日本ダービー2020予想
データとアナログの融合予想

スカイポット
14期 予想歴23年

◎コントレイル
  1着/1人気

○ビターエンダー10着/13人
▲サトノフラッグ11着/4人
△サリオス2着/2人


<伝統的視点での分析>
1.上がり実績
 過去15年の馬券圏内馬45頭中、上がり2位以内実績がなかったのは0頭(芝に限定するとアポロソニックのみ該当)。上がり2位以内実績が条件戦以上でなかった馬は4頭(アントニオバローズ、ベルシャザール、アポロソニック、エポカドーロでうち3頭が3着まで)だけ。また、勝ち馬はメイショウサムソンとロジャーバローズを除く13頭がマイル以上の重賞で上がり1位経験を持ち、連対馬でマイル以上の条件戦以上の上がり1位実績がなかったのは4頭(アサクサキングス、イスラボニータ、サトノラーゼン、エポカドーロ)のみ。BPR1~5(逃げ~先行)馬を除けば、ほぼ全ての馬が条件戦以上で上がり1位実績を持つ(例外は皐月賞馬で重賞3勝のイスラボニータだけ)。

ダービー勝ち馬の傾向であるマイル以上の重賞で上がり1位実績を持つ馬は、アルジャンナ(G3)、ヴェルトライゼンデ(G1)、ガロアクリーク(G2)、コントレイル(G1)、サトノインプレッサ(G3)、サトノフラッグ(G2)、サリオス(G3)、ダーリントンホール(G3)、マイラプソディ(G3)、マンオブスピリット(G2)。傾向からは、この10頭のいずれかが勝利する可能性が高いということになる。走法も踏まえると、コントレイルかサトノフラッグかなとの印象。

2.血統系統
 父はSS系が多く、過去15年の3着以内馬45頭中31頭に入っている。続くのはMP(ミスタープロスペクター)系6頭(MP系はいずれもキングマンボ系)、ND(ノーザンダンサー)系5頭、RO(ロベルト)系4頭と圧倒的である。母父はND系が最も多く、45頭中16頭に入っていて、MP系8頭、SS系7頭、RO系6頭、GS(グレイソヴリン)系3頭、NB(ネヴァーベンド)系2頭と比較してこちらもやや優勢である。

父の血統にSS系を持たない馬は軽視材料。ヴァルコス、コルテジア、ダーリントンホールが該当。

3.指数
 多くの年では、距離により調整した指数の上位1位~6位馬が馬券圏を占めている。青葉賞や京都新聞杯からの臨戦から馬券圏に入れたのは指数59台以上、マイルからの臨戦から馬券圏に入れたのは指数63台以上だった馬がほとんど。2013年のアポロソニックは事前指数が低く、先行(タフ)系SHP馬だったと認識するしかない。2014年3着で穴をあけたマイネルフロストも指数8位だった。指数9位以下は軽視したい。(今期は指数出しをしていないため、アナログで判断)

今年は指数を出していないが、出走馬リストに書いた推定指数の5位Pまでに残っていない10頭は若干軽視材料。ただし、その下は混線か不明確なので、この観点で消せるのはマイラプソディ、レクセランス、ブラックホールだけか。

4.コース適性
 オークスと同じ条件だが、前5走における東京、京都、小倉、新潟の良又は稍重馬場の芝1800m以上のレースで、未勝利戦又は条件戦の4着以下かつ0.4秒差以上負け、OP以上の6着以下かつ0.6秒差以上負けがある馬の3着以内は過去28年でいない。

ウインカーネリアン、コルテジア、サトノインプレッサ、ディープボンドが該当し、軽視材料。

5.連対に必要な重賞実績
過去28年、4大場(東京、中山、京都、阪神)の1800m以上の重賞勝利経験又は皐月賞2着経験のない馬の連対は5例(ライスシャワー、フサイチコンコルド、ボールドエンペラー、ウオッカ、ロジャーバローズ)のみ。ウオッカとフサイチコンコルドは1800m以上の重賞を使っていないので、それを除けばかなりの割合となる。

今年はガロアクリーク、コルテジア、コントレイル、サトノインプレッサ、サトノフラッグ、サリオス、ダーリントンホール、ディープボンド、マイラプソディの9頭が該当。

6.1番人気と2番人気
過去28年のダービー1番人気馬の成績は(15.4.4.2.0.3)だが、2番人気馬の成績は(3.4.1.3.6.11)。安定感は1番人気が断然となっている。

7.皐月賞1番人気馬
過去28年の皐月賞1番人気馬のダービー成績は(10.1.4.3.2.6)。これを皐月賞1着馬で絞ると(4.0.1.1.1.0)。消えた馬はロゴタイプとサートゥルナーリア。

今年はコントレイルが普通に勝ちそう。

8.きさらぎ賞連対馬
過去28年のきさらぎ賞連対馬のダービー成績は(3.8.2.2.1.17)。これを、「皐月賞0.5秒差以内入線」、「きさらぎ賞0.6秒差以上勝ち」、「G2勝ちあり」のいずれかを満たすとした場合、(3.8.1.2.1.1)となり、馬券圏のほとんどをカバー可能(残りは1992年のマヤノペトリュース)。

皐月賞を1.2秒離されたコルテジアはデータ的には推せない。

<今年追加するローテーションデータ>
9.スプリングS連対馬
過去28年のスプリングS連対馬のダービー成績は(7.2.2.4.1.28)。これを、「皐月賞又はきさらぎ賞3着以内」、「京都重賞またはスプリングSで0.6差以上勝ち」のいずれかを満たすとした場合、(7.2.0.2.0.2)となる。3着は不良馬場時のベルシャザールと1番人気だったメジロブライト。

