2009年　タイム 1'36"5 (良) 1FAve=12.06 3FAve=36.19

ラップ
①12.8-②11.6-③12.0-④12.2-⑤12.3-⑥12.2-⑦11.4-⑧12.0
1FAveとの誤差
①+0.7 ②-0.5 ③-0.1 ④+0.1 ⑤+0.2 ⑥+0.1 ⑦-0.7 ⑧-0.1
テン36.4-中盤24.5(3F換算36.75)-上がり35.6　『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎　先行○　差し△　追込×
『中弛み』・・・逃げ◎　先行△　差し×　追込○

1着ジェルミナル・・・アグネスタキオン×Double Bed=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー　５－４
2着アイアムネオ・・・ネオユニヴァース×Mr.Prospector=サンデーサイレンス×ミスプロ　１１－１１
3着グッデーコパ・・・マンハッタンカフェ×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン　１－１

流れはテン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。牝馬限定戦は『中弛み』になりやすい傾向があり、昨年までの菜の花賞にもその傾向が見られたので『中弛み』の流れは想定していたが、『一貫』や『前傾』になりやすい中山コースで『加速』の流れになったことで、逃げがもっとも有利で後ろに展開した馬にはきつい流れ(=特に差しが一番きつい流れ)と考える。

ジェルミナルは、前走阪神ＪＦ6着からの好走。前走阪神ＪＦは前に展開した馬にきつく、また外枠が不利なコースで、不利が重なっての6着。今回内枠で前走2番人気を考えるとここでの巻き返し好走は順当か。アグネスタキオン産駒で、母父ノーザンダンサー系。菜の花賞ではここ数年好走していた血統配合で、適性は非常に高かったと考える。アグネスタキオン産駒で、母系にノーザンダンサー系とボールドルーラー系が入った馬は今後も要注目。
アグネスタキオン産駒は、勢いに乗じて連続好走しやすいので、今後も注目。

アイアムネオは、前走新馬戦1着(=中山芝1600m)からの好走。ネオユニヴァース産駒で、母父ミスプロ系。ネオユニヴァースはサンデーサイレンス×ネイティヴダンサー系配合で、本馬はミスプロ系が強調されたような感じに思える。ミスプロ系の利点は、仕上がりが早くダート質な流れに向く。サンデーサイレンスの利点も持ち合わせるため、トライアルまでが稼ぎどころと考える。先行して早め先頭で抜け出して粘るような競馬向きと考える。
初年度産駒で鮮度は高い状態と今後は考えて、サンデーサイレンス向きの重賞ではネオユニヴァースは要注目することにする。アグネスタキオンやフジキセキよりは距離適性は長く、スペシャルウィークやダンスインザダーク産駒ほどスタミナ寄りではないのかもと今の感想を書いてみます。

グッデーコパは、前走ホープフルＳ11着からの好走。マンハッタンカフェ産駒で、前走よりも前に位置取りショックを仕掛けての好走。マンハッタンカフェ産駒は、溜めてキレる流れより体力勝負の消耗戦に向き、今回は流れに助けられたのも好走の要因と思います。走るときには全能力を発揮して走るため、次走に反動が出やすく次走は危険かも。
またグッデーコパの配合は、母系がグレイソヴリン系×ノーザンダンサー系。ジェルミラルに近い配合だったと考えると好走も納得かも。

菜の花賞だった頃は、好走馬が後で東京芝1600mで好走していることから(=06年1着コイウタはクイーンＣ1着、07年1着ピンクカメオはＮＨＫマイルＣ1着)、しかも共に好走の2頭は前走阪神ＪＦで6着・8着とジェルミラルに似た戦績。ジェルミラルは東京芝1600mに向くのかもと言ってみます。
→次走狙い馬:ジェルミナル  
→次走危険馬:グッデーコパ  

テレビの解説者が
「中山のマイルは内枠不利」
なんておっしゃってたそうですが(笑

ジェルミナルは坂路調教がふらふらだったのを見て、中山の坂がどうかな、と嫌ったのですが、何も関係なかったですね。
切れ味に重心がある馬なので、坂下から勢いをつけて一気に上りきりました。ここで一息入れて春に備えて欲しいです。
狙いどころはさっぱりわかりませんが。距離は長いほうがいい感じかな、くらいです。

