08期 予想歴22年
◎ステイフーリッシュ
3着/3人気
○クロノジェネシス1着/1人
▲カレンブーケドール2着/2人
△ノーブルマーズ4着/5人
★傾向分析★
2015年 タイム 2’11”5 (良) 1FAve=11.95 3FAve=35.86
テン36.8-中盤60.7(3F換算36.42)-上がり34.0 『加速・中弛み』
1着ラブリーデイ・・・キングカメハメハ×ダンスインザダーク=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔19〕 2-2
2着スズカデヴィアス・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔1-t〕 1-1
3着キズナ・・・ディープインパクト×Storm Cat=ディープインパクト×ストームバード 〔13-a〕 9-8
2016年 タイム 2’17”7 (重) 1FAve=12.52 3FAve=37.56
テン38.0-中盤63.0(3F換算37.80)-上がり36.7 『加速・一貫』
1着サトノクラウン・・・Marju×Rossini=ノーザンダンサー×ミスプロ 〔20-c〕 3-1
2着タッチングスピーチ・・・ディープインパクト×Sadler's Wells= ディープインパクト×サドラーズウェルズ 〔9-b〕 10-9
3着アドマイヤデウス・・・アドマイヤドン×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔1-l〕 5-4
2017年 タイム 2’14”1 (稍重) 1FAve=12.19 3FAve=36.57
テン36.4-中盤61.7(3F換算37.02)-上がり36.0 『一貫』
1着サトノクラウン・・・Marju×Rossini=ノーザンダンサー×ミスプロ 〔20-c〕 3-3
2着スマートレイアー・・・ディープインパクト×ホワイトマズル=ディープインパクト×リファール 〔4-m〕 4-4
3着マカヒキ・・・ディープインパクト×フレンチデピュティ=ディープインパクト×ヴァイスリージェント 〔1-m〕 5-4
2018年 タイム 2’16”3 (重) 1FAve=12.39 3FAve=37.17
テン37.3-中盤62.7(3F換算37.62)-上がり36.3 『加速・一貫』
1着クリンチャー・・・ディープスカイ×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔1-k〕 2-4
2着アルアイン・・・ディープインパクト×Essence of Dubai=ディープインパクト×エーピーインディ 〔2-s〕 6-4
3着レイデオロ・・・キングカメハメハ×シンボリクリスエス=キングマンボ×ロベルト 〔2-f〕 2-3
2019年 タイム 2’14”8 (良) 1FAve=12.25 3FAve=36.76
テン37.2-中盤62.5(3F換算37.50)-上がり35.1 『加速・中弛み』
1着ダンビュライト・・・ルーラーシップ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔16-a〕 3-3
2着ステイフーリッシュ・・・ステイゴールド×キングカメハメハ=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔5-g〕 5-4
3着マカヒキ・・・ディープインパクト×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔1-m〕 7-7
流れはテン-上がりを比較すると上がりのラップが速い『加速』になりやすい。
『加速』・・・逃げ◎ 先行○ 差し△ 追込×
そのため前につけた馬が良く好走している傾向があり、4コーナー5番手以内に位置した馬の好走が多い。
血統の傾向は、スタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多く、ディープインパクト、スペシャルウィーク、ステイゴールド、マンハッタンカフェ、ゼンノロブロイ、ダンスインザダーク産駒などが好走しています。サンデーサイレンス系(母父サンデーサイレンスも含めて)は、母父はスタミナ持続型のタイプが好走しているようです。このタイプは位置取りは差しが多く、サンデーサイレンスのキレを引き出して活かせるタイプ向きということに思います。
グレイソヴリン系やニジンスキー系、ロベルト系などの欧州スタミナ型も良く好走しているように思います。ファイントップ系やリファール系、ブラッシンググルーム系にもスタミナの点から向いています。京都芝2200mはスタミナ型が良く好走するコースなので、その適性が問われやすいのだと思います。またスタミナ型の好走馬は先行馬に多いようで、早めに仕掛けて粘りこむようなレースに向いているタイプも狙い目に思います。
また好走馬から、芝2200mの好走実績(=宝塚記念)、菊花賞・天皇賞春のスタミナ型の京都コース適性が必要な適性と考えます。
宝塚記念好走馬(=00年1着テイエムオペラオー・3着ステイゴールド、04年1着シルクフェイマス、05年2着ナリタセンチュリー・3着ヒシミラクル、07年1着アドマイヤムーン・2着ポップロック、09年2着サクラメガワンダー、10年1着ブエナビスタ、13年3着ショウナンマイティ、15年1着ラブリーデイ、16年1着→17年1着サトノクラウンなど)、菊花賞・天皇賞春好走馬(=00年1着テイエムオペラオー・2着ナリタトップロード・3着ステイゴールド、02年1着ナリタトップロード、04年1着シルクフェイマス、05年1着ヒシミラクル、09年1着アサクサキングス、10年2着ジャガーメイル・3着ドリームジャーニー、11年3着→12年3着ヒルノダムール、14年2着トーセンラー、18年1着クリンチャーなど)。
