桜花賞2009予想
スローペースの弊害

たまごたろう
08期 予想歴12年

◎ブエナビスタ
  1着/1人気

○ジェルミナル3着/5人
▲ダノンベルベール8着/3人
×レッドディザイア


今回はブエナビスタ対その他17頭という構成。逆に考えれば、ブエナビスタがいなければ大混戦なわけで、相手探しは結構難しそう。ここは各前哨戦をしっかりと見極めていきたいところだ。

・チューリップ賞

12.5-11.1-12.4-12.6-12.7-12.2-11.1-11.9

開幕2週目だった馬場にしては非常に遅い流れ。道中12秒台がずっと続き、11秒台に入ったのはラスト2ハロンのみ。これだけの緩い流れになったのだから、前に行った馬が当然有利。2着に入ったサクラミモザは最後までブエナビスタに抵抗したということで人気になっているが、明らかに展開の利があってのもの。今回は前に行きたい馬が多く揃っているし、外差し馬場にシフトしているだけに前回のようにはいかないだろう。

この前断然有利な展開を道中は最後方、3コーナー過ぎから仕掛けて最後しっかりと差し切ったブエナビスタには、やはり逆らえないのではないだろうか。3着のルージュバンブーもキャリア2戦ながら最後しっかり差してきたあたり注目だが、10キロ減った馬体をどこまで戻しているかに注意しておきたい。個人的には5着に入ったジェルミナルに期待したいところ。スローな展開を4コーナー11番手から、最後5着まで押し上げてきたのだから、力はあることを証明してみせた。もともと阪神JFでは2番人気になったほどの馬。今回は思いのほか人気がないだけに、馬券的にも面白い存在になりそうだ。


・フィリーズレビュー

12.3-10.5-11.5-12-12.2-12-11.9

イメージとしては、最初の5ハロンはスプリント戦。ラスト2ハロンだけ1600Mの競馬だったという感じ。逃げたラヴェリータがある程度スプリント戦に近い流れを作り出しただけに、前半は速い流れに。それでもラスト2ハロンは最加速しているので、全体のレベルとしては低くは無い…とは思うが、この速い流れでも少し行きたがっていたワンカラットは、距離延長となる今回は微妙なところだ。これまでの走りを見ていても、ベストは1200~1400M。逆に、2着に入ったアイアムカミノマゴなんてスムーズなレースができていたし、距離延長はむしろ歓迎のクチ。3着のレディルージュは濃厚な血統で、ズブズブの差し合いにでもならない限り厳しいと見ている。


・アネモネS

12.2-11.5-11.6-12.2-12.6-12.7-12.5-12.9

不良馬場だったこともあり、全体的に時計が遅いのは仕方がないが、それにしても4ハロン目以降が全て12秒台、しかもほとんどが12秒台後半…。1,2着馬がそれぞれ父にしろ母父にしろ、重い血統で台頭してきただけに、スピードが求められるここでは厳しいと見ている。


・フラワーC

12.3-11.4-12-12.4-12.5-12.5-12-11.5-12.7

逃げたヴィーヴァヴォドカがそのまま押し切ったレース。しかし、こちらも全体の時計としては物足りない。もう少し速い流れで逃げ切っていればまた評価は違ったのだが…。血統的にはここよりもオークスでこそ狙いたい1頭。


・クイーンC

12.6-11.1-12.2-12.5-12.4-11.4-11.5-12

こちらも全体的に見ても遅い流れ。ラスト3~2ハロンが11秒台でまとめられたのがせめてもの救いか。よって、前に行った馬たちがそのまま残る展開となり、このレースだけでは評価がしづらいのが正直なところ。メンバー構成からも、決してレベルは低くないと思うのだが…。


・エルフィンS

12.6-11.6-12.2-12.4-12.1-11.9-11.2-12

う~ん…。こちらも全体的に遅い流れになり、いわゆる「上がりの競馬」になった。キャリア1戦ながら、最後キッチリ差し切ったレッドディザイアは評価できる内容なのだが、血統的に厳しい流れになった時には疑問符が残る。父・マンハッタンカフェは大舞台では信頼度に欠けるし、母父・カーリアンは一本調子なところがあり、厳しい流れになった時に対応できるかどうか…。ローテーション的にもどこかもう1戦使って欲しかったところで、危険な人気馬と見ている。


以上、主要レースの簡単な分析をしてみました。なんかどのレースもスローペースばっかりで、今回に繋がるとは思えないですねぇ…。まぁ、とにかくまとめます!

本命はやはりブエナビスタ。この馬には現状では逆らえないでしょう。ここまでの臨戦過程にも特に不安・不満無し。後ろから行く馬なので、もしスローペースになったら…という不安も、前走で払拭してみせた。むしろ、スローペースを自分から動いて最後キッチリ差し切るのだから、現時点ではこの世代では敵はいないだろう。ただし、近年ではウオッカやサイコーキララが断然人気で2着以下になったこともあり、この時期の牝馬は確固たる信頼は置けない。馬単や3連単1着固定で買うには少し抵抗もあるが…やっぱりこの馬の連軸は揺るがないかなぁ…と。

対抗にはジェルミナル。現在5番人気と、思いの他人気が無いが、前走は明らかに脚を図っての騎乗だった。やはり後方から競馬するよりも、ある程度中団か、やや前目でレースするのが合っているようだ。鞍上の福永騎手も、その辺りは分かっているようで、どんな競馬をしてくれるのか楽しみでもある。調教の動きも文句無しで、一発に期待したい。

3番手にはダノンベルベール。個人的にはここよりもオークスで厚い印を打ちたいところだが、ここでも能力の違いで台頭してきてもおかしくない。内枠が気になるが、阪神JFでも2枠から最後外を回して2着に来ているし、そこまで不安材料にはならないのではないだろうか。こちらも調教の動きは抜群で、状態面に不安は無い。

押さえは、前走内容を評価したアイアムカミノマゴ、前走前が詰まる不利がありながら最後3着まで押し上げてきたルージュバンブーの2頭。

消しはレッドディザイア。約2ヶ月振り、キャリア2戦、大外枠…。これだけの悪条件が揃いながら、それでも馬券に絡むことができたら大物だ。ある意味期待も込めての消しで。

◎9・ブエナビスタ
○15・ジェルミナル
▲1・ダノンベルベール
△5・アイアムカミノマゴ
△14・ルージュバンブー


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