勝ったザレマは先行抜け出しで快勝。
やはり距離短縮の時は信頼できます。
ただ、この馬がアッサリ勝つレースレベルには疑問ですけど。

2着アップドラフトは好位から馬群を割って。
納得するのが難しい好走ですが、
エルコン産駒は時々こういう意外性を見せる面があり。

ケイアイライジンは4着。
直線半ばまで進路がなく不運でしたが、
外に出してからの伸びはなかなかのものでした。
次は順番的に来ない番なので微妙ですけど。

ヒカルオオゾラはやはり中山向かず。
毎回引っ掛かってますが、決してペースが遅いからではなく、
たぶん競馬すること自体を嫌がっているんだと思います。
窮屈な小回りで競り合うと、さらに精神的負担が大きくなって我慢できない。
レースレベル：1    
→次走危険馬:ケイアイライジン  

2009年　タイム 1'32"1 (良) 1FAve=11.51 3FAve=34.54

ラップ
①12.7-②10.5-③10.9-④11.2-⑤11.5-⑥11.6-⑦11.8-⑧11.9
1FAveとの誤差
①+1.2 ②-1.0 ③-0.6 ④-0.3 ⑤±0 ⑥+0.1 ⑦+0.3 ⑧+0.4
テン34.1-中盤22.7(3F換算34.05)-上がり35.3　『前傾・一貫』

『前傾』・・・逃げ×　先行△　差し○　追込◎
『一貫』・・・逃げ△　先行○　差し◎　追込△

1着ザレマ・・・ダンスインザダーク×Zafonic=サンデーサイレンス×ミスプロ　〔4-m〕　２－４
2着アップドラフト・・・エルコンドルパサー×Blushing John=ミスプロ×レッドゴッド　〔4-m〕　７－７
3着マイネルスケルツィ・・・グラスワンダー×Machiavellian=ロベルト×ミスプロ　〔5-h〕　２－１

流れはテン-上がりのラップ差から『前傾』とテン-中盤のラップの締まりから『一貫』の複合ラップ。毎年厳しい流れになるのだが、今年も厳しい流れだったと考える。展開的には逃げは最も厳しいはずで、差し・追込が恵まれた流れなのだが、好走馬は逃げ・先行馬。開幕週の展開利が存在し、前が止まらないのだと考える。前に位置する馬か、内枠で先行するタイプに向くと再確認。

1着ザレマは、前走クイーンＳ2着(=札幌芝1800m：0.2秒差)からの好走。ダンスインザダーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、ギアが入れば迫力満点の長い末脚を繰り出すが、瞬時に反応できない弱点も抱えていて不発も多い。今回は『前傾・一貫』の厳しい流れで、ギアが入りっぱなしの展開となり、好走につながったと考える。また牝馬限定の緩い流れからの瞬発力勝負よりも、混合戦の方が持ち味を活かしやすいタイプと考える。母父ミスプロ系のZafonicで、仕上がり早のマイラー血統。成長力に疑問もあるが、今までの戦績から牝馬でも上位の完成度の高さでの好走と考える。
No.〔4〕の牝系で、クラシックでも好走するが古馬になって本格化するタイプが多い成長力に優れた牝系。このレースでは好走が多く、注意すべき牝系でした。分枝記号mは、能力の壁にぶつかると乗り越えることがないが、弱い相手に滅法強いタイプ。混戦向き。

2着アップドラフトは、前走小倉日経オープン7着(=小倉芝1800m：0.7秒差)からの激走。エルコンドルパサー産駒で、ミスプロ系ながらも欧州スタミナ型の要素を備えている。小回りを先行策で押し切るレースが得意で、上がりがかかるのもプラス要因。母父レッドゴッド系で、小回りコース向きからコース適性が高かったと考える。
No.〔4〕の牝系で分枝記号mは、1着ザレマと同じ。同系連鎖があったと考えブラッドバイアスが発生していたと思われる。

3着マイネルスケルツィは、前走関屋記念3着(=新潟芝1600m：0.5秒差)からの好走。グラスワンダー産駒はロベルト系だが、母父ダンチヒ系の影響が良く出ている産駒がいて、「ロベルト型」と「ダンチヒ型」とがいる。「ロベルト型」は根幹距離に強く集中期にまとめて好走するタイプが多く、「ダンチヒ型」は得意コースや得意の距離で条件が揃った時に好走する。本馬はピンポイントで好走する「ダンチヒ型」の要素が強く、中山コースは(3-0-2-1)と得意としていたことからも適性が高かったと考える。ワンペースの展開に向き、軽快な先行マイラーは時計勝負を苦にせず、ハイペースでの二枚腰を魅せ、中山コースの中盤の締まる流れに嵌ったと考える。母父Machiavellianは、ハイペースの持続勝負でもキレを発揮できる特性がある。今年の出走馬の中ではレース適性が一番高かったと考える。
No.〔5〕の牝系で、厳しい流れで本領を発揮し古馬でも侮れなく能力に衰えが少ない。分枝記号hは、もまれ弱く基本的には広いコースがベストだが、小回りなら外枠か先行策が必須条件。外枠だったことからやや不利があったとおもわれ、内枠だったならもっと良かったのでは？と考え、外枠はやや不利と来年は考えたい。

