2011年 タイム 1'32"2 (良) 1FAve=11.53 3FAve=34.58
ラップ
①11.9-②10.7-③11.3-④11.8-⑤11.9-⑥11.3-⑦11.4-⑧11.9
1FAveとの誤差
①+0.4 ②-0.8 ③-0.2 ④+0.3 ⑤+0.4 ⑥-0.2 ⑦-0.1 ⑧+0.4
テン33.9-中盤23.7(3F換算35.55)-上がり34.6 『前傾・中弛み』
『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○
1着グランプリボス・・・サクラバクシンオー×サンデーサイレンス=プリンスリーギフト×サンデーサイレンス 〔8-c〕 6-5
2着コティリオン・・・コティリオン・・・ディープインパクト×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔11〕 18-16
3着リアルインパクト・・・ディープインパクト×Meadowlake=サンデーサイレンス×セントサイモン 〔5-h〕 9-9
4着エイシンオスマン・・・ロックオブジブラルタル×Luhuk=ダンチヒ×ミスプロ 〔9-g〕 2-2
5着プレイ・・・ロックオブジブラルタル×サンデーサイレンス=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔7-f〕 4-2
流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開的には追込が最も恵まれ、次いで逃げ、先行・差しには厳しい流れ。
1着グランプリボスは、前走NZT3着(=阪神芝1600m:0.2秒差)からの好走。前々走スプリングS4着(=阪神芝1800m:0.2秒差)だったが、やや距離の長い芝1800m戦で後の皐月賞馬オルフェーヴルを相手に僅差の内容なら評価すべきで、結果本馬が好走したことからもレベルの高いレースだったと再認識。スプリングS→NHKマイルCの直行ローテーションならもっと狙いやすかったが、前走NZT3着で今年はコースが中山芝1600mではなく阪神芝1600mだったが、NZTからのステップでは例年1着馬よりも2・3着馬の反撃が多い傾向もあり、マイルGⅠの前にマイル重賞を好走することはステップ的にはストレスのかかる内容であると再確認。マイル以下なら世代では信頼性の高い馬だと考えます。
サクラバクシンオー産駒はプリンスリーギフト系で、テンのダッシュ力に優れ、スピードという意味合いではピカイチの種牡馬。近年後のスプリント路線で活躍する馬が好走しやすいNHKマイルCには、スプリンターという面でみれば最良の種牡馬で、実際好走した内容からも今後のスプリンターやマイラーとしての資質は十分と考えます。休み明けから好走可能で、使い詰めるとパフォーマンスが低下する鮮度重視の特性があり、春シーズンはスプリングS(=510kg)→NZT(=506Kg)→NHKマイルC(=500kg)と馬体重は減り続けていたので、勢いは大切ですが、今回は一度リフレッシュして馬体重などを立て直すべきと思います。またサクラバクシンオー産駒には個々に持ち時計には限界があり、各馬の能力を示す指標にもなる。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。前走5着以内で0.5秒差以内なら好走可能な状態で、特に着順が上位でタイム差が少なければなお好走しやすい。
No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。成長能力的には秋に期待ができる牝系なので、今後の成長に期待。
2着コティリオンは、前走毎日杯2着(=阪神芝1800m:0.0秒差)からの好走。ラジオNIKKEI杯2歳S3着(=阪神芝2000m:0.1秒差)好走歴もあり、毎日杯とラジオNIKKEI杯2歳S好走歴が合った馬は10年1着ダノンシャンティと共通する点はある。また毎日杯からのステップ馬は好走馬がそのまま好走しやすい傾向もあり、この点も傾向通りと考える。今回は展開が一番向いた馬と考える。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。この特性からNHKマイルC→ダービーへと向かうようなら、距離延長にて好走の可能性も十分にあると考えます。母父トニービンはグレイソヴリン系で、スタミナもあり、強敵相手に好走しやすい特性や連続好走しやすい特性を持っている。重賞挑戦の相手強化もプラス要因。
