08期 予想歴20年
◎エポカドーロ
2着/3人気
○レノヴァール5着/7人
▲ステルヴィオ1着/1人
△ゴーフォザサミット7着/4人
★傾向分析★
2013年 タイム 1’47”8 (良) 1FAve=11.98 3FAve=35.93
テン36.8-中盤35.4-上がり35.6 『裏「へ」』
1着ロゴタイプ・・・ローエングリン×サンデーサイレンス=サドラーズウェルズ×サンデーサイレンス 〔8-k〕 4-2
2着タマモベストプレイ・・・フジキセキ×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔1-t〕 5-5
3着マイネルホウオウ・・・スズカフェニックス×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔16-c〕 9-10
2014年 タイム 1’48”4 (良) 1FAve=12.04 3FAve=36.13
テン35.8-中盤36.6-上がり36.0 『一貫・中弛み』
1着ロサギガンティア・・・フジキセキ×Big Shuffle=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔8-b〕 5-3
2着アジアエクスプレス・・・Henny Hughes×Running Stag=ストームバード×グレイソヴリン 〔4-m〕 8-7
3着クラリティシチー・・・キングカメハメハ×スペシャルウィーク=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔2-f〕 10-5
2015年 タイム 1’49”1 (良) 1FAve=12.12 3FAve=36.37
テン36.7-中盤37.9-上がり34.5 『加速・中弛み』
1着キタサンブラック・・・ブラックタイド×サクラバクシンオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔9-g〕 2-1
2着リアルスティール・・・ディープインパクト×Storm Cat=ディープインパクト×ストームバード 〔20〕 8-7
3着ダノンプラチナ・・・ディープインパクト×Unbridled's Song=ディープインパクト×ミスプロ 〔18〕 5-4
2016年 タイム 1’48”1 (良) 1FAve=12.01 3FAve=36.03
テン36.0-中盤35.9-上がり36.2 『一貫』
1着マウントロブソン・・・ディープインパクト×Mr. Greeley=ディープインパクト×ミスプロ 〔2-r〕 5-5
2着マイネルハニー・・・マツリダゴッホ×ナリタブライアン=サンデーサイレンス×ロベルト 〔1-l〕 1-1
3着ロードクエスト・・・マツリダゴッホ×チーフベアハート=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔13-c〕 10-10
2017年 タイム 1’48”4 (良) 1FAve=12.04 3FAve=36.13
テン36.4-中盤35.7-上がり36.3 『一貫』
1着ウインブライト・・・ステイゴールド×アドマイヤコジーン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔18〕 8-6
2着アウトライアーズ・・・ヴィクトワールピサ×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔14-f〕 8-6
3着プラチナヴォイス・・・エンパイアメーカー×マンハッタンカフェ=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔2-f〕 7-2
中山芝1800mのらしく、中盤が弛まない厳しい流れになりやすく、『前傾』や『一貫』といった流れになりやすい重賞。牝馬のフラワーCや中山牝馬Sでは『中弛み』の流れになることも多いが、この重賞は弛みにくくきつい流れで底力が問われることが多いと考える。14年・15年と弛んだ流れとなってはいるが、本来は厳しい流れになりやすい。そのため逃げ馬にはきつい流れなのだが、直後につけた4コーナー2・3番手の馬が良く好走している傾向がある。
血統の傾向は、サンデーサイレンス系×大系統ノーザンダンサー系に向く感じです。持続型の流れになりやすいこともあり、欧州型のノーザンダンサー系やロベルト系、グレイソヴリン系・レッドゴッド系の大系統ナスルーラ系も好走する傾向に思えます。全般的にスタミナ型に向くといってよいと思います。
ステップの傾向は、前走きさらぎ賞好走馬が最良のステップ。過去に好走馬は多く(=04年1着ブラックタイド、06年1着メイショウサムソン、08年1着スマイルジャック、13年2着タマモベストプレイなど)、好走の確率が高いと考えます。きさらぎ賞好走馬は後にダービーや菊花賞で好走することが多く、スタミナ型の証明がされているので、現時点での完成度と適性が嵌りやすいのかもしれません。
また前走共同通信杯好走馬(=06年2着フサイチリシャール、07年1着フライングアップル、08年3着ショウナンアルバ、10年1着アリゼオ、12年2着ディープブリランテ、15年2着リアルスティールなど)も好走が多い。中山好走歴があるならば好走確率は高いと考えます。
前走朝日杯FS好走馬も近年では好走が多く(=09年3着フィフスペトル、10年3着ローズキングダム、13年1着ロゴタイプ、14年2着アジアエクスプレス、15年3着ダノンプラチナなど)、GⅠ好走している能力の高さと完成度の高さで好走しやすいのではないか?と考えます。ただ休み明けとなる分、やや割引は必要かも。また14年からは朝日杯FSは中山芝1600mではなく、阪神芝1600mで行われているため、この傾向は変わるかもしれませんが、とりあえず15年3着ダノンプラチナが好走しているので、素直に評価して良いと考えます。
