中山記念2021予想
中山記念 前に行く馬を上位に。

軍神マルス
08期 予想歴23年

◎ヒシイグアス
  1着/1人気

○バビット14着/2人
▲トーセンスーリヤ5着/4人
△パンサラッサ7着/9人


★傾向分析★
2016年 タイム 1’45”9 (良) 1FAve=11.77 3FAve=35.30
テン36.5-中盤34.5-上がり34.9 『加速・ハイレベル』
1着ドゥラメンテ・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔8-f〕 5-4
2着アンビシャス・・・ディープインパクト×エルコンドルパサー=サンデーサイレンス×キングマンボ〔16-a〕 9-9
3着リアルスティール・・・ディープインパクト×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔20〕 6-5

2017年 タイム 1’47”6 (良) 1FAve=11.95 3FAve=35.87
テン37.4-中盤35.6-上がり34.6 『加速』
1着ネオリアリズム・・・ネオユニヴァース×Meadowlake=サンデーサイレンス×セントサイモン 〔3-l〕 2-3
2着サクラアンプルール・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔13-c〕 8-7
3着ロゴタイプ・・・ローエングリン×サンデーサイレンス=サドラーズウェルズ×サンデーサイレンス 〔8-k〕 2-2

2018年 タイム 1’47”6 (良) 1FAve=11.98 3FAve=35.97
テン36.2-中盤34.8-上がり36.6 『裏「へ」』
1着ウインブライト・・・ステイゴールド×アドマイヤコジーン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔18〕 4-3
2着アエロリット・・・クロフネ×ネオユニヴァース=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔6-a〕 2-2
3着マルターズアポジー・・・ゴスホークケン×Old Trieste=ストームバード×エーピーインディ 〔12-b〕 1-1

2019年 タイム 1’45”5 (良) 1FAve=11.72 3FAve=35.17
テン35.0-中盤34.9-上がり35.6 『前傾』
1着ウインブライト・・・ステイゴールド×アドマイヤコジーン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔18〕 4-4
2着ラッキーライラック・・・オルフェーヴル×Flower Alley=サンデーサイレンス×フォーティナイナー 〔6-a〕 2-2
3着ステルヴィオ・・・ロードカナロア×ファルブラヴ=キングマンボ×ノーザンダンサー 〔11-c〕 6-6

2020年 タイム 1’46”3 (良) 1FAve=11.81 3FAve=35.43
テン36.0-中盤35.0-上がり35.3 『加速・一貫』
1着ダノンキングリー・・・ディープインパクト×Storm Cat=ディープインパクト×ストームバード 〔9〕 3-3
2着ラッキーライラック・・・オルフェーヴル×Flower Alley=サンデーサイレンス×フォーティナイナー 〔6-a〕 4-4
3着ソウルスターリング・・・フランケル×Monsun=サドラーズウェルズ×スターリング 〔不明〕 2-2

 数少ない中盤が弛まない重賞。例年中盤のラップタイムが厳しく底力が要求されることが多く、中距離特化型の馬が良く好走する傾向。小回りコースの中山芝コースということもあり、4コーナー5番手以内に位置する馬の好走が多く、先行できるかもポイントとなる。さらに開幕週ということもあり、逃げ・先行馬が残りやすく有利な傾向にあります。

 血統の傾向は、大系統ノーザンダンサー系(=ニジンスキー系、リファール系、サドラーズウェルズ系、ノーザンテースト系など)が強く、スタミナ持続型の特徴が良くでているトニービン系も好走が多い。
サンデーサイレンス系は、ダンスインザダーク、ステイゴールド、ネオユニヴァース、ハーツクライなどスタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多いと考えます。特に有馬記念好走血統ならば適性が向くと考えます。

 またバランスオブゲーム、ダイワメジャー、カンパニー、サイドワインダー、リアルインパクト、ステルヴィオ、ダノンキングリーなどの好走から、新潟芝1600mや東京芝1800mを好走した馬に適性が向いていそうな傾向もあり(=特に関屋記念と毎日王冠)。
 近年は有馬記念好走馬の好走も多く(=07年2着・08年3着エアシェイディ、09年2着ドリームジャーニー、11年1着ヴィクトワールピサなど)、小回りコースの中山芝コース適性と距離短縮が嵌るものと考えます。

 それ以外にこの重賞は、リピーターの好走も多く、しかし「老馬の法則」が当てはまりにくい=適性重視のレースと思われます。
過去に好走した馬は近走が悪くても復活する可能性あり。

★予想★
中山記念のポイントは、
①中盤の弛まないレース。持続型の流れに強い馬が好走しやすい。
②小回り中山コース、開幕週ということもあり、内枠の逃げ・先行馬が強いレース。馬場が悪化すればなおその傾向は顕著になる(=不良馬場の場合は個々の不良馬場適性が問われるため例外で差しも決まる)。大逃げする馬も逃げ粘れる。
③スタミナ型サンデーサイレンス系の好走もあるが、欧州スタミナ型血統向き。大系統ノーザンダンサー系が強い。
④トニービン系を内包している馬にも注目。強敵相手に真価を発揮しやすい特性が活きる。
⑤非根幹距離実績が重要。
⑥中山芝コース好走実績も重視。非根幹距離重賞好走実績もあるなら、要注意となる。
⑦リピーターの好走が多く、何度も着順を下げずに好走する馬がいる、「老馬の法則」が当てはまらない適性重視のレース。
⑧前年の関屋記念と毎日王冠好走馬には注目。コースは異なるのだが、何故か適性は嵌る。

