日本ダービー2023予想
血統支配は変われど、傾向は変わらない

夏影
14期 予想歴40年

◎ベラジオオペラ
  4着/9人気

○ドゥラエレーデ
▲ノッキングポイント5着/15人
△ソールオリエンス2着/1人


 今年はディープインパクト産駒の参戦がない。血統支配構成が変わったが、おそらく問われる本質は当面変わらないと考える。

 理由は、先週のオークスの結果である。掲示板に馬番を載せた上位5頭は、全て桜花賞組。本来ステイヤー質が問われるレースでありながら、高速前残りのマイル戦をステップレースにした馬達に有利に働いたという事をいう事を表している。

 これまでスタミナが問われていたオークスでスピードが問われたとなると、もともとスピードが問われていたダービーは、尚更スピードが問われるという事である。
 実際、昨年の勝馬はディープインパクト産駒ではなかったものの、マイルG1朝日杯FSの勝馬ドウデュースがダービーを制しており、結局はマイル質のスピードが問われていた。

 力量の高い非主流色は、3〜5着あたりで善戦するが、決して勝ち切る事が出来ない、これは長年続いている傾向である。昨年3着のアスクビクターモア、一昨年のステラヴェローチェ、2020年のヴェルトライゼンデ、2018年エタリオウ、ブラストワンピース、2015年サトノクラウン…が良い例である。

「皐月賞で問われたのは『非主流質』」

 今年は重馬場で行われ、例年以上にバワーやスタミナ要素が問われた。特にその事実を痛感した事は、父サトノクラウン、母父マンハッタンカフェという非根幹距離向け配合のタスティエーラが2着と好走した事。3着馬ファントムシーフに関しては、完全なる非サンデーサイレンス血統である。
 重馬場により、非主流色が問われていた事は明らか。そんなレースで圧勝したのだから、ソールオリエンスは「キングオブ非主流」だという事が言えよう。
 末脚の破壊力は認めるが、追走力が問われて果たして…という疑問は残る。

「イクイノックスとソールオリエンスの違い」
 
 キタサンブラックのは、基本的に母の特徴を引き出してなんぼ?の種牡馬。
 イクイノックスは、母父キングヘイローのスピード面が強調されたタイプ。
 対し、ソールオリエンスは母系のフランス色が強調されたタイプだろう。パワーと終いの伸びがしっかりしているが、道中の追走力に難。実際皐月賞では、4角17番手とかなり後方に置かれている。
 ついでに、青葉賞勝馬スキルヴィングもキタサンブラック産駒だが、こちらも母父シンボリクリスエス✕母母父アドマイヤベガとヨーロッパ色が強いタイプ、スローで流れた青葉賞で4角11番手。15頭立ての競馬としてはかなり後方の位置取りだ。

 母系でスピード面が補完されないと、追走力に問題が出てくる。

「注目ポイント」

主流的スピード、もしくは追走力のある先行馬に注目。

「結論」

◎ベラジオオペラ

(血統)
父ロードカナロア
母父ハービンジャー

(オプション)
多頭数内枠、「差し→先行→差し」バウンド位置取りショック

(解説)
 前走はスプリングSの反動がしっかり見えていたタイミング。ハイペース&馬体減での「差し→先行」は明らかに「楽→苦」ステップで、10着凡走は当然の結果。
 当初思った以上に精神依存が高い馬のようで、多頭数の激戦は向いているようだ。
 かなり前向きさがあり、且つ馬体減りが続いているので距離延長微妙も、内枠生かして馬群に入れる競馬なら面白い。
 父もスピード色、優秀な母系もスピード色。サンデーサイレンス、キングカメハメハといった主流色の要となっている血を保有しており、しっかりとしたスピードの下地のある馬。
 物理適性高いと考え、この馬から馬券を攻略したい。

○ドゥラエレーデ

(血統)
父ドゥラメンテ
母父オルフェーヴル

(オプション)
海外遠征帰り、「ダート→芝」、「1900→2400㍍」距離延長

(ポイント)
 父はキングカメハメハとサンデーサイレンスの血を保有する、現在最も主流とされる種牡馬。
 母父はフランス色の強いオルフェーヴル、母母はスピード色の強いアルゼンチン血統馬。
 ちょっと血統的長所が上手く噛み合っていない印象で、良いキレを見せるタイプでなく、ちょっとパワーやスタミナ寄り。
 ただ、末の持続力はあるので直線の長いコース自体は悪くないし、追走力が高い先行脚質。
 イメージ的には2012年の勝馬ディープブリランテのような感じのタイプだと考える。
 物理的な部分より、異色ローテによるフレッシュさに魅力を感じる。

▲ノッキングポイント

(血統)
父モーリス
母父キングカメハメハ

(オプション)
生涯初のG1挑戦

(解説)
 母はオークス2着馬で、キングカメハメハとサンデーサイレンスの血といった主流の血を持つ。
 父の産駒は前向き過ぎるタイプが多く距離延長は微妙も、波に乗っているタイミングでは手が付けられないほどの勢いを見せるタイプでもある。
 マイル中心のローテで、スピード慣れしてところが魅力。

△ソールオリエンス

(血統)
父キタサンブラック
母父モチベーター

(オプション)
「2000→2400㍍」距離延長

(解説)
 皐月賞は強かったが、強かったがゆえにパワーやスタミナに寄ったタイプのように感じる。
 スピードが問われるレースでは、やはり追走力が問題となりそう。
 「追って届かず」の3着狙いで。

「馬券」

穴狙いで手広く。

単勝  1、17、15
ワイド 1、17、15、5ボックス


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