No.〔11〕の牝系は、3歳春から秋にかけて成長し、古馬でもう一段階強くなる特性を秘めている。東京コースや京都コースなどのびのび加速できる広いコース向きが多い。ダービーやJCなどクラシックディスタンスの根幹距離に強い特性もある。分枝記号なしは、産駒ごとに得手不得手ははっきりしているものの、平均的に能力を発揮し、やや晩成傾向。牝系的には根幹距離に強い特性からも、東京芝2400mには合うと考え、次走ダービーなら期待したいと思います。
3着リアルインパクトは、前走NZT11着(=阪神芝1600m:0.5秒差)からの好走。前走は休み明けでの惨敗だったが、11着ながらも0.5秒差とそれほど負けてはいなかったため、巻き返しの好走と考える。半兄アイルラヴァゲインは05年NHKマイルC3着馬で、血統的にも向いていた馬。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。またディープインパクト産駒はこれまで重賞での好走も多いが、1着になる馬はそんなに多くなく2・3着になることが多かった。この産駒の傾向は2着コティリオン、3着本馬の結果からも特徴として現れたと考える。ダービーやオークスなど距離が伸びての重賞の場合は、前述の特性が活きやすいと思うので、傾向は変わるのではないか?と考える。母父Meadowlakeはセントサイモン系で、ダート向きの短中距離血統。2歳から走る馬もいれば古馬になり頭角を現す馬もいて、成長度は個々の馬によって異なるが、そこそこのスタミナは持ち合わせ、中距離も守備範囲になる。ただし芝で通用するのは若いうちだけで、次第にダートよりになる。
No.〔5〕の牝系は、緩いペースよりも厳しいペースで真価を発揮するタイプが多く、人気よりも人気薄で好走することの多い穴タイプの馬が多い。直線の長い東京芝コースでの好走は多く、NHKマイルCでも好走は多い。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベスト。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。
4着エイシンオスマンは、前走皐月賞8着(=東京芝2000m:1.1秒差)からの好走。前々走NZT1着(=阪神芝1600m)。
ロックオブジブラルタル産駒はダンチヒ系で、本格化は3歳以降だが晩成血統というわけではなく、素質のある馬は早い時期に片鱗を窺わせる。芝向きの先行堅実型で、前走の着順が信頼でき大敗からの大駆けは少ない。相手なりに走り、昇給してもいきなり通用することも多い。父母父ビーマイゲストの影響のようで、一気に走れる短距離かスタミナを活かせる中距離が得意。母父Luhukはミスプロ系で、ヤンキー度抜群のフォーティナイナー系。勝つときはぶっちぎりの楽勝もある反面、不可解な凡走もたびたびある、強さと脆さが紙一重で同居する不良性を持つ。もまれると走る気をなくしたり、外枠で爆走したり、前走の着順を気にせず気分良く走れるかが好走の鍵となる。父ダンチヒ系も○×○と好走・凡走が交互になることも多く、本馬は母父の影響もありさらに顕著なタイプと考える(=これまでの好走実績も○×○のリズム)。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多く東京芝コースでも好走が多い。分枝記号gは、パワータイプが多く雨も苦にしないが、不器用なタイプも多く厳しい流れで力を発揮する。
5着プレイは、前走皐月賞9着(=東京芝2000m:1.1秒差)。前走皐月賞は差し・追込が上位を独占する流れで、本馬は4着馬エイシンオスマン同様に先行して失速した馬で、今回2000m→1600mで距離短縮となることから反撃可能となったと考える。
ロックオブジブラルタル産駒はダンチヒ系で、本格化は3歳以降だが晩成血統というわけではなく、素質のある馬は早い時期に片鱗を窺わせる。芝向きの先行堅実型で、前走の着順が信頼でき大敗からの大駆けは少ない。相手なりに走り、昇給してもいきなり通用することも多い。父母父ビーマイゲストの影響のようで、一気に走れる短距離かスタミナを活かせる中距離が得意。母父サンデーサイレンスは、勢いに乗じて連続好走しやすい特性を持ち、鮮度の高い時によく好走する。重賞挑戦など格上相手にもよく好走し、重賞初挑戦などは特にプラス要因となる。今回はこの特性は活かしにくい状態で、8番人気で5着好走の内容からステップの優位性からの好走と考える。ただし皐月賞好走馬は疲れのせいか、好走馬が人気以上に走ることが少ないステップなので、皐月賞組は距離が向かず負けた馬でマイル向きのタイプの反撃が可能と考えたい。
No.〔7〕の牝系は、京都コースや阪神コースでの好走が多い牝系。また距離変更ショックや位置取りショックなどのショックが良く効く特性があり、間隔を詰めた時にも良く好走する。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面叩いて一変が少ないタイプ。
→次走狙い馬:グランプリボス,コティリオン