14期 予想歴34年
◎コマノインパルス
14着/16人気
○ウインブライト8着/6人
▲レイデオロ5着/5人
△プラチナヴォイス10着/10人
×ファンディーナ
まずは勝馬の傾向を見てみたい(2011年は東京開催の為参考外)。
・2016 ディーマジェスティ 前半58.4-上がり35.6 勝馬上がり34.0(2位)-4角位置⑩
・2015 ドゥラメンテ 前半59.2-上がり34.7 勝馬上がり33.9(1位)-4角位置⑦
・2014 イスラボニータ 前半60.2-上がり35.3 勝馬上がり34.6(3位)-4角位置④
・2013 ロゴタイプ 前半58.0-上がり35.9 勝馬上がり35.3(3位)-4角位置⑤
・2012 ゴールドシップ 前半59.1-上がり38.4 勝馬上がり34.6(1位)-4角位置⑥
・2010 ヴィクトワールピサ 前半60.1-上がり35.9 勝馬上がり35.2(3位)-4角位置⑧
・2009 アンライバルド 前半59.1-上がり35.6 勝馬上がり34.6(2位)-4角位置⑨
・2008 キャプテントゥーレ 前半61.4-上がり35.2 勝馬上がり35.2(6位)-4角位置①
・2007 ヴィクトリー 前半59.4-上がり35.9 勝馬上がり35.9(16位)-4角位置①
勝馬の上がりを見てみると、上がり1位~16位と様々。
むしろ注目は、4角での位置取り。
勝馬は必ず4角を10番手以内で通過している。
差し馬は3角入り口付近から追い出し、いかに4角で射程内(馬群中団10番手以内)に入れるか?が勝負の鍵となるのだ。
そこでもう1つ、4角11番手以後の位置取りから最先着した馬を見てみよう。
・2016 マカヒキ 上がり34.0(1位)-4角位置⑬-2着
・2015 ダノンプラチナ 上がり35.3(9位)-4角位置⑬-11着
・2014 ワンアンドオンリー 上がり34.3(1位)-4角位置⑫-4着
・2013 テイエムイナズマ 上がり35.2(2位)-4角位置⑭-6着
・2012 ワールドエース 上がり34.9(2位)-4角位置⑮-2着
・2010 ヒルノダムール 上がり35.0(1位)-4角位置⑫-2着
・2009 トライアンフマーチ 上がり34.4(1位)-4角位置⑯-2着
・2008 レインボーペガサス 上がり34.3(1位)-4角位置⑬-4着
・2007 アドマイヤオーラ 上がり33.9(1位)-4角位置⑫-2着
…と、上がり1位2位のオンパレード。
しかしながら、追って届かずの2着ばかりで決して勝ち切る事が出来ない。
キレ身上の馬が追い出しを待つ競馬をしていたのでは、いかに間に合わないかがご理解いただけるかと思う。
今年の皐月賞出走馬の中で中山の1800~2000㍍の重賞を勝った馬は、ファンディーナ、カデナ、レイデオロ、コマノインパルス、ウインブライトの5頭。
5頭とも4角で隊列の先団か中団に位置した競馬をしており、位置取り的には申し分ないのだが問題はペースだ。
レイデオロが勝ったホープフルSは前半が60.3、コマノインパルスが勝った京成杯は60.6、ウインブライトの勝ったスプリングSは60.3。
時計の出し難い馬場である事を考えると、皐月賞の流れに近いペースだと言えよう。
皐月賞的な流れを疑似体験し、その中で皐月賞の勝ち位置取りパターンに沿った内容でしっかり勝っている事から、この3頭をレース適性が高いと判断して中心視して予想を組み立ててみたい。
本命をウインブライトにしようと思ったが、前走は馬体重マイナス12㎏減と仕上げ過ぎた感が強かった事と、大外枠に入った影響がどう出るか?…ちょっと、不安要素が増えた。
レイデオロは、休み明けぶっつけ本番で馬の状態が微妙。
そうなると、連複系馬券の軸として一番信頼度の高いのはコマノインパルスとなろう。
