14期 予想歴6年
◎ルルーシュ
13着/10人気
○ロゴタイプ8着/4人
▲トウケイヘイロー11着/3人
△ハープスター1着/2人
×ゴールドシップ
(1)コース形状は圧倒的に逃げ・先行馬有利
札幌芝2000mのコース形状は「ほぼ平坦」「大回り」「コーナーの比率が高い」「全10場で2番目に短い直線」「残り800m手前からごく緩い下り坂」という要素を持ちます。ざっとまとめると、道中の負荷が小さく&コースロスの差が大きいとなり、期待値は逃げ・先行馬≫差し・追い込み馬になります。
(1+α)差し・追い込み馬が好走するにはキレ・持続力を高いレベルで兼備する必要あり
逃げ・先行有利のコース形状で差し・追い込み馬が好走するには、平坦でのキレ(=トップスピードと急加速力)と、コーナーから動いても&コースロスが大きくてもバテない持続力の兼備が必要で、どちらかに偏っていると好走が難しくなります。
分かりやすい例が函館記念を3連覇した名馬エリモハリアー。函館記念を優勝して望んだ札幌記念は2005年2人気6着、2006年3人気5着、2007年6人気8着…と、いずれも人気を下回る結果になっています。エリモハリアーのように底力・持続力特化&キレ不足の馬は、期待値が低くなることを覚悟しなければならないのでは?
札幌芝2000mで行われた重賞(計10レース、2004~2012)の勝ち馬のうち、3角5番手以降から差し切った優勝馬がすべて上がり3位以内という点も、キレの重要性を示していると思われます。
各馬の印、買い目は以下の通りです。
◎ ルルーシュ
○ ロゴタイプ
▲ トウケイヘイロー
△ ハープスター
▽ ゴールドシップ
買い目は調教(≒体調、調子の良さ)、馬場傾向、レース中の出来事(展開、好騎乗、不利など)による誤差を丸め込むため、なるべくシンプルに。
本線として
複勝 : ◎
ワイド : ○▲
上乗せとして
単勝 : ◎
ワイド : ◎-○▲
馬連 : ◎○▲
3連複 : ◎-△-○▲
~ 各馬の短評 ~
◎ ルルーシュ
短評:
先行力・キレに優れる中長距離馬。 東京や札幌の成績が安定しているようにコーナーの大きいコースは大歓迎。今のところ中距離重賞での実績はありませんが、3戦とも小回りコースでのもの。コーナーが大きく&コース形状が持続力(≒距離延長への適性)を問いやすい札幌芝2000mならこなしても不思議ありません。2強の逆転候補として是非マークしたいです。
○ ロゴタイプ
短評:
先行力・底力に優れる千八巧者。 父Sadler's Wells系のイメージ通り淀みない流れに強く、中盤が緩む条件はあまり合いません。また、朝日杯FSや皐月賞でのレース内容は2000m未満への距離適性を示していて、距離延長への適性を問われやすい札幌芝2000mでは距離適性の上限を超えてしまう心配があります。とはいえ、若い馬だけに適性が変化している可能性や、内外の差を利せる枠番、逃げ・先行馬が有利なコース形状なので、展開次第では好走が叶っても。
▲ トウケイヘイロー
短評:
ダッシュ・先行力・底力に優れるマイラー・千八巧者。 昨夏は芝2000mの重賞を3連勝しましたが、マイラーがそのスピードを薄く伸ばしている感じで上がりに早い脚を使えていません。初重賞制覇もマイルの前傾ラップを前々で押し切るという距離短縮への適性を示してのものでした。上がりのキレ・持続力のバランスを問われる札幌芝2000mでは末脚の甘さや距離の長さから詰めの甘さを見せやすいかもしれません。逃げ・先行有利の馬場・コースではありますが、人気なら詰めの甘さを見せるシーンに対応した狙い方をするか、他に高く評価できる逃げ・先行馬がいないか探したいです。
~ 評価を控えめにしたい人気馬 ~
△ ハープスター(52.0kg)
短評:
持続力に優れる千八巧者? 持続力優位でキレを兼備した能力適性は札幌芝2000mにピッタリで、ある程度力の要る馬場にも対応できるのも強調材料。しかし、不安の方がずっと大きく感じます。オークスでの敗因としてコースロスの差が挙げられるように、コーナーの割合が高く&直線の短い札幌ではオークス以上にコースロスの差が響いてしまうことが考えられます。少なくとも高い人気に見合う期待値・勝率は望めそうになく、逆転候補を探して妙味を追いたいです。
× ゴールドシップ
短評:
持続力の怪物、パワータイプの中長距離馬。 底力・持続力の凄まじさは成績通りですが、平坦でのキレ不足もこれまた成績通り。全10場でもっとも平坦な札幌ではキレ不足を見せる可能性大です。馬場が回復していきそうな天気はこの馬にとって大きなマイナスで、この馬の弱点を突ける馬=先行力・機動力やキレに優れる馬を探して妙味を追っても。
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