１．開幕週
２．本番への切符を争うトライアル

この２つの条件がそろうのだから前が苦しい展開になるのは当然だ。普通はね。普通は本番に向けて必死にならないといけないのだ。近年はそれに欠けたトライアルが多かった気がします。
今回は唯一の重賞ウイナーであるヴィーヴァヴォドカが先手を取ることが予想されていた。そしてどの馬も権利が欲しい＆開幕週ということで当然前づけを狙う。人気のデリキットピースも２番手。こうなったら後ろは早めに捕らえに行かないと自分の権利が危うい。当然動きます。

直線は激しい入れ替わり。デリキットピースが人気を裏切ったし、時計も平凡だったし、荒れたし、出遅れた馬が最後方から３着だし、レベルが低いと評価されるんでしょうけれども、おれはこれでこそトライアルだと思いますけどね。このぐらい激しい競馬じゃないと。権利っていうものはそうやって争われるべきだと思う。


勝ったダイアナバローズはスタート直後から追って追って前づけを狙ったが中団へ。３コーナー過ぎから終始追い通しだった。決して追い出しを我慢しているわけではなく、最後までしぶとく伸びていた。次は当然本番なわけですが、まぁ分が悪いでしょうね。ここで追走に苦労してるようでは（笑）
本番もブエナビスタとレッドディザイアを意識して前が速くなる（はずだ）し、京都の内回りだから全体的に仕掛けが早くなる（はずだ）からこの馬のしぶとさが活かされても・・・
いや、きついな（笑）
ダートで狙います。今の阪神のダート絶対合うと思うんだけどな（笑）。まぁ将来的に。


ヴィーヴァヴォドカはあんなもんです。展開的に目標にされるのは仕方ありません。フラワーカップのように楽な競馬をさせてもらえるわけはありません。今後もとても狙えない。
レースレベル：2
→次走狙い馬:ダイアナバローズ  
→次走危険馬:ヴィーヴァヴォドカ  

2Fラップ：22.9-24.4-24.8-24.2-24.1

息の入らない展開で先行馬は全滅でした。そんな中、先行して、休み明けながら最後まで見せ場を作ったハウオリは立派だったと思います。
→次走狙い馬:ハウオリ       

私としてはヴィーヴァヴォドカを、まあそれなりに評価していたらから◎にしたわけだが、
私以上にヴィーヴァヴォドカを評価しているお方がいた。
それが柴田善臣騎手だった。
ということだろうか。
このデリキットピースもスピード溢れる馬だったからなのかもしれないが、
ヴィーヴァヴォドカを徹底マークといった感じで、いつでも交わしてやるぞといった感じの追走。
そんな圧力に耐えられるほどの馬ではない。
私としてはヴィーヴァヴォドカはそんなに強くないと思っていたからこそ、ある程度楽に逃がしてもらえるかと思ったのだが。。

直線入り口で、揉みつぶしてくれるわ！とヴィーヴァを沈めたところを、
自分も一緒に飲み込まれてしまうという典型的な前潰れの競馬だった。
トゥザヴィクトリーみたい。

そういう意味では上位に来た馬たちはいわゆる漁夫の利。
ブゼンキャンドルやトーホウドリームのように、漁夫の利のレースほど見目鮮やかに映るもので、
そんなに評価できるものではないと思う。
揉みつぶされ、無念の討ち死にを遂げた、先行勢を次こそ狙いたいところ。
→次走狙い馬:ヴィーヴァヴォドカ,デリキットピース
→次走危険馬:ダイアナバローズ,エオリアンハープ

このレースはそれに尽きると思う。先生が馬を信じず村田の逃げを過剰に意識してしまったために残り８００ぐらいからつぶしにかかってしまう。そして他の先行馬たちは先生が手ごたえがあるから動いたと判断するのは妥当なだけに当然仕掛けを待つわけには行かない。で村田の馬は当然苦しくなる。そして

直線に入ると先生の馬が踏ん張ることなく直線で下がっていっていく。これは他の先行勢はたまったものではなくなる。こうなると後方にいた馬たちの競馬になってしまう

勝ったダイアナバローズはオークスまで駒を進めた馬ではあるがこれは人気なさすぎ。北村も後方で最後の追い出しも我慢していたとこ見ると自信があった騎乗と見る。一線級にまじってどうのこうのはいいにくいが来年の中山牝馬とかでチャンスありそうな感じである

木幡も内をうまく立ち回っての２着。権利をとるという仕事は出来たと見る

エオリアンハーブは出遅れがなければもっと上位にも見えるが出遅れなくても３着がいっぱいいっぱいかなとも見る。スロー競馬全盛の日本でこの出遅れ癖はある程度直していかないとつらいとは思う

愛馬ハウオリはなぜか先行していたが壊滅的な先行勢のなかではがんばっていると思う。次は是非後藤、幸四郎以外の騎手が乗ってじっくり構える競馬で巻き返してほしいと思う
レースレベル：1
→次走狙い馬:ハウオリ  
→次走危険馬:エオリアンハープ