タイム 1'23"7 (良)
1FAve=11.95 3FAve=35.87

ラップ
①12.4-②11.4-③12.3-④12.8-⑤12.2-⑥11.3-⑦11.3
1FAveとの誤差
①+0.4 ②-0.6 ③+0.3 ④+0.8 ⑤+0.2 ⑥-0.7 ⑦-0.7
テン36.1-中盤12.8-上がり34.8　『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎　先行○　差し△　追込×
『中弛み』・・・逃げ◎　先行△　差し×　追込○

1着イナズマアマリリス・・・スエヒロコマンダー×ラムタラ=リファール×ニジンスキー　３－４
2着ワンカラット・・・Falbrav×Pistolet Bleu=ノーザンダンサー×マイナー　９－１０
3着アディアフォーン・・・ダンスインザダーク×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト　２－２

良馬場発表だが、時計は近年では最も遅い1'23"7秒。ここ数年が1'20～21秒台での決着が多かっただけに馬場が悪く、そのため本来京都芝1400ｍは1200ｍ寄りの適性が必要なのだが結果からマイル寄りに適性がシフトしたものと考える。
『加速』『中弛み』の複合ラップから、逃げが最も有利で差しにはきつい展開と考える。

イナズマアマリリスは前走すずらん賞2着からの激走。地方ダート1000ｍ経験および札幌芝1200ｍのオープン好走の実績のあった馬。例年ファンタジーＳはこれまでのオープン実績(函館・小倉2歳Ｓやオープン芝1200ｍ実績)馬がよく好走していて、そのため評価していた馬だが、マイル寄りに適性がシフトしても好走。スエヒロコマンダー×ラムタラという重めの欧州型スタミナ血統配合が、今回活きたと考える。オープン芝1200ｍ実績(=札幌芝1200ｍのすずらん賞2着)があったことからスピードの裏づけがあったのだと考える。また前走の札幌コース好走は洋芝なのでパワーも必要、今回は馬場悪化にともなうパワーが問われた可能性も高いと思います。

ワンカラットは、前走デイリー杯6着(0.5秒差)からの2着好走。Faibrav産駒で、フェアリーキング系。07年阪神ＪＦ2着のレーヴダムールや同系のエリシオ産駒のヘルスウォールなどの特性から、フェアリーキング系は牝馬は早い時期にマイル前後で好走馬を出す傾向があると考える(=今回はマイル寄りの適性が問われたと思うので)。対して牡馬は総じて晩成の傾向が強く、3歳秋や古馬にならないと本領発揮は難しい様子。とりあえず今回は1着イナズマアマリリスの血統配合からみても欧州型向きの馬場状態が向いたことが好走の要因と思われる。

アディアフォーンは、前走京都芝1400ｍ未勝利戦1着。1200ｍは未経験で、芝1400ｍ3戦3連対の成績でした。本来ならスピードの裏づけが少なく、危険な人気馬と思いましたが結果3着。ダンズインザダーク産駒で、ダンスインザダークはサンデーサイレンス系では欧州型スタミナ型の適性のあるタイプ。母父もブライアンズタイム(ロベルト系)で欧州型。スタミナとダートも走れるようなパワーに向いた配合から、やはり問われたのはスタミナとパワーと考える。
母ファレノプシスで良血なので今後も人気だと思いますが、阪神ＪＦに向けては良いレースだったのでは？と考えます。ダンスインザダーク産駒は飽きやすい特性があり、今回緩いレースで人気より走っていない(=全力をだしきっていない)ので、ペースの締まりやすい阪神ＪＦには向く(=ペースが速いので飽きずに最後まで走れる)のでは？と考えます。次走に期待。

4着ワイドサファイアは、前走阪神芝1600m新馬戦1着馬。断然人気を裏切った結果になりましたが、もともとファンタジーＳの傾向からは危険な馬と考えていたので馬場悪化で走りやすい状態になって僅差4着だったのでは？と考えます。アグネスタキオン産駒は5着以内(0.5秒差以内)だと次走好走する可能性が高いので、次走に期待します。

最後に反省として、ファンタジーＳのポイントは、
①京都芝1400ｍは1200ｍ適性が問われやすいので、今までのオープン実績が重要。ただし雨などで馬場が悪化すると適性はマイル寄りに変化するので、傾向が変わる。
②好走馬は前に位置する馬が多いので、これまでのレースで逃げ・先行で好走しているかを注目(=血統的に向いていたように思ったサクラバクシンオー産駒のナムラミーティア・ルシュクルが思った以上に負けてしまったので。2頭ともサクラバクシンオー産駒にしては先行・差しが多かった馬なので)。
→次走狙い馬:アディアフォーン,ワイドサファイア
→次走危険馬:イナズマアマリリス,ワンカラット

ワイドサファイヤは明らかなちょんぼ。ゲート上手くあわせることできずにそのままじっとしとけばいいのに馬群に強引に突っ込んで口を割らせあれでは最後脚は残らず。ほんとにシーザリオクラスと言うならばあそこまであせらなくてもよかったんではないかなと…。

勝ったイナズマはパドックははっきりいって北海道のときがよかった。ただ北海道ではめちゃめちゃ強引な競馬をしていたのに引き換え素直なレースで押しきり。池添もよかったのかな。ただ馬体からはこれ以上の上積みを望むのは苦しいかなとは思いますがね…

ワンカラットはディリーの経験をしっかりいかした形。ただ１４００がぎりぎりの印象で阪神ＪＦ向かうだろうが強調はできない。

アディアフォーンは安藤さんが上手く流れにのせた印象。この馬はレースセンスよくて距離延びたほうがよさそうには見える。
レースレベル：3
→次走狙い馬:アディアフォーン  
→次走危険馬:ワンカラット  

誰も行きたくないという感じの譲り合いで前半36秒1のスロー。
内、前を進んだ馬が上位を独占しました。

勝ったイナズマアマリリスは前走強い内容でしたし、キャリアも豊富。
しかし、しぶとい感じの馬で京都1400で勝ちきるとは意外でした。

期待したシルクナデシコは全く伸びず。距離でしょうか？
ツルマルハローはスタート良かったのに控えてしまい。
結果はどうあれ、スピードがあるので一気に行って欲しかった。

ワイドサファイアはやはりそれほど強くなく。
センスは良いので本番人気落ちで内枠引いたら面白いですが。

人気落ちするのか、内枠引けるのか、そもそもJF出るのか、と色々注文がつきますが。
レースレベル：2
→次走狙い馬:ワイドサファイア