2010年　タイム 1'36"1 (重) 1FAve=12.01 3FAve=36.04

ラップ
①12.7-②11.0-③12.3-④12.3-⑤12.5-⑥11.9-⑦11.3-⑧12.1
1FAveとの誤差
①+0.7 ②-1.0 ③+0.3 ④+0.3 ⑤+0.5 ⑥-0.1 ⑦-0.7 ⑧+0.1
テン36.0-中盤24.8(3F換算37.20)-上がり35.3　『加速・中弛み』

1着ショウリュウムーン・・・キングカメハメハ×ダンスインザダーク=ミスプロ×サンデーサイレンス　〔12〕　７－５
2着アパパネ・・・キングカメハメハ×Salt Lake=ミスプロ×ヴァイスリージェント　〔9-f〕　４－３
3着エーシンリターンズ・・・キングカメハメハ×キャロルハウス=ミスプロ×ターントゥ　〔8-c〕　５－５

流れはテン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。この流れだと展開的には逃げが最も有利で、次いで先行、差し・追込には厳しい流れ。また馬場状態は重馬場だったが、レースの上がりが35.3秒からそんなにズブズブの馬場ではないと考える。

1着ショウリュウムーンは、前走未勝利戦1着(=京都芝1600m)からの好走。キングカメハメハ産駒はミスプロ系だが、凱旋門賞での好走も多いキングマンボ系で欧州型の要素を兼ね備えている。格の高いレースでの究極のスピード競馬になると本領を発揮し、厳しい展開ほど持ち前の底力を活かす。ダンシングブレーヴ系に近い特性と考える。またキングマンボ系は道悪に強く、雨が降って馬場が渋ると好走率があがる特性があり、金満では「雨のキングマンボ」という格言がある。芝・ダート問わずによく好走するので、今回の重馬場での好走は十分にありえました(=実際キングカメハメハ産駒が1～3着独占)。母父ダンスインザダークで、ダンスインザダークは秋華賞でよく好走する血統でした。チューリップ賞は桜花賞ともつながりはもちろんあるのだが、オークスや秋華賞とのつながりも深い。この点を考えると十分に好走できる血統の下地があったと反省する。内容的にもやや不利な流れからの好走なので今後に期待する。
No.〔12〕の牝系は、比較的タフな流れに強く厳しい流れで本領発揮のタイプが多い。分枝記号なしなので、産駒ごとに得手不得手はあるものの平均的に能力を発揮するタイプ。

2着アパパネは、前走阪神ＪＦ1着(=阪神芝1600m)からの好走。阪神ＪＦ1着馬はこのレースでは崩れない傾向があり、今年も2着好走したのでこの傾向は信頼にたる傾向と証明。1着ショウリュウムーンと同じキングカメハメハ産駒。キングカメハメハ産駒のこの世代は牝馬も牡馬も当たり年のようで、以前のサンデーサイレンスのようにクラシックを総なめにする可能性も十分ではないか？とも思える。キングマンボ系はサラブレッドの進化系のようなスピード競馬に強い特性を持っているので、今後に期待する。母父Salt Lakeはヴァイスリージェント系で仕上がりが早く、2～3歳の時期なら重賞でも勝負になる。現時点では完成度は高く成長力にも期待でき、今回は休み明けで大外という不利な条件でもきっちり好走したので、2歳女王をなめるなよ！といったところか。次走の上積みも期待できると考え、桜花賞も中心と考える。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコース鬼門だが、広いコースは好走が多く阪神コースでも好走するので牝馬クラシック向き。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面叩いて一変が少ないタイプ。

3着エーシンリターンズは、前走エルフィンＳ1着(=京都芝1600m)からの好走。キングカメハメハ産駒なので、1・2着馬と同じ。母父キャロルハウスはサーゲイロード系で、丈夫で長持ちし、高齢まで力が衰えない特性がある。一定のペースで先行するとゴールまで粘るスタミナがあり、平坦巧者でもある。
No.〔8〕の牝系は、古馬で真価を発揮するタイプが多い。3歳春シーズンも好走は可能だが、桜花賞とは相性はあまり良くなく(=エアグルーヴ、アドマイヤグルーヴ、フサイチパンドラなど)、オークスや秋華賞とは相性が良い。次走桜花賞ではこの傾向から、評価はあまり出来ないかも。掲示板あたりに好走するようならオークスでは好走可能かも。分枝記号cから、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。
→次走狙い馬:アパパネ,ショウリュウムーン
→次走危険馬:エーシンリターンズ  

