宝塚記念2014予想
マクる人馬が持続力の要求度を更に上げる

あみー
14期 予想歴6年

◎ゴールドシップ
  1着/1人気

○ウインバリアシオン7着/2人
▲ヴェルデグリーン12着/10人
△メイショウマンボ11着/4人
×ジェンティルドンナ
×ホッコーブレーヴ


(1)キレ優位の馬は不向き、持続力優位の馬に向く条件 [コース形状]
 阪神内回りの最大の特徴は、残り1200mから始まり800mから斜度がきつくなる下り坂。この下り坂の位置が上がり3Fのキレ(=トップスピードとそこに到る加速力)ではなく、上がり4F以上の持続力(≒長くいい脚)を要求しやすくなっています。
 さらに、上級条件ほど仕掛けが早くなりやすいため、下り坂の位置と合わせて底力(=ハイペース耐性)の要求度も高くなり、厳しい流れのレースで好走している馬≒実績上位の人気馬が信頼しやすくなります。


(2)急坂×2を苦にしないパワーが必要 [コース形状]
 阪神芝2200mはスタート直後の下り坂で急坂を強調し、ゴール直前でも長い下り坂が直結する急坂を上るコース。非力な馬や急坂でパフォーマンスを落とす馬は評価を下げ、パワータイプ・急坂が得意な馬の評価を上げるべきです。


 上記の理由などから、印は以下の通りになります。

 ◎- 8-11 ゴールドシップ(急坂◎、少頭数○。時計の早い馬場▲)
 ○+ 6-7 ウインバリアシオン(急坂・小回り▲。時計の早い馬場○)

 ▲ 7-9 ヴェルデグリーン(持続力優位の条件○)
 △ 7-10 メイショウマンボ(  〃  )
  ※ ▲△の扱いは同列です

 × 5-6 ジェンティルドンナ(やや非力≒56.0kg・急坂△)
 × 1-1 ホッコーブレーヴ(キレ優位)

 ◎- 8-11 ゴールドシップは底力・持続力に特化したパワータイプの中長距離馬。 自重が邪魔にならない中距離への距離短縮、キレの要求度が下がり&パワー・持続力の要求度が上がるコース替わりのいずれも大きなプラス。また、機動力で劣る弱点から他馬の影響を受け難い「外枠&少頭数」も大きなプラスです。唯一の心配は時計の早い馬場になった場合で、その場合は評価を少し下げる必要があるかも。
 ○+ 6-7 ウインバリアシオンは持続力に秀でる中長距離~長距離馬。能力の高さ・バランスの良さは実績通り。芝2200m以下での成績(2-0-1-5。2勝は2歳時のもの)は今ひとつですが、前半がスローになりそうな今年のメンバーなら芝2200m以下での成績を気にする必要がないのでは?急坂や小回りを少し苦手とするので、そちらでの小さな能力減に注意。時計が早くなればゴールドシップ相手に有利に戦えるので、その場合は評価を逆転させても。(能力レベルなどを見直し、レース展望より評価を上げました)

 ▲ 7-9 ヴェルデグリーンは持続力特化の芝2200m巧者。長い脚とやや短い胴のためか、重賞での好走は持続力優位の芝2200m戦に限られいて、それ以外の条件では前後の距離でもパフォーマンスを大きく落としています。長い下り坂が持続力の優位を高める阪神芝2200mは中山芝2200mに次ぐ好条件だと思われ、能力全開が叶っても。
 △ 7-10 メイショウマンボは底力・持続力に優れる中長距離馬。 持続力に優れるもキレ(=トップスピードとそこに到る加速力。この馬の場合は後者)でやや劣り、阪神競馬場への適性は内回り≫外回りです。大阪杯はフケ(発情)が出ていた(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?=20140624-00000515-sanspo-horse)とのことで、能力を発揮していません。距離の短いマイル重賞で連対したように状態の良化・安定がうかがえ、2強に迫る競馬ができても。

 × 5-6 ジェンティルドンナは底力・キレを中心に能力のバランスに優れる中長距離馬。 4歳以降にパフォーマンスを落としたのは「休み明け」「56.0kg」「力の要る馬場orコース」「芝1800m寄りのハイペース」が複数重なるときで、今回は前3つが重なります。昨年3着以降でも前3つが重なった京都記念で苦戦していて、弱点を克服できていません。人気なら連を外す~3着内を外すシーンまで想定して妙味を追っても。
 × 1-1 ホッコーブレーヴはキレに優れる中長距離馬。近2走はいずれも仕掛けを待ち&キレを最大限に引き出しての好走で、コース形状が小出しに脚を使わせる阪神内回りでは再現しづらいはず。1・2人気のいずれかがマクリを打てばペースからもその傾向を強化してしまうので、能力の発揮がさらに難しくなります。穴人気に見合う期待値はないのでは。


 買い目は調教(≒体調、調子の良さ)、馬場傾向、レース中の出来事(展開、好騎乗、不利など)による誤差を丸め込むため、以下の通りシンプルに。

土台&保険
 馬連:◎-○
3連複:◎○-▲-△

本線かつ上乗せ
3連複:◎-○-▲△


 各馬の馬場・距離・能力適性とそのレベルは、ブログの予想記事や回顧記事をご参照下さい。
 あみーケイバ(http://ameblo.jp/ami-keiba/)


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