安田記念2024予想
沙田はオセアニア的パワー、府中はディープ的スピードが基本

夏影
14期 予想歴41年

◎ステラヴェローチェ
  9着/7人気

○パラレルヴィジョン13着/6人
▲エルトンバローズ8着/14人
△ロマンチックウォリ1着/1人
×ガイアフォース


 6月開催な割には天候に恵まれ、毎年良馬場開催のスピード決着となるのだが、今週は中間からぐずついており、日曜日も雨天の予報となっている。

 今年は香港から2頭の強豪を招き入れての開催。そのうちの1頭、ロマンティックウォーリアが人気になっている。
 馬場が渋り、多少有利な方向にシフトしたように見えるが、基本は「中距離向きの体力ゴリ押し系」といった感じで、日本のマイルG1というイメージではない。勝負所で馬群を飲み込んで力のあるあるところを見せるが、ゴール前で差し馬に差されるイメージ。

 ヴォイッジバブルにしても、前走はキレ負けしていた内容。
ロマンチックウォリアーの前走は534kg、ヴォイッジバブルは551kg。どう見ても、スピード馬というよりはパワー型といった感じ。スプリント戦なら買えるが…

 ここ5年の安田記念勝馬の馬体重はというと、ソングラインが480と482kg、ダノンキングリーが456kg、、グランアレグリアが492kg、インディチャンプが470kgと500kgを切った馬ばかりで "おデブ馬" は1頭も存在しないし、いずれも「サンデーサイレンス」の血を持つ。そのサンデー系の中で最も猛威を振るっているのは「ディープインパクト」の血で、ここ5年で4勝を叩き出している。
 巨漢馬の活躍は、2022年の3着馬サリオスになるが、「550→528kg」と大幅なダイエットを敢行。しっかりスピード寄りに馬体をシフトさせての参戦だった。
 血統面では、馬券に絡んだ非サンデー系(サンデーサイレンスの血を持たない馬)は、シュネルマイスターのみだが、3回挑戦して結局勝てずに終わっている。
 こんな事からも、安田記念は確かにスピードが問われているのだ。

 最近香港のスピード競馬での日本馬の苦戦が報じられている。その事実を真に受けて、「香港馬のレベルが高い」と間に受けている輩が多いようだが、そうではない。
 香港の一流スピード馬の大半は、独特のパワーを持つオセアニア産。「洋芝+小回り」向きのパワーが求められる競馬がいよいよ確立されただけの話。そこにスピード色の強い日本馬が参戦して苦戦しているという図式なのである。

 そんな訳で、「ディープインパクト」の血を持つマイル経験馬に注目。

◎ステラヴェローチェ

(血統)
父バゴ
母父ディープインパクト

(オプション)
「2000→1600㍍」距離短縮、生涯初古馬マイルG1。

 前走は逆ショック要素のある中での4着で、強いステラヴェローチェに戻った印象。ちょっと軽さに欠けるタイプだけに、雨予報も味方しそうだ。
 散々中長距離で好走を続けた末のマイルG1で、鮮度の高い状態。2004年のツルマルボーイ、2021年のダノンキングリー、2013年のマイルCSのトーセンラーといった例がある。そもそも中長距離G1を好走出来るほど体力があり、かつ体力補完が掛かるパターンで体力面で圧倒的アドバンテージがある。更に経験の浅いマイル路線で鮮度を得る事ができ、精神的にも高いアドバンテージも得る。

 横山パパの2週連続G1制覇に期待。

○パラレルヴィジョン

(血統)
父キズナ
母父マクフィ

(オプション)
「先行→差し」位置取りショック、生涯初G1。

 鞍上がルメールなら、当たり前のように「先行→差し」体力補完が期待出来ると見て。

✕ガイアフォース

 物理的にはアメリカンクラッシックタイプ。追走力はあるし、矯めはそれなりに作れるが、矯めて弾けるタイプではない。安田記念4着、天皇賞秋5着。末脚の威力が問われるレースでは、キレ不足、スピード不足で一歩足りない競馬になりがち。しかしフェブラリーSのように、キレ不足者同士のレースになれば、力通りの競馬が出来る。これまでのG1で、唯一連対したレースがダートである理由は、そういった理由から他ならない。高速前残り馬場ならば、末脚の威力が問われる事が無くなるのでこの馬に向くのだが…

△エルトンバローズ

 毎日王冠で一流マイラーを打ち破ったように、環境向けばパフォーマンスが跳ねるタイプ。一発狙いで。

△ロマンチックウォリアー

 力で持ち堪える競馬でどこまで。

△ソウルラッシュ

 マイルCS2着も、マンネリ化でパフォーマンスが跳ねる要素なく。

△ナミュール

疲労は抜けているはずで。


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