アパパネ
運悪く、毎回外枠ばかり引いてしまう馬だなと思います。
個人的には、こういうピッチ走法でレース巧者タイプの馬は、内枠からインを回って来るのに適していると思うのですが、枠のせいでそういったレースをいつもさせてもらえません。ガサもあるので、馬込でも負けないのではないでしょうか。
阪神ＪＦは蛯名騎手が上手に、あるいは運よく内に入れることができましたが、今回は外外を回る展開。
さすがに厳しいだろうと思っていましたが、それでもよく粘っての2着。
私はこれは悲観する内容ではないと思います。

個人的にはやはり内枠、本番で内枠を引いてくれたら、強いアパパネを見せてくれるのではないかと期待しています。
→次走狙い馬:アパパネ       

ショウリュウムーン
このレースキンカメが上位独占したようになんらかの強いバイアスが働いてのは確かだし、もっかの上昇度と騎手の気合で最後前に出たという感じでした。切れないけどしぶとい脚を使う馬だから本番良だとトップスピード不足を露呈するかもしれないですね
エルフィンＳのエーシンリターンズもそうだったけど、未勝利勝ったばかりでもそこで一気にパフォーマンスあげてきた印象をもった直後の昇級初戦はキンカメの好走パターンかもしれず今後も注意を払いたいです

アパパネ
追いきりの動きは休み明けというものだったし、このタフな馬場でこれだけかかっても２着は確保。キンカメバイアスの恩恵は受けていたにしてもイメージよりスピードときれだけの馬でなくマイルまでで要求される範囲のものならスタミナももってるなと感じました。桜がハイペースなら危ないかもと思ってたけどちょっとそれは違う感じ。道悪で競馬したダメージが残らなければ本番馬券の対象からはずすのは無謀かも

エーシンリターンズ
いかにも現状維持という感じの追いきりが嫌でノーマークでしたが
今日も抜群のゲートから先行して流れにのり、しっかり権利を確保。でもさすがに本番は今度こそおつりがないきがしますが

オウケンサクラ
いいスタートきったんですけどその直後内がごちゃついてさがってしまいました。最後もよく差をつめたんですが位置取り悪くした分届かなかったですね。でもリズム崩す出来事があっても最後まであきらめずに頑張れるのは高い評価できますし、やはりいい馬です。
まあ本質的にマイルはベストではないと思うので権利取れなくてよかったんじゃないかな。かといって高速あがりの府中で極限の切れ味勝負となるとまた微妙に違うきもするし一番向くのは秋華賞かもね

ラフォルネジュルネ
この距離では先行するほどのテンの脚がなく中段から。この馬も最後よく差を詰めたしやはり能力は高い馬。この後のオークストライアルで中心視できるし、オークスでも期待したい一頭

ワイルドラズベリー
外枠だった分気分よくいきすぎてしまいました。今思えば５００万２着の時もそんな競馬でしたね。紅梅Ｓのように前に馬をおいてうまく溜められれば巻き返してきそうです。でられるか微妙かもしれないけど桜も内枠ひければねらい目はあると思います
レースレベル：3
→次走狙い馬:ラフォルジュルネ,ワイルドラズベリー     

このレースの回顧を書くのに一番迷った点は最初に触れておくと狙い馬危険馬が見あらなすぎたことです

勝ったショウリュウムーンはパドックは平凡でとくに特記したところはなかった。レース道中も目立った手ごたえではなかったけども最後は木村健の気迫というかなんか殺気立ったものがアパパネを飲み込んだ形になった

すでに報道されているが木村は来週金曜日に結婚式を控えているとのこと。それだけの理由で勝てるとはいわないけどなんとかしたいという意地がでたのかなあ。普通は権利を取得することに１勝馬の場合視点におきますからね

勝利してのガッツポーズを新妻のためとはにかみながらいうとこはかわいいですけどね

本番はうーん。。うーん。。危険とはいわないけど重い印は現状ないかなあ

アパパネは状態はパドックみるかぎり７，８割で目標は先の印象をつけた。木村の気迫に屈したものの２着ならまあ始動戦としては及第点ではないかあと思う。ただちょっとかりかりしすぎだったなかあ。叩いてまたかりかりしているようだと…

エーシンリターンズは岩田らしからぬとにかく権利にこだわって追いだし仕掛けのタイミングを極限まで我慢しての３着。最低限の仕事はしたのかな。でもなんかなあこれで本番で上昇して桜の栄冠を手にするイメージはわかなかったですね

オウケンサクラは中１が酷でしたね。強行軍が仇にでた格好です。オークス向きではないですので運がない馬なのかもしれません

ワイルドラズベリーは何を意図してこのスタイルの競馬をしたのかわからないですね

ヴィクトリーマーチは最近乗れている池添込みで期待したのですが阪神競馬場でのレースなのに京都競馬場で乗っているような単純な競馬をしてしまいましたね。普通に乗って普通に仕掛けて。それで浜中の馬が寄れて進路なくして終わり。工夫がなさ過ぎました。権利を考えれば普通あんな乗り方にならないと思うんですけどねえ
レースレベル：2    
→次走危険馬:エーシンリターンズ,ワイルドラズベリー

