14期 予想歴32年
◎ココロノアイ
14着/6人気
○レッツゴードンキ17着/3人
▲ディアマイダーリン13着/13人
△クイーンズリング2着/5人
『集中力系』な性格とは何か…
レース中に厳しい環境を突き付けられると、克服しようと真面目に頑張ろうとする性格である。
ハイペースになり追走に苦しむ、馬ゴミに囲まれ圧迫感を感じる、強い馬達が集いレースの攻防が激しくなる…こんな状況下になると頑張ってくれる。
逆にこの手の馬の欠点というのは、気持ちに余裕を与えてしまうと気持ちがキレていまうという点。
スローの流れで余裕で追走、少頭数で圧迫感を感じる事もなく、レースの攻防もなく単調…こんな環境になってしまうと、頑張る必要もなくなるので走る気持ちがキレてしまうのだ。
この手の性格は別に珍しい性格でも何でもなく、人間の中にも沢山そういう人はいる。
仕事が忙しくなると時間内に終わらせようと必死になるが、暇になると作業をせず無駄話ばかりするような奴がいるだろう。それと全く同じなのである。
で、その性格を一番上手く操れるのが、おそらく横山典だと私は思っている。
特に流石だなと思わせたのは、今年の天皇賞(春)。
ゴールドシップも集中力系の馬で、どうしてもゆったりとした流れが長く続くと気持ちがキレてしまう。
特に広いコースの長距離戦ともなると向正面が長く、ダラダラと流れる時間が長くなり、ここに差し掛かるとゴールドシップの気持ちがキレてしまうのだ。
そこで、横山典は何を考えたか?と言えば、ご存知の通り『向正面入口でのGOサイン』。
ゴールドシップが気を抜いてしまうタイミングで、気を抜かせなかったのである。
これは、ゴールドシップの性格のツボを知っていたからこそ出来る騎乗である。
さて、同じステイゴールドを父に持つココロノアイも、同じように気の悪い集中力系の性格を持つ。
この馬の2度の惨敗には明らかな理由があり、それは広いコースの向正面で、ダラダラとした流れを過ごしてしまったところにある。
ちなみに、激走しているのも全て広いコースによるものだが、これには理由がある。
・アルテミスS1着…向正面で、馬自ら走る気を見せた(掛かった)から。
・阪神JF3着…内枠に入り、上手く馬ゴミのインに入れて競馬が進められた。
・チューリップ賞1着…重馬場で地面がぬかるんでいた為に、終始脚元に注意しながらの走りになり、気を抜く事を許されなかった。
…といった感じで、この馬の場合はいかに『気持ちがキレるか?キレないか?』に掛かっている。
今回の舞台は京都の内回り。2コーナー~3コーナーまでの距離が短く、ダラダラとした単調な時間が短い上に、最後の直線が短いので、スタート直後のポジション争いは激しくなるし、後半の攻防も早いタイミングで繰り広げられ、G1レースであるが故にその攻防に激しさを増す。
正にココロノアイの欠点をカバーしてくれる環境が整った。
更にこの馬の前向きで旺盛な競走意欲がプラスに働くのが、京都内回りコースの特徴でもある。
ココロノアイはアルテミスSでは、向正面で掛かり、阪神JFでは4コーナー手前から内を突きスルスルとポジションを上げて最後脚を失ってしまっているように、道中闘志を剥き出して走るところがある。
この手の前向きな闘志は直線の長いコースだと末脚を失いデメリットになるが、早目早目に動ける機動力が問われる小回りの競馬ではむしろメリットとなる。
鞍上は性格に理解のある横山典である。
府中のマイルで向正面で体力を無駄に消費しながらも、一流馬であるレッツゴードンキの追撃を押さえ込んでいるように、"体力レベルだけ"で言うならおそらくここではミッキークイーンとこの馬が"抜けた存在"であろう。
性格的欠点がカバーされ100㌫能力を発揮したらどのような競馬を見せてくれるか?…今から楽しみである。圧勝に期待し、今回の馬券は単勝を中心に攻めてみたい。
オークス馬ミッキークイーンは、牡馬的なディープインパクト産駒で、道中じっくり構えてなんぼの馬。
体力豊富なタイプで崩れないも、道中後方に置かれる公算が高い。
最後は確実に伸びてくるだろうが、"追って届かず"の競馬になるとみて、押さえ程度の評価にしてとどめておきたい。
ここを凡走した後のエリザベス女王杯で狙いたい。
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