ヴィクトリアM2024予想
ヴィクトリアM GⅠ好走歴など格を重視。

軍神マルス
08期 予想歴26年

◎ナミュール
  8着/2人気

○マスクトディーヴァ3着/1人
▲ウンブライル6着/3人
△ハーパー15着/8人


★傾向分析★
2019年 タイム 1’30”5 (良) 1FAve=11.31 3FAve=33.94
テン33.7-中盤22.4(3F換算33.60)-上がり34.4 『前傾』
1着ノームコア・・・ハービンジャー×クロフネ=ダンチヒ×ヴァイスリージェント 〔20-a〕 7-7
2着プリモシーン・・・ディープインパクト×Fastnet Rock=ディープインパクト×ダンチヒ 〔6-e〕 10-10
3着クロコスミア・・・ステイゴールド×ボストンハーバー=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔14-c〕 5-5

2020年 タイム 1’30”6 (良) 1FAve=11.33 3FAve=33.98
テン34.2-中盤22.5(3F換算33.75)-上がり33.9 『一貫』
1着アーモンドアイ・・・ロードカナロア×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔8-f〕 4-4
2着サウンドキアラ・・・ディープインパクト×アグネスデジタル=ディープインパクト×ミスプロ 〔22-d〕 3-3
3着ノームコア・・・ハービンジャー×クロフネ=ダンチヒ×ヴァイスリージェント 〔20-a〕 7-6

2021年 タイム 1’31”0 (良) 1FAve=11.38 3FAve=34.13
テン34.3-中盤23.3(3F換算34.95)-上がり33.4 『加速・中弛み』
1着グランアレグリア・・・ディープインパクト×Tapit=ディープインパクト×エーピーインディ 〔3-o〕 9-10
2着ランブリングアレー・・・ディープインパクト×シンボリクリスエス=ディープインパクト×ロベルト 〔17-b〕 11-10
3着マジックキャッスル・・・ディープインパクト×シンボリクリスエス=ディープインパクト×ロベルト 〔16-f〕 9-7

2022年 タイム 1’32”2 (良) 1FAve=11.53 3FAve=34.58
テン34.7-中盤23.3(3F換算34.95)-上がり34.2 『加速』
1着ソダシ・・・クロフネ×キングカメハメハ=ヴァイスリージェント×キングマンボ 〔2-w〕 4-4
2着ファインルージュ・・・キズナ×ボストンハーバー=ディープインパクト×ボールドルーラー 〔4-r〕 6-6
3着レシステンシア・・・ダイワメジャー×Lizard Island=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔9-g〕 2-2

2023年 タイム 1’32”2 (良) 1FAve=11.53 3FAve=34.58
テン34.2-中盤24.3(3F換算36.45)-上がり33.7 『加速・中弛み』
1着ソングライン・・・キズナ×シンボリクリスエス=ディープインパクト×ロベルト 〔B3〕 8-6
2着ソダシ・・・クロフネ×キングカメハメハ=ヴァイスリージェント×キングマンボ 〔2-w〕 2-2
3着スターズオンアース・・・ドゥラメンテ×Smart Strike=キングマンボ×ミスプロ 〔16-c〕 5-3

 流れは、『前傾』や『一貫』の厳しい流れになりやすく、『中弛み』も複合するが、基本的には末脚の上がり勝負になりやすい傾向。そのため前にて展開して、速い上がりでまとめられるタイプが向いていると思います。位置取りとしては、4コーナー5番手以内の馬の好走が多い。

 血統の傾向は、とにかくサンデーサイレンス系。フジキセキ、スペシャルウィーク、ステイゴールド、ディープインパクトなどが好走している点より、スピードとスタミナのバランスが取れているタイプ向き。特に近年はディープインパクト産駒が好走する事が多く、ディープインパクト産駒は特注。
 桜花賞・オークス・秋華賞と牝馬クラシックでの好走馬が強く、特に4歳馬が良く好走しています。桜花賞好走馬は先行してスピードの持続性能で押し切れるタイプ、オークスや秋華賞好走馬は後方から鬼脚を繰り出すタイプが好走。
 またヴァイスリージェント系も好走馬が多く、こちらもクラシック好走歴があるタイプやセカンドシーズン突入のタイプに注目。

