小倉記念2014予想
持続力(≒距離延長への適性)が重要になりやすい条件

あみー
14期 予想歴6年

◎サトノノブレス
  1着/3人気

○ニューダイナスティ4着/4人
▲ラストインパクト6着/1人
△メイショウナルト3着/2人
×ダコール
×マーティンボロ


(1)持続力の要求度が非常に高く、キレの要求度は低め [コース形状]
参考:JRA | 小倉競馬場/コース図(http://www.jra.go.jp/facilities/race/kokura/course.html)
 小倉芝2000mは4角付近の正面の直線からスタート。テン3Fは始めの2Fほどは平坦な直線を走り、ゴール板過ぎから上りながら1角へ進入。中盤4Fは1・2角中間付近まで上り、それ以降は向正面にかけて下り、一旦平坦になるも3角進入後に再度下る(3・4角はスパイラルカーブ)。上がり3Fは下りながら3・4角を回り、4角後半・残り400mからはゴールまで平坦。

 1・2角の頂上以降“ほぼずっと下り続ける”+スパイラルカーブの3・4角というコース形状から、コース形状に沿った流れになれば上がり5F以上の末脚という非常に高い持続力を問われることになります。小回りのイメージからか先行争いも激しく、テン+中盤以降が厳しいことから基本的には差し・追い込み馬が有利です。
 ただ、中盤以降が引き締まることから脚を溜めてキレを使うタイプは脚の溜めどころがなく、展開上の前後が有利でも詰めの甘さを見せやすくなります。また、中盤以降に上り坂の負荷が無いためスピード持続力のある千八巧者が前目で踏ん張ることもあり、単純に差し・追い込み馬だけを狙うのは危険です。


(1+α)持続力で優位に立つ長距離実績馬が好走することも [コース形状]
 上がりで5F以上も早い区間が続く小倉芝2000mでは、持続力(≒距離延長への適性)の優位から長距離実績のある馬が距離の不安を覆して好走することがあります。
 特に京都の長距離での実績は「中距離より多くの持続力を問われること+直線平坦というコース形状が共通するため」信頼しやすく、近年でもキタサンアミーゴ(同年の京都芝2400mで準OP勝ち+ダイヤモンドS 3着)、ニホンピロレガーロ(前年の万葉S 優勝)、スマートギア(菊花賞4着、前年の京都大賞典2着)らが好走しています。
 また、長距離実績は持続力の補完でもあるので、上がり3Fのキレが持ち味の馬の持続力不足の不安を軽減することに繋がります。翌年のマイルCSを上がり3F33.3秒で優勝したトーセンラー(前年の菊花賞3着、同年の京都記念4着)はこのタイプだと思われます。


各馬の印、買い目は以下の通りです。
 ◎ 6-9 サトノノブレス
 ○ 6-10 ニューダイナスティ
 ▲ 8-14 ラストインパクト
 △ 1-1 メイショウナルト

 買い目は調教(≒体調、調子の良さ)、馬場傾向、レース中の出来事(展開、好騎乗、不利など)による誤差を丸め込むため、以下の通りシンプルに。

 馬連 :◎○▲△(本線)
 3連複:◎○▲△(上乗せ)



~ 各馬の短評 ~
※ 底力などの用語解説は「能力適性の用語解説」(http://ameblo.jp/ami-keiba/entry-11903978124.html)を、各馬の適性チェックはブログの予想記事をご参照下さい。
 あみーケイバ(http://ameblo.jp/ami-keiba/)

◎ 6-9 サトノノブレス(57.0kg)
短評:
 持続力に優れる中長距離馬。大型馬ですがパワーを問われないコースの方が得意で、上り坂の負荷が小さい小倉は合うはず。テンが近走より段違いに速くなるので先行策は困難だと思われますが、持ち味の持続力を長い下り坂で生かすことが可能で、重賞2勝目を挙げても。


○ 6-10 ニューダイナスティ(55.0kg)
短評:
 持続力特化の中距離~中長距離馬。この父の産駒としてはキレに欠ける反面、ロングスパート勝負に強い持続力を持ちます。昨年の小倉記念を優勝したメイショウナルトとは能力適性の特徴が似ていて(昨年の関ケ原Sや前走の七夕賞で同時に好走)、ここでも能力全開が叶っても不思議ありません。起伏の小さいコースに変わるのも歓迎で、前走に続いて好走しても。


▲ 8-14 ラストインパクト(57.0kg)
短評:
 持続力に優れる中長距離馬。 緩い流れからのロングスパートで小倉大賞典を優勝したように、小倉芝2000mは持ち味の持続力を生かしやすい条件。ただ、母父の影響かディープインパクト産駒としてはパワー寄りで、平坦コースではサトノノブレスに対して優位に立てません。能力差は小さいので位置取りの利を生かせれば逆転できそうですが、こちらの方が人気ならそれを意識した馬券を組んでも。


△ 1-1 メイショウナルト(57.5kg・前走比+1.5kg/小柄)
短評:
 先行力・底力・持続力に優れる中距離馬。 適性の高さは昨年優勝の実績通りで、不安は斤量増と他馬との斤量差。小柄な馬なので斤量増は大きなマイナスで、持ち味の先行力にマイナス補正が掛かります。さらに、番手から抜け出すにはキレ不足(昨年は53.0kgの軽量でフォロー)なので、逃げられないとパフォーマンスを大きく低下させてしまう危険があります。人気なら競りかけられるリスクを意識した馬券を組んでも。



~ 評価を控えめにしたい人気馬 ~

× 7-12 ダコール(56.0kg/やや小柄+キレ優位)
短評:
 キレを中心に末脚のバランスに優れる中距離馬~中長距離馬。この父の産駒らしく起伏の小さいコースは得意も、キレ優位の能力適性が持続力優位になりやすい小倉芝2000mとの相性を悪くしています。少し距離が短い小倉芝1800mなら、持続力不足を距離適性の余裕でフォローできますが、小倉芝2000mではフォローが叶いません。今年もロングスパート勝負になりそうなメンバーなので、昨年以上の成績を望むのは難しいはず。


× 8-13 マーティンボロ(56.0kg・前走比+2.0kg/小柄+キレ優位)
短評:
 キレに優れる千八巧者? 全兄フレールジャックと同じくキレ(=トップスピードと急加速力)に優れますが、持続力の裏付けは弱く(~無く)、ほぼずっと下り続けるコース形状が持続力を問いやすい小倉芝2000mでは持続力不足を見せる可能性大です。小柄+キレ優位という組み合わせから、前走(54.0kg)よりハンデが重くなることも大きなマイナスで、苦戦を強いられそうです。


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