ヴィクトリアM2016予想

カタストロフィ
10期 予想歴19年

◎レッツゴードンキ
  10着/8人気

○ストレイトガール1着/7人
▲ウキヨノカゼ7着/15人


 土曜は京王杯終了後の感想としては想定よりも更にもう一段階高速だったと判断すべきかなと。34.6-11.5-33.5で明確にスローで1:19.6、上位2頭の上がりが32.4で異常なほどに軽い。9、10Rも時計こそ遅いが秋川特別なんかはそんなに速い脚を使えるというほどでもないプレミオテーラーが途中で逃げて33.2だからね。超高速馬場まで上がったとみていいと思う。


 そのうえで展開だがレッツゴードンキが外からハナを切る。馬場がそこまで高速状態でなければどうかなと思ったが、ここまで高速だとウインプリメーラやスマートレイアーではテンの速さの違いでなかなかハナを取り切るのは難しいだろう。ドンキがスッとハナを取り切る条件は揃った。岩田がここでペースをコントロールしにかかるのは確実だが、そこで外から突きそうな馬がそんなにいない。クイーンズリングやショウナンパンドラはある程度は前目を意識してくるだろうが、それよりはシュンドルボンやカフェブリリアント辺りが前につけてくるかなという感じ。マジックタイムやルージュバックあたりだと外からポジションを押し上げそうな馬とウイン、スマートの2列目争い、その後ろのスペースをシャルールやレッド辺りが確保しそうなので馬群の中に入り込みそうな感じにはなるかなと。京王杯の勝ち時計から考えれば46-46ぐらいはイメージしないといけないし、その中で31秒台の決着も十分にあり得るレベル。ただ昨年は3~4角も淀みなく進んだので時計が出易かった。今年はそこまで3~4角で緩まず進めるという可能性は低いと思うのでイメージ的には46秒ぐらいで入りつつもコーナーで少し息が入って11.8-11.5-11.2-11.5ぐらいのイメージを想定。46-46で機動力を要求されるとみて進める。後ろからの馬の場合は土曜の京王杯じゃないけどTS持続力の高さだけで質も高いレベルで要求されるので基本的にバテ差しオンリーの馬は狙いにくいと思っておいた方が良いと思う。特に今年はそれほど突ける先行馬がいないわけだし、緩い流れからのギアチェンジも覚悟しておかないといけないし。

◎レッツゴードンキは週の頭から9割決めていて、この馬場でゴーサインという感じ。個人的には昨年のヴィクトリアマイルで悔いが残る予想をしてしまったので、元々相性のいいレースだし自分の直感を信じる。ドンキに関してはローズSが意外と強かったなという印象で、46.7-46.8と平均ペースで進めながら11.7 - 11.9 - 11.2 - 11.5 - 12.2とL3最速と強気の逃げで勝負に行っての4着。まあどう考えてもL3最速でTS持続力を要求されたし全体のペースを引き上げたこと、そこまで高速というほどでもない中でクイーンズリングを撃破しているというのは最低限の競馬になったと思う。ただ同時にやっぱり距離が長いなという感じはあったし、秋華賞なんかは超高速の2000で57秒台のペースから消耗してしまった感じで2000以上は明確に長いと。そのうえでここ2走は距離短縮。この馬の場合絶妙な総合力を武器にしている馬で、正直阪急杯は33.8-34.7と1秒近くハイに入っていてそれをミッキーの番手で一つ外から追走しながらというのは厳しいなと思ったし、L2で伸び切れなくてこれではオーバーペースかと思ったがL1では手応え以上に踏ん張った。宮記念も32.7-34.0とかなりのハイの中で中団追走にはなったが要所で挟まれて終戦のはずが意外と最後まで脚が残っていて伸びてきたと。この馬の場合中間的な脚を使うというのが上手い印象で、究極的なトップスピードの質も桜花賞で見せてはいるし、余力を残せばそれだけ弾ける馬ではあるが、ペースが上がりきっても意外と問題ないな、1200ではという競馬だった。ただヴィクトリアマイルの舞台でとなると武器にできるのはやはり基礎スピードの幅の広さと総合力、とりわけトップスピードの質になる。桜花賞では確かに自分のタイミングで仕掛けられたのも大きいとはいえ雨で渋った中でドスローで12.5 - 11.3 - 10.7 - 11.5とL2最速10.7。マイルCSでは個人的には悪くない競馬と思っていて47.1-45.7とスローでコントロールも流石にこのクラスで淀だと12.5 - 11.9 - 11.1 - 11.5 - 11.2と仕掛けが早くL3最速になってしまう。正直L5を緩めすぎたことで3角の下りから各馬が前を意識する競馬になったのも痛かった。この馬の場合府中でも上り坂での加速が結構できていた馬。宮記念でも上り坂の地点で詰まってしまったがしっかりと動けていた印象。阪急杯でも34秒を切るペースでしっかりと食らいつく競馬ができていたし0.2差6着、L1踏ん張れたのは相手関係を考えても良い材料。こういう超高速傾向の馬場でヴィクトリアマイルに出てくるときのキンカメ産駒は嵌ることが多いし、今日のレースの傾向をみていたらスローにコントロールできればまず上り33秒半ばは使ってくる。まあ勿論楽に進めさせてもらえるかがポイントにはなるが、今回のメンバー構成でヴィクトリアマイルの穴パターンとして一番噛み合うのはこの馬になると思う。素直に入りたい。ここ2走も内容は良いし相手関係もこの超高速馬場で基礎スピード不足に陥りそうな本格派タイプが多いなら前半もこの馬の競馬ができるだろうと。メジャーエンブレムとは違って後半の総合力…トップスピードの質が武器なので、全体のペースを引き上げ過ぎて良い馬ではない。その辺りも超高速馬場で基本スロー逃げの岩田というのは良い材料だ。ノーマークは正直ないと思うがなかなか突ける立場の馬がいないので結果的に楽にという形を想定したい。


