フィリーズレビュー2023予想
激ペース必至で体力補完必須

夏影
14期 予想歴40年

◎トウシンカーリン
  9着/17人気

○ジョリダム15着/14人
▲ジューンオレンジ3着/11人
△ムーンプローブ2着/7人
×シングザットソング
×ルーフ


 下記は近5年の、「テン3F(2ハロン目ラップ)→上がり」、「勝馬」、「勝馬の位置取り」、「勝馬の前走」である。

2022年 33.5(10.5)→35.0 サブライムアンセム 11→11
    未勝利 芝1600㍍
2021年 33.7(10.5)→35.5 シゲルピンクルビー 6 →7
    阪神JF芝1600㍍
2020年 33.4(10.4)→36.0 エーポス      10→10
    エルフィ芝1600㍍
2019年 34.9(10.8)→35.2 ノーワン      10→10
    未勝利 芝1600㍍
             プールヴィル    7→6
    紅梅S 芝1400㍍
2018年 33.7(10.3)→36.1 リバティハイツ   6→7
    1勝  芝1400㍍

 勝馬の大半は、マイルからの距離短縮、プールヴィルやリバティハイツに至っても、マイル経験はあった。

 下記は近5年で、人気ゴケした馬をピックアップ。「人気ゴケした馬」、「人気と着順」、「位置取り」、「前走」を記してみた。

2021年 オパールムーン   1番人気9着 18→18
    阪神JF芝1600㍍
2020年 カリオストロ    1番人気4着 1→1
    万両賞 芝1400㍍
2019年 アウィルアウェイ  1番人気7着 2→2
    京王2歳芝1400㍍
2018年 モルトアレグロ   1番人気10着 2→2
    紅梅S 芝1400㍍

 人気ゴケするパターンは、体力補完のないステップを踏んだ馬がほとんど。
 例外は2021年のオパールムーンだが、この馬の場合、ファンタジーSで最後方、このレースでも最後方の位置取りで競馬を進めている。つまりが、追走スピードが足りていない事が敗因だという事が考えられる。

 レースはほぼ毎年前傾ラップになり、2ハロン目が10.5前後と先行馬には苦しい流れになり、逃げ先行勢は苦戦気味。
 差し馬に関しては、しっかり流れに乗る必要はあり、ペース激化に対応出来るだけの前向きさは欲しい。
欲を言えば、馬群の中で流れに乗る適性…つまりが集中力高い馬が理想だろう。

予想が二転三点して申し訳ありませんでしたが、そろそろ最終結論にいたします。

◎トウシンカーリン

(血統)
父マクフィ、母父エンパイアメーカー

(オプション)
多頭数内枠、「1勝→G2」格上げ、「ダート→芝」、生涯初の重賞挑戦。

(解説)
 ダート1400㍍しか経験のない馬だが、敢えてこの馬の芝適性と集中力に掛けてみたい。
 この2戦を見てみると、スタート直後の芝部分と、ダートコースに入ってからの行きっ振りがまるで違う。特に2戦目は芝部分でハナに立ったにも関わらず、ダートコースに入ってからは、中段にまでズルっと下がっている。
 勝ったデビュー戦は、しっかり馬群中段の内目で流れに乗っていたが、凡走した2戦目は、馬群の外に持ち出す競馬で、無気力なアクションを見せてしまっている。
 こういったアクションからも、マクフィ産駒らしい集中力主導タイプの芝スプリンターではないか?と考える。
 今回はレース環境が嵌まった感が強く、思い切って本命に推してみたい。


○ジョリダム

(血統)
父カレンブラックヒル、母父ダイナマイトダディ

(オプション)
「ダート→芝」、「1600→1400㍍」距離短縮、「先行→差し」位置取りショック。

(解説)
 マル地馬も、芝適性は実証済。むしろ、馬体の小さな牝馬だけに、公営の重たい砂は酷だったはず。
 勝鞍は芝1500㍍だか、血統背景は明らかにスプリント向き。
 今回は体力補完要素が非常に多く、大きな穴を開けるならこの馬だろうと考える

▲ジューンオレンジ

(血統)
父ジャスタウェイ、母父シンボリクリスエス

(オプション)
 多頭数、「1勝→G2」格上げ、生涯初の重賞挑戦。

(解説)
 使われつつ集中するタイプで、集中状態真っ只中のタイミング。
 前走は「頭数落ち+外枠」と集中力を生かし難い環境。0.7秒差の5着なら、かなり基礎能力が高いと見る。
 今回は、メンバー強化+フルゲートと集中力を生かせる環境。前走の凡走で、疲労ストレスも抜けた。
 体力補完の助けが無い分、今回はきっちり馬混みの中で集中させる競馬に徹し、終いを生かす競馬をしてほしい。

△ムーンプローブ

(血統)
父モーリス、母父フジキセキ

(オプション)
「1600→1400㍍」距離短縮、「先行→差し」位置取りショック。

(解説)
 体力面よりも気持ちの強さを強調した血統背景を評価。
 体力充填後にテンションマックスの競馬をするよりは、今回は厳しい状況を堪える要素が問われる。前々走のように馬体が多少減っても走れた事を評価したい。

△リバーラ

(血統)
父キンサシャノキセキ、母父ストーミーアトランティック

(オプション)
「1600→1400㍍」距離短縮、「G1→G2」格下げ△、「先行→差し」位置取りショック、休み明け△。

(解説)
 ステップ的に見て、一番無難そうなのがこの馬。体力補完ステップで、且つ内過ぎず外過ぎずの枠順。
 ファンタジーSのような逃げだけは避けたいところなので、馬体は増えないで欲しいところ。体力充填直後はヤル気満々のレースを見せるタイプだろう。
 本来のスプリント戦ならそれがベストも、今回は消耗度の激しいレース故、精神コントロール出来る環境がほしい。

※オプション部の「△」印は、本来同馬にプラスとして働く要素だが、レース特質上今回はマイナス要因になり得る要素。

✕シングザットソング

 血統背景やこれまでの競馬内容からも、マイルですら短いイメージ。もっとゆったりと流れるレースで狙いたい。
 フローラSあたりを目指して欲しかった。

✕ルーフ

 完成度高いが体力補完なく、前向きさが仇になるのがこのレース。


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