2013年 タイム 1’58”6 (良) 1FAve=11.86 3FAve=35.58
ラップ
①12.1-②10.4-③11.9-④12.2-⑤12.3-⑥12.3-⑦11.9-⑧11.8-⑨11.8-⑩11.9
1FAveとの誤差
①+0.2 ②-1.5 ③±0 ④+0.3 ⑤+0.4 ⑥+0.4 ⑦±0 ⑧-0.1 ⑨-0.1 ⑩±0
テン34.4-中盤48.7(3F換算36.53)-上がり35.5 『前傾・中弛み』
『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○
1着メイショウマンボ・・・スズカマンボ×グラスワンダー=サンデーサイレンス×ロベルト 〔9-c〕 8-8
2着スマートレイアー・・・ディープインパクト×ホワイトマズル=サンデーサイレンス×リファール 〔4-m〕 16-14
3着リラコサージュ・・・ブライアンズタイム×Kingmambo=ロベルト×キングマンボ 〔2-p〕 11-11
4着デニムアンドルビー・・・ディープインパクト×キングカメハメハ=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔9-f〕 11-8
5着リボントリコロール・・・チチカステナンゴ×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔4-d〕 17-17
流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。展開的には、逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れと考える。
1着メイショウマンボは、前走ローズS4着(=阪神芝1800m:0.1秒差)でした。京都芝コースは(2-1-0-0)、芝2000m戦は初でした。13年オークス1着(=東京芝2400m)好走歴のある春の実績馬で、前走ローズS上位好走馬と秋華賞で好走するパターンの馬と考えて好走に期待して評価し、結果1着好走。やはり春のクラシックで好走歴がある上で(=特にオークス好走馬をより上位に)、ローズS好走馬(=0.3秒差以内)は信頼性が高く、軸として信頼性が高いと思われる。今回は不利な流れでの好走にて、やはり能力は評価したく、次走エリザベス女王杯での好走にも期待したい。また来年以降の成長力にも期待したいと思います。
スズカマンボ産駒はサンデーサイレンス系で、ピリッと切れる脚がなくズブさを感じさせる晩成ステイヤー血統。勝ち身に遅いが、叩き良化型で、強敵相手に善戦する特性を秘めていると考える。ダンスインザダーク産駒に似た適性を秘めていると考え、この点でローズSに向く血統と期待したい。母父グラスワンダーはロベルト系で、グラスワンダーの母父ダンチヒの特性も活かしやすい「ダンチヒ型」と父系そのままの「ロベルト型」とがいる。得意距離や得意コースがピンポイントで存在し、守備範囲がはっきりしている。スピードの豊かなタイプが「ダンチヒ型」で、ハイペースの二枚腰が持ち味で、時計勝負を苦にせず内枠や小回りの成績が良い。「ロベルト型」は、叩き良化型で根幹距離の厳しい流れが向き、不器用だが底力を問われたりスタミナのいる展開でこそのタイプ。能力が開花する中長距離に向き、成長力に富み、若い時期はジリ脚で詰めの甘かった馬が、切れ味を身に付けて上昇する。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。
2着スマートレイアーは、前走1000万条件戦夕月特別1着(=阪神芝1800m)からの好走。京都芝コースは初で、芝2000m戦も初でした。毎回上がり上位を繰り出して好走している馬で、夏の条件戦好走馬ということで期待したい馬と考え、また今回は最内枠にてうまく立ち回れる器用さを有している馬と考えて、好走に期待して評価し、結果2着好走。ただし内枠の利を活かしてと想定していましたが、後方から外を回しての2着好走。本馬も展開的には不利な流れでの好走にて、能力は評価したく、本馬も次走の好走に期待したい。また成長力も豊かな牝系でもあり、来年以降の成長力にも期待する。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父ホワイトマズルはリファール系で、欧州型のスタミナ血統で淀みない流れの中長距離戦で高い能力を発揮する。スローペースの瞬発力勝負で負けても、厳しい流れならすぐに反撃する。前走が惨敗でも、展開が向けばあっさり好走する。この特性がホワイトマズルの真骨頂。
No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始め、3歳秋~古馬にかけて本格化する。分枝記号mは、勝ち上がり率は高いが、能力の壁にぶつかると乗り越えることが少ないタイプ。よく言えば自分の持てる力を全て吐き出すが、相手がそれ以上だとあっさり負けてしまうタイプ。ただし弱い相手には滅法強いタイプ。 ただし自身が強ければとことん強い可能性は十分(=テイエムオペラオーやカワカミプリンセスなどが分子記号mで、連続好走中の上昇期は逆らうのは痛い目をみることが多い)。