ガロアクリーク、ヴェルトライゼンデもデータ面からは推せない。

10.共同通信杯連対馬
過去28年の共同通信杯連対馬のダービー成績は(5.4.2.2.2.22)。これを、「皐月賞3着以内」、「共同通信杯で0.4差以上勝ちあり」のいずれかを満たすとした場合、(5.4.1.1.1.3)となる。3着は1番人気だったメジロブライト。

共同通信杯連対馬のダービー好走パターンは、皐月賞でも3着以内という実力上位だった馬ばかり。4着以下例はリアルスティール、ゴールドシップ、休み明け直行だったナリタキングオー、フサイチホウオー、1勝馬のタケミカヅチ。
ダーリントンホール、ビターエンダーともに厳しいと見るのが現実だろう。

11.弥生賞連対馬
過去28年の弥生賞連対馬のダービー成績は(8.3.5.5.3.15)。これを、「弥生賞で上がり2位以内かつ父SS系orGS系orND系かつダービー5番人気以内」を満たす場合とすると、(7.2.5.0.0.1)とほとんどの馬を網羅できる。血統を加えているのは、父MP系馬の本番凡走例が多いため。
例外の好走馬は、当日不良馬場時のロジユニヴァース(逃げて上がり3位)、サッカーボーイ産駒のナリタトップロード(上がり2位。きさらぎ賞連対馬の好走条件を満たす)。
例外の凡走馬は、ND系ザグレブ産駒のコスモバルク。

今年の弥生賞で上がり1位だったサトノフラッグは5番人気以内には推されそうであり好走パターンに該当。ワーケアは上がり3位だったのがどうか。

<別路線組の取捨(昨年成功)>
前走皐月賞を除く別路線組の好走・凡走パターンとしては、前走での人気がポイント。
過去28年、前走が皐月賞でなくダービーを3着以内に好走した馬の前走時の人気は、(18.5.3.1.1.5)。
内訳:ロジャーバローズ(京都新聞2人気)、コズミックフォース(プリンシパル1人気)、アドミラブル(青葉1人気)、サトノラーゼン(京都新聞2人気)、マイネルフロスト(青葉3人気)、キズナ(京都新聞1人気)、アポロソニック(青葉9人気)、フェノーメノ(青葉1人気)、トーセンホマレボシ(京都新聞5人気)、ウインバリアシオン(青葉6人気)、アントニオバローズ(プリンシパル1人気)、ディープスカイ(NHK1人気)、ブラックシェル(NHK3人気)、ウオッカ(桜花1人気)、アサクサキングス(NHK3人気)、アドマイヤメイン(青葉1人気)、インティライミ(京都新聞1人気)、キングカメハメハ(NHK1人気)、ハーツクライ(京都新聞2人気)、ハイアーゲーム(青葉2人気)、ゼンノロブロイ(青葉1人気)、タニノギムレット(NHK1人気)、シンボリクリスエス(青葉1人気)、マチカネアカツキ(プリンシパル4人気)、ダンシングカラー(ベンジャミン1人気)、アグネスフライト(京都新聞2人気)、ダイワスペリアー(プリンシパル7人気)、シルクジャスティス(京都4歳1人気)、フサイチコンコルド(すみれ1人気)、ダンスインザダーク(プリンシパル1人気)、エアダブリン(青葉1人気)、ヤシマソブリン(NHK10人気)、ライスシャワー(NHK9人気)

4番人気以下だった7頭の戦績は以下のとおりで、近年の高速馬場ではBPR逃げ番手馬くらいしか好走できなくなっている。
アポロソニック(6戦3連対、BPR逃げ)
トーセンホマレボシ(6戦5連対、BPR番手、京都新聞杯0.4秒差勝ち)
ウインバリアシオン(6戦3連対、前走上がり1位、きさらぎ賞1番人気)
マチカネアカツキ(8戦8連対、BPR番手、東スポ杯2着、たんぱ杯2着)
ダイワスペリアー(6戦3連対、BPR差し、リアルシャダイ産駒)
ヤシマソブリン(7戦3連対、BPR追込、NHK杯2着)
ライスシャワー(6戦2連対、BPR差し、リアルシャダイ産駒)

これを踏まえると、過去の好走例をクリアできるのは前走2番人気以内のアルジャンナ、ビターエンダー、マンオブスピリット、ワーケアの4頭か。
ヴァルコス、サトノインプレッサ、ディープボンドは微妙。

また、アルジャンナ、ワーケアはは別路線でほとんど実績がないレースからの臨戦なのであまり重視したくないところであり、マンオブスピリットも含めた3頭は差し追い込みタイプなので高速馬場下では展開的に不利となる可能性もある。ヴァルコス、マンオブスピリットは走法的にも特筆するところがなかったところも減点材料。

ということで、今年、皐月賞組以外からで狙いたい馬はビターエンダー。走法が皐月賞予想時に既に{fse}と評価しており、コース条件も向く。

BPR3、共同通信杯での上がり2位、父SS系(オルフェーヴルなので若干スタミナ寄りか)、拡がる走法、枠も無理なく先行できる所を引いた。指数は若干足りなさそうだが、別路線の意外な好走馬がプリンシパルSから出る傾向なのも面白い。


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印は
◎コントレイル、○ビターエンダー
△サトノフラッグ、サリオス、ワーケア(横並び)
注コルテジア、ディープボンド、アルジャンナ、ガロアクリーク


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