドゴッド×ロベルト 〔4-m〕 1-1
3着エーシンリターンズ・・・キングカメハメハ×キャロルハウス=キングマンボ×ターントゥ 〔8-c〕 3-2

2011年 タイム 1'33"9 (良) 1FAve=11.74 3FAve=35.21
テン34.6-中盤23.9(3F換算35.85)-上がり35.4 『前傾・中弛み』
1着マルセリーナ・・・ディープインパクト×Marju=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔9-f〕 15-16
2着ホエールキャプチャ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔12〕 15-17
3着トレンドハンター・・・マンハッタンカフェ×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔22-d〕 17-18

2012年 タイム 1’34”6 (良) 1FAve=11.83 3FAve=35.48
テン34.9-中盤24.4(3F換算36.60)-上がり35.3 『一貫・中弛み』
1着ジェンティルドンナ・・・ディープインパクト×Bertolini=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔16-f〕 10-10
2着ヴィルシーナ・・・ディープインパクト×Machiavellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕 4-4
3着アイムユアーズ・・・ファルブラヴ×エルコンドルパサー=ノーザンダンサー×キングマンボ 〔8-f〕 7-6

2013年 タイム 1’35”0 (良) 1FAve=11.88 3FAve=35.63
テン34.8-中盤24.1(3F換算36.15)-上がり36.1 『前傾・中弛み』
1着アユサン・・・ディープインパクト×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔9-f〕 9-10
2着レッドオーヴァル・・・ディープインパクト×Smart Strike=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔A13〕 15-14
3着プリンセスジャック・・・ダイワメジャー×Afleet=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔1-e〕 13-14

 過去5年の流れは、10年は『加速』、08年・11年は『前傾』、09年・12年は『一貫』だが、その中でも4年で『中弛み』の流れは複合している(=08年・09年・11年・12年)。牝馬限定戦は『中弛み』の傾向が強く、牡馬ほどスタミナがないのが影響してなのか、中盤に弛みがでて上がり勝負になりやすい傾向にある。上がり重視の瞬発力勝負になるため、近年は4コーナー10番手以降に位置した馬でも好走することが多く、『前傾』や『一貫』など締まった流れがオプションとしてつくときには注意が必要。

 血統の傾向は、アグネスタキオン(=07年1着ダイワスカーレット、09年3着ジェルミナル)、ダンスインザダーク(=07年3着カタマチボタン)、フジキセキ(=08年2着エフティマイア)、スペシャルウィーク(=09年1着ブエナビスタ)、マンハッタンカフェ(=09年2着レッドディザイア、11年3着トレンドハンター)、ディープインパクト(=11年1着マルセリーナ、12年1着ジェンティルドンナ・2着ヴィルシーナ、13年1着アユサン・2着レッドオーヴァル)、母父サンデーサイレンス(=08年1着レジネッタ、11年2着ホエールキャプチャ)の好走から、サンデーサイレンス系のキレが非常に重要と考える。中盤が弛み、瞬発力の上がり勝負ならサンデーサイレンスのキレが最も活きる流れと考える。

 また阪神コース馬場改修後は、桜花賞好走馬が次走東京芝2400m(=ダービー・オークス)で好走することが多い傾向あり。以前の内回りの時にはスピードの持続性能が問われやすくなかなかつながりにくい傾向でしたが、外回りに替わり瞬発力のキレ勝負になりやすいことからつながるようになったと考えます。次走も狙いたい馬を評価するのもありと考えます。そのためスタミナ型サンデーサイレンス系(=、ディープインパクト、ダンスインザダーク、スペシャルウィーク、マンハッタンカフェなど)が好走しやすい傾向となり、瞬発力とスタミナが必要な適性と考えます。

 牝系の傾向は、No.〔4〕〔8〕〔9〕〔12〕〔16〕の牝系が複数好走馬を輩出。
No.〔4〕とNo.〔8〕とNo.〔16〕の牝系は、スタミナを活かしやすい距離延長に対応しやすい牝系。オークスでの好走も多い牝系である。またこの時期の成長能力も豊富な叩き良化型のタイプ。
No.〔9〕の牝系は、スピード豊富なタイプで詰めは甘いが広いコースで好走の多いタイプ。特に分枝記号fが、前走好走の勢いに乗じて好走することが多い傾向。
No.〔12〕の牝系は、この時期の仕上がりの早さが好走に活きやすいタイプ。

