08期 予想歴25年
◎ジャスティンパレス
4着/1人気
○スターズオンアース2着/7人
▲タスティエーラ6着/5人
△スルーセブンシーズ12着/3人
★傾向分析★
テン3.5F-中盤6F(前半3F-後半3F)-上がり3Fにて分析してます。
2018年 タイム 2’32”2 (良) 1FAve=12.18 3FAve=36.53
テン42.1(3F換算36.09)-中盤73.2(前半37.6-後半35.6)-上がり36.9 『前傾』
1着ブラストワンピース・・・ハービンジャー×キングカメハメハ=ダンチヒ×キングマンボ 〔9-c〕 7-4
2着レイデオロ・・・キングカメハメハ×シンボリクリスエス=キングマンボ×ロベルト 〔2-f〕 9-8
3着シュヴァルグラン・・・ハーツクライ×Machiavellian=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔12-c〕 11-10
2019年 タイム 2’30”5 (良) 1FAve=12.04 3FAve=36.12
テン40.8(3F換算34.97)-中盤72.1(前半36.0-後半36.1)-上がり37.6 『前傾』
1着リスグラシュー・・・ハーツクライ×American Post=サンデーサイレンス×レイズアネイティヴ 〔1-l〕 11-9
2着サートゥルナーリア・・・ロードカナロア×スペシャルウィーク=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔16-a〕 11-7
3着ワールドプレミア・・・ディープインパクト×Acatenango=ディープインパクト×ハンプトン 〔3-d〕 16-16
2020年 タイム 2’35”0 (良) 1FAve=12.40 3FAve=37.20
テン43.3(3F換算37.11)-中盤75.1(前半38.2-後半36.9)-上がり36.6 『加速・中弛み』
1着クロノジェネシス・・・バゴ×クロフネ=レッドゴッド×ヴァイスリージェント 〔20-a〕 3-3
2着サラキア・・・ディープインパクト×Lomitas=ディープインパクト×ニジンスキー 〔16-c〕 13-12
3着フィエールマン・・・ディープインパクト×Green Tune=ディープインパクト×ニジンスキー 〔不明〕 2-2
2021年 タイム 2’32”0 (良) 1FAve=12.16 3FAve=36.48
テン41.3(3F換算35.40)-中盤74.0(前半37.0-後半37.0)-上がり36.7 『前傾・中弛み』
1着エフフォーリア・・・エピファネイア×ハーツクライ=ロベルト×サンデーサイレンス 〔7-f〕 8-5
2着ディープポンド・・・キズナ×キングヘイロー=ディープインパクト×リファール 〔1-b〕 6-5
3着クロノジェネシス・・・バゴ×クロフネ=レッドゴッド×ヴァイスリージェント 〔20-a〕 8-8
2022年 タイム 2’32”4 (良) 1FAve=12.19 3FAve=36.58
テン42.1(3F換算36.09)-中盤74.4(前半38.3-後半36.1)-上がり35.9 『中弛み』
1着イクイノックス・・・キタサンブラック×キングヘイロー=サンデーサイレンス×リファール 〔16-b〕 6-3
2着ボルドグフーシュ・・・スクリーンヒーロー×Layman=ロベルト×サンデーサイレンス 〔16-b〕 15-6
3着ジェラルディーナ・・・モーリス×ディープインパクト=ロベルト×ディープインパクト 〔16-f〕 11-12
流れは『加速』『前傾』『一貫』と様々だが、基本的には『中弛み』になることが多く複合ラップが多い。また小回り中山コースということもあり、展開的には逃げ・先行が好走しやすい傾向と考える。特に4コーナー5番手以内が理想です。
差しが届くこともありますが、その多くは内枠でのもの。外を回すのではまず届かないと考えます。
また『中弛み』の場合は、サンデーサイレンス系の好走が多く、特注は菊花賞好走の3歳馬(=01年1着マンハッタンカフェ、03年2着リンカーン、05年2着ディープインパクト、11年1着オルフェーヴル、12年1着ゴールドシップ、15年3着キタサンブラック、19年3着ワールドプレミアなど)。特に菊花賞から直行した場合の好走が多いと考え、有利なステップと考えます。
サンデーサイレンス系は有馬記念好走馬を多数輩出していて、圧倒的に強いGⅠと思いますが、好走馬の多くは母父がスタミナ型。宝塚記念好走や天皇賞春好走の4歳馬の場合は適性が高く、好走しやすいようです(=サンデーサイレンスの血が入っていなくても、入っていればなお良い)。その中でもステイゴールド産駒は特注。
スタミナ型が好走するため、グレイソヴリン系・ロベルト系・ノーザンダンサー系の好走馬もいます。また同系で上位を独占しやすい傾向もあり、ブラッドバイアスの影響を受けやすいレースと考えます(=似た適性の馬が一緒に好走する)。
