日本ダービー2010予想
豊が育てた馬 岩田の度胸 王道をゆかぬ者には負けてはいけない

サニーのすけ
08期 予想歴14年

◎ヴィクトワールピサ
  3着/1人気

○コスモファントム10着/11人
▲ゲシュタルト4着/12人
×ペルーサ
×ルーラーシップ


相手。

○コスモファントム
たぶんマイラーですが前に行けることと1回叩いて上々の競馬をできたことは大きいです。
ダノンシャンティがいなくなって三すくみ的なけん制がなくなるだろう流れは痛いですが、後ろから負かしに行くよりも前で残る展開が起こるのもダービー。
マイラーと決めつけていたアサクサキングスがダービーで2着して菊花賞を勝つまでになった。個人的にこの時点でマイラーと決めつけている馬なのでアサクサキングス的な感じで。

▲ゲシュタルト
こぶし賞あたりを考えるとこの馬もマイラーっぽいと決めつけていましたが、スプリングS、皐月賞、京都新聞杯と1戦ごとに力をつけている印象で、レースぶりもいい。
スプリングSは人気薄でしたがローズキングダムを凌いでいるし、皐月賞は積極的な競馬で直線1回先頭に立っていたが展開的には厳しかった。京都新聞杯はじわじわ伸びての勝利。
ローテは厳しいですが超高速極軽府中を使って臨む馬よりはよほどいい。


あとはエイシンフラッシュとヒルノダムールでしょうか。
エイシンフラッシュは叩き合いになれば強いと思うし皐月賞のようにしぶとい脚を生かせれば。ただ府中はバラけるよね。
ヒルノダムールは距離が伸びて良さそうな気はしませんがねぇ。若葉Sではペルーサに負けはしましたが前が引っ張ってくれるてペルーサには走りやすい競馬でしたからね。

とにかく馬券的には○か▲がどちらか一方でも来てくれればという感じで。


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何度も青葉賞とNHKマイルCとプリンシパルSをみる。
何度見ても勝ち馬は強い。
でもよく考えてみようじゃないか。

プリンシパルSは内有利のだいぶ前残り気味で高速。
青葉賞も内有利。トゥザグローリーもハートビートソングにしてもよく追いこんでいますが、基本的には前有利。高速。
NHKマイルCのサンライズプリンスの横山典の騎乗ぶりは明らかにその馬場を意識してのもので、結果的には早仕掛けとして批判されているようなことになってはいる。それに乗じたダノンシャンティの切れ味が生き、高速決着。ただ、ダノンシャンティ自身も、大きく外を回っての追い込みではなかったし、基本的には内の先行有利だということには違いなかった。

どれも派手すぎるんですよね。
まぁNHKマイルCに関してはハイペースになったこともあって鮮やかな差しが決まったので派手に見えて仕方ないと思います。
ただ、青葉賞とプリンシパルSについては馬場の恩恵も大きいと思えて仕方ないんですよね。

ついでにほかのレースも考えてみると、2回東京初日のメトロポリタンSは内から早目に抜け出したナカヤマフェスタが勝利。2日目のフローラSでは逃げたアグネスワルツが2着に粘って、番手の競馬をしたサンテミリオンが勝利。差し馬であるはずのブルーミングアレーが先行して3着。

2回東京の6日目(NHKマイルCの日)まではAコース。それから先週まではBコース。そして今週からCコース。オークスの日には結構雨が降ったし、この中間も野球が中止になるぐらいに雨が降っている。金曜の正午現在で芝はやや重。
ついでにずっと日曜日と月曜日に芝刈りが行われてきていましたが、今週は水曜日だけ。超高速決着は考えにくく、府中で派手なパフォーマンスをしてきた馬たちが同じように能力全開とはなりにくくなっているはずだ。


青葉賞でペルーサは1枠2番。
プリンシパルSでルーラーシップは3枠5番。
内枠の恩恵もあったし、相手関係を考えるとあのぐらいのパフォーマンスでも頷けてしまう感じになってきてしまいました。

ピサ - ペルーサ 2頭軸で当たるじゃん

って思ってたけど、だんだん穴根性が出てきました。


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◎ヴィクトワールピサ
デビュー戦こそローズキングダムに屈したもののそれ以降負けなし。着差をつけて勝つ派手さがないため、その強さは惚れこむようなものではない。
しかしレースを重ねるごとに武豊がレースを教えた。
未勝利戦は力が違いすぎたので教える云々の話ではありませんでしたが、3戦目の京都2歳Sのレースぶりで惚れた。
5頭立て。1頭が逸走して実質4頭立てになったが引っかかるそぶりを見せずになだめてなだめて圧勝。武豊が前年クラシックを意識したリーチザクラウンと比べてしまうのです。リーチザクラウンについてはブログに書きましたので割愛させていただきますが、このレースぶりで大物と確信した。
あとは馬群で競馬をするという課題があった。それをラジオNIKKEI杯で内枠を引いて控える競馬。勝ったもののいわゆる武豊の溜め殺しを懸念する声もあった。が、それは馬への教育。馬に課題を与えた結果が差し競馬。当然それまでのように先行するレースでも勝っていたでしょうけど、レースの幅を広げた。圧勝ばかりでは馬もレースをナメてしまう。
弥生賞も内枠を引いてあえて最内を突く競馬。もはやあの弥生賞でどんなこともできる馬になっていた。