 ステップの傾向は、桜花賞と同じコース(=阪神芝1600m)を使用するチューリップ賞好走馬が好走しやすい傾向(=チューリップ賞→桜花賞:07年2着→1着ダイワスカーレット、07年1着→2着ウオッカ、09年1着→1着ブエナビスタ、10年2着→1着アパパネ、10年3着→3着エーシンリターンズなど)。特に阪神JF好走→チューリップ賞好走の阪神芝1600mで好走歴がしっかりとある馬は堅軸と考えて良いと思います。
 また近年エルフィンS好走馬(=京都芝1600m)は桜花賞と相性が良い傾向(=エルフィンS→桜花賞:07年1着→2着ウオッカ、08年3着→1着レジネッタ、09年1着→2着レッドディザイア、10年1着→3着エーシンリターンズ、11年1着マルセリーナなど)。
 また前走重賞3着以内の馬が好走しやすく、近走好調な馬を狙うレースと思います。フラワーC(=中山芝1800m)やクイーンC(=東京芝1600m)好走馬にも注目。

 それから近年桜花賞は外枠の馬の好走が多く、近5年では馬番8番以内の好走馬がいなく、外枠有利と考えるべし。

★予想★
桜花賞のポイントは、
①流れは『中弛み』になりやすく、上がり特化の瞬発力勝負になりやすい。オプションとして『一貫』や『前傾』の流れになるときには、4コーナー10番手前後の馬が好走する。
②瞬発力勝負になりやすいため、キレるサンデーサイレンス系が中心。
③オークスとつながりやすくなっているため、オークス向きのスタミナを備えた馬も好走する(=やや重めの血統構成でも侮れない)。
④No.〔4〕〔9〕〔16〕の牝系が好走しやすい。
⑤阪神芝1600m好走実績は重要。阪神JF→チューリップ賞好走馬は軸として信頼性は高い。ただし非サンデーサイレンス配合馬はやや割引は必要。
⑥京都芝1600mオープン・重賞実績のある馬も要注目。
⑦近走重賞好走馬。ただしクイーンC・フィリーズR・フラワーC好走馬は2・3着候補と考えるべし。
⑧クイーンC好走馬なら、戦績重視で、すべて3着内好走馬なら好走可能。
⑨チューリップ賞組なら、前々走阪神JF6着以内or重賞好走馬なら好走可能。

◎ハープスター・・・ディープインパクト×ファルブラヴ=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔9-f〕
 前走チューリップ賞1着(=阪神芝1600m)。阪神芝コースは(1-1-0-0)、芝1600m戦は(2-1-0-0)。13年阪神JF2着→チューリップ賞1着と阪神芝1600mで好走していて、前々走阪神JFでは馬群に突っ込んで負けてしまったが、前走チューリップ賞では大外を回して好走し、桜花賞に向けて良い練習ができたと考える。今回は大外枠だが、前走で好走パターンをすでに構築しているので、大外枠はプラス要因と思われ、また桜花賞は外枠の好走も多いので、好走必至と考えて堅軸として評価する。これまで全4戦上がり1位で好走している馬にて、上がり特化の瞬発力勝負は望むところ。正攻法で勝負してほしい。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父ファルブラヴはノーザンダンサー系で、同系のエリシオなどと同じく2歳や3歳春に好走する早熟の快速牝馬がでやすい特性がある。牝馬のスピード馬は多数いるのだが、現状は芝1200mや芝1400m、芝1800mが主戦場で稼ぎ所。根幹距離よりも非根幹距離を得意とする産駒が多く、平坦コースならなお良く、わずかな距離の違いや坂の有無で成績が上下する。夏を境に上昇する産駒も多く、上昇軌道に乗った馬はしばらく追いかけても損はない。トップスピードに乗るのは早くないが、速い上がりの瞬発力勝負にも対応できる。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなるが、人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

