2009年　タイム 1'45"5 (良) 1FAve=11.72 3FAve=35.17

ラップ
①12.6-②10.8-③11.4-④11.9-⑤12.2-⑥11.9-⑦11.3-⑧11.2-⑨12.2
1FAveとの誤差
①+0.9 ②-0.9 ③-0.3 ④+0.2 ⑤+0.5 ⑥+0.2 ⑦-0.4 ⑧-0.5 ⑨+0.5
テン34.8-中盤36.0-上がり34.7　『中弛み』

『中弛み』・・・逃げ◎　先行△　差し×　追込○

1着シンゲン・・・ホワイトマズル×サンデーサイレンス=リファール×サンデーサイレンス　〔16-g〕　９－７
2着ヒカルオオゾラ・・・マンハッタンカフェ××トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン　〔9-f〕　２－１
3着キャプテンベガ・・・サンデーサイレンス×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン　〔9-f〕　４－４

タイムは近5年の中では最速の1'45"5で、テン-上がりのラップ差がほとんどなく中盤のみ弛んだ『中弛み』の流れ。展開的には逃げが最も恵まれ、次いで追込、先行・差しが不利な流れと考える。

1着シンゲンは、前走新潟大賞典1着(=新潟芝2000m)からの好走。例年新潟大賞典を上がり上位(=1～3位)で好走した馬は、良く好走する(=近5年では、05年1着スズノマーチが新潟大賞典で上がり3位、07年1着ブライトトゥモローが新潟大賞典上がり3位、08年1着サンライズマックスが新潟大賞典上がり1位・3着グラスボンバーが上がり3位)。ホワイトマズル産駒はリファール系で、淀みない持続型の流れに強い欧州スタミナ型。エプソムＣは欧州型スタミナ型が良く好走しやすく、大系統ノーザンダンサー系が強い重賞でもあり(=08年はヴァイスリージェント系が1～3着独占)、適性は合っていたと考える。また母父サンデーサイレンスは、連続好走中で勢いがある時には要注意で、この特性も好走要因と考える。とりあえず母父サンデーサイレンスの勢いには次走も注目と考えて、好走に期待します。
No.〔16〕の牝系は、叩き良化型のステイヤータイプが多く、前走好走ならば更なる上昇が期待できる。またこのレースではスタミナを活かしやすい分距離延長で強い牝系が好走しやすい傾向にあり、向いていたと考える。

2着ヒカルオオゾラは、前走マイラーズＣ6着(=阪神芝1600m：0.4秒差)からのステップ。前走マイラーズＣでは上がり4位だが33.3秒を使っての内容なので上がり重視の傾向は重要かも。08年2着好走歴もあり、また過去にもグラスボンバーが06年2着・08年3着と好走していて、リピーター向きのレースなのかもしれません。マンハッタンカフェ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、最近は東京コースでの好走が多く距離が延びて成績が安定する産駒も多く、やはりスタミナが問われやすい傾向と分析します。母父トニービンは母父サンデーサイレンス同様に、格上挑戦での好走が多いが、母父サンデーサイレンスは好走馬が勢いに乗じて好走しやすいが、母父トニービンは単純に相手強化(=重賞挑戦や格上挑戦など)で好走しやすい。
No.〔9〕の牝系は、小回りコースよりも広いコース向きが多い。またこの牝系(=ラインクラフト、アドマイヤドン、トゥザヴィクトリー、マーベラスサンデー、サイレンススズカ、ゴールドアリュールなどがNo.〔9〕の牝系)にはセカンドステージが存在するため、今後も侮れないと考えます。また分枝記号fは、休み明けを苦にせず走るが叩いて一変が少ないので、好走したなら調子は良いはずから、次走にも期待。

3着キャプテンベガは、前走都大路Ｓ2着(=京都芝1600m：0.0秒差)からの好走。サンデーサイレンス産駒はこのレースとは本来相性はあまり良くないはずだったのだが、近年の傾向からは速い上がりの特性が必要なので、適性は合うのだと考える。母父トニービンなので強敵相手に食い下がる特性と、スタミナ型の特性が嵌ったのだと考える。

