皐月賞2017予想

カタストロフィ
10期 予想歴20年

◎ファンディーナ
  7着/1人気

○ペルシアンナイト2着/4人
▲アウトライアーズ12着/7人
△ウインブライト8着/6人


 展開予想の前にまず馬場予想。土曜の馬場を見てあれっ?って違和感を覚えた人がほとんどじゃないかなと。強烈に高速化しています。山藤賞なんかは2F戦でL2-1が11.1-11.3、1200でも時計的にはさほどでもないが各騎手が意識できていなくて34.8-33.8で12.6 - 11.0 - 11.2 - 11.4 - 11.2 - 11.2とL1で11.2とか。機種の意識をはるかに超えて高速化してきている。なので正直事前に抱いていたイメージを結構大幅に変えないといけなくなった…本命馬以外は結構順序を変えてます。まともに流れればまず58秒台の決着になるんじゃないかなと。


 そのうえでだが、高速馬場化することでハイペースまで入るボーダーラインが下がってくる。59で入っても恐らくこの馬場ならまず平均程度までで収まる。遅く見ても59-59.5ぐらいでまとめてくるだろうと。となるとオーバーペースまで入る可能性は限りなく低くなったかなと。ペースを握るのは恐らくアダムバローズだろう、外からトラストも前走が消化不良なので積極的に先行してきて番手を確保しに行く、それなりには突いてくるだろう。内からはマイスタイルが進めていって2列目のポケットを狙ってくる。ファンディーナはこれらの動向を見ながら2列目の中目ぐらいで前に壁を置いての競馬になる可能性が高いかなと。その外からアメリカズカップも先行を狙ってくる、クリンチャー辺りも前。先行勢もそこそこ多いのと馬場が軽いので前半はそれなりのペースを意識してくるとみる。恐らくだが大体59.5で入って59秒台前半ぐらいの流れになるんじゃないかなと思う。なので平均ペースを意識して、そこそこ流れている意識が働くことで仕掛けどころが少し遅れるだろうと。要所のギアチェンジと前半のポジショニングを重要視、ある程度の基礎スピードを持った馬、トップスピード面もある程度問われると思っている。この馬場だとあまりポテンシャルを重視しなくても良いかなと。とにかく要所で動ける馬を重視したい。


◎ファンディーナ

 正直言って別にこの馬に関しては超高速馬場に近い状況になろうが、少し時計が掛かろうが関係なく週の途中から本命にしようと決めていた。ただ、超高速馬場化したことでこの馬としてはポジショニングの上手さに加えて要所のギアチェンジの破壊力を活かせる絶好の条件になったといえるのかなと。個人的にはフラワーカップまではトップスピードの質、持続力がそこそこタフな馬場で非凡で底を見せていないなという、狙うとしてもダービータイプだと思っていた。ただフラワーカップの内容は正直圧倒的で、世代最強だという認識を持てた。何を一番評価したかというと、中山1800、そこそこタフな馬場で48.8-47.6と1.2のスローではあるが12.3 - 12.3 - 12.3 - 12.4 - 11.2 - 11.7と淀みない中12.4から4角出口で軽く仕掛けて一気に1.2のギアチェンジをしてきた。ここでぶっちぎっていることが示しているように加速性能が図抜けていてしかもコーナーでそれを引き出せたというところ。この時点で皐月賞に出たとしてもまず本命・対抗にはしようと思っていた。そして皐月賞で怖いなと思っていたウインブライトが超高速に近い馬場になったこと、また前走のスプリングSでの馬体減からの調整過程とマイナス材料が浮上してきたので、もうファンディーナ一本で良いだろうと。ちなみにあまり触れていないけどつばき賞の上がり33.0はあれでも出し切ってなくて、大体目視推定で参考程度だがイメージとしては11.8-10.6-10.6ぐらいの感覚。あの時のタフな馬場で10秒台を2F刻むのは鬼脚と言って良いレベルで、まあこの世代でトップスピードの質も図抜けているし、持続力も底を見せていない。相手関係もペルシアンナイトなんかはパフォーマンス的に大幅に上げてきたがそれでも届いていないし、総合力の高さでこちらは圧倒的なレベルにある。ギアチェンジ、トップスピードの質はトップレベル、持続力は底を見せず基礎スピード面も前走でかなり詰めてきた。ここで嫌う材料はないと思うし、この分なら春の牡馬クラシック2冠は牝馬のファンディーナを本命にすることになるかな。正直皐月賞に関しては絶対とまでは言い切れなくて、不安が全く無いわけではない。58秒台まで入ってくると基礎スピード面で?ただそれは他の馬にも言えることだし、前走のフラワーカップに関してはこの馬が凄すぎてスローバランスになっただけで、入りの4F48.8なら少なくとも遅くはない。このファンディーナ本命は全く迷いも後悔もない。自分の競馬歴史上で間違いなく3歳春の段階では最強の牝馬だと思っている。ダービーはもっと自信があるが(別路線でアドミラブルら怖い馬もちらほらいるが)この馬を1着固定で2,3着を拾い切りたい。ちょっと予想の調子がかなり落ちているけど、ここは当てて調子を取り戻していきたいね。ファンディーナにはかなり自信はある。1着固定なので勝ち以外はダメだけど、勝ってくれると信じている。


