14期 予想歴19年
◎マカヒキ
1着/2人気
○リオンディーズ2着/1人
▲エアスピネル3着/3人
×アドマイヤエイカン
3強の弥生賞(3番人気以内馬が単勝5倍以内かつ4番人気が単勝10倍以上または4番人気の単勝オッズが3番人気馬の3倍以上)と言うと、過去20年で2005年(ディープインパクト、マイネルレコルト、アドマイヤジャパン)、2002年(ヤマノブリザード、ローマンエンパイア、ヤマニンセラフィム)、1998年(キングヘイロー、スペシャルウィーク、セイウンスカイ)の3回。過去20年で1~3番人気での決着は3回あるが、そのうち2回がこの3強での構図で成立している。
タガノエスプレッソ、ミヤジタイガ、コスモオオゾラ等の好走により、最近こそ荒れる弥生賞というイメージもあるが、単勝1倍台の馬の成績は、同期間で(7.2.1.0.0.2)と、ほとんど結果を出している(馬券圏外は2015年シャイニングレイ、2003年ザッツザプレンティ)。
また、2番人気馬の好走率が高いのも特徴で、1番人気馬と2番人気馬が揃って連を外したのは過去20年で3回しかなく、3着以内に2頭が入った回数は10回と半数もある。7番人気以下の馬券圏内が20年(60頭中)で9頭しかいないことも踏まえると、穴党が積極的に買うレースではない。うち近10年で出現している7番人気以下で好走した7頭は全て馬番が5番以内。内枠有利というのは基本と考えられる。
今年はメンバー構成からしてリオンディーズ、マカヒキ、エアスピネルの3強と考えてよいだろう。弥生賞は皐月賞よりもインバイアスになりやすく、頭数が少ないこともあって展開もスローになりやすく、前に行けるほうが基本有利であるから、この中ではエアスピネルが一番有利な気がする。レースぶりを見るにエアスピネルは距離が延長になるのは良くない印象だが、過去にはメイショウボーラーでも好走したこともあり、ここは勝ち負けを期待したいところだ。ただし、走法において3頭の中では中山の急坂に一番適応力が低いと思えるのが気がかりでもある(阪神で走れているので多分大丈夫だと思うが)。
リオンディーズは新馬戦で引っ掛かってしまった経験があり、距離延長でスローペースになると悪い癖が出ないか不安であるし、前走は追込みやすい阪神マイルであったことを思えば、もし前走同様に後方に置かれてしまった場合、中山の直線では届かない可能性は高い。大物感はあるし、デムーロ騎手ならば勝ち負けには持ってきそうである。
マカヒキは超スローペースのリスクがあるため、指数の信頼性があまり高くないのが懸念材料だが、中弛み超スロー勝ち馬は上のクラスで馬券になるという理論からすれば、軸には一番良いのではないだろうか。京都競馬場しか経験はないが、走法から坂にも対応できると見ている。
穴の出番があるかについて考察する。指数4位のアドマイヤエイカンは先週、すみれSで特に不利もなく指数51台で惨敗しており、調子がおかしいのではないかと思うし、指数5位のタイセイサミットとは指数差4(約3馬身半)あり、タイセイサミット自身、先行センスに乏しいため出し抜けられるリスクは高くないため、逆転は難しそうである。
ということで、リオンディーズが引っ掛かって自滅することさえなければ、3強での決着が濃厚ではないかと考えている。
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