ラジオnikkei賞2021予想
ノーザンファーム生産馬の弱点が満載のレースで…

夏影
14期 予想歴38年

◎ロードトゥフェイム
  16着/14人気

○ボーデン6着/1人
▲ノースブリッジ3着/7人
△デルマセイシ15着/15人
×リッケンバッカー


いよいよ、夏競馬が本番となる。
今週は福島、小倉、函館と全てが小回りコース。
中央場所開催の感覚で予想を立てると、痛い目に会う事になるだろう。
しっかり、感覚を切り替えておきたい。

今週はラジオNIKKEI賞が福島で開催される。
小回りの非根幹距離レースという事で、非主流色が問われる。
ここ3年の傾向ははっきりしていて、最大大手のノーザンファーム生産馬は、フィエールマンの2着が最高と苦戦。
そのフィエールマン自身もズレたノーザンファーム生産馬で、重賞勝鞍3勝全てが3000㍍以上のG1というヘビーステイヤーだ。

2020年

1着バビット 大北牧場生産
父ナカヤマフェスタ(凱旋門賞2着馬)

2着 パンサラッサ 木村秀則生産
母ミスペンバリー(モンジュ✕ミルリーフ系の凱旋門賞向け血統)

3着 ディープキング 社台ファーム生産
母ダリシア(ドイツ産馬)

2019年

1着 ブレイキングドーン 高昭牧場生産
母アグネスサクラ(ホワイトマズル✕エルコンドルパサー産駒 凱旋門賞2着馬同士の配合)

2着 マイネルサーパス ビッグレッドファーム生産
父アイルハヴアナザー

3着 ゴータイミング 社台ファーム生産
母サラフィナ(サドラーズウェルズ系✕ミルリーフ系の凱旋門賞向け血統)

2018年

1着 メイショウテッコン 下屋敷牧場生産
父マンハッタンカフェ

2着 フィエールマン ノーザンファーム生産

3着キボウノダイチ カナイシスタッド生産
父バゴ(凱旋門賞馬)

過去3年の好走馬を調べると、「凱旋門賞」に縁のある馬の活躍も目立つ。
レース後半の持続力が問われるという事なのだろう。
脚質的には先行馬有利。
差し馬なら、外目の枠に入った馬が良いだろう。
外からのスムーズなコーナーリングで持続力を生かしたい。

そこで、気になる馬は…

◎ロードトゥフェイム

岡田スタッドで真っ先に思い浮かぶのは、タイトルホルダーだろう。
母はモティヴェーター✕ミルリーフ系と、凱旋門賞をかなり意識した血統だ。
スタミナ寄りの配合ゆえ、皐月賞で健闘してダービーで凡走した。
馬主であり、牧場代表でもある岡田牧雄氏は苗字で察する事が出来るように、ラフィアンの岡田繁幸氏の弟である。
競馬で目指すところは兄と同じところなのだろう。
生産馬を見れば、その事は理解出来る。
ロードトゥフェイムは、牧場の代表生産馬であるマツリダゴッホの産駒。
マツリダゴッホは、有馬記念を制した前向きさのあるアメリカンステイヤータイプだ。
母はこのレースに実績のあるホワイトマズルの血を保有している。
岡田スタッドは今回2頭出しで、どちらもマツリダゴッホ産駒。
もう一頭のワザモノも、岡田スタッド系列のノルマンディーの所有馬。
岡田氏の、このレースに対する意気込みが感じられる。
ロードトゥフェイムの好走全てが中山内回りと、明らかな小回り巧者。
前走は12kgの馬体減が大きく響き8着に沈んだが、今回は3か月の休養明け。
しっかり体力充填がなされているはずだ。
馬体が回復すれば、巻き返し可能と見る。

○ボーデン

前々走を好時計、最速上がりで勝ち上がったように、開幕のクッション馬場は合う。
父ダンチヒ系で比較的前向きさもあり、血統面や性格面からも小回りは向くと見る。
無理にG1を使わず、回復に努めた事を評価。
ストレス、疲労の無い状態で挑めるのは良い。

▲ノースブリッジ

かなりの個性派で、おそらく今後は成績如何に関わらずファンが増えていくだろう。

性格的なキツさがあり、且つパワー、体力があるので外連味のない強烈な逃げ戦法が合っていそうな馬。
ツインターボにかなり近いイメージで良いだろう。

今回は「2000→2400→1800㍍」バウンド距離短縮と、精神的キツさをコントロールするには申し分ないステップ。
小回りの中距離と道悪はおそらく "鬼" だろう。

△デルマセイシ

父エイシンフラッシュはダービー、天皇賞(秋)の勝馬だが、血統の本質は重厚なドイツ色。
産駒は血統通りで、非主流的なレースに向く。
スピード不足を補う点でも、サンデー系の血を保有している事も評価出来るし、社台ファーム生産というのも物理的バランスがとれて良いだろう。
これまでマイル中心に使われていた事も、スピード慣れという効果があり評価出来る。
今回は「2200→1600→1800㍍」バウンド距離延長と、この馬のスピード的欠点を補うサポートが施されている事もプラス要因。

✕リッケンバッカー

非常に高い素質を持った馬で注目しているが、マイルCの時に話した通り蓄積疲労が深刻な状態。
物理的にはマイルCで最速上がりを叩き出しているように、主流色が強いタイプ。
非常に高い集中力を持った馬で、「格上げ」でこその馬。
格下げの距離延長のようなステップになると、逆に集中力の維持が難しい。
外枠に入るようなら、間違いなく馬群に沈む事になる。
大事に至る前に、さっさと休養させて回復に努めて欲しいものだ。
せっかくの高い素質が台無しにならないかと心配になる。
疲労さえ無ければ、マイルCは勝ち負けになっていただろう。

帝王賞の予想はこちら

https://timeline.line.me/post/_dcIpBLirTRuJ7XsEygcR8wS4SuW143YxuUqwZR0/1162503159803085009


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