本命に推したアパパネは２着。
休み明けで重馬場という事で何か波乱があっても良さそうな状況だったが、２歳女王らしい堂々とした走りをして連は確保した。
２着争いを制した所はさすが！
勝ちタイムを見て上位馬がそのまま本番でも！とは考えにくいのですが、この馬に関しては叩かれての良化は必至なので本番に向けた走りとしては、合格点だと思います。

１着ショウリュウムーン
前走未勝利戦を勝って重賞挑戦。
２歳女王を下しての勝利は価値があると思いますが、重馬場で勝ちタイムも遅く、勝つには勝ったがまだ信用は出来ない。
前走稍重で勝っている様に渋った馬場が得意なのかもしれないので、本番の馬場次第で一気に台頭するかも。
良でどこまでやれるかはまだ掴めない。本番の予想が難しくなりそうです。

３着エーシンリターンズ
この馬は良馬場のエルフィンＳに勝っているが、そこでの勝ち時計は重馬場の今回と同じタイム。
重で時計が掛かったのが好走の理由の一つかもしれない。

結果だけ見るとキンカメ産駒のワンツースリーと血統的な要素が絡んでいる事は事実だと思う。
キンカメの父キングマンボの産駒は雨に強かった傾向にあり、キンカメも受け継いでいるのかもしれない。

桜花賞が重馬場なら参考になるが、良馬場の時はアパパネは別としてあまり参考にはならないかも。
レースレベル：2
→次走狙い馬:アパパネ       

勝ったショウリュウムーンは中団外から差し切り。
決して綺麗にスパッとという脚ではありませんでしたが、しぶとく。
キンカメ＝勢いの種牡馬と信じ続け、ようやく予想にも生きました。
さすがに本番は疲れが心配ですが、勝って臨めるのは大きい。

2着アパパネ、3着エーシンリターンズもキングカメハメハ産駒。
前走接戦ながら勝ったので、まだ勢いは残っていたということか。
そうすると、負けた後になる次走は本当に危ないということになります。

そんな単純なわけないとは思いつつ、
分かりやすい予想が好きなので押せるとこまで押します。
レースレベル：3    
→次走危険馬:アパパネ,エーシンリターンズ

終わってみればキングカメハメハ産駒のワンツースリーですか。ホント調子がいいですね。
ショウリュウムーンは馬場が渋って時計がかかったこと、折り合いをしっかりつけられたこと、地方騎手にいっぱいに追われたこと、かなり上手に乗ってくれました。これで木村健騎手のことを「きむらけん」と呼ぶ人が少なくなるはずです。あくまではずです。
桜花賞の日の特別指定交流競走は忘れな草賞しかないのでそこに馬を連れてきて騎乗するのかなぁ。厩舎的に哲三かな。パンパンの良馬場ならいらないような気もしますが。


アパパネは出遅れて持っていかれながらも２着。力が抜けている証拠ですね。阪神ＪＦでは上手く内に入れて好走しましたけど、精神的な成長はあまり見られませんでしたね。パドックから全然落ち着きがなかったしレースでは幼さをみせるし・・・。逆に言うとまだまだ成長の余地があるのでしょうけど、オークスのことまで考えるとちょっと・・・

エーシンリターンズはまた馬体減り。それでもまた内枠を利しての好走でした。立ち回りが非常に上手ですね。桜花賞でも再度内枠を引くようなら買いたいですが、まずは馬体の維持ですね。

ヴィクトリーマーチは惜しかったですね。前走は外を回った分、上手く立ち回ったエーシンリターンズに及ばなかったので今回は内を突いて権利を獲りに行ったんですが詰まってしまいました。運がない。

オウケンサクラとラフォルジュルネは細かったですねぇ。牝馬らしいといえばそうなんでしょうけど。力は出していますね。もうちょっと切れ味の生きる馬場だったら権利獲れてたのかなぁ。


本命のナムラボルテージはそもそも力が足りませんでした。ちょっと期待しすぎましたね。自己条件で頑張りましょう。


８枠２頭が引っかかるのを必死になって押さえたのをさばけなくてパミーナが出たり入ったりしてしまい、ベストクルーズあたりはモロに不利を喰らってしまいました。後ろにいた馬は厳しかったですね。
ベストクルーズはそれでもだいぶ後ろから追い込んできていましたし本番での巻き返しに期待したいですね。


ちょっと馬場にも枠にも悲喜交々だったのでノーカウントと考えてもいいのかもしれないなぁ。
レースレベル：3
→次走狙い馬:ベストクルーズ