 ちなみにヴィクトリアMで好走した牝馬クラシック好走馬は、06年1着ダンスインザムード(=04年桜花賞1着)、06年2着エアメサイア(=05年オークス2着・秋華賞1着)、06年3着ディアデラノビア(=05年オークス3着)、07年1着コイウタ(=06年桜花賞3着)、07年2着アサヒライジング(=06年オークス3着・秋華賞2着)、07年3着デアリングハート(=05年桜花賞3着)、08年2着・09年1着ウオッカ(=07年桜花賞2着・秋華賞3着)と10年1着・11年2着ブエナビスタ(=09年桜花賞1着・オークス1着・秋華賞3着)、11年1着アパパネ(=10年桜花賞1着・オークス1着・秋華賞1着で10年牝馬3冠)、12年1着→13年2着ホエールキャプチャ(=11年桜花賞2着・オークス3着・秋華賞3着)、12年3着マルセリーナ(=11年桜花賞1着)、13年1着→14年1着ヴィルシーナ(=12年桜花賞2着・オークス2着・秋華賞2着と牝馬準3冠)、14年2着メイショウマンボ(=13年オークス1着・秋華賞1着)、16年2着ミッキークイーン(=15年オークス1着・秋華賞1着)、16年3着ショウナンパンドラ(=14年秋華賞1着)、18年2着リスグラシュー(=17年桜花賞2着・秋華賞2着)、20年1着アーモンドアイ(=18年桜花賞1着・オークス1着・秋華賞1着)、21年1着グランアレグリア(=19年桜花賞1着)、21年3着マジックキャッスル(=20年秋華賞2着)、22年1着→23年2着ソダシ(=21年桜花賞1着)、22年2着ファインルージュ(=21年桜花賞3着・秋華賞2着)、22年3着レシステンシア(=20年桜花賞2着)、23年3着スターズオンアース(=22年桜花賞1着・オークス1着・秋華賞3着)と毎年好走馬が非常に多し。牝馬クラシック好走馬が好走しやすいレースと考えます。

 リピーターの好走も多く、前年好走馬も近走不振でも復活があるので、注意が必要です。

★予想★
ヴィクトリアMのポイントは、
①『中弛み』が基本の流れ。前にて展開して速い上りを繰り出せるタイプが狙い目。『加速』、『一貫』、『前傾』などはオプションとして考えるが、東京芝1600mは基本テンが厳しい流れになりやすい傾向にあることから、逃げ馬には厳しい流れ。
②サンデーサイレンス系が中心。サンデーサイレンス系×大系統ノーザンダンサー系の好走が多い。
③牝馬クラシック好走歴に注目。好走が多ければ多いほど信頼性は上がる(=必ずしも1着好走である必要はなく、2・3着の好走が多い馬でも能力を評価出来る)。その中でも好走数が多い4歳馬は軸としての信頼性が高い。
④牝馬クラシック好走歴>GⅠ好走歴>近走の重賞好走歴と重視すべし。格を重視すること。
⑤中山牝馬S好走馬や福島牝馬S好走馬は連下候補に最適。
⑥阪神牝馬S組は好走馬よりも、敗退馬の方が期待値が高い。
⑦4歳・5歳馬が好走が多く、6歳以上は割引が必要。
⑧リピーターの好走があるが、「老馬の法則」は活きる。前年好走馬は近走内容をよく再考し、好走可能かを考えること。

◎ナミュール・・・ハービンジャー×ダイワメジャー=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔7-d〕
 前走ドバイターフ2着(=ドバイ芝1800m:0.0秒差)。東京芝コースは(2-1-1-2)、芝1600m戦は(5-1-1-4)。22年オークス3着・秋華賞2着と牝馬クラシック好走歴のある馬。
 ハービンジャー産駒はダンチヒ系で、得意コースに特徴が出ていて、洋芝の札幌芝1800m、内回り急坂の中山芝2000mや阪神芝2000mと、欧州血統らしく切れ味勝負になりにくい舞台が並ぶ。上がり33〜34秒台の鋭い脚を使う馬も珍しくないため、凡庸な欧州ジリ脚血統とは違う様子。スローの新馬をあっさり勝ち上がった後、格上げ戦のペースアップや距離短縮に適応出来ず、不発に終わる馬も多数。1番人気では、芝1800m以上なら抜群に安定するが、1600m以下なら危ない。前半ゆっくりなら大丈夫、前半速いと危ないという言い方も可能。距離延長は歓迎で、多分ベストはスローの長距離。母父ダイワメジャーはサンデーサイレンス系で、力強いスピードを持ち、芝1600~2000mを得意とするマイラーや中距離型。フジキセキに近いイメージで、自身がダートを圧勝した実績もあるのでダートの得意な馬力型のタイプと、芝で鋭く斬れる脚を使うタイプと存在するはず。ダイワメジャー自身が中山芝コースで好走が多かったように、また古馬で本格化するまでは直線の長い東京芝コースや京都芝コースなどで最後につかまるレースが多かったことからも、キレよりもスピードの持続性能を活かしたレースに向くと考えますが、完成度は高い。本格化すると鋭く斬れる脚も使えるようになり(=父母父ノーザンテーストの成長能力で引き出される感じと思います)、現在本馬はその本格化モードで、鋭い差し脚も使える。また直線の短い中山・阪神芝コースでは1着も多いが、東京・京都芝コースになると勝ちきれずに2・3着になることが多い。
 No.〔7〕の牝系は、牡馬と互角に戦う牝馬が多く、京都コースや阪神コースでの好走が多い牝系。また距離変更ショックや位置取りショックなどのショックが良く効く特性があり、間隔を詰めた時にも良く好走する。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

