08期 予想歴12年
◎ウオッカ
1着/1人気
○ディープスカイ2着/2人
▲スマイルジャック9着/5人
×ファリダット
×ローレルゲレイロ
08:12.1-11.1-11.4-11.6-11.7-11.4-11.4-12(▼3±0△6)
07:12.3-10.7-11.1-11.8-11.6-11.3-11.5-12(▼3△2△5)
06:12.4-11-11.4-11.6-11.7-11.5-11.4-11.6(▼2▼1△2)
05:12.2-10.7-11-11.7-11.8-11.4-11.3-12.2(▼4▼1△9)
04:11.9-10.4-11.4-11.9-11.9-11.3-11.6-12.2(▼6△3△6)
ラップギアで判断すると平坦戦になるが、瞬発戦に近い平坦戦だと思う。ラスト3ハロンのうち最後の1ハロン以外は全て11秒台、最後の1ハロンも12秒前後と、切れ味と持久力が同時に求められる厳しいレースとなっている。
しかも道中12秒台に落ち着くところは過去5年1度もなく、息の入らない厳しい展開になっている。故に上位陣はどの馬も1600M以上のレースでの実績がある馬がほとんどで、実績が無い馬の場合は府中コースが得意という馬に限られている(香港馬除く)。
3年前までは差し・追い込み馬ばかりが上位を占めていたが、ここ2年は先行勢がそのまま粘りこむパターンが多い。ここ2年は前が止まらない馬場だったことが影響しているようだ。レース当日の馬場状態(前が止まらないか、外差しが届くか)はしっかりと見極めたい。
ラスト3ハロンのタイムを見てみると、最低でも34秒台の末脚が必要なことが分かる。先行馬の場合34秒台の脚でまとめられる馬、差し・追い込み馬の場合33秒台でまとめられる馬が上位に来ている傾向にある。
過去の上位馬を見ると、血統的にもスピードだけではなくある程度のスタミナの裏づけも必要になってくることが分かる。前哨戦である京王杯SCはスピード能力が求められ、スプリンターでも台頭できるレースだが、安田記念はそうはいかない。基本的に京王杯SC上位組は消しで良いと思う。逆に速いペースに対応できずに差し損ねた馬な狙い目かも。今年だとタケミカヅチなんかが該当しますね。…って出走しないっぽいですがorz
・京王杯SC
12.8-11.2-11.1-11.3-11-11.3-11.9(▼3△3△6)
ラップギアは平坦戦。安田記念は瞬発戦に近い平坦戦になると昨日の分析で述べましたが、このレースも瞬発戦に近い平坦戦である。レースの上がりが34,2秒、上位馬の上がりは皆33秒台。ラップだけ見れば安田記念に近いラップである。
…が、良く考えてみると2着のトウショウカレッジ、3着ファリダット、4着タマモホットプレイ…と、上位馬は皆スプリンターである。2ハロン目が思いのほか緩くなったので、5ハロン目に一旦加速しているが、府中1400Mは5ハロン目に加速するパターンがほとんどである。基本的には3ハロン目から徐々にペースが落ちていき、ラスト1ハロンが1番遅くなる典型的なスプリント戦のラップ。スプリンターが上位に来たのもうなずける。
基本的に京王杯スプリングCはこのようなラップになりやすいので、上位馬がマイル戦以上での適性を求められる安田記念では苦しい結果になっている。ラップギアだけでは判断できないことも多々あるんですねぇ。
このレースから巻き返すことができるのは、差し損ねた馬たち。特にマイル戦以上での実績があれば尚更良く、今年該当するのはタケミカヅチ、スマイルジャックあたりが該当。タケミカヅチは出走しないようなので、スマイルジャックは穴で狙いたいところですね。
・マイラーズC
13-11.8-11.4-12.1-11.9-11-11-11.7(▼9±0△7)
阪神マイル戦らしい、道中一旦緩む流れ。故に瞬発戦になるのは必然で、10頭中8頭が33秒台の上がりを出している。安田記念分析①で「安田記念は瞬発戦に近い平坦戦」と書きましたが、それに当てはめると、切れ味勝負で結果を出したマイラーズC組は軽視で良いのかなぁと思ってしまいます。緩い流れでの好走はあまり評価したくありませんし、安田記念ではマイル戦以上での適正が求められるだけに、このレースだけではそれを証明することはできませんね。
勝ったスーパーホーネットはGⅡなら非常に強いレースを見せてくれるのだが、それはやはりこの馬の得意の瞬発戦になるからであろう。GⅠの前哨戦で厳しい流れになることはあまりなく、基本的に緩い流れになることが多いのでスローのヨーイドンの瞬発戦になりやすい。その流れがこの馬にとってはおあつらえ向きの展開で、そこでの好走でGⅠでも期待されるのだが、GⅠの厳しい流れに対応できず案外…というのがこれまでのこの馬である。
2着のカンパニーは相手なりに走ることはできるが、やはりGⅠだとワンパンチ不足している印象。この馬も切れ味が活きる瞬発戦でこその馬。例年の安田記念の流れにはマッチしない。
3着スマイルジャックは安田記念分析②で書いたように京王杯SCでの内容が良かったので狙ってみたい馬。ここでは割愛しますm(_ _)m
5着アブソリュートはこれまでの成績を見るに、上がりが速くなる新潟コースを除けば、基本的には上がり34秒台でまとめるタイプ。近年の安田記念の流れにはマッチしている馬だが、34秒台でまとめるタイプでも瞬発戦でこその馬。同じ舞台の東京新聞杯を勝っているが、不良馬場のものであまり参考にはならないか。買うなら押さえでだが、軽視で良いと思う。ただ、馬場が渋れば一発も…?