〇ペルシアンナイト

 この馬を対抗まで引き上げた…と言ってもあまり序列に意味はなく〇~△までは2,3着付けで頭では狙っていない。理由としてはやはりアーリントンカップが相当高いパフォーマンスで、あの時はそこまで高速馬場というわけではなかったが、この馬の場合ひとまず高速馬場の方がパフォーマンスが高い。そのうえで前走のアーリントンCは同日同条件の古馬1000万下クラスを凌駕してきたし、パフォーマンス的にはかなり高いレベル。47.2-46.9と平均ペースの流れ、11.9 - 11.9 - 11.4 - 11.3 - 12.3とL2最速だがL3の段階でかなり速いラップを踏んでいる、そこで後方の外から4角しっかりと勝負に行って、直線序盤で一気に切れた。この時が大体4馬身近くあった先頭との差を一瞬で切り裂いて一気に先頭に立っていてこの瞬間的な切れ味はかなりのもの、10秒台はまず意識できる競馬だった。これだけのトップスピードを引き出してきた、しかもマイルの平均ペースと厳しい流れの中でという点でも本番向きになってくると。そのうえでアイビーSなんかでは府中の1800m戦でドスローからの12.6 - 12.6 - 11.6 - 11.2 - 11.5とL2最速戦の中で流石に前にいたソウルスターリングを差すのは難しかったがトップスピードの持続力で最後まで高いレベルで脚を維持してきた。ドスローでもある程度速い脚を使えるが、魅力としては全体で流れた中で良さが出たという点。それと究極的なギアチェンジは持っていないけど最低限動ける馬に早めの仕掛けを意識してくれる中山内回りマイスターのミルコ・デムーロというコンビも良い。前走の感じなら絶対的なパフォーマンスで見れば牡馬ではトップクラスにいると思うので、後は中山2000が合うかどうかという点で高速馬場である程度基礎スピードが問われてそこからトップスピード面も問われそうな条件は良いんじゃないかなと。と言ってもファンディーナを明確に上位に取った。総合力で隙が無いからね。


▲アウトライアーズ

 ウインブライトとの印の上下があった、というところ。と言ってもまあこの馬も2,3着付けだから実質的な扱いは変わらないけど。ただこの馬に関しては高速馬場ということでより持ち味のギアチェンジを引き出しやすくなったのはある。この馬の良いところは百日草特別で見せている通りで、63.8-59.6と超々スローからの12.9 - 12.8 - 11.8 - 11.0 - 11.1と2Fのギアチェンジ戦の中で3列目の内から直線序盤でスッと最内を突いて一気に反応してL2で先頭に立っているようにトップスピードに乗るまでのギアチェンジの性能が非常に高い。ただTS持続は甘く徐々にアドマイヤに脚色で見劣ってL1ではカデナにもギリギリ差し込まれた。まあカデナなんかは要所で窮屈だったにせよ、この馬の反応の良さが目立った一戦だった。そのうえでカデナと比較してこの馬は平均ペースでも問題なく脚を引き出せた。スプリングSなんかは48.6-48.1と平均からの12.2 - 11.7 - 11.8 - 12.1 - 11.8 - 12.4と5Fのロンスパ気味、4角手前ぐらいで少し息が入っているところで外から押し上げたウイン、プラチナに外への進路をふさがれつつ捲られてワンテンポ置かれてからのL1の伸び。ただこの流れで置かれてもしっかりと伸びてきているように厳しい流れもロンスパからの2段階加速のような競馬にも対応してきている。これなら本番で平均ペースで流れても大丈夫だろうし、トップスピード戦への対応力に関してはギアチェンジ面も含めてウインブライトより上だとみているので、田辺の立ち回りに期待という意味もあってこの評価。ただこれもある程度のペースも問題なく前受して一気に出し抜けるファンディーナ以上の評価は難しかった。


△ウインブライト

 本当は×まで落とそうかどうかまで視野に入れていた。馬場が先週ぐらいの感じならまだ対抗も選択肢としてあったんだけど、土曜を見てこれはウインブライトにとっては辛すぎるなという超高速に近い馬場。こうなってしまうと最速でもせいぜい若竹賞で見せている自身推定11秒前半という程度の脚だと押し上げきれないだろうと。また流れているような錯覚を起こしやすい高速馬場なので全体で縦長になった時に向こう正面でしっかりと動けるのかどうか?は積極的な松岡ではあるがそれでも些か疑問がある。まあそれでも動くしかないんだけどね。いずれにせよロンスパに持ち込んでそこからもう一段そこそこいい脚を使ってくるイメージなので、軽い馬場で全体のペースを平均でコントロールされてしまって縦長、仕掛けで動ききれず基礎スピードの幅とギアチェンジ面、そしてトップスピードの質といった器用さを問われてしまうと…ってのはある。総合的に見るとポテンシャルは相当高いレベルにあるし、ファンディーナのような総合力と素材の高さを爆発的に持っている馬に対して戦うなら超ロンスパで呑み込むか基礎スピード特化で押し切るかというタイプぐらいかなと思っているので、そういう意味では怖さはあったんだけどね。馬場も軽くなってしまったし、状態面も大幅馬体減から立て直しの意識があって探り探りの感じがどうしても見えてくるのも積極的に狙いにくかった。心情的には捨てきれないのが弱さだけど、皐月賞では正直強く狙いにくくなった。


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