○フォーエバーモア・・・ネオユニヴァース×Pentelicus=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔2-n〕
 前走クイーンC1着(=東京芝1600m)。阪神芝コースは(0-0-1-0)、芝1600m戦は(2-0-1-0)。クイーンC好走馬は、戦績重視の傾向でこれまで全て3着以内好走馬だと信頼性が増し、本馬は全4戦(3-0-1-0)で条件は満たしている。13年阪神JF3着馬でもあり、能力は高く、好走の可能性は高いと考えて対抗評価。上がり勝負にも対応できる馬だし、オークスよりも桜花賞が勝負の馬と思うので、好走に期待する。
 ネオユニヴァース産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、中山芝コースなど小回りコースでの好走が多く、短い直線をぐいっと抜けてくる器用さが武器。また内枠で我慢できるのも、ネオユニヴァース産駒の強み。上がりの速いキレ味勝負より、平均ペースに乗って短い直線でぐいっと出る競馬に抜群の適性を有す。また鋭い瞬発力を繰り出すタイプには能力の高い馬が多く(=アンライバルド、ミクロコスモス、ヴィクトワールピサなど)、本馬も新馬戦で33秒7の末脚を繰り出したこともあり、かつ上がり上位で好走している馬で、重賞好走も可能なタイプ。また産駒はパワータイプの馬も多く、ダート中距離で好走も多い。芝馬は最初から能力の高さを見せるが、旬は短く、ゆっくりクラスを上がって強くなるのはダート中距離型。母父Pentelicusはミスプロ系で、近親にアンブライドルドがいる。血統構成は似るものの、アンブライドルドほどの底力や距離の融通性はなく、産駒は良くて中堅上位級のマイラー。仕上がり早く、ファピアノ系だけに少しは成長力もある。芝、ダート関係なく走るが、信頼性からいえばダート向き。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。また短距離向きの馬が多く、中距離馬は洋芝開催向き。

▲レッドリヴェール・・・ステイゴールド×Dixieland Band=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔2-d〕
 前走阪神JF1着(=阪神芝1600m)。阪神芝コースは(2-0-0-0)、芝1600m戦は(2-0-0-0)。今回約4ヶ月の休み明けとなるが、休み明けは(2-0-0-0)と苦にしない馬で、13年阪神JF1着からも能力は高い。瞬発力の上がり勝負では、ハープスターと比べると分が悪いが、その分早めに仕掛けてのマクリ好走が出来るステイゴールド産駒にて、好走は十分に可能と考えて評価する。またステイゴールド産駒の勝負根性にも期待する。
 ステイゴールド産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父Dixieland Bandはノーザンダンサー系で、スタミナはもとよりパワーもあり、力のいる馬場を先行させたら強い。差す展開では取りこぼしは多々あるが、ローカルD1700mよりも中央のD1800mや大井に向く。2歳よりは3歳、3歳よりも古馬と成長力はある。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

△ヌーヴォレコルト・・・ハーツクライ×スピニングワールド=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔3-d〕
 前走チューリップ賞2着(=阪神芝1600m:0.4秒差)。阪神芝コースは(0-1-0-0)、芝1600m戦は(2-1-0-1)。前走チューリップ賞では、1着馬ハープスターに完敗だったが、それでもきっちり2着に好走したことを評価して、今回牝系の分枝記号特性に期待して好走に期待する。またハーツクライ産駒は、この時期はまだ人気では信頼性は高くないが、穴として期待するのなら話は別。内包するトニービン系の特性より相手強化で真価を発揮する可能性があり、また人気的にも一か八かと腹を括って勝負するなら3強に割って入る可能性があると考えて、好走に期待して評価する。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父スピニングワールドはヌレイエフ系で、時計のかかる馬場でハイペース必至なら狙って損のない大穴血統。近走の着順より馬場と展開を重視したい。適距離は、短距離~マイルで、芝・ダートとも道悪巧者。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→GⅠは必殺のローテーションとなる。


tipmonaとは?

