有馬記念のファン投票最終結果が発表され、昨年に引き続き2年連続でキタサンブラックが1位に輝いた。ただ、注目しておきたいのは票数で、12万4千票というのは昨年の13万7千票から1万3千票ほど減少している。今年はキタサンブラックは既にG1を3勝しており、年末にはNHKドキュメンタリーも放送決定し、さらにはこの有馬記念がラストランという、キタサンブラック一色の感がある有馬記念にも拘わらずこの票数減少は何を意味するのだろうか。
実はそもそも有馬記念の有効投票数自体が減っている。今年は138万票余りで、16万票ほど減少しているのだ。
なぜ有馬記念が盛り上がりに欠けているのかと考えると、ホープフルステークスの設置が考えられる。有馬記念といえば、これまで1年間の競馬の最後のレース、年末の総決算という色合いが強く、そこにファンの注目のすべてが注がれた。しかし、今年からはその後にもホープフルステークスがある。ファンの興味も分散しがちだ。
年末の競馬需要を吸収することで、JRAの売り上げが伸びることは間違いないだろうが、その分大切な有馬記念のブランドを殺がなければよいのだが、、。