宝塚記念2015予想

カタストロフィ
10期 予想歴18年

◎ゴールドシップ
  15着/1人気

○カレンミロティック13着/5人
▲トウシンモンステラ10着/16人


 恐らくJRAなのでいつもの良馬場発表なのに全然時計が掛かってるがな、というようなパターンになるだろうと。土曜でも稍重表記だがとてもそうは思えないほどに時計は掛かっていた。日曜でどの程度回復するかだが、府中や淀と違って阪神の内回りは雨の影響が顕著に出るし、この時期は雨中の開催で馬場そのものも悪くなりがち。開催後半になると時計がかかるケースが多いから、普通に時計がかかる馬場を想定しておくべきだろうと。60秒のペースで行ったとしても恐らく13秒台ぐらいの決着になると想定してタフな馬場適性が問われるだろうと。


 展開面は読みにくいのであまりあてにはしない方が良い。ひとまずヌーヴォレコルト辺りが行くんじゃないかと思われがちで、実際はレッドデイヴィス辺りがラビットになる可能性が高いかなと。それを見ながらラブリーデイ、ラキシスあたりがじわっと2列目外について隊列を作りつつ、2列目から好位列を雁行状態にしてシップに対してなかなか前に出させないような壁の役割をする可能性があると。そのまま内に切り込んでいく形でカレンミロティックがポケットという流れになるのかなと。先行集団を団子で落ち着かせることができればシップとしてもなかなか序盤にどこにポジションを取るかという点では迷いが生じそうだし、そもそも出負けするのは確定的だからね。ただスローなら当然だが外から好位の後ろぐらいまで取り付くのはかなり楽になる。ペースを引き上げれば縦長になるし、ハイペースだろうがゴリゴリと外から押し上げて行けちゃうシップの適性面を考えてもなかなか小細工はしにくいだろうと。まあ社台系列が何か仕掛けてくるかもしれんので展開は読みにくいところはあるにせよ、馬場やコースで考えてもトップスピードが要求される競馬は考えにくくポテンシャル戦で結果を出している馬、ペースが上がってもやれる馬を基本的に狙うのが良さそうだと。


◎ゴールドシップは3年連続の本命ということで、3連覇をしっかりと成し遂げてもらおうと。まあとは言いつつも死角を探したんだけど、やっぱり自分の視点からは無い。唯一不安だった馬場が高速化のまま最後まで来るかというのと、内枠引いちゃうとどう勝ってのもあったんだけど、この2つがクリアされてしまったので基本的には不安材料は出負けぐらいしかない。出負けも1角までの距離が非常に長いし外枠なので多少出負けしてもリカバーは楽。加えて馬場もタフなので質の良い軽い基礎スピードなどは必要ない。リカバー自体も楽だろう。余程出遅れてしまった場合勝ち切れないという可能性は否定できないが、12秒前後を連続させる競馬なら最初から最後までばてないポテンシャルは現役最強は間違いない。後はとにかく出負けしなければというところ。基本的にはコーナーで捲るよりは向こう正面から3角手前の段階である程度は良い位置にというイメージは欲しい。L1は必ず伸びるし、これは直線の上り坂適性の高さもあるかもしれんが、阪神大賞典でも60.4-65.0-60.5と中弛みからの12.6 - 12.2 - 12.4 - 12.0 - 11.7 - 12.2とポテンシャル勝負も仕掛けを待つような感じになって直線入りの最速地点でデニムに一瞬ヒヤッとさせられる競馬だったがL1で盛り返しているように、基本的にはL1でも束を寄せ付けることはない。まあ今回正攻法で怖いなと思わせる差し馬はラキシスぐらいだし、恐らくポジショニング的にはラキシスよりは前での競馬になるとは思うがラキシスも器用な馬なのでこの辺りは決めつけられない。ただキズナよりはポテンシャル面のレベルは明らかに高いわけで、札幌記念比較で見ても斤量差のあったハープスターもポテンシャル戦では高く評価している一頭だったが、最後までばてずにくらいついての内容。普通に考えればこの条件ではまず勝ち負けだろうと。後はオッズとの相談だったが1倍台前半ならともかく2倍前後は正直驚いた。このメンバー構成ならもうよほど変な競馬にならない限り勝ち負けだと思っているし、後はラキシスがシップを上回れるかどうか、ペース全体が上がった時に伸びしろも不安も同居しているラキシスをギャンブル的にどう判断するかという面はあるし、カレンミロティックが平均ペースで昨年よりパフォーマンスを上げてくる可能性は当然あるのでそういったところの兼ね合いはともかく、正直このメンバーでこれだけ条件が揃って恥ずかしい競馬は出来ないだろう。まあ条件がそろいすぎて死角がないのが死角という感情論に走っても良いが、基本的にはそれに根拠がないので自分としてはやはりこの条件なら狙いたい。多分シップはメンタルがどうこうといわれているから信頼が起きにくくてなかなか2倍を切らないんだろうが、流れて淀みないレースで崩れることはまずないよ。その点では一番信頼してる。クラレントの安田記念でもそうだけど、このブログはシップの紆余曲折とともに大きくなってきた。春シーズンの締めもそういった想いをこめて集大成としたいな。もちろんそういう思いは抜きに普通に予想して普通に本命になりましたけどね。


