2010年　タイム 2'24"3 (良) 1FAve=12.03 3FAve=36.08

ラップ
①12.5-②10.8-③11.8-④12.7-⑤12.2-⑥12.6-⑦13.2-⑧12.2-⑨11.8-⑩11.5-⑪11.3-⑫11.7
1FAveとの誤差
①+0.5 ②-1.2 ③-0.2 ④+0.7 ⑤+0.2 ⑥+0.6 ⑦+1.2 ⑧+0.2 ⑨-0.2 ⑩-0.5 ⑪-0.7 ⑫-0.3
テン35.1-中盤74.7(前半37.5-後半37.2)-上がり34.5　『加速・中弛み』

『加速』・・・逃げ◎　先行○　差し△　追込×
『中弛み』・・・逃げ◎　先行△　差し×　追込○

1着ペルーサ・・・ゼンノロブロイ×Candy Stripes=サンデーサイレンス×レッドゴッド　〔6-a〕　１０－７
2着トゥザグローリー・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス　〔9-f〕　１２－１０
3着ハートビートソング・・・ゼンノロブロイ×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン　〔4-g〕　１６－１５

流れはテン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。それでもテン-上がりのラップ差と中盤の弛みのラップ差は非常に大きく、『中弛み』の流れが今回の本質だろう。展開的には逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込みには厳しい流れと考える。

1着ペルーサは前走若葉Ｓ1着(=阪神芝2000m)からの好走。前走の若葉Ｓ2着馬は皐月賞2着馬ヒルノダムール(0.1秒差)で、実力・実績は十分ということで断然の1番人気でしたが、完勝。2着馬トゥザグローリーに0.7秒差をつけた内容から、能力は一枚抜けていると考えます。皐月賞馬ヴィクトワールピサと同等と評価したいと思います。
ゼンノロブロイ産駒はまだ初年度産駒なので未知数な点も多いが、種牡馬鮮度も高く戦う意欲は高い。産駒は淀みない流れを前で展開好走するタイプもいれば、鋭くキレるタイプもいて、比較的堅実なタイプが多い。スタミナ型サンデーサイレンス系のタイプと考える。産駒は中山芝コースでの好走が多く、東京芝コースでは3着になることが多いのが特徴なのだが、本馬は母父の影響なのか東京芝コースのスローペースの瞬発力勝負向き。母父Candy Stripesはブラッシンググルーム系で、底力の要求される重賞に向いた本格派血統。距離適性は様々だが、1600m～2400mが守備範囲で、断然芝向き血統。重賞挑戦などで相手強化はプラス要因となる。
No.〔6〕の牝系は、直線の長いコース向きで、ハイペースの消耗戦に強い牝系。厳冬期や真夏などシーズンオフに強い特性をもつ。成長能力は早い時期から走るのだが、詰め甘にて人気を背負うと脆い傾向がある。3歳クラシックでは脇役の方が良い仕事をする。分枝記号aは、気性的には素直な産駒が多いが父親よりはスケールが小さくなる傾向。


2着トゥザグローリーは、前走500万条件戦1着(=阪神芝2200m)。前走芝2200m1着馬はこのレースで好走も多く、ステップとしても好相性。今年も全3頭出走し上位に好走(=4着リリエンタール、6着トウカイメロディ)。
キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、重賞初挑戦などはプラス要因。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコース鬼門だが、広いコースは好走が多く東京コースは得意。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面叩いて一変が少ないタイプ。今回好走したことから、調子は良いと考えて次走にも期待。近親クリスタルウイングも08年2着に好走したり、母トゥザヴィクトリーも99年オークス2着好走とこの時期の東京芝2400mで好走する成長力がある。1着馬ペルーサを逆転するのは難しいかもしれないが、3着候補の一頭として期待する。

3着ハートビートソングは、前走ゆきやなぎ賞1着(=阪神芝2400m)からの好走。1着馬ペルーサと同じゼンノロブロイ産駒で、ゼンノロブロイ産駒は産駒がまとめて好走しやすい傾向があり、アネモネＳ(=1着ギンザボナンザ・2着アニメイトバイオ)やフラワーＣ(=2着コスモネモシン・3着サンテミリオン)など、オープンや重賞での好走時はセットになることが多く今回もこの特性が活きたと思われる。母父トニービンはグレイソヴリン系でスタミナもあり、強敵相手に好走しやすい特性や連続好走しやすい特性を持っている。重賞挑戦で相手強化はプラス要因。
No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力がある。スタミナを活かしての好走が得意なのだが、この時期は中距離の方が本領を発揮する。分枝記号gは、パワータイプが多く雨も苦にしないが、不器用なタイプも多く厳しい流れで力を発揮する。
→次走狙い馬:ペルーサ,トゥザグローリー     