◯マスクドディーヴァ・・・ルーラーシップ×ディープインパクト=キングマンボ×ディープインパクト 〔4-r〕
 前走阪神牝馬S1着(=阪神芝1600m)。東京芝コースは(0-0-0-1)、芝1600m戦は(1-0-0-1)。23年秋華賞2着好走歴のある馬。
 ルーラーシップ産駒はキングマンボ系で、距離適性はキングカメハメハ産駒よりは適距離はやや長めで、芝1800m以上で本領を発揮し、ステイヤー型。忙しい距離には向かず、芝1400~1600mの1番人気は大不振で、消しどころ。牝馬ならそのうち上級マイラーも出るだろうが、基本的に忙しい競馬や、高速馬場の人気馬はアテにならない。逆に言えば、芝1600mで強い勝ち方のできる馬は注目の価値あり。父キングカメハメハよりも母父トニービンの影響を強く感じさせ、いい脚を長く使えるのが最大の長所。ロングスパート勝負に強い反面、一瞬の脚の勝負には脆い。重賞の3着の多さも特徴で、末脚の鋭さはいまいち。相手が強くても弱くても3着という、長所なのか、短所なのか。上がりの速くない芝2000m重賞も合う。キングカメハメハ産駒が、芝・ダート問わず、短距離~長距離まで活躍馬を出しているように、同様に万能性があり、バラエティに富む。コースは現状、京都芝、中山芝の連対率が高いが、それより展開を重視するべき。スローで不発だった差し馬を、長い直線替わりや、外伸び馬場で狙い撃ち。母父ディープインパクトはディープインパクト系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始め、古馬の成長力は豊富。分枝記号rは、あらゆる条件を平均的にこなすタイプ。様々な経験が活きやすいタイプでもある。

▲ウンブライル・・・ロードカナロア×ファルブラヴ=キングマンボ×ノーザンダンサー 〔11-c〕
 前走阪神牝馬S2着(=阪神芝1600m:0.1秒差)。東京芝コースは(1-1-0-2)、芝1600m戦は(0-3-0-3)。23年NHKマイルC2着馬。
 ロードカナロア産駒はキングマンボ系で、スピードと仕上がりの早さを有している。意外と短距離では勝ち馬は出ず、芝1600mで好調。ストームキャット系も内包しているため、高速タイムやハイペースも苦にしない。ダイワメジャー産駒のように、スピード持続型とスロー瞬発型の見分けが馬券のカギを握りそうで、得意とするペース、得意とする上がりを個々の馬で見つけたい。ダートも走り、脚抜きのいい馬場はプラス。母父ファルブラヴはノーザンダンサー系で、、同系のエリシオなどと同じく2歳や3歳春に好走する早熟の快速牝馬がでやすい特性がある(=レーヴダムール、ビーチアードル、ラルケットなど。エリシオ産駒ならヘルスウォール、シェーンクライトなど)。牝馬のスピード馬は多数いるのだが、現状は芝1200mや芝1400m、芝1800mが主戦場で稼ぎ所。夏を境に上昇する産駒も多く、上昇軌道に乗った馬はしばらく追いかけても損はない。トップスピードに乗るのは早くないが、速い上がりの瞬発力勝負にも対応できる。
 No.〔11〕の牝系は、3歳春から秋にかけて成長し、古馬でもう一段階成長する。東京や京都などののびのび加速できるコースに強い牝系。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

△ハーパー・・・ハーツクライ×Jump Start=サンデーサイレンス×エーピーインディ 〔3-o〕
 前走大阪杯13着(=阪神芝2000m:1.3秒差)。東京芝コースは(1-1-0-0)、芝1600m戦は(2-0-0-1)。23年オークス2着・秋華賞3着と牝馬クラシック好走歴のある馬。近走は不振が続いているが、距離も長めで牡馬混合のGⅠだったことを考えると適距離の牝馬限定戦なら反撃可能と考えて評価する。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父Jump Startはエーピーインディ系で、詳細は不明。Jump Startの母父A.P. Indyはエーピーインディ系で、平均ペースで流れる8.5~10Fの中距離に強い典型的なアメリカン血統。瞬発力よりも全体的なスピードで勝負する。夏に強く、芝・ダート兼用型で代表産駒はダートに多いが、日本ではやや芝向き。ローカルの平坦中距離はもちろん、坂のある1800m&2200mでも狙える。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号oは、時計のかかる馬場や上がりのかかる展開で能力を発揮するが、急坂に弱い。シーズンオフも得意。


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