宝塚記念2010予想
道悪の恩恵

スナフキン
09期 予想歴27年

◎ロジユニヴァース
  13着/5人気

○ブエナビスタ2着/1人


宝塚記念のレースラップの傾向は、2~3F目の12秒台は少なく10~11秒台となります。
過去10年を見ても前半と後半にちょこちょこ11秒台が並ぶラップ。近年2度道悪で行われた年に注目、入りは例年通り速いけど4F以降は12秒以上が並んでいる。

2007年 やや重 
12.1-10.5-10.9-11.9-12.1-12.3-12.7-13.0-12.3-12.2-12.4

2008年 重  
12.5-11.1-11.9-12.7-12.4-12.6-12.5-12.3-12.2-12.2-12.9

雨が残る天候だと08年と似た馬場状態になりそう。
3⇒4Fでガクッとペースが落ち、その後徐々に上がりラストがかかる流れ。
07年との相違は入りの速さだが、後半9~10Fでは12.2~3と類似している。
3~4角中間から動き出しがありゴール前はスピードが落ちるので、4角で好位置にいることが条件。
07年のように前半1000mを57秒台ということはないと思う。道悪をこなせる先行馬にも注意が必要になって来るので、予想変更はやむを得ない。

蹄の形状から見ると、イコピコ、ナムラクレセント、ブエナビスタ、ジャガーメイル、アクシオン、特注ロジユニヴァース。
道悪ダービーの勝利はただの前残りでなく確実にこなしていたと思います。
条件が難しかった日経賞では僅差のレースぶり。ゴール前接触があって脚も上がり気味で追わずもあり、失速というものではない。
阪神コース2戦2勝、重い芝の状態だったラジオN杯は圧巻。
パワー競馬は望むところ、前2度の好走例のある栗東入りでの調整の経緯から同様の手はずもいい。

ヤネにアンカツを迎え主導権を取ってもガリガリ行くことはまずなく、12秒台のラップで平均を保つと思われる。
前走10か月から今回は3カ月の休み明け、一週前にしっかりと追え順調さがうかがえる。
日経賞とは違い、俄然条件が向いている。

連勝中のアーネストリーはやや重での実績があり、ひどくならない限りこなせていい。逆にナムラクレセントは悪くなればなるほど有利。
先行勢が残れるのはうまく入りを抑えられるかでしょう。
3頭ともにトビが大きく速い上がりは不得意、渋ったことで運が向いて来た感がある。

エイシンデピュティ、インティライミ、ナリタセンチュリー、バランスオブゲームらは力量差があっても馬場の恩恵での好走が可能なのもうなづけるデータ。

何の縁なのか両隣りには栄光を共にした横山典に、ブエナからの降板と、出走叶わなかった春天の優勝馬。3者3馬が揃ったのも苦い糸でつながっているということか。
当然胸の内では秘めるものがあるアンカツに、一矢放つサクセスストーリーを作ってほしい。


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ブエナビスタ、ジャガーメイル、ドリームジャーニーの3頭が有力。
この3頭の守備範囲なら先行から差しまでをカバーでき、まともに競り合えば返り討ちに合う。

同距離の京都記念では仕上がり手前は同様で、斤量差と4角の位置取りが、有馬では展開が着順を左右した。

ブエナビスタを基準にすれば・・・

有馬記念
1着ジャーニー:57キロ(展開が向く)
2着ブエナ  :53キロ(4キロ差は有利も、展開向かず)

京都記念
1着ブエナ  :55キロ(2キロと4キロ差を利して展開向く)
2着ジャガー :57キロ(早めの位置が功を奏す)
3着ジャーニー:59キロ(展開向かず)

今回
ジャーニー:58キロ
ジャガー :58キロ
ブエナ  :56キロ

ジャガーとは同斤量差、ジャーニーとでは2キロ減と差が詰まって来る。
ブエナとジャーニーはここで始めて定量戦2キロ差の戦いをすることになる。
有馬以降の戦歴はジャーニーは3着続き、圧倒的にブエナに軍配。劣勢なジャーニーではあっても、斤量が敗因のひとつであり坂のない京都より阪神の方が向く。

これまでのレースの位置取りからブエナが前で後ろからジャーニー、昨年のディープスカイをマークした展開の再現も見えて来る。

ポイントは展開と見ているので、主導権がアーネストリーでもロジユニヴァースでも切れ勝負にはして来ないはず。
前半抑え気味に流しても後半早めにペースを上げて持続型の形が狙いでしょう。(12秒前後のラップ)
両馬の出方にスローはなく、上がりのかかる流れで粘り込みを図る。

その流れから阪神マーメイド等で先行馬有利な傾向とも見れるけど、一歩間違うとG1特有の激流になる恐れがある。

それは同じ高速だった先行傾向の東京G1の4戦が物語る。
NHK、ヴィクトリア、安田、ダービーと全て先行策が裏目に出て差し馬が勝利した。
有利な方へと導いてしまう騎手の心理がアダとなって来た。
その教訓を生かしたく、今回G1なので先行馬を消す。

東京と同じように各騎手は前々を意識するでしょうから、そこにブエナ横山典が加わって来そう。たぶん自身満々でゲートの入るはず。
これまで高速馬場のペース判断をトップジョッキーでも図れなかったのは事実。
鞍上には馬場が早いほど読みが困難になり、信頼度は低くなる。
横山典が勝利できるかは馬じゃなくペースをどう読むかで、自分との戦い。

ブエナが先行陣に加われば京都記念のように早めに動いて来ると、先行馬はひとたまりもない。
持続するペースの中でなおかつキレを使えるタイプとなると、ジャガーメイルを含めた3頭になってしまう。

ジャーニーにとってこの舞台はベスト。
4角でうまく射程圏に取りつけば、直線は速い脚で詰め寄って来る。今の馬場ならなおさらピッチの速さが生きて来る。
ブエナとの公平な斤量差とマーク可能な位置取りに望みを託して、
牝馬黄金時代に今一度メスを入れる。


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