×をつけた2頭で決まりましたので大外れでした。

個人的には、青葉賞とか日本ダービーとかＪＣとか東京２４００のレースは、
回収率は計算したことがないものの、的中した経験だけは多くて、
なぜかというとこういうフェアな力を出し切りやすいレースでは、
基本的に強い馬に逆らわない、
という風にしてきていたからです。

それが最近はフットワークがどうのといったことを強調し過ぎるあまりに無茶な狙いをしていませんか、
と自分に対して言いたい。
基本的にはフットワークは適性を測るのには有用ではあっても、
能力を測ることはなかなか難しいという、
基本に立ち戻りましょうと改めて思いました。

強い馬がちゃんとこれだけの差をつけて勝てる、
強い順番に来ることができるのだから、
改めて良いコースだな、というのを実感しました。
昨年のオークスもＪＣも素晴らしいレースでしたが、
今年のオークス・ダービーにも大いに期待してしまいます。

ペルーサ、ヴィクトワールピサ、ダノンシャンティ、サンライズプリンス、ヒルノダムール・・すごいですね。
個人的にはここにルーラーシップも加わったらさらに・・と思うのですがどうでしょうか。


ペルーサに関しては、ゼンノロブロイ同様に、
器用さもありそうな走り。
お父さんのように、たくさん色んなＧⅠを勝てるような馬になるのかもしれませんね。
→次走狙い馬:ペルーサ       

府中未経験で時計勝負ができるかどうかまだまだわからない皐月賞馬。ペルーサは時計面とコース経験ですでにそれを上回ったか。突き放しても競馬をやめさせない本番を完全に見据えた横山典。あとは青葉賞勝ちからダービー制覇という難関に挑むだけですか。
でも白旗は揚げない。今回は軍団が引っ張る流れ。激しい叩き合いはできるのか。ロブロイの血が騒いでいるんじゃないか。何とか嫌ってやろうとあまのじゃく根性がはたらいております。


２着以下は力差がハッキリしてしまいましたね。トゥザグローリーは何とか２着まで来ましたがあれだけ離されては本番での逆転はほぼ不可能か。絞れて十分仕上がってたと思う。天皇盾よりもダービーへの出走権の方がほしかったんでしょうね、ご老人。


向こう正面でビッグバンが捲って行きました。まぁ府中ではタブーとされていることを中央経験がまだまだの戸崎がやったわけですが、切れ味勝負では分が悪い馬なんだからあのぐらいの気持ちじゃないと権利は獲れませんよね。


本命のレッドスパークルは相変わらず追走に苦労していました。あと１０００ｍぐらいほしいのか？（笑）３コーナー過ぎから外をまくり気味に行ったんですが、切れないんだからああするしかないよね。パドックで特によく見せる馬ではないですが、特によくなかったです。相変わらず。この厩舎は北海道使う人だし、秋山も北海道に来るんだろうから、２６００ｍで期待してますよ。しつこいですよね。
何しろコスモ２騎が先手を取りに行かない時点で終わりなんですけどね。コスモエンペラーにはクラストゥス先生が乗らないとダメみたいです。松岡は何をやってるんでしょうか？まったく解せません。で、天皇賞で神騎乗でしょ？やってられんわ。


ハートビートソングはあの流れをよく追いこんでいますが時すでに遅し。ペルーサには遠く及ばないから今年から権利が２着までなのは逆によかったような気が・・・ここが目標だった割に本数が少ない印象だったし、ダービー出走のために余裕残しちゃったのかな？ちょっと菊の頃にはもう少し力をつけているでしょうか。菊は上位候補でしょう。


アロマカフェもよく頑張っていますね。未勝利を勝つまでに時間がかかったし人気もありませんでしたが力はやはりありますね。時計にも対応してきましたしね。さすがに弥生賞で対抗評価をしただけのことはあるね（自画自賛）
↑↑↑
自画自賛したくせに間違えてました。スプリングＳでした。
レースレベル：4
→次走狙い馬:レッドスパークル,ハートビートソング
→次走危険馬:トゥザグローリー  