★予想★
スプリングSのポイントは、
①中盤の弛みにくい流れで、締まったペースになりやすい。逃げ馬には厳しいが、その直後2・3番手に位置する馬の好走が多い。
②スタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多い。
③欧州スタミナ型血統(=大系統ノーザンダンサー系:ニジンスキー系やサドラーズウェルズ系など、大系統ナスルーラ系:グレイソヴリン系やレッドゴッド系など、ロベルト系なども)に向く。サンデーサイレンス系×大系統ノーザンダンサー系配合馬には注目。
④きさらぎ賞好走馬の好走が多く、信頼性は高い。
⑤朝日杯FS好走馬も、休み明けでの好走が多い。
⑥共同通信杯好走馬も好走が多く、中山芝コース実績があればなお良い。
⑦1着にはオープン・重賞好走実績のある馬が好走しやすく、2・3着なら条件戦好走馬も好走は可能。どちらかというと実績重視の方が良い。
⑧馬体重480㎏以上の馬に注目。520kgを超えた馬も好走が多い。
◎エポカドーロ・・・オルフェーヴル×フォーティナイナー=サンデーサイレンス×フォーティナイナー 〔1-l〕
前走500万条件戦あすなろ賞1着(=小倉芝2000m)。中山芝コースは初で、芝1800m戦は(0-0-1-0)。
オルフェーヴル産駒はサンデーサイレンス系で、ステイゴールド産駒よりもより長めの中長距離向きで、やや奥手な印象。なのでまだ特徴が少ないので、ステイゴールドの特性を参考に、ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父フォーティナイナーはフォーティナイナー系で、ぶっちぎりの楽勝や不可解な凡走があり、強さと脆さが同居するヤンキー不良血統。外枠からあっさり先行してそのまま押し切ったと思うと、もまれて走る気をなくすこともしばしばあり、近走の着順よりも気分良く走れるかが取捨選択のカギとなる。芝・ダートともに信頼性が高いのは1400m。
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳のこの時期は成長力で他の牝系よりも完成度は高い。分枝記号lは、クラシックで特注の記号で、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて、成長力も豊富。
○レノヴァール・・・ハーツクライ×Roy=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔5-g〕
前走500万条件戦若竹賞1着(=中山芝1800m)。中山芝コースは(1-0-0-0)、芝1800m戦は(1-0-0-1)。
ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父Royはミスプロ系で、詳細は不明。
No.〔5〕の牝系は、緩いペースよりも厳しいペースで真価を発揮するタイプが多く、人気よりも人気薄で好走することの多い穴タイプの馬が多い。直線の長い芝コースでの好走が多い。分枝記号gは、パワータイプが多く雨も苦にしないが、不器用なタイプも多く厳しい流れで力を発揮する。
▲ステルヴィオ・・・ロードカナロア×ファルブラヴ=キングマンボ×ノーザンダンサー 〔11-c〕
前走朝日杯FS2着(=阪神芝1600m:0.6秒差)。中山芝コースは初で、芝1800m戦は(1-0-0-0)。
ロードカナロア産駒はキングマンボ系で、スピードと仕上がりの早さを有している。意外と短距離では勝ち馬は出ず、芝1600mで好調。ストームキャット系も内包しているため、高速タイムやハイペースも苦にしない。ダイワメジャー産駒のように、スピード持続型とスロー瞬発型の見分けが馬券のカギを握りそうで、得意とするペース、得意とする上がりを個々の馬で見つけたい。ダートも走り、脚抜きのいい馬場はプラス。母父ファルブラヴはノーザンダンサー系で、、同系のエリシオなどと同じく2歳や3歳春に好走する早熟の快速牝馬がでやすい特性がある(=レーヴダムール、ビーチアードル、ラルケットなど。エリシオ産駒ならヘルスウォール、シェーンクライトなど)。牝馬のスピード馬は多数いるのだが、現状は芝1200mや芝1400m、芝1800mが主戦場で稼ぎ所。夏を境に上昇する産駒も多く、上昇軌道に乗った馬はしばらく追いかけても損はない。トップスピードに乗るのは早くないが、速い上がりの瞬発力勝負にも対応できる。
No.〔11〕の牝系は、3歳春から秋にかけて成長し、古馬でもう一段階成長する。東京や京都などののびのび加速できるコースに強い牝系。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
△ゴーフォザサミット・・・ハーツクライ×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔4-k〕
前走共同通信杯4着(=東京芝1800m:0.3秒差)。中山芝コースは(1-0-0-0)、芝1800m戦は(1-0-0-2)。
ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父Storm Catはストームバード系で、斬れよりも全体のスピードに優れ、ハイペースに強いが、揉まれる競馬は苦手。大一番よりも前哨戦が向くタイプ。またストームバード系の特性として、勝負強さや底力には欠ける点と勢いがなくなるとスランプに陥る点には注意が必要。
No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号kは、かなり時計の掛かる馬場でのみ力を発揮する。冬場のダートや最終週の重馬場等が合う。気性が激しく、時計のかかる消耗戦に活路がある。
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