牝系の傾向は、No.〔1〕〔2〕〔4〕〔8〕〔16〕が複数好走馬を出しています。
特注は、No.〔4〕の牝系で、テイエムオペラオー、メイショウドトウ、ダイワメジャー、ダイワスカーレット、エアシェイディなど古馬で強さを発揮している前走好走馬の好走が多いです。特に古馬での本格化モード時は逆らうべからず。
No.〔1〕の牝系は、アメリカンボス、リンカーン、アドマイヤモナーク、オーシャンブルー、ゴールドアクターなどで前走敗退からでも好走する場合あり。本来クラシック春シーズンに完成することが多い牝系ですが、父や母父が欧州型のスタミナ型だと好走する場合あり。
No.〔2〕の牝系は、ゼンノロブロイ、ディープインパクトなどで前年の有馬記念好走やJC好走歴ありの場合の時に好走しやすい。
No.〔8〕の牝系は、シンボリクリスエス、コイントス、ドリームジャーニー、オルフェーヴル、エイシンフラッシュ、ルーラーシップなど中長距離で実績を残している馬の好走が多い。
No.〔16〕の牝系は、ブエナビスタ、ゴールドシップ、ジェンティルドンナなどで、叩いた効果も見込めてスタミナを活かせるという点で好走しやすいと思います。
分枝記号は、b、c、d記号の好走が多い。
b記号は、前走の勢いや鮮度の高さを活かして好走しやすい特性が、活きていると思います。
c記号は、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向で、中山芝コースの荒れ馬場に向くのだと思います。
d記号は、前走好走だと連続好走しやすい特性があり、勢いが非常に重要。
それから有馬記念で大切なことは、馬に余力が残っているか!?ということ。好走馬は秋2~3戦目の馬が多く、前走人気を背負いながら敗退している馬の反撃なども期待できます。前走人気以上に激走した馬は人気になりつつも余力の点では不安が残ります、過信禁物。
それから中山芝2500mは、コーナーを多く回るためコーナーリング適性(=中山コース適性)が必要なことと、天皇賞春・宝塚記念・菊花賞・JCなど長距離よりの適性を持った馬が好走しやすいことからスタミナ(=2500m以上を好走出来るタイプか、2200mのスペシャリスト)が必要と思います。スペシャリスト向きなので、リピーターの好走も多し(=02年1着→03年1着シンボリクリスエス、02年2着→04年2着タップダンスシチー、03年2着→05年3着リンカーン、03年3着→04年1着ゼンノロブロイ、05年2着→06年1着ディープインパクト、06年3着→07年3着ダイワメジャー、07年2着→08年1着ダイワスカーレット、08年3着→09年3着エアシェイディ、09年2着→10年2着ブエナビスタ、10年3着→11年3着トゥザグローリー、11年1着→13年1着オルフェーヴル、12年1着→13年3着→14年3着ゴールドシップ、15年1着→16年3着ゴールドアクター、15年3着→16年2着→17年1着キタサンブラック、17年3着→18年3着シュヴァルグランなど)。
★予想★
有馬記念のポイントは、
①流れは『中弛み』になりやすく、コース形態からも前につけられる馬を重視。特に4コーナー5番手以内の位置取りが重要。
②スタミナ型サンデーサイレンス系が強いレース。
③No.〔1〕〔2〕〔4〕〔8〕〔16〕の牝系の好走が多い。分枝記号はb、c、d。
④余力重視のステップかどうかを考えること。秋1戦しか消化していないで重賞好走馬は注目。人気で凡走続きは、余力という点では逆にプラス要因となる。
⑤菊花賞好走からのステップは、間隔が開いて好走も多いローテーション。3歳馬は鮮度も活かしやすく好走が多い。菊花賞で惨敗していても、クラシック好走歴のある馬は要注意。
⑥宝塚記念→天皇賞秋→JCと古馬王道路線好走馬は、余力という点では割引が必要も能力的には信頼性が高い。
⑦コーナーリングとスタミナが問われる適性で、リピーターが好走しやすいレース。ただし、古馬は「老馬の法則」が嵌りやすいことは忘れずに。
⑧内枠の先行馬にも注意。テンと中盤が弛むなら、マイラータイプでも好走可能にて注意が必要。
◎ジャスティンパレス・・・ディープインパクト×Royal Anthem=ディープインパクト×ヌレイエフ 〔2-s〕
前走天皇賞秋2着(=東京芝2000m:0.4秒差)。中山芝コースは(0-1-0-2)、芝2500m戦は(0-0-0-1)。23年は天皇賞春1着、宝塚記念3着、天皇賞秋2着と本格化していて、本格化のステイヤーはとことん強いと好走に期待する。秋2戦目で天皇賞秋からのステップは余力的にも十分で、JCからのステップより間隔が開くこともプラス要因と考えて賢軸として評価する。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父Royal Anthemはヌレイエフ系で、詳細は不明。Royal Anthemの父Theatricalはヌレイエフ系で、一瞬の脚よりも息の長い末脚を武器とし、平坦コースになるとさらに磨きがかかる。本格化すると昇級の壁を感じさせず、一気に重賞制覇まで期待できる。夏を境に本格化する産駒も多い。母父としても芝中長距離で睨みを利かせている。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号sは、立ち回りが上手く、スローの上がり勝負で強い。上級クラスでは展開利が必要。