4着ショウナンラノビアは前走ヴィクトリアマイル3着(=東京芝1600m：1.4秒差)からの好走。フレンチデピュティ産駒でヴァイスリージェント系。ヴァイスリージェント系には、ダート→芝といったように条件が変わって好走出来るセカンドステージが存在する。セカンドステージでは、人気薄でも勢いのあるときには侮れず好走することが多い(=サンアディユ、スリープレスナイト、アドマイヤジュピタ、エイシンデピュティなどの戦績から)。またフレンチデピュティ産駒は消耗すると馬体重が減りやすい傾向にあり、パフォーマンスが低下する。近走連続好走していたが、4走前510kg→3走前506kg→2走前502kg→前走500kgと少しずつ馬体重が減っていて今回は502kgでの出走。もうひと踏ん張りが利かなかったのだと考える。ただしまだ勢いと鮮度で4着に好走できたのだと考える。また母父ヘクタープロテクターは、オープンでの好走が多いが重賞だと3着が多かったり、ＧⅠでは足りないがトライアルや隙間重賞で好走しやすい特性もあり、その特性も活きていると考えます。
No.〔7〕の牝系は、距離変更ショックが有効で間隔を詰めた時によく好走しやすい。分枝記号cは、高い心肺機能をもち開幕週や最終週での持久力勝負が得意。これらの特性も出ていたのではないでしょうか？

エプソムＣのポイントは、
①『中弛み』になりやすいが、好走馬は先行・差しに多く、4コーナー5番手前後の好走が多い。
②欧州スタミナ型血統向き。サンデーサイレンス系なら菊花賞好走したステイヤータイプの産駒なら合う。
③牝系はNo.〔4〕〔8〕〔16〕など距離が延びて本領発揮型に向く。東京コースなので、直線の長いコース向きのNo.〔5〕〔9〕も相性はよい。
④新潟大賞典で速い上がりを使った馬。他のステップでも上がり重視。
→次走狙い馬:シンゲン,ヒカルオオゾラ
→次走危険馬:ショウナンラノビア  

＋ナスノストローク
この馬は上手く立ち回ってなんぼの馬だと思うので、
東京１８００という力比べはよくないし、
外枠というのも良くないし、
鞍上の言うように距離も長かったようだから、
今回はまったく仕方なかったと思う。
朱鷺Ｓでしたっけ？新潟１４００内回りのレース。
そんなところがぴったりだと思うので改めて。
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＋メイショウレガーロ
小島太様すみませんでした、私が間違っていました。
この馬は、飛びは大きいが、首が高くて高くて、あれでは決め手に欠くというか切れ味がないというか、
東京の長い直線で末脚持続できるような走りではありませんね。
かといって１８００で４つコーナーのところでは忙しいというか窮屈な感じがするので、
やはり２０００～２２００あたりの４つコーナーが良いのだろう。
実際そういう使われ方して実績を上げてきていますものね。
すいませんでした。
サマー２０００シリーズあたりにぴったり適した馬なのではなかろうか。

＋ライムキャンディ
鞍上も言っているが、内枠でデコボコしたところを走ったのが敗因だろう。
非常に大飛びな馬なので、外枠ならまだなんとかなっていただろうが、
今回のような馬場で内を回ってしまっては競馬にならなかったと思う。
思い切って出遅れて外に持ち出す競馬も考えられなくはなかったろうが、
そんなロスをして勝てるほどの能力はないので、鞍上も仕方なく、、の内突きだったと思う。
これで見限るのは早計と思うので、
東京や新潟でいい馬場を走れるときにはぜひ狙いたい馬。
→次走狙い馬:メイショウレガーロ,ライムキャンディ     

アーネストリーは今回のような直線に入ってからの瞬発力勝負では分が悪かった。奇しくも大敗のこの２戦はシンゲンが勝ったレースだったがいずれも長い直線の瞬発力勝負のレースだった。左回りがダメという見解は今のところは保留にしておこう。長い直線がダメっていうことにしておこう。
直線に入るまでは抜群の手応え。４角先頭でさぁこれから！！ってところから一気に離された。距離不足もあるでしょうか？降級しますがいい番組がありません。思い切ってみなみ北海道Ｓはいかがかな？ゆったりいけるし。
レースレベル：3
→次走狙い馬:アーネストリー       

勝ったシンゲンは完全に本格化。
ここ2走は馬群で我慢して鋭く差す競馬ができており、脆さが消えています。

2着ヒカルオオゾラは終始外めを回って横綱競馬。
勢い止まって苦しいかと判断しましたが、それなりには格好はつけて。
ただ、人気先行すぎますし、そんなに強くはないと思います。
次走関屋記念とかだったら困るので、危険馬にはしませんが。

