オークス2024予想
オークス連対馬2頭、ダービー連対馬3頭の血を引く血統

夏影
14期 予想歴41年

◎スウィープフィート
  6着/4人気

○ミアネーロ14着/9人
▲ライトバック3着/3人
△ラヴァンダ11着/12人


 直前の長い府中で行われる長距離戦というイメージで、フランス色有利に見られがちだが、実はイギリス色有利の傾向も見られる。特に主要路線である桜花賞組の場合、「1600→2400㍍」の大幅距離延長となる。直線半ばで体力が尽きてからの「踏ん張り合い」という要素が問われやすくなるのであろう。
 一昨年の勝馬スターズオンアースの母はイギリス産馬。
 凱旋門賞を2着と好走したオルフェーヴル産駒ではなく、惨敗したゴールドシップ産駒のユーバーレーベンが優勝経験を持ち、その母はイギリス競馬に融通性を持つアメリカンステイヤー色。2020年のデアリングタクトはロベルト系エピファネイア産駒でアメリカンステイヤー種牡馬の直系。2016年シンハライトの母もイギリス産だ。

◎スウィープフィート

(血統)
父スワーヴリチャード
母父ディープスカイ

(オプション)
「1600→2400㍍」距離延長。

 クラッシックレースとゆかりの深い血統背景に魅力。オークス連対馬2頭、ダービー連対馬3頭の血を引く。

 母母スウィープトウショウはオークス2着馬で、その後に秋華賞、エリザベス女王杯、宝塚記念を制した名牝。トウショウ牧場が大切に育んだセヴァイン牝系の最高傑作だ。母父父母母アグネスレディーはオークスを制したリマンド産駒。
 母父ディープスカイは、NHKマイルCとダービーを制し自身はスピード溢れるタイプだったが、その血統背景はかなりステイヤー寄り。その母アビはイギリス産のチーフズクラウン産駒で消耗戦向き。代表産駒と言えば何と言ってもクリンチャーであろう。重馬場の長距離線の鬼で、脚が上がった状態での叩き合いでは常にしぶとさを発揮していた。
 父スワーヴリチャード、父父ハーツクライは共にダービー2着。スワーヴリチャードはその後ジャパンCを制し、ハーツクライは2着と、共に府中2400㍍に実績を示している。

 初勝利は、「1200→1600㍍」距離延長+「先行→差し」位置取りショックによるもの。阪神JFは3角17番手(18頭)、チューリップ賞は3角14番手(16頭)、桜花賞では3角殿(18頭)と重賞のマイルでは常に追走に難を示しているし、距離延長によるペース緩化でパフォーマンスアップを果たしている。
 
 今回の距離延長で、追走が楽になりパフォーマンスアップする事を期待してみたい。

○ミアネーロ

(血統)
父ドゥラメンテ
母父プルピット

(オプション)
多頭数内枠、「G3→G1」格上げ、生涯初G1。

▲ライトバック

(血統)
父キズナ
母父イクシードアンドエクセル

(オプション)
「1600→2400㍍」距離延長。

△ラヴァンダ

(血統)
父シルバーステート
母父ベーカバド

(オプション)
多頭数、「G2→G1」格上げ、生涯初G1。

…ステレンボッシュ

 血統面では、父も母父も気の良いタイプで距離延長に問題はなさそうだが、敢えて重箱の角を突くのであれば、母母父の血が爆弾となりうるくらいだろう。

 問題は血統面よりも本質的な部分。マイルで常に時計を詰めている事や、桜花賞は阪神JFよりも早目に動き、更にアスコリピチェーノ以上のスピードを見せた事を考えると、「マイラーとして完成された」感が強い印象。

 適性がオークス寄りの場合、リバティアイランドのように桜花賞では追走力がネックになり、後方に置かれるパターンが多く、末脚の持続力で差してくるパターンが多い。しかし、馬群中段でしっかり流れに乗り、3コーナーから徐々に進出し、アスコリ以上の脚を使ったとなると、物理的にスピードに寄ったタイプなのかな?…と考えてしまう。
 むしろ、桜花賞で流れに乗れなかったライトバックやスウィープフィートに、距離延長による上積みを期待してしまう。
 そういう理由から、5番手以下の評価とした。


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