キーンランドC2016予想
キーンランドCはナックビーナスから・・

下彦
15期 予想歴30年

◎ナックビーナス
  5着/9人気

○ブランボヌール1着/2人
▲オメガヴェンデッタ12着/7人
△サトノルパン8着/5人


札幌開催のみ過去5回の傾向を見ますと、ラップとしてはスプリント戦にしてはそれほどでもない前後半差1秒以内のややハイペース。2011年のみ前後半差2.6秒の超ハイで、当然上がりの掛かる持続力・胆力勝負になり、上位4頭が全てマンノウォーの血を有する馬が占めるという珍しい結果になりました。他、血統的には他場の1200mに比べれば顕著な偏りはないと思います。
前走のステップとしては函館スプリントやUHB杯、アイビスSD、CBC賞等で、間隔としては2カ月以内ですが、例外として2014年3着のマジンプロスパーが高松宮記念から5カ月振りというのがあります。何れにせよ夏競馬の調子の波という点からも間隔は空いていない方が良さそうです。
パーソナリティーとしては持続力・瞬発力を持ち併せているような馬から入りたいところです。

◎ナックビーナス
キーンランドカップの好走傾向馬からは逸脱してしまいますが、芝1200m戦全2戦の内容から、ここでも即通用、スプリント向きであろう血統から。
力の絶対値を問われれば上位人気馬には劣るかもしれませんが、レースセンスといいましょうか、ゲートをサッと出て二の脚で難なく先団3~5番手くらいに自然にポジショニング、ジョッキーの手は抑えたまま、勝負どころ
で促すと直ぐに反応・・という御し易そうな馬。
京都葵Sは、1分7秒9(34.3-33.6)、先団から反応して前を捉え勝ち。前週混合オープンの鞍馬Sより若干劣るくらいのレース内容。
福島雪うさぎ賞は稍重馬場で1分10秒1(34.5-35.6)、小回り特有の持続力消耗戦で、持ち前のセンスの良さで難なく外目先行、直線堂々と抜け出し楽勝。
父ダイワメジャー、母父モアザンレディ(サザンヘイロー)、母母父パインブラフ(ダンジグ)、母4代ナスティアンドボールド(ナスルーラ系)、父母父ノーザンテースト。因みにサザンヘイローは今年のクラシックを賑わせている、マカヒキ、サトノダイヤモンドの母方にもあり、良質のスピードが付与されているのかもしれません。
またサイアーも母父も遡ればロイヤルチャージャーというスピード血統で、母、母母の産駒達は目立った活躍馬は出しておらず、殆んどがダートの短距離に適正を示していることから、ダイワメジャー産駒でも、この馬はスプリント寄りに良さがでているのかもしれません。
近親配合も結構ありまして、ヘイロー(3×4×5)、ノーザンダンサー(4×5×5)、ミスプロ・サーチフォーゴールド(5×5)、ナスクラ(5×5)のそれぞれクロスがあり、持続力戦はもちろん、スローからのトップスピード戦にも対応できそうです。

○ブランボヌール
対抗も牝馬。ただこちらはナックビーナスに比べると、瞬発力よりは持続力・消耗戦向きなのかもしれません。前の競馬が理想で、スタート二の脚もディープ産駒にしてはかなり良い方なので、例年のペースくらいならハナを切るくらいの積極策にでてペースを押し上げたいところかと思います。
この馬も好走傾向馬からは逸脱してしまいますが、上位人気馬と遜色ない能力を思えば積極的に買いたいところです。
父ディープインパクトに母父サクラバクシンオーは札幌1200mとすれば相性は悪くない血統。母母父アンブライドルド(ファピアノ)、母4代カロ(フォルティノ)及びノーザンテースト。

▲オメガヴェンデッタ
開催深耕馬場、臨戦ステップ、札幌全般で相性の良いゼンノロブロイ産駒で母父もここは良いダンシングブレーヴ産駒のホワイトマズル等から単穴。

△サトノルパン
好走時はスローバランスのラップが多いのでここでは狙いにくいですが、脚はキレるので、昨年のウキヨノカゼの如く巧く溜まれば弾けても不思議ではありません。
父ディープに母父ダンシングブレーヴ(リファール)、母母父テスコボーイ(プリンスリーギフト)からも拾いたい一頭です。


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