◎ヒシイグアス・・・ハーツクライ×Bernstein=サンデーサイレンス×ストームバード 〔3-h〕
 前走中山金杯1着(=中山芝2000m)。中山芝コースは(3-2-0-1)、芝1800m戦は(2-3-0-2)。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父Bernsteinはストームバード系で、マイルや1800m辺りで強気な競馬をさせると結果が出せる血統。ダートもこなせる。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベストで、器用さには欠けるが、広いコースでの持久戦は得意。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。

◯バビット・・・ナカヤマフェスタ×タイキシャトル=サンデーサイレンス×ヘイロー 〔3-l〕
 前走有馬記念13着(=中山芝2500m:1.8秒差)。中山芝コースは(1-0-0-1)、芝1800m戦は(2-1-0-0)。
 ナカヤマフェスタ産駒はサンデーサイレンス系で、ステイゴールドの後継種牡馬。ステイゴールド系らしく京都芝2000mが得意で、中山芝2000m&2200mや阪神芝2000m&2200mでも勝ち鞍を増やしつつ、父同様に東京でも勝負となる産駒が出てくるはず。勝ち上がりの大半は3歳以降と使われながら良くなり、またナカヤマフェスタ自身が凱旋門賞2着と好走していることからステイヤータイプのスタミナ型血統と考える。1番人気の勝ち鞍は少なく、好走が多いのは4〜5番人気とステイゴールド産駒の持ち味も有している。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父タイキシャトルはヘイロー系で、芝ダート兼用の快速スピード型で、得意コースに1200mが並ぶ、速さと粘りの血統。高速決着も望むところ。仕上がりの早さを活かして、2歳の新馬からスピード全開。内枠からポンと出て最短コースを抜ける器用さを持ち、内枠の成績が良い。逃げ・先行馬が有利なローカル開催の前半に勝ち星を量産する。スプリンター中心ながら、2歳から3歳前半の時期や一流馬はマイルや1800mでも走るから安易に距離で嫌わないこと。また好調期は連続して好走し、勢いがなくなるとスランプを迎える波の大きさもある。“フレッシュ”が好走条件で、穴を狙うなら短期休養明けと距離短縮がオススメ。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号lは、クラシックで特注の記号で、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて、成長力も豊富。

▲トーセンスーリヤ・・・ローエングリン×デュランダル=サドラーズウェルズ×サンデーサイレンス 〔1-s〕
 前走札幌記念6着(=札幌芝2000m:0.9秒差)。中山芝コースは(2-1-1-4)、芝1800m戦は(3-6-3-5)。
 ローエングリン産駒はサドラーズウェルズ系で、ゆるみない流れで潜在能力が引き出され、ひとつ勝つのに時間を要した馬でも、格上げですぐ通用する怖さのある底力のある血統。叩き良化型でもあり、2・3戦目で変わり身での穴も多い。母父デュランダルはサンデーサイレンス系で、走ることに前向きな性格で、2歳戦から走り、芝・ダートを問わず走れるパワーも秘めている。古馬の成長力は、父母父ノーザンテーストということもあり期待でき、成長すると一気に上昇するマイル中距離血統。中でも3歳夏秋に身が入る例が目立つ。短距離の勝利数も多いが、スプリントに優れたタイプではなく、芝1400~2000mで鋭い差し脚を使うタイプが出世する。長い直線の得意なタイプと、短い直線でキレを活かすタイプがいる。外枠変わりとブリンカー着用に注意。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋~4歳前半は充実期で、古馬になると緩やかに成長する。分枝記号sは、立ち回りが上手く、スローの上がり勝負で強い。上級クラスでは展開利が必要。

△パンサラッサ・・・ロードカナロア×Montjeu=キングマンボ×サドラーズウェルズ 〔9-f〕
 前走関門橋S2着(=小倉芝2000m:0.1秒差)。中山芝コースは(0-0-0-2)、芝1800m戦は(0-1-0-0)。
 ロードカナロア産駒はキングマンボ系で、スピードと仕上がりの早さを有している。意外と短距離では勝ち馬は出ず、芝1600mで好調。ストームキャット系も内包しているため、高速タイムやハイペースも苦にしない。ダイワメジャー産駒のように、スピード持続型とスロー瞬発型の見分けが馬券のカギを握りそうで、得意とするペース、得意とする上がりを個々の馬で見つけたい。ダートも走り、脚抜きのいい馬場はプラス。母父Montjeuはサドラーズウェルズ系で、中長距離の本格化血統。底力を要する厳しい展開やタフな馬場でこそ凄みを発揮する。ただ条件級は詰めが甘く、惜敗を繰り返す。そういった馬はダートに活路を求めると案外走るので、芝からダート替わりの大駆けには注意。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。


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