3着リラコサージュは、前走ローズS18着(=阪神芝1800m:2.9秒差)からの激走。京都芝コースは(0-0-1-0)、芝2000m戦は初でした。春シーズンはフラワーC3着好走(=中山芝1800m:0.0秒差)やスイートピーS1着(=東京芝1800m)とトライアル好走歴があった馬だが、前走の惨敗から一変してここまでの激走をするとは思いませんでした。血統的には厳しい流れでこその血統ではあったので、春→秋になり成長した分、GⅠで底力が問われる流れで本領発揮だったと反省する。また重馬場もこなせそうな血統だったが、前走は重馬場での惨敗だったと反省したい。
ブライアンズタイム産駒はロベルト系で、スタミナ豊富な持久力血統で、タフな展開に強く、ペースの緩まない流れで本領を発揮する。強い相手や厳しい展開こそ秘めた能力が発揮され、間隔を詰めたローテーションやマイルの忙しい競馬をはさむなど、スパルタ的な刺激で調子を上げる。母父Kingmamboは、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統で、底力の問われる淀みない流れの展開に強く、究極のスピード勝負に強く、厳しい展開こそ持ち味が活きるタイプ。距離の守備範囲は広いが、重賞になると1600m~2400mに集中する。本格化すると右肩上がりの成長力をみせる。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号pは、時計のかかる馬場に強く、急坂も苦にせず安定性はある。ただしここ一番の大舞台に弱いところがあり、伏兵の立場だと好走しやすく狙いたい。断然人気では過信禁物。またスローの上がり勝負には強いが、時計の速い決着は苦手な傾向。
4着デニムアンドルビーは、前走ローズS1着(=阪神芝1800m)からの好走。京都芝コースは(0-1-0-0)、芝2000m戦は(2-0-0-0)でした。前走は出遅れて最後方からの競馬だったが、展開も相まって1着好走。毎回l後方に位置して追込にて嵌るかどうかの馬にて、コーナー2つのコースの方が向く馬と考えて、今回コーナー4つのコースという点、外枠なので外々を回らされる点を考えると、届かず2・3着が十分にありうると考えて、能力は評価するも連下候補が妥当と考えて評価し、結果4着好走。今回も後方からの競馬で、早めに動いた分、終いが甘くなり4着。それでも大崩れはしていないため、能力は高いと考えるが、もう少し前にて競馬が出来ないと今後も差し届かずや、今回のような結果が多くなる可能性があるので、今後の成長に期待したい。
ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父キングカメハメハはキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。軽い先行力、瞬発力勝負の切れ味、指示通りに動く反応の速さが武器で、芝1600m・2000m・2400mと根幹距離の重賞で特に強く、人気馬なら堅実。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。距離延長を不安視されることも多いが、折り合いさえつけば距離はこなし、むしろ1400mや1600mなどの忙しい流れで末脚を溜められなかった時に不発が目立つ。中長距離型が安定しているのは、スローの良馬場で、ハイペースや力のいる馬場は凡走もある。マイラー型は高速馬場の内枠を活かしての先行粘り込みが得意。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。
No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。
5着リボントリコロールは、前走紫苑S2着(=中山芝2000m:0.2秒差)からの激走。京都芝コースは初で、芝2000m戦は(1-1-0-1)でした。前走紫苑S2着好走した上がり馬でしたが、本馬も3着リラコサージュ同様に侮ってはいけない馬でした。本来はもう少し前に展開できる馬だが、今回は後方から上がり最速33秒8で追込んだが届かず、京都芝2000mはある程度前につけられないと好走が難しいと考えられ、秋華賞では後ろからしか行けない馬は割り引くべきだと反省する。
チチカステナンゴ産駒はグレイソヴリン系で、いつ大物を出しても不思議はないが、ムチを入れたくなるようなズブい馬が目につく、ステイヤー血統。軽さのないジャングルポケット産駒といったイメージ。このようなステイヤー血統は、軌道に乗ればポンポンと行くが、それを待ちながら、本格化前はタフな持久戦や距離延長の時に好走が多い。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。
秋華賞のポイントは、
①流れは『中弛み』が基本。4コーナー5番手以内で、内枠の先行馬の好走が多い。後方から追込で好走する馬は割引が必要。
②瞬発力の上がり勝負になりやすく、サンデーサイレンス系向きの重賞。
③No.〔1〕〔3〕〔4〕〔9〕〔12〕〔16〕のクラシック好走の多い牝系向き。分枝記号はcが向く。
④阪神JF・桜花賞好走の東京芝2400mGⅠ好走馬は、まず崩れない。オークス好走馬は要注目。
⑤クラシック好走(=特にオークス)やトライアル好走歴があるローズS好走馬(=0.3秒差以内の僅差好走なら好走とみなす)は、軸として最適。
⑥クイーンS好走馬にも注目。
⑦夏の条件戦を上がり33秒台で好走している馬はヒモに一考。
→次走狙い馬:メイショウマンボ,スマートレイアー