阪神JF2020予想
外回りだけに、道中の「矯め」適性は必須

夏影
14期 予想歴37年

◎ソダシ
  1着/1人気

○サトノレイナス2着/2人
▲エイシンヒテン11着/7人
△ウインアグライア13着/13人
×ヨカヨカ


穴馬で注目しているのは、エイシンヒテン。
前走は阪神外回りマイルをスロー逃げで、33.9の上がりを駆使。
スロー逃げとはいえ、前半も上がりも共に立雲峡S(3勝クラス)で逃げたトウカイオラージュより優秀なのだから、立派な内容と言えよう。
母系からダート質の競馬向きのようにも思えたが、父エイシンヒカリの特徴というよりは、カロ→ストームキャット→ディープインパクトと気の良いタイプが重ねられた父の血統背景が反映されているようにも見え、意外と「道中の矯め」が利くようだ。
1200㍍の流れの厳しい競馬を体験しており、これまで歩んで来たステップに対してかなりの興味を感じている。
もっとも矯めて脚を残せるが、矯めて切れるタイプではないので、やはり逃げとか先行の方が良いだろう。
今回はやや馬体を増やして欲しいところだが、中1週とレースが詰まるのがちょっとネック。
個人的には全日本2歳優駿での走りが見たかった。
ダートでは、かなり強い競馬をするはず。
今後ダートへの路線変更があるようなら、そのタイミングで狙ってみたい。
今回は、馬券の紐でちょっと注目してみる。

◎ソダシ

ダート色に偏った血統背景と完成度の高さもあり、体力色が問われたレースに高い融通性を示したのが、デビュー戦と2戦目。
スピード色が問われて、パフォーマンスアップを果たした前走は楽勝。
上がり33.9と、脚を矯める適性もしっかり持ち合わせている。
欠点少なく、完成度高く、スピードもあるので来年春くらいまでは、崩れそうにないかな?…といった感じ。
欠点少ない分、個性も弱いタイプなので、個性が問われるようなレースになって決め手に泣くシーンが今後出てくるだろうが、現時点で馬券の中心で良い。

○サトノレイナス
兄はちょっと体力依存色が強くがクラッシックでは散々も、こちらはスピード色の強そうでマイル戦を2勝。
前走直線の短い中山だった事も評価。
気の良さがあり矯めて速い上がりが使えるタイプなので、前走以上に適性が向きそう。
パフォーマンスアップに期待する。

▲エイシンヒテン(注目馬)
(前出)

△ウインアグライア(注目馬)

デビュー戦は、スローの流れのマイルを上がり2位の脚で勝ち上がる。
2戦目のコスモス賞は、力勝負の競馬で2連勝。
前走は10㌕の馬体減が響いた形。
0.6秒差の6着なら悪くない。
デビュー戦の内容からも、矯めが利くタイプ。
仕上り早い血統背景が示すように、この時期で既に2勝。
馬体が戻れば、十分に巻き返せる。
▲とほぼ同評価として扱いたい。

上記4頭は良馬場マイルで勝鞍を収め、且つ2勝以上している。
エイシン、ウインあたりはかなり穴になっているようだが、他の有力馬以上に裏付けのある実績を残しているところがミソだ。

メイケイエールは完成度高いもスプリント向き。
「道中での矯め」が求められる阪神外回り競馬で、パフォーマンスを上げて来るとは思えるない。
このレースで極端に着順を落とすとも思わないが、矯めが利かない分、最後の直線で伸び切れずに終わりそう。
2着3着はあっても、勝ち切る事は無いと見る。


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