それから面白い傾向は『半年以上、連対なし』、『京都外回りコース=2200m・2400mなどで実績あり』の6歳以上の重賞勝ち馬が復活し好走することがあること(=08年シルクフェイマス、05年ヒシミラクル、04年テンザンセイザ、03年トウカイパルサー、02年ナリタトップロードなど)。コース適性が重要と考えます。
★予想★
京都記念のポイントは、
①流れは『加速』になりやすく、4コーナー5番手以内に位置した馬の好走が多い。
②『中弛み』が複合するとロングスパートになりやすく、そのためスタミナが問われやすい。
③欧州スタミナ型血統がポイント。スタミナ型サンデーサイレンス系も好走多し。
④芝2200m好走実績や京都芝長距離実績のある馬には注目。
⑤前走香港遠征馬は、敗退馬でも侮るべからず。昨年秋の実績にて、前走香港遠征となった能力は評価すべし。
⑥有馬記念上位好走馬は好走しやすい。有馬記念の内容は良く吟味し、不利があった場合でも出走していて最先着馬なら狙うべし。
⑦休み明けの場合は、長距離実績と芝2200m適性を重視し、休み明け実績も考慮すること。
◎ステイフーリッシュ・・・ステイゴールド×キングカメハメハ=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔5-g〕
前走AJCC2着(=中山芝2200m:0.2秒差)。京都芝コースは(1-1-0-1)、芝2200m戦は(1-2-0-0)。
ステイゴールド産駒はスタミナ型のサンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父キングカメハメハはキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。
No.〔5〕の牝系は、緩いペースよりも厳しいペースで真価を発揮するタイプが多く、人気よりも人気薄で好走することの多い穴タイプの馬が多い。直線の長い芝コースでの好走が多い。分枝記号gは、パワータイプが多く雨も苦にしないが、不器用なタイプも多く厳しい流れで力を発揮する。
◯クロノジェネシス・・・バゴ×クロフネ=レッドゴッド×ヴァイスリージェント 〔20-a〕
前走エリザベス女王杯5着(=京都2200m:0.3秒差)。京都芝コースは(1-0-0-1)、芝2200m戦は(0-0-0-1)。
バゴ産駒はレッドゴッド系で、凱旋門賞好走を好走した欧州スタミナ型の芝向き中長距離血統。同系にスウェイン産駒がいるが、スウェインほど重厚ではない様子。ただこの系統は、総じてスローの上がり勝負よりも、平均して脚を使うような厳しい流れでこそ持ち味が活きる。距離延長で中長距離の大レースに強い特性もある。未勝利戦勝ちに手間取るも、勝ち上がり格上挑戦で通じるような相手強化は望むところ。また勝ち鞍が多いのは芝1800mとD1400m。クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。“ダートから芝に転じて急上昇”や“詰めの甘かったマイラーが地力先行勝負で本格化”という成長パターンを示す。充実期は連勝が多く、積極的に狙える。重不良の成績も抜群で、“雨のダートのクロフネ”には要注意。
No.〔20〕の牝系は、2歳戦から走れて仕上がりは早いが、古馬になりもう一皮向ける成長力を有す牝系。人気では詰めが甘く、脇役にての好走が多い牝系でもある。小回りコースは得意だが底力はなく、近年は苦戦傾向にある。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。
▲カレンブーケドール・・・ディープインパクト×Scat Daddy=ディープインパクト×ストームバード 〔不明〕
前走JC2着(=東京芝2400m:0.1秒差)。京都芝コースは(0-1-0-0)、芝2200m戦は初。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。Scat Daddy産駒はストームバード系で、2歳新馬からスピードで他を圧倒し、勝ち上がり率も優秀。北米では中距離もこなすが、日本では短距離~マイルが中心。ダート向きだが、芝は完成度の早さで、2歳~3歳春までなら走る。特に勝ち距離の大半が1200mなのと、勝ち鞍の大半が3歳3月までなのは肝に銘じること。
牝系については不明。
△ノーブルマーズ・・・ジャングルポケット×Silver Hawk=グレイソヴリン×ロベルト 〔1-s〕
前走中山金杯4着(=中山芝2000m:0.2秒差)。京都芝コースは(1-3-5-6)、芝2200m戦は(2-1-1-4)。
ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、小回りコースが得意なタイプと広いコースで末脚を繰り出すタイプとがいる。本馬は新潟や中京や京都芝コースで好走が多く、速い上がりも繰り出せるので広いコースで末脚を活かすタイプ。しかし阪神Dコースでも好走していて、小回りの持続型も対応可能なタイプと考える。総じて産駒のの特徴としては、緩い流れで瞬発力勝負より、持続した流れでスタミナを活かす方が強さを発揮しやすい。ジャングルポケット産駒は菊花賞でも好走しているし、スタミナの豊富な馬が多くステイヤータイプも輩出する。母父Silver Hawkはロベルト系で、1800m&2200m&2500mの半端な距離を得意とし、堅実に走るも詰めの甘さのある芝向き中長距離血統。母父としてはマイルGⅠ勝ち馬(=ブラックホーク、ピンクカメオなど)を出しているが、やはり半端な距離が得意で、さらに配合種牡馬を尊重しながら、惜敗癖は抜けきらない。
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋~4歳前半は充実期で、古馬になると緩やかに成長する。分枝記号sは、立ち回りが上手く、スローの上がり勝負で強い。上級クラスでは展開利が必要。
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