桜花賞2014回顧
桜花賞 オークスに向けて①。

軍神マルス
08期 予想歴16年

次走狙い:ハープスター
次走狙い:レッドリヴェール


2014年 タイム 1’33”3 (良) 1FAve=11.66 3FAve=34.99

ラップ
①11.9-②10.5-③11.4-④11.5-⑤11.7-⑥11.4-⑦12.8-⑧12.1
1FAveとの誤差
①+0.2 ②-1.2 ③-0.3 ④-0.2 ⑤±0 ⑥-0.3 ⑦+1.1 ⑧+0.4
テン33.8-中盤23.2(3F換算34.80)-上がり36.3 『前傾』

『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎

1着ハープスター・・・ディープインパクト×ファルヴラヴ=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔9-f〕 18-18
2着レッドリヴェール・・・ステイゴールド×Dixieland Band=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔2-d〕 13-15
3着ヌーヴォレコルト・・・ハーツクライ×スピニングワールド=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔3-d〕 12-12
4着ホウライアキコ・・・ヨハネスブルグ×サンデーサイレンス=ストームバード×サンデーサイレンス 〔4-d〕 10-10
5着レーヴデトワール・・・ゼンノロブロイ×Highest Honor=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔1-p〕 16-13

流れは、テン-上がりのラップ差と中盤も締まった流れから『前傾』の流れ。展開的には、追込が最も恵まれ、次いで差し、逃げ・先行には厳しい流れと考える。

1着ハープスターは、前走チューリップ賞1着(=阪神芝1600m)からの好走。阪神芝コースは(1-1-0-0)、芝1600m戦は(2-1-0-0)でした。13年阪神JF2着→チューリップ賞1着と阪神芝1600mで好走していて、前々走阪神JFでは馬群に突っ込んで負けてしまったが、前走チューリップ賞では大外を回して好走し、桜花賞に向けて良いトライアルを消化してきた馬と考え評価しました。今回は大外枠だが、前走で好走パターンをすでに構築しているので、大外枠はプラス要因と思われ、また桜花賞は外枠の好走も多いので、好走必至と考えて堅軸として評価し、結果1着好走。過去5年の結果からも、桜花賞では馬番6よりうちの枠の好走はなく、外枠有利な傾向が顕著。桜花賞では、まずは外枠から有力馬を探すのがポイントだと考える。また阪神JF→チューリップ賞をどちらも好走した馬で、さらにサンデーサイレンス系配合馬なら、やはり堅軸となると考える。これまで全4戦上がり1位で好走している馬でしたが、今回も上がり1位の32秒9で最後方から全馬をぶち抜いて好走。今回は届くのか、ややヒヤリとした感じはあったが、上がり特化の瞬発力勝負は得意な馬にて、次走オークスに向けては、東京芝コースの直線の長さはマイナス要因にはならず、むしろ能力全開が可能と思うので、次走も好走必至と考える。母父ファルブラヴは距離延長ではやや不安があるが、本馬の祖母は93年桜花賞1着・オークス1着の2冠馬ベガにて、距離延長も対応可能と考える。またテンも中盤弛む流れになるようなら、マイラーが好走しやすい流れでもあり、本馬は中距離型とは思うが、マイルでもしっかり好走している事実より、やはり本馬向きの流れと考えて好走必至と考える。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父ファルブラヴはノーザンダンサー系で、同系のエリシオなどと同じく2歳や3歳春に好走する早熟の快速牝馬がでやすい特性がある。牝馬のスピード馬は多数いるのだが、現状は芝1200mや芝1400m、芝1800mが主戦場で稼ぎ所。根幹距離よりも非根幹距離を得意とする産駒が多く、平坦コースならなお良く、わずかな距離の違いや坂の有無で成績が上下する。夏を境に上昇する産駒も多く、上昇軌道に乗った馬はしばらく追いかけても損はない。トップスピードに乗るのは早くないが、速い上がりの瞬発力勝負にも対応できる。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなるが、人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

