10期 予想歴19年
◎ブレスジャーニー
1着/2人気
○スワーヴリチャード2着/4人
▲トラスト5着/3人
まずは馬場の予想だが、昨年は外差し傾向からＣコース替わりで徐々に内有利に替わってきたという感じ。なので今年も今のところ馬場は読みづらいところだがＣコースに変わったことで内有利にシフトしないかどうか、一応注意深く見ておきたい。雨が午前中に少し降りそうなのでひとまず先週日曜ぐらいの時計の出方になるかなと。標準位のイメージで進めておく。
展開はマイネル軍団が主導しそう。マイネルエパティカがハナを切ってラビット、恐らくだがトラストは２番手で進める形になると思う。ペースは雨を意識して、まあこの頭数でこのメンバー構成でペースが上がるとは思わない方が良いだろうと。49～50秒ぐらいで入って、後半も２Ｆ戦に近い傾向になるのかなと。予想するうえではトップスピードの質とギアチェンジの性能を重視したい。
◎ブレスジャーニーはまあここまでは本命にしたいかなと。朝日杯まで行くと４角下りからの３Ｆ戦でこの馬のような瞬間的に鋭く脚を使ってくるタイプよりＴＳ持続型が出し切りやすいから逆転の余地もあると思う。ただ少なくとも東京スポーツ杯２歳Ｓの傾向的に見てもスローで団子、ペースが上がりにくく２Ｆ戦でギアチェンジを持っているか究極的な切れ味が問われることが多い。この馬はその究極的なキレを持っているというところ。ぜんそうのサウジアラビアロイヤルＣでも稍重で少し渋った馬場の中、47.7-46.8と遅すぎない程度のスローでラップ推移も11.8 - 12.7 - 12.4 - 11.7 - 11.1 - 11.6と３Ｆ勝負、Ｌ２の上り坂で11.1とかなり速いラップを踏んだ。ここで後方から直線外々鋭くＬ２で切れた。Ｌ３の段階ではそこまでグンと来たわけではないがＬ２の最速地点で２馬身差を先頭に立っているわけなので10.7～8ぐらいの脚は使えているだろうと。Ｌ１はちょっと落としているがそれでもメンバー中では一番良い脚だったし、Ｌ２の10秒台後半の脚はやはり大きな武器になる。これは今回のメンバー構成では一枚抜けている。後は底を見せていない馬との比較になるが、まあスワーヴリチャードもエンジンの掛かりが良いタイプではないしポジションも読みにくい。トラストはトップスピード面は全くの未知数、ムーヴザワールドは素材は凄いかもしれないがエンジンの掛かりが悪くトップスピードの質的にはまだ最上位とは言えない。この条件でドスローからの切れ味勝負ならこの馬でいいと思うし、ある程度流れてもここ２走で対応できているという点で軸としては信頼しやすいかな。
〇スワーヴリチャードは素材型ではあると思うんだが、その中でムーヴザワールドよりこちらの方を上位に取ったのは枠と新馬戦のＬ１の鬼脚からみる府中適性。新馬戦は展望で詳しく分析したが、ドスローからの12.9 - 13.2 - 12.6 - 11.3 - 11.3 - 11.7と３Ｆ特化戦。３角でスペースを詰めて４角以降の仕掛けで出し抜かれて前を向けないまま直線、そのまま苦しい展開で普通なら難し競馬になったのだがＬ１でまず５馬身はあったであろう差をＬ１だけで時計差なしまでグンと詰めてきた。これは正直かなりの脚だったし、恐らくＬ１最速。であるならばＬ１の上り坂で加速をしてきているということになるので、府中の直線Ｌ２地点で上り坂がある中で坂の加速が噛み合う可能性が高い。これはレベルはともかくとしてマカヒキの弥生賞で感じた所と一緒で坂の上りで加速できる適性は府中では活きてくるし、特にこの東京スポーツ杯２歳ＳはＬ２で一気に加速する傾向が強いレース。この馬としてはスローで直線勝負ならかなり面白いかなと。恐らく10秒台のラップを踏んでいると思うし、その点ではブレスジャーニーに質的にも通用する。ただ動き出しの早さは感じなかったので、純粋にスローからのギアチェンジに対応できるかだがそれは外枠で前を向けるという点でフォローできる。その点ではムーヴザワールドより良さそう。
▲トラストはとにかく坂路の追い切りが良いし、小気味よくピッチを上げてきているタイプなので、多分トップスピード戦になったとしても対応してくるとは思う。それと今回はレースを間違いなく主導していける立場。前走の札幌２歳Ｓでは49.0-48.3と平均でもスロー寄りにレースを支配したし、12.6 - 12.6 - 12.3 - 12.0 - 11.8 - 12.2と緩い流れからじわっと加速してのＬ２最速。ここで出し抜く感じになっていたし、1800に延長してゆったり運んで後半要素を高いレベルでまとめてきた。後は府中での究極的なトップスピード戦に対応できるかどうかだが、前目でポジションを取れて進められるのは良い材料だし、純粋なパフォーマンスは前走で高いレベル。距離延長で良さが出たという点も含めてこの条件では警戒しておきたい。スクリーンヒーロー産駒の傾向的にもトップスピード戦でパフォーマンスを上げてくる馬が多いからね。
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