08期 予想歴23年
◎グレナディアガーズ
3着/1人気
○ルークズネスト10着/5人
▲シュネルマイスター1着/2人
△ホウオウアマゾン9着/4人
★傾向分析★
2016年 タイム 1’32”8 (良) 1FAve=11.60 3FAve=34.80
テン34.3-中盤23.4(3F換算35.10)-上がり35.1 『前傾・一貫』
1着メジャーエンブレム・・・ダイワメジャー×オペラハウス=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔B3〕 1-1
2着ロードクエスト・・・マツリダゴッホ×チーフベアハート=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔13-c〕 16-16
3着レインボーライン・・・ステイゴールド×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔19〕 9-9
2017年 タイム 1’32”3 (良) 1FAve=11.54 3FAve=34.61
テン34.5-中盤23.4(3F換算35.10)-上がり34.4 『一貫・中弛み』
1着アエロリット・・・クロフネ×ネオユニヴァース=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔6-a〕2-2
2着リエノテソーロ・・・Speightstown×Langfuhr=ミスプロ×ダンチヒ 〔9-e〕 9-9
3着ボンセルヴィーソ・・・ダイワメジャー×サクラローレル=サンデーサイレンス×レッドゴッド 〔4-r〕 1-1
2018年 タイム 1’32”8 (良) 1FAve=11.60 3FAve=34.80
テン34.4-中盤23.6(3F換算35.40)-上がり34.8 『一貫・中弛み』
1着ケイアイノーテック・・・ディープインパクト×Smarty Jones=ディープインパクト×ミスプロ 〔9-e〕 17-15
2着ギベオン・・・ディープインパクト×Ghostzapper=ディープインパクト×ヴァイスリージェント 〔22-d〕 5-4
3着レッドヴェイロン・・・キングカメハメハ×ダンシングブレーヴ=キングマンボ×リファール 〔9-f〕 11-12
2019年 タイム 1’32”4 (良) 1FAve=11.55 3FAve=34.65
テン33.9-中盤23.9(3F換算35.85)-上がり34.6 『前傾・中弛み』
1着アドマイヤマーズ・・・ダイワメジャー×Medicean=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔4-l〕 6-7
2着ケイデンスコール・・・ロードカナロア×ハーツクライ=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔1-t〕 12-14
3着カテドラル・・・ハーツクライ×ロックオブジブラルタル=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔4-i〕 12-11
2020年 タイム 1’32”5 (良) 1FAve=11.56 3FAve=34.69
テン34.1-中盤23.9(3F換算35.85)-上がり34.5 『一貫・中弛み』
1着ラウダシオン・・・リアルインパクト×Songandaprayer=ディープインパクト×ミスプロ 〔8-d〕 2-2
2着レシステンシア・・・ダイワメジャー×Lizard Island=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔9-g〕 1-1
3着ギルデッドミラー・・・オルフェーヴル×Tiznow=サンデーサイレンス×マッチェム 〔8-h〕 6-5
流れはテンがきつく『前傾』や『一貫』といった厳しい流れになりやすい。また中盤弛む年もあり、『中弛み』の複合ラップになることもあるが、基本的には、直線の長い東京芝コースにて目標になりやすい上、流れが厳しいことが要因のためか、逃げ馬が好走するのは難しい状態で、そのため鋭い末脚を使うタイプの先行・差しが好走馬のほとんどを占めている。
血統の傾向は、東京芝GⅠ血統を重視すべし。サンデーサイレンス系も好走が多く、マイルGⅠ実績があるディープインパクト、ダイワメジャーは特注。
