マイラーズC2015予想

カタストロフィ
10期 予想歴18年

◎テイエムタイホー
  17着/4人気

○サンライズメジャー2着/5人
▲シャイニープリンス6着/11人


 土曜の準OPで1:32.0、まあ騎手の意識も京都ということもあってか最初から前掛かりだったが、それで正解っていうぐらいのラップ推移だったりするので、馬場はやはり超高速状態だろう。このメンバーでまともに走れば31秒台の走破時計は間違いないから、46-46ぐらいで平均、45秒半ばでも平均ペースの範疇に収まっちゃう可能性もあるし、逆に47秒台なら47-45のかなりスローレベルまで行ってしまう。45秒前後でようやく明確にハイペースになるという感じなので、馬場の意識ははっきりと持っておきたい。


 展開だが正直これが一番難しい。とりあえずテイエムタイホーが前に出て主張していく形は間違いないだろう。ただ逃げなくてもやれる馬なので内枠ということでどういう意識でハナを切るのかがポイント。そして突く役もこれまた微妙。昨年のマイラーズCでハナを切ったレッドアリオンが前走も五分に出て2列目での競馬、マイネルメリエンダがこの間に入ってレースを進めればそんなにペースが上がるようなイメージは持てない。それと大外枠のクラレントが早い段階でハナを取りきる選択をとってくる可能性もある。通常ならスローで良いと思うのだが、淀開幕週特有の騎手がガツガツくる(淀以外でもしっかりやってくれと思うが)というのが余計で、エールブリーズのルメールが前目で主張したりというのもありうる話。まあ馬場がかなり速いので、今回のメンバー構成で基礎スピード的に見てもそこまでペースが上がるとは思わなくて、レッドアリオンが逃げない限りは基本的には46秒半ば~47秒ぐらいで落ち着いて、後半が45秒台の競馬になるだろうと思う。実質スロー気味で想定しておきたい。各馬フィエロを意識する可能性が高い中で、仕掛けどころがどうなるかという点も含めて難しい面も多いレース。



◎テイエムタイホーはここ2走が驚かされたのは、タフな馬場でやれたことにある。もともと高速京都で外を回しながらも速い地点で置かれない馬なので、この条件で主導権を握れるのであればここでもと思わせる馬。前走の六甲Sでは阪神芝外1600m戦で2列目で進めながらスローにコントロールしつつ12.1 - 11.7 - 11.8 - 11.1 - 12.1とL2最速戦で直線ポケットから外に出して一気に出し抜いて先頭に立っている。内に切り込んでサトノルパンの邪魔にはなったがここで一気に出し抜いてL1まで寄せ付けない内容は圧巻で、下りの阪神外とはいえしっかりと11.8-11.1で一気に加速ができているし、マイルでゆったり進めることで総合力を引き出してきた口。ただ元々は京都の1400でもやれていた馬で、斑鳩Sなんかは11.6-11.0-11.6-11.5とL3の4角最速の中で好位の外から置かれずに押し上げながら直線最後までしぶとく伸びての2着。ダンスディレクターのTS持続力には屈しているが、ロスを作りながら正攻法で戦っているし、ラップ推移的に見ても4角のロスは響いているはず。今回は内枠を引けたしマイルでこのメンバーなら主導権を握れる可能性が高い。また2列目までに拘る必要もない馬で、序盤次第では好位という選択肢も持てる。基礎スピード、トップスピードの質、持続力、ポジショニングと非常に高いレベルで総合力を見せているマイル戦で高速馬場適性も見せているなら素直に。


〇サンライズメジャーはやはり前走のスワンSを評価した。このレースはスローからの11.3 - 11.2 - 11.0 - 11.7と早めの仕掛けでコーナーでもそこそこ速いラップを刻みながら直線入りの最速地点でも外を回しながらジリッと置かれずついてきていたし、そのうえでL1までばてずに伸びてきた。L1での伸びという観点ではフィエロに見劣っていたが、外からトップスピードに乗せて最速地点では良さが出ていた。この馬は昨年の安土城Sでも強烈な末脚を見せて2着に入っているが、11.2 - 11.2 - 10.6 - 11.4のラップ推移で中団外目からスッと伸びてきた。それをウイングザムーンが更に上回るTS持続力で差し込んできたわけだが、高速馬場適性そのものは非常に高い。昨年の京都金杯ではL3最速、ペースも早かった中で外々回されて終わった感じだし、内枠を引いた今回のメンバー構成ならもうちょっと序盤ゆったり進めるはず。


▲シャイニープリンス
今回結構有力馬が回避して結果的にマイルCS上位はフィエロぐらい。フィエロも厳しい流れには強いがスワンSのようにスローからの決め手勝負ではちょっと分が悪い、という意識もあると思うので、レースの流れ的にも淀む可能性が高くなっていると思う。その中でこの馬の総合力が活きてくる可能性が高い。実は昨年の京都金杯でも一瞬勝つかなというだけの末脚を直線入りで見せているのだが、L1でディープ勢にやられてしまう感じになったのは結局L3最速戦だったから。この馬の場合はスローからの総合力という観点で見ても高いレベルを持っているのは5走前からも明らか。東京芝マイル、ドスローから11.8 - 10.9 - 11.2 - 11.7とL3最速で仕掛けの速い流れをいつもより後ろで進めながら中団から直線早い段階で鋭く伸びて先頭に立ったところにL1で勝ち馬の強襲を受けた形。内からスルッと足を溜めながら前が仕掛けを待つような形になった時に直線入りでスッと反応できるこの馬のギアチェンジは武器になる。前走は内にいたら前の馬が全滅して詰まっただけ、競馬になっていない。スローで明確にトップスピードを要求される展開、かつ仕掛けがもう少し遅くなればチャンスはある。

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