来年へ活かす傾向は、
①厳しい流れになりやすいが、開幕週なので逃げ・先行の好走が多い。
②外枠は先行しないと好走できない。内枠の先行馬なら有利。
③大系統ノーザンダンサー系(=ニジンスキー系、ダンチヒ系、ノーザンテースト系など)。大系統ナスルーラ系(=レッドゴッド系、ボールドルーラー系)に向く。
④No.〔4〕の牝系なら特注。
→次走狙い馬:マイネルスケルツィ       

2Fラップ：23.2-22.1-23.1-23.7

やや速めのミドルペース。マイラー向きのレースではなかった印象です。サイレントプライドはまだまだ衰えてませんね、見せ場十分のレースでした。
→次走狙い馬:サイレントプライド       

ハイペースを先行したザレマが牝馬限定戦の惜敗続きにピリオドを打った。やはり激しい流れが向くのでしょうね。苦しい時に頑張るタイプ。頑張り屋さんなんでしょうね。兄からはそういうのは全く感じませんけどね。兄は一流気取りの裸の王様みたいな感じだもんね。自分をネタじゃなくマジでイケメンだと思ってる狩野英孝みたいな（笑）
今回は流れも合っていたんだろうし、内枠から先手を取れたのが大きかったでしょうね。同じ流れになるかは疑問ですね。まったく兄妹揃って難しい馬です。

ハイペースでも終始かかり気味で競馬にならなかったヒカルオオゾラ。難しい馬ですね。鞍上もそう申しておりました。力があるけど最後に差される悲運の馬という評価は崩れ去りました。あの競馬をされたらとても狙えませんね。

消しの評価だったケイアイライジンはスタート直後に躓きながらよく追いこんで４着。枠もよかったけど、この馬はハイペースが相当向いているんでしょうね。予想でも書きましたが５００下を勝ったときはタイフーンルビーが作り出した超絶ハイペースでしたからね。展開次第で狙えるでしょう。
レースレベル：3
→次走狙い馬:ケイアイライジン  
→次走危険馬:ヒカルオオゾラ  

負け惜しみ、ということになるのかもしれないが、
レース全体の読みとしては当たって、
内内をロスなく回ってきた馬が台頭するレースになったと思う。
中山１６００、特に開幕週の定石ではあるが。

ザレマはゲートが開いた瞬間にもうこれはやられたと思った。
前走もやる気があったが、今回もやる気があった。
前々走はやる気がなかった。行きっぷりが全然違う。
内をロスなくということで最初に思いついたのは当然ザレマだったが、
7倍ちょっとではペイしないと思ったので買わなかった。
この馬はやる気のあるときとないときとのギャップがありすぎるので人気のときには買えない。
当然、次回またこれで人気してしまうようであれば買えない。

正直なところ内をロスなく回ってくれるなら、
メイショウトッパーでもシンボリウエストでもアップドラフトでもどれでもよかったのだが、
アップドラフトだけは買っていなかった。
これも力で来たのではないだろう。

ヒカルオオゾラはコース、枠、展開いずれも力を出せない条件が揃ってしまっていた。もしかしたら、中山１６００のようなお結び型コースはずっと外に張り出し気味に走るから折り合い難の馬はずっと引っ掛かり気味になってしまったりするのかもしれない。
関屋記念のときからの予定通り、スワンＳなら買いたい。
ひよってオープン特別とかに行かず・・
マイルＣＳに間に合ってほしいが・・
→次走狙い馬:ヒカルオオゾラ,マイネルスケルツィ
→次走危険馬:ザレマ,アップドラフト

勝ったザレマは高速馬場の速い流れをパワーで最後まで押し切った形。牝馬戦特有の切れ味勝負よりこちらの流れのほうがまんまと向いた形になった。さあ次どこ使うかしらないけれどこの流れと同じものってなかなかないんですよねえ…

２着のアップドラフトは内内をうまく立ち回った形。吉田豊の執念が垣間見れた

３着のスケルティはどうしてもなにか一歩足りない。叩いても平行線がやっとな感じが今回も払拭できなかった。

ケイアイ雷神は出遅れて４着。かなりもったいない内容ではあったけどマイルの速い流れは向きそうである。今後も期待

ヒカルオオゾラは速い流れでまったくいいところがなかった。この流れでも走りがスムーズではなかったからね。どっかの新聞にウオッカ級とか煽っていたけどこの内容ではねえ。。正直周囲の期待に応えるレベルからはるかかなたにいるのかもしれないですね。

あと穴に期待した２番の馬ですがいつのまにか２着馬に内からはじかれてました。丸田君勉強です
レースレベル：3
→次走狙い馬:ケイアイライジン  
→次走危険馬:ヒカルオオゾラ