日本ダービー2015予想
トップスピードよりも力とスタミナ部分に注目

夏影
14期 予想歴32年

◎サトノクラウン
  3着/3人気

○ドゥラメンテ1着/1人
▲キタサンブラック14着/6人
△アダムスブリッジ17着/11人


今週の東京競馬場芝は野芝が10~12㎝洋芝が12~16㎝と先週と同じ。
ただ、先週はBコース開催で向正面及び3-4コーナーの内側部分の芝がかなり傷んだ状態で、コース内々を通らされた馬にとってはかなり不利になる馬場だった。
今週はCコースとなり、仮柵が更に3㍍外側に移されて芝の傷んだ部分はほぼなくなったとの事。
おそらく内外の馬場差は無いと思う。

さて、今回ダービーを予想するに当たって、2つのサンプルレースを用意してみた。

☆5/23(土)東京11R『モンゴル大統領賞』

1着⑱サトノアラジン(ディープインパクト×ストームキャット)/1番人気/16→14→12/33.5

2着⑫フェスディヴタロー(ローエングリン×マジックマイルズ)13番人気/1→1→1/35.4

12.6-11.1-11.6-11.8-11.1-11.4-11.3-11.7-12.1

☆5/24(日)東京11R『優駿牝馬(オークス)』芝2400㍍

1着ミッキークイーン(ディープインパクト×ゴールドアウェイ)/3番人気/12→9→9/34.0
2着ルージュバック(マンハッタンカフェ×オーサムアゲイン)1番人気/5→5→4/34.5

12.5-10.6-12.5-13.0-12.7-12.6-12.5-11.9-11.9-11.3-11.6-11.9

先週土曜のモンゴル大統領賞は、前半1000㍍が58.2とかなり流れたレース。
一方日曜のオークスは1.01.3の緩い流れ。
共通している事は、残り1000㍍地点からペースが上がり、残り600㍍地点でアクセントが付きそのタイミングを境にラップが落ちているところである。
先週の競馬は、残り1000㍍からレースが動き出し、直線出前で攻防が激化、最後の直線走路では凌ぎ合い...という質の競馬になっていたのだろうと想像がつく。
サドラーズウェルズ系のフェスディヴタローが逃げ粘り、母父ヌレイエフ系(ミッキークイーン)が母父ヴァイスリージェント系(ルージュバック)を力ずくで差している事実もその事を裏付けている。

先週と同じ芝丈の馬場で開催される事からも、おそらく今週の中距離レースの流れは先週と同じような流れが主流となるだろうと予測出来る。
トップスピードよりは力や持続力といった体力部分が問われると見る。
そして、仮柵が移動した分内外の馬場差はなくなり、体力色の強い先行馬なら少しは粘り込み易くなるはずだ。

アメリカン血統でトップスピードを補完されたタイプよりは、ヨーロピアン血統で体力部分を補完させたタイプの馬に注目したい。

◎⑪サトノクラウン

父マルジュ
 父父ラストタイクーン
  父父父トライマイベスト
  父父母(ミルリーフ系)
 父母Flame of Tara
  父母父アーティアス
  父母母(ハイペリオン系)
母ジョコンダ
 母父ロッシーニ
  母父父ミスワキ
  母父母(ノーザンダンサー系)
 母母La Joconde
  母母父Vettori(マキャヴェリアン産駒)
  母母母(ブラッシンググルーム系)

血統は見ての通りほぼコテコテのヨーロピアンでありながら、スピードの問われる日本の競馬場に非常に適応しているところがこの馬の良いところ。
それもそのはずで、ラストタイクーン、アーティアス、ミスワキ、マキャヴェリアン...といった日本の競馬に実績のある血がズラズラと並べられている。
体力要素の問われる弥生賞を勝ちながら東スポ2歳Sでは瞬発力をも見せており、トニービン産駒に似たイメージを受ける。
1番レース適性が高いと見て本命に推したい。

○⑭ドゥラメンテ
父は非サンデーサイレンス系のダービー馬で、オークス2着の母。更に祖母はトニービン産駒のオークス馬。
サンデーサイレンスの血を持ってはいるものの、やはりどちらかと言えばヨーロピアン寄りの血統背景を持つ。
性格的には闘志がかなり前面に出ているタイプ。
テンションMAXでレースに挑んで来る性格で、一走に放出するエネルギー量がとにかく半端ではない。皐月賞の直線で、オーバーアクション的に外に大きく弾き飛んだのも、そんな性格から来ている。
疲労に脆いキングカメハメハ産駒な上に、エネルギー放出量が多いとなると心配なのはレース後の疲労。
実際今回の調整では、追い切っては馬体が減り、追い切っては馬体が減り...の繰返しで、かなり陣営は苦労したらしい。
力量は皐月賞で見せた通りだが、状態に関しては半分疑う余地があるとして、○の評価にとどめておきたい。
チャンピオンホースとしての自覚を持った馬で、まともな状態なら皐月賞と同様に『強い』と思わせるパフォーマンスを見せてくれるはずだ。


▲⑰キタサンブラック
体力豊富な先行馬でダービーというよりは菊花賞で注目してみたい馬だが、例年よりはこの馬に向く馬場となりそうなので、評価を上げてみたい。
ダービーでは、上記2頭にまともに走られるとどうしてもキレ負けして3~4着というイメージになる。
勝ち切るなら、上記2頭の競馬が破綻する条件が欲しいし、上記2頭を狙いつつ馬券を攻略するなら3着狙いにうま味がありそうだ。
力量はかなりある。

△⑫アダムスブリッジ


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