○スターズオンアース・・・ドゥラメンテ×Smart Strike=キングマンボ×ミスプロ 〔16-c〕
前走JC3着(=東京芝2400m:0.8秒差)。中山芝コースは(0-1-0-0)、芝2500m戦は初。22年桜花賞1着、22年オークス1着の2冠牝馬。23年は大阪杯2着、ヴィクトリアM3着、JC3着と衰えは少なく、秋2戦目と余力も十分と考えて評価する。これまで3着内好走を続けていて安定感のある馬にて、信頼する。
ドゥラメンテ産駒はキングマンボ系で、芝1800mの人気馬は安定している一方、芝1200mの勝ち鞍は少なく、短距離向きの速さと俊敏さはいまいち。ゆったりした流れで折り合い、末脚を使う競馬に向く。道悪での勝利も多く、いろいろな条件に融通が利く万能性がある。母父Smart Strikeはミスプロ系で、ミスプロ系の中ではファピアノ系と並び底力があり、大レースに強い。中距離を基本に、マイルのスピード、2000mを超えてのスタミナも備えている。
No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
▲タスティエーラ・・・サトノクラウン×マンハッタンカフェ=ノーザンダンサー×サンデーサイレンス 〔9〕
前走菊花賞2着(=京都芝3000m:0.6秒差)。中山芝コースは(1-1-0-0)、芝2500m戦は初。23年皐月賞2着、ダービー1着馬、菊花賞2着馬。秋2戦目となるが菊花賞からのステップで間隔も十分開いているし、同じ菊花賞からの出走馬ソールオリエンスよりも1戦少ない点で余力はあると考えて評価する。
サトノクラウン産駒はノーザンダンサー系で、芝の中距離で代表産駒を出しつつ、芝1200mに強い馬やD1800mに強い馬も出る。早い上がりや鋭い切れ味で勝負するタイプよりは、短い直線、上がり35秒台くらいに合う馬が多い。母父マンハッタンカフェはスタミナ型サンデーサイレンス系で、ステイヤータイプだが素軽い先行力を持ち、難儀な不発が少ない堅実さが特徴で、前半に脚を溜めれば鋭い瞬発力も使える。また道悪の成績が良く、パンパンの良馬場よりも多少時計の掛かる馬場向き。丈夫さが取り柄で、詰まったローテーションや高齢馬が穴をあける。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなるが、人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。
△スルーセブンシーズ・・・ドリームジャーニー×クロフネ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔8-h〕
前走凱旋門賞4着(=仏国芝2400m:0.4秒差)。中山芝コースは(4-1-2-0)、芝2500m戦は初。23年宝塚記念2着、凱旋門賞4着と本格化の兆しがみられ、 中山芝コースが得意なステイゴールド系ということ、凱旋門賞からの秋2戦目で余力と鮮度に期待ということで、好走に期待する。
ドリームジャーニー産駒はサンデーサイレンス系で、父ドリームジャーニー同様に中山芝2200mを得意としている。2000mを中心に1800mから2200mで勝ち鞍を量産しつつ、1400mや2400m以上も守備範囲とする。ただし、同じ中距離でもコーナー4つのコースを得意とし、芝2000mを例にすると勝ち鞍の上位競馬場に、中京、小倉、京都、中山、福島と並ぶ一方、東京、新潟は狙いが落ちる。1800にしても阪神、京都は冴えない。そのため長い直線や平坦コースで切れ負けしていた馬の小回りや坂のあるコース替わりでの好走はきっちり抑えたい。1800m以上で本領発揮し、使われながら成長する。しかし、使われながら良くなる叩き上げ型は少なく、フレッシュな状態からの好走が目立つ。無謀な穴狙いより、きっちりと頭固定の馬単勝負が賢明。適度に時計のかかる稍重、重馬場は好成績。ダートはこなす程度。母父クロフネはヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。“ダートから芝に転じて急上昇”や“詰めの甘かったマイラーが地力先行勝負で本格化”という成長パターンを示す。充実期は連勝が多く、積極的に狙える。重不良の成績も抜群で、“雨のダートのクロフネ”には要注意。
No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベストで、器用さには欠けるが、広いコースでの持久戦は得意。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。
tipmonaとは?