・産経大阪杯
12.6-11.5-11.9-11.9-12.1-12.8-12.1-11.9-11.2-11.7(▼2▼7△5)
▼2▼7の瞬発力はお見事だが、道中12,8秒まで落ちたことで息を入れられたのが理由だろう。全体としてのラップもあまり速くなく、レベルには疑問符がつく。ただ、ディープスカイは昨年の日本ダービーで(▼4△4△2)という流れを大外から豪快に差し切っており、そういう流れでこそ強さを発揮するタイプなのかもしれない。昨秋は神戸新聞杯で(▼4△7△7)の流れを差し切った以降は、3,2,2着と勝ちきれていない。この3戦は全て瞬発戦になっており、この馬は瞬発戦よりも平坦戦でこその馬なのかもしれない。となれば、平坦戦になりやすい安田記念はピッタリの条件。
その他のレースは、その出走馬の短評にて代えさせていただきますm(_ _)m
・アルマダ
→香港馬は良く分かりませんが、ピークは昨年かと。
・コンゴウリキシオー
→前走で復活の兆し。馬場が渋れば前残りでチャンスも。
・サイトウィナー
→前走GⅠ勝利で勢いに乗る。穴で一考。
・タマモサポート
→血統的に上がりが掛かった方が良いタイプ。展開向かなさそう。
・ホッカイカンティ
→前走はお見事も、いきないの相手強化では厳しいか。
・マルカフェニックス
→距離は問題ないが、いきなりここでは相手が悪い。
・ライブコンサート
→前走は展開も向いた。この相手では…。
・リザーブカード
→相手が強くなると力不足なのは近走を見ても明らか。
・ローレルゲレイロ
→スプリント戦にシフトしたローテがどう出るか。
さて1番人気が予想されるウオッカですが、安田記念は過去10年1番人気は2着,3着が1回ずつ以外は全て4着以下。現在9年連続連を外している状態です。毎年6番人気以下が馬券に絡んでおり、穴党にとっては腕の見せ所のレース。ウオッカにとっては苦しいデータなのですが果たして…?
ウオッカは府中は8戦して(4,2,1,1)。連を外した2戦はともにジャパンカップで、それ以外は全て連対しているコースである。厳しい流れになったジャパンカップは2年とも最後伸びを欠いているが、得意距離であるマイル~2000Mなら終い確実、堅実な走りを見せている。
この馬は33秒から34秒台前半での上がりでまとめられる展開が1番合っており、その条件でならとにかく大崩れしない(唯一崩れたのが昨年の京都記念だが、スローペースを後方から行って外を回した騎乗ミス)。過去の安田記念の傾向は「瞬発戦に近い平坦戦に」なのだから、ウオッカにとっては願っても無い条件である。
前走ヴィクトリアマイルではこれまでの鬱憤を晴らすような勝ちっぷりで、改めて府中での強さを見せてくれた。ダメージの残らないレース内容だったし、中2週のローテーションでの疲労に関しては心配しなくても良さそうだ。調教の動きも良かった。
1,2番人気はウオッカとディープスカイで分け合うことになるだろうが、どちらを頭で買いたいかと言われれば間違いなくウオッカであろう。ディープスカイはここのところの勝ちきれなさが気になる。前走は負けて強しの内容ではあったが、実績から考えると勝たなくてはいけないレースだった。前走圧勝で勢いに乗るウオッカと、昨秋から勝ちきれないディープスカイ…どちらを買いたいかはお好みですが、個人的には人気でもウオッカを推したいですねぇ。
ウオッカに関しては府中マイルで逆らう必要な無いかなと思います。ここな素直に本命に推して、紐荒れを狙いたいところですね。
①切れる脚と持久力、両方を兼ね備えた馬
②当日の馬場状態は要チェック
③京王杯上位組は基本的に軽視。狙いは差し損ねた馬
④中距離実績、無ければ府中実績が重要
⑤スタミナの裏づけがある血統背景
⑥穴でスマイルジャック
⑦マイラーズC組は軽視
⑧ディープスカイは平坦戦でこそ
⑨ウオッカには逆らうな
さて、最終決断にいきましょうかね。
本命はウオッカ。中2週のローテーションは微妙も、昨年と同じローテーションなだけに心配は不要。調教でも元気な動きを見せており、疲労に関しては心配いらないようだ。府中は8戦4勝2着2回、3着以下に敗れた2戦は共に明確な理由があるだけに、基本的には府中でこの馬に逆らうのは無謀。馬場が良化しそうなのもプラス材料で、先行しても差しても競馬できる自在性も魅力。連覇に期待したい。
対抗にはディープスカイ。昨秋以降勝ちきれないレースが続いているが、終い確実に伸びてくる末脚は府中向き。久しぶりのマイル戦となるが、昨年のNHKマイルCでは非常に強いレースを見せてくれただけに、マイル替わりはむしろ歓迎。続く宝塚記念のためにもここで無様なレースはできない。
3番手にはスマイルジャック。前走京王杯SCでは位置取りが悪すぎた。それでも最後は大外から差を詰めて来ているし、次に繋がる内容ではあった。府中マイルはベストの条件で、鞍上含めて怖い1頭だ。
東京新聞杯のレース内容から、ある程度渋った馬場は歓迎、且つ上がりの競馬にも対応できるアブソリュート、マイルGⅠでの実績は十分、陣営も何とかしたいところであるスーパーホーネットまで押さえ。
消しはローレルゲレイロ。この馬の脚質で外枠は微妙、しかも香港馬に挟まれての枠…。近走から1200M~1400Mがベストの印象で厳しいか。
◎3・ウオッカ
○6・ディープスカイ
▲2・スマイルジャック
△8・アブソリュート
△13・スーパーホーネット
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