一方、カデナが勝った弥生賞の前半は63.2の超どスロー。
ファンディーナの勝ったフラワーCの前半は61.1。驚くほどのスローではないが、残り400㍍地点に入るまで全馬追い出しを待つような淡白な展開になっており、両者とも皐月賞とはほど遠い競馬内容となっている。
◎③コマノインパルス
父バゴは活躍馬が数少ないながらも、菊花賞の勝馬ビッグウィークを輩出している。
日本競馬に最も適したターントゥ系の肌との相性が良いらしく、重賞勝ちを修めた産駒は全てターントゥ系の母を持つ。
クリスマス(母父ステイゴールド)
オウケンサクラ(母父リアルシャダイ)
ビッグウィーク(母父サンデーサイレンス)
コマノインパルスもこの例に漏れず母父がフジキセキ。父バゴに足りなかった日本競馬に対する適性を母で補った形だ。
京成杯では冬場の時計の掛かる馬場ながら前半61.6と弛む事なく流れている。
そんな流れから3角から絶好の手応えで進出、直線で抜け出し、最後後続馬の追撃を完璧に抑え込む競馬を見せている。
勝負所でスッと外から進出出来るだけのスピードがありこれは母譲り、持続力と最後にもうひと押しが利くのは父から受けた体力。
前走の弥生賞は前半63.2の超どスロー。
流石にこのペースになると余力をたっぷり残せる為、トップスヒードに優る馬に有利に働いてしまう。
合わない競馬だっただけに、0.4秒差の6着は必然的な結果。
必然的なリアクションでこの馬の物理的特性をはっきりさせた。トライアルとしては最高の形だ。
皐月賞の流れはこの馬に向くし、間違えなくパフォーマンスを上げてくると見る。
更に嬉しい事に江田照に乗り替わりとなった(笑)。
ここは、久し振りに穴男のここ一番での本領発揮に期待みる事にする。
3連勝中のファンディーナだが、敢えて今回は『危険な人気馬』として挙げておく。
・新馬 前半63.4-上がり11.9→11.0→11.4
・つばき賞 前半64.1-上がり12.2→10.7→11.0
・フラワーC 前半61.1-上がり12.4-11.2-11.7
…と、どのレースもゆったりとした流れのお陰で楽々と前目のポジションを奪え、各馬ギリギリまで追い出しを待ってくれたお陰でペースを上げて体力を消耗させる事なく有利なポジションをキープ出来た。
よって、ラスト2ハロンまで余力十分の状態。その2ハロンでベストラップを叩き出す競馬となっている。
皐月賞というレースは一線級の馬が集まり体力を削り取りながら有利なポジションを奪い合うようなレース。
体力自慢の後続馬が3角入口付近から進出を開始し、4角では先行馬を飲み込みにかかる。
これまでと同じラップの踏み方で競馬をしようものなら、3-4角で馬群に飲み込まれる事になるし、仮にポジションを死守しようものなら、当然他馬との消耗戦に付き合わされる事になる。
前半の流れもこれまでのものとは比べ物にならないくらい遥かに厳しいものになるし、レース後半の攻防は更に増して過酷になものになるはず。
そして、メンバーの質も今回は大幅にアップしている。
このように、これまでのレースとはあまりにも大きなギャップがある。
このギャップを克服出来るかどうか?私は疑問を感じている。
カデナは重賞2勝馬で実力上位なのは明白。
しかしながら、適性はダービーにあると見ている。
福永だけに、思い切った作戦に出る事は考え難い。
おそらくは、マカヒキやワンアンドオンリーのような競馬をして、無難に着を拾って来そうな感じだ。
無印とはせず、△評価でしっかり馬券で押さえておきたい。
◎③コマノインパルス
○⑰ウインブライト
▲⑤レイデオロ
△⑨プラチナヴォイス
△④カデナ
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