函館記念2020予想
函館記念 ローカルコースの鉄則と内枠の先行馬

軍神マルス
08期 予想歴22年

◎バイオスパーク
  3着/3人気

○カウディーリョ7着/1人
▲レイエンダ11着/2人
△トーラスジェミニ4着/5人


★傾向分析★
2015年 タイム 1’59”1 (良) 1FAve=11.91 3FAve=35.73
テン34.9-中盤47.4(3F換算35.55)-上がり36.8 『前傾』
1着ダービーフィズ・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔16-c〕 5-4
2着ハギノハイブリッド・・・タニノギムレット×トニービン=ロベルト×グレイソヴリン 〔9-c〕 3-3
3着ヤマカツエース・・・キングカメハメハ×グラスワンダー=キングマンボ×ロベルト 〔2〕 2-2

2016年 タイム 1’59”0 (稍重) 1FAve=11.90 3FAve=35.70
テン35.3-中盤48.2(3F換算36.15)-上がり35.5 『一貫・中弛み』
1着マイネルミラノ・・・ステイゴールド×Polish Precedent=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔4-c〕 1-1
2着ケイティープライド・・・ディープインパクト×フレンチデピュティ=ディープインパクト×ヴァイスリージェント 〔7-f〕 6-4
3着ツクバアズマオー・・・ステイゴールド×Giant's Couseway=サンデーサイレンス×ストームバード 〔不明〕 10-8

2017年 タイム 2'01”2 (重) 1FAve=12.10 3FAve=36.30
テン35.6-中盤49.4(3F換算37.20)-上がり36.2 『前傾・中弛み』
1着ルミナスウォリアー・・・メイショウサムソン×アグネスタキオン=サドラーズウェルズ×サンデーサイレンス 〔3〕 7-3
2着タマモベストプレイ・・・フジキセキ×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔1-t〕 4-3
3着ヤマカツライデン・・・シンボリクリスエス×ダンスインザダーク=ロベルト×サンデーサイレンス 〔1-b〕 1-1

2018年 タイム 1’59”8 (良) 1FAve=11.98 3FAve=35.94
テン35.1-中盤49.7(3F換算37.28)-上がり35.0 『中弛み』
1着エアアンセム・・・シンボリクリスエス×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔4-r〕 4-3
2着サクラアンプルール・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔13-c〕 8-5
3着エテルナミノル・・・エンパイアメーカー×フジキセキ=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔14-c〕 3-2

2019年 タイム 1’59”6 (良) 1FAve=11.96 3FAve=35.88
テン36.3-中盤47.4(3F換算35.55)-上がり35.9 『一貫』
1着マイスタイル・・・ハーツクライ×フォーティナイナー=サンデーサイレンス×フォーティナイナー 〔22-d〕 1-1
2着マイネルファンロン・・・ステイゴールド×ロージズインメイ=サンデーサイレンス×ヘイロー 〔6-b〕 2-2
3着ステイフーリッシュ・・・ステイゴールド×キングカメハメハ=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔5-g〕 4-3

 流れは、テンが速く上がりのかかる傾向になりやすく『前傾』になりやすいと考える。
『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
 しかし、小回りローカルコースなので直線が短く基本前が有利ということもあり、「ローカルコースの鉄則」が当てはまり、先行・差しが中心。特に4コーナー2番手以内に位置した馬が、毎年1頭は好走することが多く、逃げ馬の見極めがポイントと思われる。

 血統の傾向は、ニジンスキー系・ダンチヒ系・ノーザンダンサー系・ロベルト系・グレイソヴリン系などから欧州スタミナ型が強い傾向。これらの血統は、凱旋門賞でも好走の多い系統。そのため函館芝コースはスタミナがいる馬場と考える。
 マヤノトップガン産駒は過去に好走が多く(=09年2着・11年2着マヤノライジン、11年1着キングトップガン、12年2着イケトップガンなど)、ロベルト系×レッドゴッド系配合と欧州型の要素が強い配合からも、スタミナ型の好走の裏付けになると考える。ロベルト系ではシンボリクリスエス産駒やタニノギムレット産駒なども好走していて、欧州型血統向きのレースと考える。
 サンデーサイレンス系なら、ハーツクライ産駒、ステイゴールド産駒などスタミナ型サンデーサイレンス系も好走している。

 牝系の傾向としては、No.〔2〕〔3〕〔4〕〔7〕〔8〕の牝系の好走馬が多いです。これらの牝系は、本来東京コースなどの直線の長いコース向きのはずなのだが、好走している事実から位置取りと分枝記号に着目しようと思います。位置取りは皆先行タイプで、流れが持続型になりやすいことからロングスパートとなることで好走するのでは?と考えます。ただ位置取りが後ろ過ぎると小回りコースの外を通らされることになるので届かずという結果になると考える。
 また分枝記号で好走が多いのが、分枝記号f。分枝記号fは休み明けを苦にしないが、叩いて一変も少なく、間隔を詰めて出走したときに好走が多いのが特徴(=特に中一週のローテーションは特注)。この特性が巴賞→函館記念につながるものと考えます。