また仕上がりの早くテンのきつい流れで好走の多いミスプロ系、持続した流れのレースで強いダンチヒ系、ヴァイスリージェント系、タイキシャトルといった芝・ダート兼用の血統も好走が多い。同距離・同コース使用の安田記念やヴィクトリアM好走血統も相性は良いと思いますが、古馬なら中距離型血統の好走が多くなるのに対し、NHKマイルCではスプリント寄りの血統が好走多いように思います。
特にその中でもNHKマイルC勝ち馬を多数輩出しているヴァイスリージェント系やキングマンボ系は要注意。
牝系の傾向は、No.〔2〕や〔5〕の牝系が勝ち馬が多い傾向。
No.〔2〕・・・96年タイキフォーチュン、01年クロフネ、03年ウインクリューガー、05年ロジック、09年ジョーカプチーノ、15年クラリティスカイ
2歳戦から走れる仕上がりの早さを有し、クラシックの時期にも成長力あり。直線の長いコース向き。
N0.〔5〕・・・98年エルコンドルパサー、99年シンボリインディ、02年テレグノシス、07年ピンクカメオ
早い時期から走り、クラシックでは人気薄の時に好走が多い。基本不器用なので厳しいペースや広いコースでの好走が多い。
No.〔1〕の牝系も好走馬は多いが2・3着の傾向。
ステップの傾向は、
・毎日杯→NHKマイルCのステップは相性が良く好走馬が多いです。特に毎日杯1着からの出走は6戦(5-0-0-1)(=96年タイキフォーチュン、01年クロフネ、04年キングカメハメハ、08年ディープスカイ、10年ダノンシャンティ)。最も好走しやすいステップ。
・また注目のステップは、桜花賞→NHKマイルC。人気薄も多いのに好走率高し。勝ち馬もラインクラフト、ピンクカメオ、メジャーエンブレム、アエロリットと近年好走が多い。00年以前は牝馬の出走も目立ち、好走馬も多かった(=97年1着シーキングザパール、98年3着スギノキューティー、99年3着レッドチリペッパー、01年3着サマーキャンドルなど)ことからも、有利なステップと考えます。
・皐月賞組は人気だが好走馬は以外に少ない。特に皐月賞好走→NHKマイルC人気で出走のパターンは、人気を裏切ることも多く頭向きではないようです。ヒモで考えるべきかも。3着外からの巻き返しでの2着・3着が多い感じ。
・NZT組は、近年好走馬が好走多し。1着馬よりも2・3着馬の好走が多い傾向。
・意外なステップとしては、スプリングS好走→NHKマイルC(=02年1着テレグノシス・2着アグネスソニック、09年2着レッドスパーダ、13年1着マイネルホウオウ、16年2着ロードクエストが好走)。
毎日杯・桜花賞・スプリングSに共通していることは、ある程度間隔が開いていて、しかも別路線という新鮮さ。鮮度の高いステップなので、好走馬が多いと考えます。
逆に皐月賞・NZTは間隔が短く、疲れが溜まりやすいストレスの多い臨戦過程なので、ストレスの耐久性能を血統から推測すべきです。
★予想★
NHKマイルCのポイントは、
①流れは厳しい流れになりやすく、『前傾』や『一貫』を想定すべし。
②東京芝GⅠ血統重視。特にサンデーサイレンス系では、マイルGⅠ実績があるディープインパクト、ダイワメジャーは特注。ヴァイスリージェント系も特注。
③牝系の傾向は、No.〔2〕〔5〕は特注。No.〔1〕〔3〕〔4〕も好走馬は多い。
④ステップの有利・不利はよく考えること。
・前走の勢いで好走出来るのは毎日杯組。毎日杯1着→NHKマイルCか、上がり1位での好走なら好走可能。
・NZTは好走馬は、ストレスの影響を受けやすく危険な人気馬と疑うべし。前々走も好走だと高確率で危険だが、芝1600mの戦績が良いなら評価すべし。
・皐月賞組は2・3着候補。皐月賞出走までのストレスや疲れの影響が出やすく、もう一踏ん張りが利きにくい。
・スプリングSから間隔をあけて出走する馬も狙い目。スプリングS好走歴も注目。
・ファルコンS好走馬にも注目。
・アーリントンC好走馬で、直行ローテーションは消耗度が少なく期待できる。
⑤重賞好走歴には注目。裏路線となるようなステップを歩んでいる場合は期待値が上がる。
⑥やや短距離向きの馬でも侮るべからず。
◎グレナディアガーズ・・・Frankel×Harlington=サドラーズウェルズ×ミスプロ 〔10-a〕
前走ファルコンS2着(=中京芝1400m:0.0秒差)。東京芝コースは初で、芝1600m戦は(1-0-0-1)。