ベルーサはパドックはいかにも重戦車って感じでパワフルさが魅力。レースはスムーズに楽に勝ちに行くことを選ばずもまれることを教えつつのレース振り。最後の直線の脚は立派の一言であった。２着以降の馬のレベルの吟味いるのかもしれないけど４馬身離して勝った事は立派。ダービーで▲以上の印をつけないといけないでしょう。ただダービーでＶピサと順番逆あれワンツーはないと思う。

Ｔグローリーは馬がまだ子供で成長段階。この段階で２着来たことはダービーで勝ち負けはどうかと思うけど秋以降さらに古馬になってからどれだけ馬がよくなっていくのかなという期待感はある。ダービー云々より将来の成長力に期待したい。

ハートビートソングは正直後肢の肉付きがさみしかった。すんなり加速できなかったのは調教が足りなかったと断言していいでしょう。最後の脚は能力の片鱗見せていたので惜しまれます。

アロマカフェのパドックにはかなりびっくりしました。渾身の仕上げに見えました。レース振りもかなりよかったと思います。秋以降この馬も成長みせれば大きいところ取れる素材と断言できます。

期待したＲリングは２０減ってしまって＞＜
レースレベル：4
→次走狙い馬:アロマカフェ,ペルーサ     

よもやミッションモードをラビットにするとは恐るべし藤沢厩舎。うがった見方をすれば事前の騎手入れ替えはこーいうことだったのかとも思われるが、それも競馬ということにしておかねばならんだろう。そんなことはさておきペルーサの強さだけが目立ったレースとなった。2着トゥザグローリー以下に4馬身差じゃレベルが違っていたとしか言いようがないが、若葉Sでヒルノダムールも撃破しているわけで、弱メン相手だけでの4連勝ではない。その昔、ゼンノロブロイの騎乗を巡って藤沢厩舎に絶縁された過去を持つ横山典騎手。奇しくもその産駒で同じプロセスからダービーへ駒を進めることとなり、結末はなかなか興味深いストーリーとなりそうだ。
→次走狙い馬:ペルーサ       

ペルーサ
見てのとうり強いの一言。センスもいいししっかり自分のもってるものは出してくるタイプでしょうから、ダービーでも好走必死ですね。ヴィクトワールピサとダノンシャンティで決まりかなと思ってましたが、これは本番までに順位づけに悩むことになりそうです。

レッドスパークル
使うごとにテンにいけない面がひどくなってる感じします。
それにより位置取りが悪くなり、イン有利の馬場であれだけ３コーナー前から脚をつかってまくりにいって大外ぶんまわしでは伸びないのは当然ですが、そうなるのはこの馬自身の問題も大きいわけで、予想が甘かったです。あとは関東で秋山とかあんまり信用するもんじゃないですね

トウカイメロディ
直線向いたところで外からぶつけられる不利はありましたが、力は出し切った印象で力負け

トゥザグローリー
このキャリアでよく走ったと思います。現状勝ち馬には完敗ですし、ダービーでも足りないと思いますが、先々は楽しみですね
スマートフォーカスも未勝利勝ってすぐの割には好走といえるでしょうし、やはりキンカメはハイレベルの決着になるほど、怖い種牡馬だなと思います

ハートビートソング
あせって早めに外まくってあがっていくレッドスパークルとは対照的に直線向くまでしっかり脚ためてたのが大きかったとはいえよくあそこから伸びたと思います。しかしゼンノロブロイは府中走りますね。

アロマカフェ
好位からしっかり伸びてフロックではない走り。スピードの持続力で勝負するタイプ？

リリエンタール
最後はばてたというより切れ負けですかね。スタミナはかなりありそう

エクセルサス・ロードオブザリング
戦績からいくとハートビートソングと同じようなものかと思っていたが、こちらの２頭は惨敗。ロードは体が大きく減っており、関西圏の競馬でないとだめかなと敗因はすぐ思い浮かぶものの、エクセルサスは完全にスタミナ切れといった感じの失速でした。
この３頭の前走はスローからの瞬発力勝負だったから、今回の競馬では求められる物のまったく違った。ハートビートソングだけはハイペースで本当のスタミナ問われてもOKだったということですかね。ゼンノロブロイはサンテミリオンもそうだけど一流馬はスローのあがり勝負だけしか経験なくても、ハイペースになっても高いレベルで力を出してくるということでしょうか
センスのいい馬が目に付きますし、サンデー系ではアグネスタキオンに並ぶ一流馬をたくさん出す種牡馬になってきそうですね
レースレベル：5
→次走狙い馬:ペルーサ  
→次走危険馬:トゥザグローリー  