エリザベスムーンが一番無茶な競馬をしていました。出遅れて大外からコーナー膨れながら半端にまくって、そのままどぼん。中山で一番やっちゃいけない競馬。
それで６着なんですから、相当だと思います。

アイアムネオはパワーに重心があるタイプでしょう。中山だからこそ、だと思うので東京で人気したら疑ってみたいタイプです。
関東の厩舎でこういうでかい馬を仕上げきる(育てる)のは難しいと思いますし。

イナズマアマリリスはあの展開でちょっと負けすぎですね。。

グッデーコパは恵まれて逃げた感じ。あまり人気もしないでしょうけれど。。

ダイワバーガンディはやはりキレしかなくて非力なので東京の良馬場、自己条件で見直してあげたい感じです。

カツヨトワイニングは、特に理由はありませんが、正直あまり強くはないと思うので。。
→次走狙い馬:エリザベスムーン  
→次走危険馬:グッデーコパ,カツヨトワイニング

まっすぐに走れない馬にまっすぐに追えない騎手。３０年前なら、マスコミの厳しい批判に晒されたはずですが、最近はおとなしいものですね。裁定がなされたらそれで終わり。淡々としたものです。

そういえば、日比谷公園の年越し派遣村のニュースを見ても、３０年前なら暴動になっていたと思いますが、清々粛々とでもいうか、まるで飼いならされた家畜のようです。諸外国では、激しい抗議行動がなされているようですから、特殊日本的な状況なのでしょう。

勝ったジェルミナルは好枠を利しての快勝。
ほぼ完璧な競馬で、能力どおりというところでしょう。
今年の３歳牝馬は一頭強いのがいますが、２番手グループの中のトップグループの一頭という評価。

２着のアイアムネオも好センスを感じさせる競馬ぶり。２戦目でこの競馬ができれば前途洋々。

３着グッデーコパの逃げは井崎さんが予想していましたね。今回はかなり恵まれたレースという印象。

３着以下は、あまり参考にならず。

※　この時期の牝馬はフケに注意。グッデーコパの前走の敗因はフケだというコメントが掲載されていた新聞がありました。
→次走狙い馬:アイアムネオ       

ジェルミナルはうまく立ち回って無難に勝ちを収めた印象。ただまた馬体が減っていたのは不満でトライアルまであと２か月。立て直せるのか。いい状態にもっていけるのかには疑問は残る。

アイアムネオは流れに乗れたのと時計がはやくならなかったことなど色々恵まれた部分はあったがキャリアを考えたら立派。成長は楽しみ。

グッデーコパは楽なペースで行けたことがすべてで現段階での早急な判断は無理。

カツヨトワイニングは現段階での力を出し切った競馬。これ以上を望んであげるのは酷というものではなかろうか。

マイティースルーはプラス１０とパドックでのちゃかつきで買い目から葬ってしまったがあれで掲示板に乗れるなら底力あるかな。気性面での成長に期待

エリザベスムーンは出来もいまいちに見えた以前に、予想段階での大きなミスは中山小回りに対応できるような器用さをもっていないことに気づかなかったこと。この馬は
阪神や東京ならマイルこなせるがそれ以外では２０００以上の距離が欲しいタイプです。
陣営が次どの条件を使うかに注目

パールシャドウは正直前２戦より出来は落ちていました。明らかな不利もあって不完全燃焼に終わったことも事実ですが道中の行きッぷりや流れの乗りかたなど見ていたら次必ず巻き返せるといいきれないんですよねえ。
レースレベル：2    
→次走危険馬:パールシャドウ,カツヨトワイニング

とりあえず馬券を買ったマイティースルーを見ていたのですが。

私が予想で書いた、中山１６００で一番やってはいけないパターンに陥っていたので、もうスタートから数秒で馬券は諦めました。

この馬は出が良くないし、安定もしていないようですね。まあ大飛びの馬だし考えてみれば当然といえば当然か。
中山１６００だとスタート直後の位置取りが運命を大きく左右する。
そこへきてこの馬は7番枠からでて、少しもたもたしている間に、まず願っていた先行は無理な状況に。
さらにはあとからあとから前に行きたい馬にもまれて、内に押し込められて結局は最後方まで下がってしまう。。
逃げようとさえしていた馬が最後方に下げざるを得なくなってしまうなんて、、、競馬って恐ろしい。
というか中山１６００って恐ろしい。