〇ストレイトガールはここまで超高速馬場になれば狙うしかないなという感じ。もちろん前走の阪神牝馬Sの内容は47.1-46.0とスローからの11.9 - 11.8 - 11.1 - 11.3 - 11.8とL3最速の中で外から勝ちに行って全然脚を使えずに終わった。まあ正直かなり悲観的な材料になったが、昨年のヴィクトリアマイルを勝った時も前走の宮記念で惨敗していたし、その前が香港。香港遠征明けというのは影響があった可能性が高い。特に社台やノーザンといった調整施設がしっかりとしている所ならいいが、ストレイトガールの場合は非社台だしその辺の影響もあるかも。しかも今年に関して言えば引退撤回後でもあったから、余計に初戦の影響はあったかもしれない。ひとまずしっかりと叩いて立て直せていると思うし、少なくともVMからスプリンターズSまでは全盛期とみてよかったはず。その昨年のVMが45.5-46.4とややハイだが、実質的にはケイアイが番手で46秒半ばのややスロー。それよりもさらに1秒ぐらい後ろの好位から4Fで44秒台半ばに入ってきたであろう脚を使ってきたと。前半無理せずに後半のトップスピードの質、持続力の高さを非常に高いレベルで見せてきている。この内容は圧巻で同じ位置にいた馬たちを千切って前2頭を捕えているわけで内容的には相当高いレベルにある。一昨年のVMでは内からギアチェンジ戦に対応しての僅差の3着。ペースが上がり切るとちょっと不安はあるが、この超高速馬場で質の高い基礎スピード、そしてそれを追走してからも鋭さを削がれない、という観点ではこの馬が一番。何もなければドンキよりも見せているパフォーマンスは高いわけだが、今回は外枠でもあるし状態的にも信頼は置けない。まあ昨年も同じようなことを言って本命予定を変えたわけだが今回の場合はドンキというVM的な馬がいるので本命はそちらに譲って、この馬としては高い存在感を見せてもらいたい。昨年の58.9-33.0ってのはやっぱりすごいからね。今の超高速東京マイルは平均的な流れの1200に対応して一足を発揮できるぐらいの基礎スピードは欲しい。


▲ウキヨノカゼ
まあ結果的に上位3頭はやっぱり本格派ではなく総合力タイプだったり、後傾型のスプリンターだったりって感じにはなった。ただこの馬は今回の条件は狙わないと、という所だと思う。この馬の難しいところはスランプの時の判断をどうすればいいか。不調期のこの馬は東京マイルで流れて惨敗していたことが多い。ただ割と中団~好位で流れに乗って脚を使って削がれてしまっていた感があった。この馬の場合は2走前はやっぱり大きく崩れていて、この要因もやっぱりタフな馬場で35.2-36.0と流れてしまったことで後半の鋭さが全く問われない11.5 - 11.7 - 11.5 - 12.1 - 12.4とL3最速も11.5、消耗気味に直線を迎えたというのが大きい。減速地点では全く伸びなかったがポテンシャル戦の影響だろう。逆にGIでの好走時は34.1-34.0と平均ペースから10.7 - 11.7 - 11.2 - 11.2 - 11.6と再加速の流れで後方から脚を残しつつ直線外に出して弾ける脚を見せた。特にL2の最速地点でやはり伸びてきていたし、ここでトップスピードの質で勝負してくるウリウリよりも若干ではあるが上の脚を使ってきたというのはインパクトとしては大きかった。最後は結局勝ち馬に完勝されたが単純なトップスピードの質という観点ではウリウリ比較で考えれば勝ち馬よりも上とみていいと思っている。本質的に1200は短く今のこの馬でマイル、後半勝負に特化させたときに超高速馬場で4F勝負なら44秒フラットぐらいは引き出してきても驚けないなという感じの印象で、それなら48-44でも1:32.0ということになる。それぐらい極端な後傾ラップでも良いのでこの馬の持ち味を最大限に引き出してもらえれば。仮にスローの団子になれば鞍上も外から積極的な仕掛けをしてくれるし、強烈なトップスピードの質でまとめて面倒を見れちゃうかも。走破時計が32秒前後までで収まればこの馬としては十分末脚を引き出せると思う。今回の超高速馬場で積極的に狙いたいかな。

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