Frankel産駒はサドラーズウェルズ系で、ガリレオ×ディンヒルの現在進行形の欧州黄金配合。父ガリレオは、条件戦よりも重賞で狙ってこその血統。欧州では盤石の強さを誇るが、日本では歯がゆい産駒が多い。ピリッとした脚を欠き、勝ち味に遅いが、厳しい流れでは真価を発揮する。牡馬はいかにもガリレオ系といったジリっぽく締まったペースの中距離向きで、時計のかかる馬場や北の洋芝が合う。牝馬はガリレオよりダンチヒの影響が強いのか、仕上がり早く2歳から走り、ワンターンのコースで勝負できる切れる脚を持つ。昇級戦を苦にしないのは牡馬・牝馬とも共通。懸念は古馬になっての成長力。牝馬は早熟っぽさと天才少女の危うさが窺える。母父Harlingtonはミスプロ系で、詳細は不明。母父Unbridledは、芝ダート兼用の中距離血統。ミスプロ系の中では我慢強さがあり、揉まれる展開になってもレースを投げるようなことはしない。芝に限れば直線まで溜めていると爆発的な末脚を使う。その分展開に左右され不発に終わることもあるが、馬券は強気の馬単の頭で勝負したい。ダートは先行しても差しても安定性はある。古馬になっても力の衰えは少ない。
No.〔10〕の牝系は、スピードの持続性能に優れた牝系。短距離だとペースの弛まない淡々としたペースに向く。または長距離と距離適性は幅広いが極端。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。
◯ルークズネスト・・・モーリス×ディープインパクト=ロベルト×ディープインパクト 〔1-m〕
前走ファルコンS1着(=中京芝1400m)。東京芝コースは初で、芝1600m戦は(1-2-0-0)。
モーリス産駒はロベルト系で、現状では2着や3着が多く、良血の評判馬も新馬戦で2着や3着に敗れるケースが見受けられる。もともと仕上がりの早い父系ではなく、忙しい距離に向く血統ではない。2着が多いのは、切れ味がないのではなく、一瞬の加速が得意ではないため。緩急のある流れより、ワンペースや締まった流れのほうが能力を発揮できる。その意味で1600mは向く。距離延長で良化し、力のいる洋芝が合う。母父ディープインパクトはディープインパクト系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。
No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋~4歳前半は充実期で、古馬になると緩やかに成長する。分枝記号mは、勝ち上がり率は高いが、能力の壁にぶつかると乗り越えることが少ないタイプ。よく言えば自分の持てる力を全て吐き出すが、相手がそれ以上だとあっさり負けてしまうタイプ。ただし弱い相手には滅法強いタイプ。 ただし自身が強ければとことん強い可能性は十分(=テイエムオペラオーやカワカミプリンセスなどが分子記号mで、連続好走中の上昇期は逆らうのは痛い目をみることが多い)。
▲シュネルマイスター・・・Kingman×Soldier Hollow=ダンチヒ×サドラーズウェルズ 〔不明〕
前走弥生賞ディープインパクト記念2着(=中山芝2000m:0.2秒差)。東京芝コースは初で、芝1600m戦は(1-0-0-0)。
Kingman産駒はダンチヒ系で、スピード血統ながら中距離の重賞勝ち馬を輩出。2歳からエンジン全開の短距離、マイラー血統。母父Soldier Hollowはサドラーズウェルズ系で、距離適性は中距離〜長距離、芝向きの晩成型のタイプ。2歳〜3歳前半よりも、古馬になってからのほうが良いタイプ。ドロドロの不良馬場は上手い。
牝系については不明。
△ホウオウアマゾン・・・キングカメハメハ×アグネスタキオン=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔不明〕
前走アーリントンC1着(=阪神芝1600m)。東京芝コースは初で、芝1600m戦は(3-2-0-1)。
キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父アグネスタキオンは、スピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。基本的に人気馬や好調馬を素直に評価すべき順張り血統。高速馬場や瞬発力が得意で、スタミナ豊富とは言えないが芝2200mや2500mの重賞成績も悪くなく、華やかで完成の高いクラシック型。
牝系については不明。
tipmonaとは?