そこにきての武豊の負傷で鞍上は岩田へ。

武豊がこの馬に与え続けた教育は岩田へ受け継がれた。

時間がある方は5月20日発売のSports Graphic Numberという雑誌の武豊のインタビューをご覧になってください。(わたしは図書館で読みました)
そのインタビューはダービーの騎乗を断念する前のものなのですが、こんな文章がありました。

「皐月賞前に康誠から何度か相談を受けた。個人的にはテン乗りするときに『聞かなければよかった』と思うこともあるし『言わなければよかった』と思いたくないし、突き放すようにこう言ってやったんだ。
『だいたいわかるやろ。何でもできる馬になっているからあっさり勝ってこい』ってね。」

もう、しびれましたね。
『何でもできる馬になっている』なんてあなたがそうしたんですけどね。
そんな自分が育てた実力馬で臨めるダービーを断念する決断力。
その豊とG1未勝利の馬主の願い乗せた岩田の最内に潜り込ませる度胸。こういう馬がダービーを勝つべき。


ペルーサもいい。
ちなみにその武豊のインタビューの次のページは藤沢調教師のインタビュー。タイトル「私だって勝ちたいよ」です(笑)もう永久保存したい(笑)
ゼンノロブロイと同じようなローテ。ゼンノロブロイはダービーでネオユニヴァースに敗れたが、ペルーサはそのゼンノロブロイの仔で、皐月賞馬ヴィクトワールピサはネオユニヴァースの仔。リベンジの舞台は仔に受け継がれている。
そんな馬がダービーを勝つ。それもいい話です。こういう馬がダービーを勝つべき。

おやおやダービーを勝つべき馬が2頭もいるな。

同着、1週間早いよ。


データ的にもダービーは単勝での穴はほとんどない。馬券的には穴党の出番は2,3着の馬選びなのかな。
まだ6日もある。ゆっくり考えようか。


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日本ダービー2010回顧
情報戦というのは嫌なものだな

サニーのすけ
08期 予想歴14年

次走危険:ヒルノダムール


まずアリゼオというかウィリアムズから振り返らないと始まらないダービーになったと思います。
やることが中途半端なんですよね。競って弱い馬ですので行くならもっと行かないとダメです。これがおそらく彼がこの馬に乗るのが最初で最後。そして大きいレースなんだから思い切ったことやらないとダメでしょう。
目黒記念でミッキーペトラに騎乗して、簡単にイケドラゴンにハナを奪われ、前を捕まえに行くこともなくイケドラゴンの逃げ残りを生んでしまうとても情けない騎乗っぷりも見事でした。

個人的にはコスモファントムかゲシュタルトが2列目から出し抜けすることを期待していたので、その2頭が逃げなければどの馬が逃げの手を打っても構いませんでした。

向こう正面でグッとペースが落ちて凝縮した馬群になってしまってどの騎手も動くに動けなかった。上手とか下手とかを抜きにして池添か松岡のどちらかは思い切って出し抜けを謀ってくれるかと思いましたが、「府中ではタブーとされる3~4角まくり」と「日本最高峰のレースという独特の雰囲気」がそうはさせてくれなかったんでしょうね。(詰まっていて出られなかったということもありますが。)
ますます佐藤哲三という騎手の魅力に気づかされることになりました。恐らく彼がどちらかに騎乗していたら4コーナーで先頭にいたんだろうな・・・


馬場について。
予想でも書いたように、2回東京の内枠先行有利超高速馬場はやはり派手に(強く)みせるためのものだったんでしょうね。青葉賞のペルーサは出遅れたこともあったけど6着。プリンシパルSのルーラーシップは5着。
このダービーであのような馬場だったらもちろん浮上していたであろう2頭。皐月賞組が1~3着独占という結果をみても明らかなように、急にフラットな馬場になった感がある今の馬場では前走の圧勝は馬場による幻だったと言わざるを得ないでしょう。
だからこの結果でも2頭は悲観することはないと思います。
ダノンシャンティ、サンライズプリンス、エーシンホワイティなど故障馬が出ていることを踏まえてまずは脚のケアを。



1着 エイシンフラッシュ
勝ったからと言って、この馬が世代最強馬ということにはならない気はしますね。
『ダービーは運のいい馬が勝つ』
という格言は上手いこと言うなぁとつくづく感じる。