〇カレンミロティックはラキシスと悩んだのはまあある程度仕方ない。ただペースが上がった時に基礎スピード面で優位に立てる可能性が高いのはこちらの方だと。この馬の印象は垂水Sだったり金鯱賞だったり。ラブリーデイを完封した金鯱賞なんかはタフな中京で59.3-60.3から11.7 - 12.0 - 12.2 - 12.2 - 11.5 - 12.4とハイペースの流れをナルトが作った中で番手で離れずに追走。そこから直線で堂々と抜け出して一足を使うと、ラブリーデイも序盤は食らいついてきたがL1で降り切っている。基本的にラブリーデイとこの馬の関係で考えると、ペースが上がって基礎スピードを要求させるとこちらが優位で、より明確に後半勝負に振れた時にラブリーデイが優位になるかなと。その点で昨年の宝塚記念の舞台では実はかなりのスローペースだった。62.4-59.4と3秒のスローバランス、12.1 - 12.0 - 11.8 - 11.7 - 11.8 - 12.1とポテンシャル特化戦の流れになった。その中で集団が団子の流れ、3角の段階ではもうシップが直後についていたという形。直線序盤までは抵抗できていたが、シップが出負けしても序盤がスローだった分だけリカバーが楽だったし、リードの無い状態でこれだけ早い仕掛けになってしまうとそりゃシップ相手に勝ち目はない。基本的に全体を引き上げて基礎スピードで相手の脚を削ぎたいタイプなのでそう考えれば今回は幾らかチャンスがある。前が62秒ぐらいのペースで作っても後半で昨年ほど早い時計が出ないだろうと。ペースバランス的に平均に収束しやすい馬場になったというのは大きい。シップにしても流石に平均ペースの中で脚を使ってリカバーしてくればそれなりのロスは出てくるわけで。昨年は入りが緩すぎた。今年の場合は昨年より時計がかかる馬場は確かだろうしね(もちろん昨年はペースが遅かったので平均的に刻めば時計的には遜色ないかもしれないが)。近走長距離でもやれているし、阪神大賞典なんかは詰まったのが痛すぎた。タフな馬場そのものは歓迎で道悪では結果が出ていないが中山記念は坂スタートで出負けしてのスローロンスパだったし参考外。近走の内容的にも覚醒してきている感が強い、熱中症という話題がどうしても出てきているが、しがらきで立て直してきているだろうし、動きそのものに不安はなかった。素直にこの馬を狙いたいなと。


▲トウシンモンステラ
この馬は適性的に面白そうな馬の中で最も人気的に魅力があったという点で思い切ってこの位置に大抜擢した。少なくとも現状の人気と実力との乖離の大きさではこの中でも大きい方だろう。この馬を評価している最大のポイントは当然だが4走前になる。このレースは超高速馬場状態ではあったが、ペースそのものがそこそこ速く58.7-59.4とややハイである。しかも単騎逃げ馬が刻んだわけではなく一団での隊列だったことを考えても実質的に速い流れだったと言って良い。その中で後方外で脚を溜めつつだが12.6 - 12.6 - 11.9 - 11.3 - 11.6 - 12.0とL3の4角が最速地点の中で外々から押し上げる形を取りながら直線最後まで一番いい脚を使ってしぶとく抜け出すという高いパフォーマンスを見せた。L3最速11.3はそこそこ速いラップだが、馬場が超高速馬場状態と考えればそこまでのトップスピード面は要求されてはいなかっただろうと。ここで置かれなかったのはもちろん評価のポイントだが、やはりL1までばてなかったポテンシャル面の高さを評価したいわけで。この時の3着馬が重賞でも通用しているようにこれを正攻法で外から差し切ったというパフォーマンスは十分目途を立てているといえる。それと、厳しい流れが初めてだったわけだが、ここで高い素質を見せてきたというのは大きい。そのうえでこの馬は少し渋って時計がかかる方が良い可能性が高い。もともとここまで勝ち上がってきたのもポテンシャル面の高さを要求されてL1でねじ伏せる競馬がほとんどだった。トップスピードを要求されてもある程度はやれたがL1での強襲である。その点からも4走前のハイペース、そしてポテンシャル勝負になりそうなタフな馬場状態が重なり合ったときに炸裂する可能性があるのはこの馬じゃなかろうかと。2走前は進路をカットされて最速地点で不利があったのが痛かったし、前走もペースが上がり切らずに12.5 - 12.2 - 11.7 - 11.6 - 11.4 - 12.0と実質的にはややスローからの競馬になって直線で前を向けない位置から少し置かれていた感じだった。タフな馬場が合いそうだし、基礎スピードを要求されて嵌る可能性が高い。大きな花火一発狙うならこの馬だと感じている。


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