2着レッドリヴェールは、前走阪神JF1着(=阪神芝1600m)からの約4ヶ月の休み明けでの好走。阪神芝コースは(2-0-0-0)、芝1600m戦は(2-0-0-0)でした。今回約4ヶ月の休み明けとなるが、休み明けは(2-0-0-0)と苦にしない馬で、13年阪神JF1着からも能力は高い馬でした。阪神JF好走馬は、桜花賞ではやはり好走が多く、桜花賞と同じ阪神芝1600mのコース好走歴はそのまま評価でき、また阪神JF以後の成長力でもやはり侮れないと考えて、桜花賞ではきちんと評価すべきと考える。瞬発力の上がり勝負では、ハープスターと比べると分が悪いが、その分早めに仕掛けてのマクリ好走が出来るステイゴールド産駒にて、好走は十分に可能と考えて評価し。またステイゴールド産駒の勝負根性にも期待しましたが、結果クビ差2着の好走。休み明けでもあわや1着という内容で、やはり能力が高い馬と再確認。馬体重が418kgと小さい馬にて、間隔を取りながら調整せざるを得ない馬なのかもしれないが、能力自体は高く、うまく調整できれば次走オークスでハープスターを逆転も可能な馬ではと考える。末脚勝負ではやや分が悪いため、どこかでスタミナを活かす工夫は必要かもしれないが、オークスでは小さい馬が好走することも多く(=マラソン体型と考えると納得)、また牝系からも直線の長いコース向きでもあり、また分枝記号dの特性からも、次走も連続好走が期待できると考えて、次走オークスでの好走にも期待する。ハープスターとは一緒に好走することが多い、適性が似た馬で、「テイエムオペラオーの法則」が活かせる組み合わせかもと考える。
 ステイゴールド産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父Dixieland Bandはノーザンダンサー系で、スタミナはもとよりパワーもあり、力のいる馬場を先行させたら強い。差す展開では取りこぼしは多々あるが、ローカルD1700mよりも中央のD1800mや大井に向く。2歳よりは3歳、3歳よりも古馬と成長力はある。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

3着ヌーヴォレコルトは、前走チューリップ賞2着(=阪神芝1600m:0.4秒差)からの好走。阪神芝コースは(0-1-0-0)、芝1600m戦は(2-1-0-1)でした。前走チューリップ賞では、1着馬ハープスターに完敗だったが、それでもきっちり2着に好走したことを評価して、今回牝系の分枝記号特性に期待して好走に期待し、結果3着好走。またハーツクライ産駒は、この時期はまだ人気では信頼性は高くないが、穴として期待するのなら話は別。内包するトニービン系の特性より相手強化で真価を発揮する可能性があり、また人気的にも一か八かと腹を括って勝負するなら3強に割って入る可能性があると考えて、好走に期待して評価し、この点はうまく評価できたと考える。次走オークスに向けては、今回の好走で人気になるかもしれないが、上位2頭は強力なので、やはり良くて3番人気と思うと穴としての好走も期待できる立場と思われ、またオークスやダービーの時期ならトニービン系の要素を内包した馬の好走が増える傾向があるので、やはり好走の可能性は高い馬として期待したい。また距離延長となる点も、ステイヤータイプを多く輩出しているハーツクライ産駒なら不安点は少なく、距離ははこなせると考える。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父スピニングワールドはヌレイエフ系で、時計のかかる馬場でハイペース必至なら狙って損のない大穴血統。近走の着順より馬場と展開を重視したい。適距離は、短距離~マイルで、芝・ダートとも道悪巧者。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持ち、特にトライアルレースなど前哨戦快勝→GⅠは必殺のローテーションとなる。

