シンザン記念2023予想
シンザン記念 欧州型血統を中心に。

軍神マルス
08期 予想歴25年

◎クファシル
  7着/1人気

○ライトクオンタム1着/2人
▲トーホウガレオン3着/4人
△サンライズピース5着/6人


★傾向分析★
2021年 タイム 1’33”3 (良) 1FAve=11.66 3FAve=34.99
テン34.7-中盤23.4(3F換算35.10)-上がり35.2 『一貫』
1着ピクシーナイト・・・モーリス×キングヘイロー=ロベルト×リファール 〔3-d〕 1-1
2着ルークズネスト・・・モーリス×ディープインパクト=ロベルト×ディープインパクト 〔1-m〕 9-7
3着バスラットレオン・・・キズナ×New Approach=ディープインパクト×サドラーズウェルズ 〔6-f〕 2-2

2022年 タイム 1’34”1 (良) 1FAve=11.76 3FAve=35.29
テン35.2-中盤23.8(3F換算35.70)-上がり35.1 『一貫・中弛み』
1着マテンロウオリオン・・・ダイワメジャー×キングカメハメハ=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔1-l〕 4-3
2着ソリタリオ・・・モーリス×キングカメハメハ=ロベルト×キングマンボ 〔20-a〕 6-6
3着レッドベルアーム・・・ハーツクライ×Unbridled's Song=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔3-o〕 9-9

 21年、22年は中京芝1600mで行われたシンザン記念。今年も同じく中京芝1600mで行われるため、過去2年の傾向を参考にしたいと思います。
 流れは、2年とも『一貫』が共通していて比較的厳しいペースが基本の流れにとなりやすく、その上で『中弛み』が複合することもあると思われる。
 好走馬の位置取りは、4コーナー5番手以内に位置した馬が好走が多く、差しも8番手前後の位置取りにて、あまり後ろすぎない先行・差しの位置取りが好走ポイントか。

 血統の傾向は、キズナ、ハーツクライ、モーリスなどの血統が好走していることや、母父サドラーズウェルズ系、キングマンボ系などからも欧州型血統向きがポイントになると思われる。
芝1600mの根幹距離ということで、主流血統のディープインパクト系やキングマンボ系が好走しやすいと思われる。

 牝系の傾向は、No.〔1〕〔3〕が好走馬が多い。これらの牝系は、クラシックでの好走も多く仕上がりが早いのが特徴。
 欧州型の要素を有した仕上がり早の血統が好走のポイントになりそうです。

★予想★
◎クファシル・・・モーリス×ディープインパクト=ロベルト×ディープインパクト 〔8-f〕
 前走新馬戦1着(=阪神芝1600m)。中京芝コースは初で、芝1600m戦は(1-0-0-0)。
 モーリス産駒はロベルト系で、現状では2着や3着が多く、良血の評判馬も新馬戦で2着や3着に敗れるケースが見受けられる。もともと仕上がりの早い父系ではなく、忙しい距離に向く血統ではない。2着が多いのは、切れ味がないのではなく、一瞬の加速が得意ではないため。緩急のある流れより、ワンペースや締まった流れのほうが能力を発揮できる。その意味で1600mは向く。距離延長で良化し、力のいる洋芝が合う。母父ディープインパクトはディープインパクト系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

◯ライトクオンタム・・・ディープインパクト×Quality Road=ディープインパクト×ミスプロ 〔不明〕
 前走新馬戦1着(=東京芝1600m)。中京芝コースは初で、芝1600m戦は(1-0-0-0)。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Quality Roadはミスプロ系で、自身の現役時はトラックレコードを3回も叩き出した快速馬。ダート、芝兼用のマイル中距離血統。
 牝系については不明。

▲トーホウガレオン・・・リアルスティール×Songandprayer=ディープインパクト×ミスプロ 〔10-c〕
 前走未勝利戦1着(=阪神芝1600m)。中京芝コースは(0-2-0-0)、芝1600m戦は初。
 リアルスティール産駒はディープインパクト系で、上がり33秒台や34秒台の鋭い末脚を繰り出す馬が活躍しているが、軽快なスピードというほど素軽さを見せる馬はまだ多くなく、中距離を主戦場にしそうな気配。良馬場でタイムの速めな中距離が合う。福島の道悪で負け→新潟で一変の穴があり、中山→東京でも同じような大駆けをマークしたい。母父Songandaprayerはミスプロ系で、日本と相性の良いアンブライドルド系の中で、芝の短距離傾向が強い。芝は平坦ならマイル、中距離もこなす。2歳から走り、3、4歳時が最も充実する。距離短縮に大駆けの匂いがするも、穴は少ない。大半が逃げ、先行脚質で、先手を取れないと脆い。
 No.〔10〕の牝系は、スピードの持続性能に優れた牝系。短距離だとペースの弛まない淡々としたペースに向く。または長距離と距離適性は幅広いが極端。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。

△サンライズピース・・・ブラックタイド×グラスワンダー=サンデーサイレンス×ロベルト 〔1-p〕
 前走万両賞5着(=阪神芝1400m:0.2秒差)。中京芝コースは初で、芝1600m戦も初。
 ブラックタイド産駒はサンデーサイレンス系で、ディープインパクトの全兄でもあり同配合。現役時代もディープインパクトと比較して馬格で上回り、その傾向は産駒にも現れているようで本馬も馬体重は480kg前後。ディープインパクト産駒のイメージだと芝でキレる脚を使う中距離型のタイプなのだが、本産駒の傾向としては逃げ・先行の粘り込みだが、それほど器用とは思えない様子で、ゆったり流れる展開を前々で押し切るか、ハイペースを大外から差し切る競馬が合う。適距離は芝1600m~2200mで直線の長いコース向きだが、もっさりした馬はダートが主戦場になる可能性も高い。母父グラスワンダーはロベルト系だが、グラスワンダーの母父ダンチヒの特性も活かしやすい「ダンチヒ型」と父系そのままの「ロベルト型」とがいる。得意距離や得意コースがピンポイントで存在し、守備範囲がはっきりしている。スピードの豊かなタイプが「ダンチヒ型」で、ハイペースの二枚腰が持ち味で、時計勝負を苦にせず内枠や小回りの成績が良い。「ロベルト型」は、叩き良化型で根幹距離の厳しい流れが向き、不器用だが底力を問われたりスタミナのいる展開でこそのタイプ。能力が開花する中長距離に向き、成長力に富み、若い時期はジリ脚で詰めの甘かった馬が、切れ味を身に付けて上昇する。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋~4歳前半は充実期で、古馬になると緩やかに成長する。分枝記号pは、時計のかかる馬場に強く、急坂も苦にせず安定性はある。ただしここ一番の大舞台に弱いところがあり、伏兵の立場だと好走しやすく狙いたい。断然人気では過信禁物。またスローの上がり勝負には強いが、時計の速い決着は苦手な傾向。


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