14期 予想歴6年
◎ステラウインド
3着/7人気
○トウカイパラダイス9着/5人
▲ラブイズブーシェ1着/2人
△アンコイルド13着/6人
×グランデッツァ
×アドマイヤタイシ
(1)底力・持続力に特化した馬が強く、キレ優位の馬は苦戦 [コース形状]
函館芝2000mはスタートから2角中間まで下り、2角中間から向正面を通り3・4角中間までの長い区間が上り、3・4角中間から下り→平坦+全10場でもっとも短い直線で構成されるコース。
参考:JRA | 函館競馬場/コース図(http://www.jra.go.jp/facilities/race/hakodate/course.html)
この短い直線だけで差し切るのは難しく、好走確率を上げるには“上り坂で仕掛け始めても終いまでバテない能力”(≒底力(=ハイペース耐性)、持続力)が必要になります。
同時に、上り坂→小回り3・4角→最短の直線+洋芝という組み合わせから上がり3Fの速い脚・キレ(=トップスピードとそこに到る加速力)の生かしどころがなく、キレを持ち味とする馬は持ち味を生かせずに苦戦を強いられやすくなります。また、キレに優れる馬は人気上位になることが多く、その人気馬が苦戦しやすいために他場でキレ不足を見せる馬に妙味が生まれます。
(1+α)好走できる軽ハンデ馬≒古馬重賞実績馬のみ [コース形状]
函館芝2000mで重要になる底力や持続力はタフなレース(≒古馬重賞・古馬OP)で鍛えられることが多いため、タフなレースの経験が少ない馬(昇級馬、条件馬、3歳馬)は好走に必要なレベルの底力・持続力が備わっていない可能性が高くなります。
また、軽ハンデによる相対的なプラスが大きい能力(ダッシュ力、キレなど)と異なり底力・持続力は相対的なプラスが小さいため、能力不足の軽ハンデ馬は好走が難しくなります。
上記の理由などから、印は以下の通りになります。
◎ 1-2 ステラウインド(54.0kgの軽量&3.0kgの斤量減。内枠)
○ 6-12 トウカイパラダイス
▲ 2-3 ラブイズブーシェ(内枠)
△ 4-7 アンコイルド(ハンデ・小回りが少しマイナス)
▽~× 7-14 バウンスシャッセ(レベル不足の心配)
× 7-13 グランデッツァ(小回り不向き、トップハンデ)
× 8-16 アドマイヤタイシ(先行力・キレ優位)
◎ 1-2 ステラウインド(54.0kg・前走比-3.0kg)
底力・持続力に特化した中距離馬。 14'ジューンSを超ロングスパートで優勝(中盤~上がりは天皇賞(秋)の平均以上!)したように、淀みない流れで底力・持続力を生かすと強く、函館芝2000mは条件ベストの可能性あり。厳しい流れを内でやり過ごせる内枠、少し小柄な馬体からプラスが大きい3.0kgの斤量減、混雑した馬群から抜け出す際に有利な他馬より軽い斤量…と良い条件が揃っていて、重賞初制覇に期待します。
○ 6-12 トウカイパラダイス(56.0kg)
底力・持続力に優れる中長距離馬。OP以上+芝2000~2500mで0-2-2-3-2-2という成績が示す通りキレ不足から詰めの甘さを見せやすい馬で、キレの要求度が低い馬場・コース形状は大歓迎。ただ、前半の負荷が高くなりやすいコース形状なので、近走のように番手~先行の位置に付けると、終いに余力を残すことが難しくなる可能性があります。軸としては狙い難いも、妙味ある相手候補として狙いたいです。
▲ 2-3 ラブイズブーシェ(56.0kg/やや小柄)
底力・持続力に優れる中長距離馬。 G1初挑戦の13'有馬記念で4着と善戦したようにタフな流れに強く、函館芝2000mは能力を発揮しやすい条件。ただ、機動力に欠けること、やや小柄な馬体に56.0kgの斤量を背負うことはマイナスで、軸としては狙い難くなっています。内を上手く捌けた際の相手候補として狙うのがベターでは。
△ 4-7 アンコイルド(57.0kg)
底力・持続力に優れる中距離馬。 父×母父のイメージ通り淀みない流れ(含:ロングスパート戦)に強く、昨年の函館記念、札幌記念(函館芝2000m開催)で連続好走したように函館芝2000mは能力を発揮しやすい条件。ただし、小回りはこなせる程度なので、斤量差や特殊な馬場を利した昨年ほどは信頼できません。前走より積極的な競馬ができれば、相手候補として。
▽~× 7-14 バウンスシャッセ(51.0kg)
底力・持続力に良さのある中距離馬。 能力適性の特徴は函館芝2000mで問われやすい能力適性と一致しますが、心配はそのレベル不足。底力・持続力(特に底力)は斤量差での相対的なプラスが小さいので、レベル不足をフォローできないのでは。この馬自身が大型馬で斤量減によるプラスが小さいことも不安を増幅させてしまいます。人気なら控えめな評価~消すことも視野に。
× 7-13 グランデッツァ(57.5kg)
持続力に優れる中長距離馬? 日本レコードの2走前は鮮烈も、かなり時計の早い馬場や中弛みラップ+淀の坂下りを利した面があります。人気に見合う底力の高さを現状では見せていないこと、長い脚&ゆったりした馬体から広いコース向きと思われること、他馬より重い斤量を背負ったこと、外枠を引いたこと…のいずれもマイナスで、少なくとも人気に見合う期待値は無いと考えます。人気なら消して攻めるべきレースでは。
× 8-16 アドマイヤタイシ(56.0kg)
先行力・キレを中心に能力バランスに優れる中距離馬。 G3・2着6回という記録を持つように、様々な条件で好走するバランスの取れた能力を持ちますが、その中で優れる能力は先行力とキレ。函館芝2000m(除:開幕週)で先行力とキレを生かして好走するのは難しく、脚をためにくい大外枠もマイナス。そこそこ人気なら積極的に消して攻めたいです。
買い目は調教(≒体調、調子の良さ)、馬場傾向、レース中の出来事(展開、好騎乗、不利など)による誤差を丸め込むため、以下の通りシンプルに。
本線
馬連:◎○▲△
上乗せ
3連複:◎○▲△
※ ◎の単複から買ったり、◎絡みを厚く買ったりしても。
各馬の馬場・距離・能力適性とそのレベルは、ブログの予想記事や回顧記事をご参照下さい。
あみーケイバ(http://ameblo.jp/ami-keiba/)
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