もちろんこの馬が弱いって言ってるわけではありませんよ。もともと2歳時から大きな評価をさせていただいていた馬です。この大一番で重い印を打てなくて恥ずかしい限り。
重い印を打てなかったいい訳としては、この馬の魅力を「接戦やトリッキーなコースでこそ」とみていたことです。
事実今回レースではスローに落ちて坂下ではまだ馬群が凝縮しているという大接戦になったので、この馬の最も得意とする競馬になってしまったんですけどね。
この展開になったことはこの馬の『運』ですね。

自分の予想の敗因としては「展開の読み違い」と「ダノンシャンティ取消によってピサとペルーサのマッチレースをドラマチックに想像してしまったこと」です。
ダノンシャンティが取消していなかったら前は末脚を警戒して先に行こうとしていたんじゃないでしょうか。まぁそれはやってみないとわかんないので言ってもしょうがないですね。

自分のこの馬に対する見立ては藤原英調教師のインタビュー記事にも同じようなものがあってとてもうれしかった。

『馬の脚質や乗り味などで、中山の皐月賞でいい結果が出ると思っていました』

中山コースはトリッキーで接戦になりやすいので個人的にも向いてくれるはずと思っていました。京成杯を使ったのも納得できます。京成杯の勝ち馬が大成しないというデータなんて関係ない。
皐月賞の段階では若葉Sを回避するという頓挫があったために重い印は打てなかったんですがね・・・。あぁ情けない。

藤原英調教師は
「夢は日本ダービーだったんですが、真の夢は武豊が出てるダービーで勝ちたいですね(笑)。来年、再来年といっしょにダービーに出て、いい競馬をしたいですね」
とも言っている。
彼が怪我をする原因になってしまったのは藤原英厩舎のザタイキ。土曜日の金鯱賞で安楽死になったタスカータソルテはダービーでは武豊だった。何とも因縁を感じてしまいますよね。
そういえばタスカータソルテも1枠1番だったか・・・

秋の予定はオーナーと相談だそうです。
距離はともかく菊花賞は展開がバラけるからなぁ・・・天皇賞の方がいいのかもという気はしますかねぇ。




2着ローズキングダム
情報操作に負けた感じがありますね。中間伝えられた「ざ石」によってあっさり無視してしまった。
「ざ石」というのは結構よく起こることらしいです。条件戦などでは「ざ石」によって休ませるとか、マスコミに発表するということはほとんどないらしいです。
スプリングS敗戦後にダービー直行を一旦表明した調教師。しかし皐月賞に出走して僅差の4着。今回の「ざ石」報道を打ち消す2着好走。後藤の思い切った早目抜け出し。
調教師が思っているほど精神的に弱い馬ではなかった。精神的に弱いのは橋口先生、あなたかもね。
そして情報に踊らされた僕らもね。


3着ヴィクトワールピサ
思った以上にバラけなかったこと。ダービーという重圧で動くに動けなかったこと。岩田が悪いということはない気はします。
もちろんそれをはねのけて勝たなければいけない馬でしたけど不満ではありますが。内にこだわりすぎたかな。豊が乗っていても勝っていたとは・・・


4着ゲシュタルト
きついローテーションでよく頑張った。あのスローでも外で折り合っていたし力はありますね。スロー過ぎて切れ味にかけるこの馬には厳しかったが菊では下り坂を上手く利用すれば浮上できそう。
ただこのスローでも折り合えるが切れないというのはどうも大きいレースでという感じにはならないかな。京都外回りの長距離戦限定という感じで今後も。



7着トゥザグローリー
馬の行きっぷりが良かったのか先行しましたね。ペルーサに引き離される形で完敗だっただけに当然の策ではありますが、内に入れて頑張りましたね。

14着リルダヴァル
福永騎手「内に入れなかった」
ですって。トゥザグローリーより内なのにこれではね。もっと積極的なことしないといけませんね。

池江パパ2騎の馬はよく仕上がっていたと思いますよ。レースで負荷がかかっていた分、ポリトラックでの調整が良かったんでしょうかね。



9着ヒルノダムール
スローでこの馬には絶好の流れになってこの結果ということは多少距離が長かったか、力が足りないということでしょうね。


11着レーヴドリアン
ここでは全く力が足りないと思っていただけに馬券にはいませんでしたが、どう乗ってくるかの楽しみはありました。

藤岡佑騎手「3角でヴィクトワールピサを見ながら行ったけど直線で離された。そのあと伸びていただけに展開が向いてくれていれば」

全くきさらぎ賞と京都新聞杯の教訓を生かしていない発言とっても美味しくいただきました。満腹です。腹痛い。太るわ。
エンジンのかかりが遅いことはレースに乗ったことのない&みていることしかできない僕らにもわかっていることなのですがね。
枠が内過ぎて動くに動けなかったんでしょうね。動かないんだから3角ぐらいから押して行くしかないんですがね。
力を発揮できなかったヴィクトワールピサにも離されるのは今までの内容からは当然というべきですね。

菊花賞では期待されるんでしょうね。ただトライアルで騎手を替えてくるか、騎手を替えなくてももう少し動ける馬にするような工夫した稽古をしてくるようでないと今後も用なしでしょう。


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