4着ホウライアキコは、前走フィリーズR5着(=阪神芝1400m:0.2秒差)からの好走。阪神芝コースは(0-0-0-2)、芝1600m戦は(1-0-0-1)でした。13年デイリー杯2歳S1着好走歴があり、京都芝1600mオープン・重賞実績があった馬でした。フィリーズR組はなかなか近年桜花賞では好走が少ないのだが、この点はやはりフィリーズRがスプリント寄りの適性が問われるため、スピード適性は評価できるが、距離延長となるステップ上の不利が存在する結果なのでは?と考える。オークスに向けては、距離延長がプラスになると思えない馬にて、どちらかというとNHKマイルCの方がまだ好走が可能なのでは?と考える。今後はスプリント~マイル路線を歩みそうな馬と考える。
 ヨハネスブルグ産駒はストームバード系で、短距離~マイルを得意とし、溜めて差す競馬よりもハイペースを先行させる強気な競馬が合う。仕上がりは早く、若いうちは芝の上級条件でも勝ち負けするが、年を経るとともにダートに傾倒する。ただ年齢に関係なく芝→ダート変りには注意。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

5着レーヴデトワールは、前走すみれS4着(=阪神芝2200m:0.3秒差)からの好走。阪神芝コースは(0-0-0-2)、芝1600m戦は(2-0-0-1)でした。すみれSからのステップ馬は、珍しいステップだったが、やはり距離短縮はプラスに働くと思われ、また兄姉がこの時期の重賞好走も多い一族ということでも、好走に期待できる馬だったと考える。京都芝コースで好走している馬にて、次走オークスで広いコースの東京芝コースに変わり距離が延びることは、本馬にとってプラス要因と思うが、桜花賞での上位馬との差を考えると成長力でアドバンテージがある今でこの内容だと、逆転は難しいのではと考えて、良くて3着の連下候補と考える。
 ゼンノロブロイ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、脚を溜めて鋭くキレるタイプが多いサンデーサイレンス系の中で、速いペースを追いかけて前で展開し踏ん張る競馬もこなせる適性の広さが持ち味。フジキセキ+マンハッタンカフェ的な特徴を有し、万能型のイメージ。人気馬がしっかり好走する比較的堅実なタイプが多い。産駒は中山芝コースでの好走が多く、東京芝コースでは3着になることが多いのが特徴で、コーナーワークが上手いということで小回りのローカルコースにも向くと考える。また産駒は道悪で馬場が悪くなっても好走可能なタイプが多く、10年オークス(=やや重)などからも馬場が渋って距離延長なら好走しやすい特徴を有している。体力は豊富で、リフレッシュ効果が大きく、鮮度の活かせる休み明けで立ち直る馬が多い傾向もある。母父Highest Honorはグレイソヴリン系で、狂気のゼダーン系へと遡る。2歳から走るタイプもいれば古馬にて強くなるタイプもいて様々だが、確実なのは芝向きで厳しい流れで真価を発揮するタイプ。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳のこの時期は成長力で他の牝系よりも完成度は高くアドバンテージがある。分枝記号pは、時計のかかる馬場に強く、急坂も苦にせず安定性はある。ただしここ一番の大舞台に弱いところがあり、伏兵の立場だと好走しやすく狙いたい。断然人気では過信禁物。またスローの上がり勝負には強いが、時計の速い決着は苦手な傾向。

桜花賞のポイントは、
①流れは『中弛み』になりやすく、上がり特化の瞬発力勝負になりやすい。オプションとして『一貫』や『前傾』の流れになるときには、4コーナー10番手前後の馬が好走する。
②瞬発力勝負になりやすいため、キレるサンデーサイレンス系が中心。
③オークスとつながりやすくなっているため、オークス向きのスタミナを備えた馬も好走する(=やや重めの血統構成でも侮れない)。
④No.〔4〕〔9〕〔16〕の牝系が好走しやすい。特注はNo.〔9-f〕。
⑤阪神芝1600m好走実績は重要。阪神JF→チューリップ賞好走馬は軸として信頼性は高い。ただし非サンデーサイレンス配合馬はやや割引は必要。
⑥京都芝1600mオープン・重賞実績のある馬も要注目。
⑦近走重賞好走馬。ただしクイーンC・フィリーズR・フラワーC好走馬は2・3着候補と考えるべし。
⑧クイーンC好走馬なら、戦績重視で、すべて3着内好走馬なら好走可能。
⑨チューリップ賞組なら、前々走阪神JF6着以内or重賞好走馬なら好走可能。
⑩阪神JF好走馬も侮るべからず。


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