期待したアーネストリーは今回も先行して強気な競馬。
まぁ佐藤騎手だから仕方ないんでしょうけど、もう少し謙虚にならないと能力的に苦しい。

エリモエクスパイアは徐々に復調気配の7着。
もともと能力は高いので、この調子ならサマシリーズで面白いかも。
レースレベル：3
→次走狙い馬:エリモエクスパイア       

ラップ(2F):(12.6)-22.2-24.1-23.2-23.4

ミドルペース。勝ったシンゲンは改めてG1で勝負できる素材だと思いました。面白そうなのはメイショウレガーロ、終始チグハグな競馬でいいところが何一つありませんでしたが、大負けはしておらず。今後どこに向かうのか分かりませんが、穴で狙ってみたいです。
→次走狙い馬:シンゲン,メイショウレガーロ     

レースを組み立てる立場の後藤騎手が、ラノビアを失速へ、シンゲンに有利なペースへと導いてしまいました。

折り合いに課題のある上位馬２頭に一矢を放つなら、道中12秒後半に緩めなくては自身も脚をなくし、Ｍペースでは相手にスムーズなレースをさせてしまうという結果になりました。
テン乗りですが同馬の距離に対するペース配分のなさと、そんなに行く馬がいないとなれば、平均以下に落とせると考えるのが普通ではないでしょうか。
善ちゃんがミストラルに行った時点で不安要素はありましたが・・・。

シンゲンは上のクラスに上がるに連れ、ペースが上がりますから道中の折り合いを欠く時間が減るわけで決め手勝負に持っていきやすそうです。まだG1では無理でしょうけど、楽しみです。

ヒカルオオゾラの口向きの悪さは、この一戦でなのかはわかりませんが左回りは良くないように見えました。
スタートしてラノビアに横を抜かされた時点でちょっと火がついた感じでしたけど、このペースで折り合えなく、前走の超スローに後ろから着いて行けるとなると、やはり回りに減因があるように思います。
こういう前が勝ったタイプで、首が立っているとどうしても瞬発力に欠け、追い出した時の推進力が逃げてしまいます。
道中ケンカするくらいなら３角から行かせた方がいい結果が出そうなんですけど、今回直線半ばまで貯めていてあの末脚ですからＧ3クラスで止まりそうです。陣営側の期待が大きいがゆえに貯めて好位差しを理想にしてるように見えますが、上がり目はなさそうで。
小回り平坦は合いそうですが、そろそろ自身の器と向き合った方が懸命かと思います。
マツリダゴッホのような乗り方が合いそうです。

次走あたりでエリモエクスパイアの復活が見られそうですが、2200m以上なら買いですね。
レースレベル：3
→次走狙い馬:エリモエクスパイア       

まずは◎ヒカルオオゾラ：前半掛かりましたね。その分、マークされて捕まりましたね。調教がオーバーワークでテンション上がりすぎたと言う事ですね。
○シンゲン：恐れ入りました。東京鬼ですね。秋に強いメンバーと毎日王冠でレースして勝ち負け出来たら天皇賞も馬券検討に。
▲予想とおりの指定席ですね。休養しないと上がり目がないのでは。

狙いたい馬：エリモエクスパイア
もう少し距離が欲しいですね。長休明けからそろそろ自力発揮しそうな気がします。ＧⅠ２着馬ですからね。
レースレベル：2
→次走狙い馬:エリモエクスパイア       

シンゲンが引っかかってしまったヒカルオオゾラをマークする一番藤田が得意とする競馬にもちこんで完勝。出来は正直よく見せなかったが流れが緩くならなかったのが幸いした格好に。秋天皇賞とは言えないので狙い馬にはしません

ヒカルオオゾラはやはりあの調教しちゃうとひっかかってしまいますね。２着に来たのは他の馬と力が違うからでしょう。ただこの馬にあった条件のレースってほとんどないような気がしてなりません。調整も今度はもちろん強く出来ないでしょうし目標立てるのも難しい。前途多難に感じます

キャプテンベガは意識的に前につけた競馬。上位２頭とは底力の差を感じましたがローカルのサマー２０００を意識した内容にも見えました。活躍期待できるのではないでしょうか

ショウナンはいい内容でした。正直これなら来週の方が勝機あったと思うのは私だけでしょうか…

マストは一息入ってましたがいい仕上げでした。流れが向きませんでしたがローカルでインが残る競馬なら狙えそうです
レースレベル：3
→次走狙い馬:キャプテンベガ,マストビートゥルー
→次走危険馬:ヒカルオオゾラ