■２着馬に完勝したペルーサは次走も期待大だろう。
　生産牧場も社台ファームであり、馬主の貢献度(過去の投資度)も何ら問題なく、全てはヴィクトワールピサとの力量比較と藤沢和厩舎の仕上げ次第だろう。
■ハートビートソングはよく頑張った方。厩舎と騎手に恵まれなかっただけで、逆にダービーに出ない分次走は好走が期待できるだろう。できれば○○息子など乗せないでちゃんと牡馬を追える騎手を配してもらいたい。
□今回は完敗に近い負け方をしたトゥザグローリーだが、テン乗り内田博が勝負所の４コーナーまでに勝ち馬よりも位置取りを下げた乗り方になったのが痛かった。普通ならペルーサより前に行った同馬がペルーサの通ったコースを先に競馬すべきだったのに４コーナーで置かれたことで後手を踏んでしまった。それでも２着を確保したのはさすがだが、同馬の期待は次走ダービーではなく秋競馬になるだろう。
□アロマカフェもよく頑張ったが、こちらは競馬学校１期生の威光が働いての４着好走であり、藤沢和厩舎に乗せられた安藤勝でさえペルーサのダシに使われた中での拾い物の４着。ある意味「掲示板の王様」柴田善の技量を如実に証明したものだろう。自走の危険度でいえば最高クラスの馬であるのは間違いないだろう。
★ペルーサの完勝で１強体制だったダービーが２強体制に！
　今年から青葉賞組のダービー優先出走が１・２着馬に限られ、一見「ここからダービー馬は出ないから」と軽視されたように見えるが、ことペルーサに関しては過去の事例から除外できる背景を備えているといえるだろう。何しろ若葉Ｓを勝ちながら皐月賞を見送ってダービー１本に照準を合わせてきているからだ。しかもこのローテを選んだ藤沢和厩舎がゼンノロブロイで経験した教訓を生かさない訳がなく満を持して臨んでくるからだ。
　昨年のロジユニヴァースは騎手へのご褒美だったかもしれないが、今回のペルーサは力量的にも本物のダービー馬レベル(その後のＧ１を確勝できる器)にあるだろう。昨年とは調教師の格もダンチだし、馬主のＪＲＡ貢献年数も比べ物にならないからだ。
　武豊vs横山典となると騎手の過去実績では見劣りもするが、今の勢いからすれば武豊が負傷明けだけに五分の勝負ができるハズ。まして先輩は横山典であり、武豊は既にダービー連覇を成し遂げており記録的に抜かれる訳ではない。まして　四位くんでさえ２年連続ダービージョッキーになれるのだから横山典がなっても全く不思議じゃない。少なくとも外人ジョッキーでもない限り、ウオッカのようにその後降ろされることもないのも強みだろう・・・
レースレベル：4
→次走狙い馬:ペルーサ,ハートビートソング
→次走危険馬:トゥザグローリー,アロマカフェ

勝ったペルーサは中団から突き抜けて圧勝。
どういうわけか前走から急に強くなりましたね。

2着トゥザグローリーは勢いに乗ると強いキンカメにサンデー。
負けて勢い止まり、さすがに本番は苦しい。

3着ハードビートソングは苦しい枠でも頑張り。
ロブロイ産駒の安定感には参ります。

しかし、やはり上位がどうこうよりコスモエンペラーの騎乗が・・・。
スタートして全然行こうともしないとは全く理解できません。
逃げた時しか勝ってないというか、逃げないと3着も無い馬で。
仮に折り合ったとしても、末脚勝負じゃ全然かなわないわけですし。

逃げ馬本命にするとこういうことが多いのが堪えます。
上手く嵌ると爽快ですけど、ストレスたまることの方が多いです。
レースレベル：4    
→次走危険馬:トゥザグローリー