最後は最内から大外まで持ち出しての追い込み。揉まれて、最後方まで下げて、距離ロスして、中山１６００で最悪のパターンに陥りながらそれなりに追い込んできたのだから、力は評価してあげなくては。
レースレベル：2
→次走狙い馬:マイティースルー       

パドックみましたか？
１頭だけ鹿みたいな毛をした馬がいました。エリザベスムーンです。毛ヅヤひどすぎ。冬毛ひどすぎ。
なんかお腹周りがモコモコしてましたから。あれはひどかった。目も当てられない。
次は自己条件もしくは関西圏でじっくり仕上げてください。それなら十分勝負になります。あの毛ヅヤで６着なら十分やれた方です。

◎だったマイティースルーは完全にスローに泣かされた口。大久保洋吉先生は吉田豊の判断ミスとキャロットクラブのレクチャーで言っていたそうですよ。力負けではないでしょう。次も狙いますよ。
レースレベル：2
→次走狙い馬:エリザベスムーン,マイティースルー     

勝ったジェルミナルはインを回って直線で外めに出して快勝。
ほぼ完璧な競馬で、やはりタキオン産駒らしく競馬センスは抜群。

2着アイアムネオもセンスの良さを生かした競馬ぶり。
3着グッデーコパは突然の逃げで驚き。
確かに初戦は逃げているんですが、ここで楽にハナへ行けるとは想像もできず。

イナズマアマリリスは上手くインに入れて先行する最高の騎乗でしたが、全く伸びず。
さすがにこれでは言い訳のしようもなく、やはり経験の優位性の賞味期限が切れたんでしょう。
今回すら5番人気だったので人気しそうもないですが、一応次走危険馬に。

期待したパールシャドウは道中からプレッシャーのかかる位置につけ、直線も不利。
勢いが取り柄のような血統の馬に変に我慢させて勢いを止めてしまいました。
また、こういう繊細なタイプに蛯名騎手は合わないですね。
神経質な手綱さばきが馬に伝わっている感じがします。
レースレベル：3    
→次走危険馬:イナズマアマリリス  

本命が沈み、消し馬に勝たれるという散々な結果に・・・・・・

まず、ラップから見てみます。
12.8-11.6-12.0-12.2-12.3-12.2-11.4-12.0
勝ち時計1.36.5　前後半4F48.6-47.9　上がり3F35.6

勝ったのは、内でじっとしていたジェルミナル。
消しとした理由が、「淀みない流れに対応できないであろう」というもの。
ところが、ふたを開けてみれば、スローで流れて、
ラスト3Fから2Fにかけて0.8加速する瞬発力が必要となる流れ。
そりゃ、こういう流れになれば、強いでしょ(笑)
今後も、注目を集めるでしょうが、
淀みない流れでは、新馬、阪神JFと負けているだけに、展開次第になりそう。

2着は、4角11番手から伸びてきたアイアムネオ。
こちらも、内でじっとしていた馬。
新馬も、瞬発力勝負でしたから、やはり、瞬発力が問われる舞台で評価が必要。

3着は、逃げ粘ったグッデーコパ。
この馬、阪神JFに出てきたら本命にしようとしていたんですよね。
阪神マイルは、トニービンが強いので。
同じ理屈で、桜花賞に出てきたら、少し楽しみです。

上位入線馬のレースぶりを見れば、内が伸びる馬場だったということでしょうか。

2番人気、本命のパールシャドウは9着。
道中は、無理に抑えようとしていた感じがして、直線では不利を受ける始末。
思い切って前に行ったら、とか、不利がなかったら、
と未練は残りますが、仕方ないところ。
一応、次も注目してみようと思います。

3番人気のエリザベスムーンは6着。
出遅れと大外ぶん回しが敗因でしょう。
この馬も見直しが必要かと思います。

想定外の流れでの想定外の結果ですので、一応は納得しています。
これも、ペース予想をおろそかにした結果。
ペース予想の大切さを感じました。
→次走狙い馬:パールシャドウ