 ステップの傾向は、前走巴賞組の好走が多いです。惨敗でも激走することも多く、巴賞の内容をよく考える必要あり。

 またエリモハリアーは過去3年で連続好走(05年1着・06年1着・07年1着、08年は僅差の4着)していて、函館巧者は要注意。その上で函館芝2000mのコース実績があればなお良いと思います。老馬の法則から考えて着順は良くて前年と同じで、基本的には前年よりは着順は下がる傾向になるのではないかと考えます。

★予想★
函館記念のポイントは、
①『前傾』になりやすく、「ローカルコースの鉄則」が活きやすく、基本前で展開する内枠の馬に注意。
②4コーナー2番手以内の逃げ馬の好走が多く、逃げ馬を中心に据えるべし。
③欧州型スタミナ型血統中心。特に凱旋門賞好走血統。ニジンスキー系・トニービン系は特注、リボー系要注意。基本的にトニービン重賞。
④函館巧者は特注、2000m巧者に要注意。特に夏のローカル重賞好走歴のある季節労働馬にも注目。
⑤巴賞からのステップ馬は注目。巻き返しが可能なタイプは、巴賞を後方から外を回して届かずのタイプ。位置取りショックが期待できるなら狙うべし。先行していたタイプは連続好走が可能なタイプかを吟味すること。特に高齢馬の連続好走は多くない(=函館記念は4・5歳馬が強い傾向もあり)。
⑥近走好調な重賞好走馬(=目黒記念や鳴尾記念好走馬)にも注目。

◎バイオスパーク・・・オルフェーヴル×マイネルラヴ=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔3-l〕
 前走都大路S2着(=京都芝1800m:0.0秒差)。函館芝コースは(1-1-0-1)、芝2000m戦は(3-3-2-4)。
 オルフェーヴル産駒はサンデーサイレンス系で、ステイゴールド産駒よりもより長めの中長距離向きで、やや奥手な印象。なのでまだ特徴が少ないので、ステイゴールドの特性を参考に、ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父マイネルラヴはミスプロ系で、芝向きの早熟スプリンター血統。サクラバクシンオー産駒に近い適性があり、平坦コースでスピードを活かしての好走が多い。軽ハンデでの大穴が多く、特に“軽量の牝馬”と“夏のローカル”はチェックポイント。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号lは、クラシックで特注の記号で、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて、成長力も豊富。

◯カウディーリョ・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔2-u〕
 前走メトロポリタンS4着(=東京芝2400m:0.1秒差)。函館芝コースは初で、芝2000m戦は(2-0-0-0)。
 キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号uは、時計の掛かる馬場でのみ力を発揮することが多く、また早熟傾向。

▲レイエンダ・・・キングカメハメハ×シンボリクリスエス=キングマンボ×ロベルト 〔2-f〕
 前走エプソムC10着(=東京芝1800m:1.7秒差)。函館芝コースは(1-0-0-0)、芝2000m戦は(2-0-0-2)。
 キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父シンボリクリスエスはロベルト系で、本格化前までは詰め甘で、持久力とスピードの持続性能に優れていて厳しい流れでこそ本領発揮するが、意外にあっさり強敵相手に凡走する淡泊さも持ち合わせている。2歳~3歳春の時期のロベルト系は全般的に詰め甘なことが多いが、クラシック春シーズンを終えると本格化を始める。またロベルト系は緩い流れよりも、ペースの締まる流れで底力を問われると好走しやすくなる特性もある。特にレコード決着など時計が速くなる厳しい流れで覚醒する。叩き良化型でさらに上昇中はロベルト系の好走ポイント。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

△トーラスジェミニ・・・キングズベスト×マンハッタンカフェ=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔2-d〕
 前走巴賞1着(=函館芝1800m)。函館芝コースは(1-0-0-0)、芝2000m戦は(1-0-0-1)。
 King's Best産駒はキングマンボ系で、全体的なスピードを武器に距離は問わず淀みないペース向きの自力勝負血統。キングマンボ系なので2歳戦から走れる仕上がりの早さを持ち合わせるが、3歳春クラシックシーズンまでは詰めの甘い点がある。ダービーの時期は実が入る時期でもあり、それ以降に本格化を始め成長力は十分。キングマンボ系は、レコード決着のようなスピード競馬にも対応可能な上、道悪馬場も得意な進化系。距離の融通性も持ち合わせている。母父マンハッタンカフェはスタミナ型サンデーサイレンス系で、ステイヤータイプだが素軽い先行力を持ち、難儀な不発が少ない堅実さが特徴で、前半に脚を溜めれば鋭い瞬発力も使える。また道悪の成績が良く、パンパンの良馬場よりも多少時計の掛かる馬場向き。丈夫さが取り柄で、詰まったローテーションや高齢馬が穴をあける。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。


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